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これからの両家
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ルークの方はすでに僕との婚約に許可をもらったと言っていた。
ぼくはサラたちが捕まり、僕の中で決着がついてからという思いがどうしてもぬぐいきれなかったので今になってしまった。おかげでちょっぴりやきもきさせてしまったのは、申し訳ないと思っている。
「父上、母上、お話があります」
少し恥ずかしさもあり畏まるぼくを見て、母上が「あらあら」と目を細めた。
「ルーク様と婚約をしたいと思います。ご許可の程よろしくお願いします」
「そうか、よし! ノエルの中でも踏ん切りがついたんだな」
「ラッフェル伯爵夫人も逮捕されたと聞いたわ。これで一安心ね、ノエルおめでとう」
気づかなかったけれど、どうやら父上と母上はぼくらの婚約を心待ちにしていたらしい。うれしそうに微笑まれて、恥ずかしいけどぼくも嬉しくなった。
「さて、そうと決まれば、クラーク公爵家にご挨拶に行かなければ。教会に行く日取りもその時決めよう」
「楽しくなってきたわね、ノエル」
「そ、そうですね」
それからの母上の仕事は早かった。明日学園に行った時にルークと相談すると言ったのに、それすら待ちきれなかった母上は、さっさと手紙をしたためて執事のケニーに手紙を届けさせた。
驚いたことにクラーク家の仕事も早く、明日ぼくらはハイスランド学園が終わったその足でそのままクラーク公爵家に赴き、式の日取りを決めようということになった。
「とんとん拍子に話が決まったんですね。良かったです。おめでとうございます!」
アーネストが本当に嬉しそうに言ってくれるので、ぼくはついつい涙があふれそうになってきて困った。
長かった、本当に。もっと早くキリンスのことを調べていたら、こんな目に遇うこともなかったのかもしれないと思うと複雑な気持ちではあるけれど。
でも、ぼくはみんなからちゃんと愛されていて助けてもらったのだ。この恩は、ぼくなりの形でしっかり返していかなくては。
「ありがとう。アーネストにはいつも励ましてもらって、本当に感謝してるんだ。今後もし何か困ったことがあったら、絶対ぼくに言ってね。力になるから」
「アハハ、ありがとうございます」
「僕もアーネストの力になるよ。不甲斐なかった僕のせいでノエルが悲しんでいた時、力になってくれたのは君だって聞いた。だから僕も絶対君の力になるから」
「あ、ありがとうございます」
真剣な表情でアーネストに語るルークの姿に、僕もちょっぴり感動した。
何度ものループで忘れそうになっていたけど、ルークはこういう人だった。真面目で優しい人だったんだよ。
「ごめん、またせたね、行こうか」
走って来てくれたのか、お兄様が息を切らして教室に現れた。僕らは3人揃ってクラーク公爵家の馬車に乗った。
「いらっしゃい。待ちかねていたよ、ノエル」
通された広間で、クラーク公爵と公爵夫人に歓迎された。父上も母上もすでに来ている。
「こんにちは。はじめまして、ノエルです」
何度かお会いしている公爵と公爵夫人に始めましてというのも変な話だが、会ったのは巻き戻る前のことだ。今回はたぶんこの挨拶の方があっているだろう。
「ノエルには、この愚息のせいでつらい思いをさせたと聞いた。すまなかった」
そう言って、こうべを垂れる2人にぼくは驚いた。
「と、とんでもないです。悪いのはルーク様ではなくてサラ嬢やラッフェル伯爵夫人です。ルーク様は被害者でもあり、ぼくのことも助けてくださいました」
「それでもだ。操られるだなんて不甲斐ない」
「本当にそうだと思います。不甲斐なくノエルにつらい思いをさせてすみませんでした」
クラーク公爵の隣で神妙にかしこまっていたルークが、ぼくら一家に深々と頭を下げた。
「もうよろしいですのよ。私たちはルーク様とノエルが婚約の意思を固めたと聞いて喜んでいるのです。これから両家の幸せのためにもお互い尊重しあって、助け合っていきましょう」
「そうですな。ということで、婚約式の日取りを決めてもよろしいですかな?」
それにはみんな賛成で、しかも一日も早くという声が多かった。
そして今週の土曜日の朝に、教会に行くことが決まったのだった。
ぼくはサラたちが捕まり、僕の中で決着がついてからという思いがどうしてもぬぐいきれなかったので今になってしまった。おかげでちょっぴりやきもきさせてしまったのは、申し訳ないと思っている。
「父上、母上、お話があります」
少し恥ずかしさもあり畏まるぼくを見て、母上が「あらあら」と目を細めた。
「ルーク様と婚約をしたいと思います。ご許可の程よろしくお願いします」
「そうか、よし! ノエルの中でも踏ん切りがついたんだな」
「ラッフェル伯爵夫人も逮捕されたと聞いたわ。これで一安心ね、ノエルおめでとう」
気づかなかったけれど、どうやら父上と母上はぼくらの婚約を心待ちにしていたらしい。うれしそうに微笑まれて、恥ずかしいけどぼくも嬉しくなった。
「さて、そうと決まれば、クラーク公爵家にご挨拶に行かなければ。教会に行く日取りもその時決めよう」
「楽しくなってきたわね、ノエル」
「そ、そうですね」
それからの母上の仕事は早かった。明日学園に行った時にルークと相談すると言ったのに、それすら待ちきれなかった母上は、さっさと手紙をしたためて執事のケニーに手紙を届けさせた。
驚いたことにクラーク家の仕事も早く、明日ぼくらはハイスランド学園が終わったその足でそのままクラーク公爵家に赴き、式の日取りを決めようということになった。
「とんとん拍子に話が決まったんですね。良かったです。おめでとうございます!」
アーネストが本当に嬉しそうに言ってくれるので、ぼくはついつい涙があふれそうになってきて困った。
長かった、本当に。もっと早くキリンスのことを調べていたら、こんな目に遇うこともなかったのかもしれないと思うと複雑な気持ちではあるけれど。
でも、ぼくはみんなからちゃんと愛されていて助けてもらったのだ。この恩は、ぼくなりの形でしっかり返していかなくては。
「ありがとう。アーネストにはいつも励ましてもらって、本当に感謝してるんだ。今後もし何か困ったことがあったら、絶対ぼくに言ってね。力になるから」
「アハハ、ありがとうございます」
「僕もアーネストの力になるよ。不甲斐なかった僕のせいでノエルが悲しんでいた時、力になってくれたのは君だって聞いた。だから僕も絶対君の力になるから」
「あ、ありがとうございます」
真剣な表情でアーネストに語るルークの姿に、僕もちょっぴり感動した。
何度ものループで忘れそうになっていたけど、ルークはこういう人だった。真面目で優しい人だったんだよ。
「ごめん、またせたね、行こうか」
走って来てくれたのか、お兄様が息を切らして教室に現れた。僕らは3人揃ってクラーク公爵家の馬車に乗った。
「いらっしゃい。待ちかねていたよ、ノエル」
通された広間で、クラーク公爵と公爵夫人に歓迎された。父上も母上もすでに来ている。
「こんにちは。はじめまして、ノエルです」
何度かお会いしている公爵と公爵夫人に始めましてというのも変な話だが、会ったのは巻き戻る前のことだ。今回はたぶんこの挨拶の方があっているだろう。
「ノエルには、この愚息のせいでつらい思いをさせたと聞いた。すまなかった」
そう言って、こうべを垂れる2人にぼくは驚いた。
「と、とんでもないです。悪いのはルーク様ではなくてサラ嬢やラッフェル伯爵夫人です。ルーク様は被害者でもあり、ぼくのことも助けてくださいました」
「それでもだ。操られるだなんて不甲斐ない」
「本当にそうだと思います。不甲斐なくノエルにつらい思いをさせてすみませんでした」
クラーク公爵の隣で神妙にかしこまっていたルークが、ぼくら一家に深々と頭を下げた。
「もうよろしいですのよ。私たちはルーク様とノエルが婚約の意思を固めたと聞いて喜んでいるのです。これから両家の幸せのためにもお互い尊重しあって、助け合っていきましょう」
「そうですな。ということで、婚約式の日取りを決めてもよろしいですかな?」
それにはみんな賛成で、しかも一日も早くという声が多かった。
そして今週の土曜日の朝に、教会に行くことが決まったのだった。
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