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刑務所
エレベーター
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7月27日
まどろみから、少しずつ目が覚めてきた。今は何時だろうと、携帯の時計を見ると深夜の12時だった。私は二度寝が苦手だった。二度寝をしようとしても、頭にいろいろなことが浮かんで、小さい頃からなかなか眠れない質なのだ。
仕方なく冷蔵庫に向かい喉を潤そうとした。白い壁の片隅にある一人暮らし用のやや小さい冷蔵庫を開け、牛乳を取る。それを腰に手を当て一気飲みをする。
少し眠気が覚めてきたようだ。夜食を取りに外へと出る。私の飯はいつもコンビニ弁当かカップラーメンなので近くのコンビニへと向かうところだ。
「カップラーメンにしようかな……」
私の部屋は二階の一番奥にあり、日当たり良好。家賃は茨城の牛久市にあるが二万三千円。そして、近くにコンビニのある風呂トイレ付だ。
涼しくなった風に当たりながら、真っ暗な通路を歩いていると、階段のところがエレベーターになっていた。私は首を傾げたが、まだ頭がしっかりしていないので、あまり気にせずにエレベーターに乗り、一階のボタンを押した。
エレベーターの中には、私一人。広さは五人くらいは入れるだろう。ゆっくりと機械音をたてて降下していった。
一階に着くと扉がゆっくりと開いたが、私は外の光景に驚かされた。そこは、別世界だった。ようやく事態が飲み込めて、背筋に嫌な汗が伝う。あの不可思議な体験だ。
エレベーターの外には、ボロアパートの玄関や廊下はなく、少し先に大きな建造物がある。周りは雑草だらけの広い大地だった。その大地にエレベーターとボロアパートだけがポツンとあった。
私は震える手でエレベーターの二階のボタンを何度か押したが、まったく反応せず。私は何度も一階の全部のドアを叩いて回るしかなかった。アパートの住人は一人も返事をしなかった。
どうしても、外にいるしかない。
一時間もしただろうか、私の体は夜風で冷たくなってきた。恐怖以外の震えでどうしようもなくなってきた。
何故、こんな体験をしなければならないのだろう。こんな不可思議で、あまりにも現実離れしていて、そして恐ろしいリアルな体験を……。私は途方に暮れて、泣きたくなった。こんなことなら、あの時、赤レンガの喫茶店へ入らなければよかった。あそこのコーヒーが原因だとしたらだが……。
夜の風が容赦なく体に冷たい空気を当てる。
そのうち、私は体を震わせ過ぎて唇が色を失っってきた。
ガタガタと震え、凍えて頭もどうにかなりそうなので、私は考えるのを止めた。勇気を振り絞り数百メートル先の建造物まで歩いて行くことにした。そこになら、何か暖を取れるものがあるだろう。寒くて仕方がない。
黒いスニーカーと黒のジーンズに、雑草に付着している水滴が一杯くっ付いて、数メートル歩くと足がびしょびしょになった。辺りには木々がでたらめに散乱し、建造物はやはり一つしかない。これはどうしても怖くて仕方がないがあの建造物に入るしかない。人影や物音も無く。せいぜい風の音ぐらいだ。爪先までもが冷たくなり、急に心細くなり始めた。
建造物に近づくと、遠くで複数の犬の鳴き声がした。出来れば犬に出会いたくないものである。
建造物は高い鉄柵に囲まれていて、中は薄暗い、確かに刑務所を連想させる。しんと静まり返っているので、外からでは、人の気配はこの建造物の中にも皆無のようだった。
有刺鉄線がぐるぐる巻きの鉄柵、両開きで大きい厳重な扉を幾つも開け放ち、恐る恐る建造物の中に入った。鍵は掛かっていない。
中は冷たい空気と埃の臭いがする。両側には剥き出しのコンクリートの壁があり、天井も灰色のコンクリートで一定間隔で裸電球がぶら下がっていた。
「誰かいませんかー! 体を温められれば何でもいいです……! 何か下さい!」
そう叫んでみても、誰も答えるどころかシンと、静まり返っていた。
仕方なく奥へと進むことにした。あまりにも物々しく殺風景なので、この建造物はやはり刑務所か何かの収容施設なのだろう。
玄関から、右側には20人くらいも使える幾つかの細長い靴箱の空間があり、左側には強化ガラスの窓の広い事務所がある。ここには、上着がありそうなロッカールームもありそうだ。
私は、体の芯まで凍えそうなので、左側の事務所に入った。何年も使い古したような薄汚い机と椅子が散乱している。やはりここも殺風景だ。寒さで震えながら奥のロッカールームに入り、冬用の厚手のジャンパーがあったので、これを着て寒さを抑える。そこでもう一度、何とも心細いので人を呼んだ。
「誰かいませんかー!」
辺りはシンと静まり返っていた。やはり、誰もいないようだ。
こんな刑務所なんかに一人でいると、なにか恐ろしい妄想をしてしまいそうである。
例えば、二人組の凶悪な死刑囚が襲ってきたり、刑務官が手錠片手に追い掛けてきたりと……。
そんな考えが自然と脳裏に浮かんだ。
私は、身震いして頭を振った。寒さに関係なくガタガタと足が鳴る。今はこの不可思議な場所から家であるボロアパートへ帰り、何事も無かったかのように布団で寝ることを考えなければ。
体がどうしても寒さ以外の何かで震えてしまうが、腹に無理に力を入れ、勇気を振り絞る。もしかすると、呉林たちがいるかも知れない。そうでなければ、こんな場所に何日もいられない。気が狂ってしまうだろう。そこで、散乱している机から、椅子をどかしながら調べてみた。すると、一番大きい机の中から鍵を見つけられた。
それは通路の鉄格子の鍵で、「通路正面入り口鉄格子」と鍵に書かれている。これで、恐くてしょうがないが、刑務所の奥へと行ける。
いろいろと不安を抱きながら通路正面の鉄格子を鍵で開け、薄暗い通路を歩くことにした。刑務所はかなり広く、真っ直ぐ歩いても幾許か時間が掛かった。厚手のジャンパーの襟を立て、ポケットの中に入っていた煙草に火を点ける。そうして、しばらく歩くと、正面に丁字路が現れた。壁に簡易地図があり正面から右、囚人房、右奥、懲罰房、医務室、運動場。左、調理室、左奥、大風呂、処刑場、作業場。と書かれてある。どうやら、この刑務所は長方形の形をしているらしい。例えば、右へ行くと囚人房がずらりと並んでいて、奥に懲罰房があるといった感じだ。そして、左奥と右奥は通路で繋がっている。二階はない。
私は、右の囚人房へと向かった。単に処刑場が怖かったのだ。また、裸電球だけの通路をしばらく歩くことになる。
本当に呉林たちか誰か人が居てくれればいい。根性のない私は心の底からそう願っていた。
薄暗い囚人房に着いた。囚人房は通路の奥の突き当りまで、頑丈そうな扉で無数にあった。私はそこでジャンパーの中にあった鍵束をだし、手当たりしだいに出たり入ったりしたが、どこも蛻の殻であった。誰もいないやとずいぶん奥で諦めかけた時、歌が聞こえた。
その歌は男性の声で、実に清々しい風を感じるような歌と声だった。私は歌には疎いが、その歌を聴くと何故か気分が落ち着いてくる。
「やった! 人がいるぞ!」
私は一瞬、歓喜したがこれが悪い夢だとしたら、恐ろしい死刑囚が歌を歌っているのかも。
その歌は一番奥の囚人房から聞こえてきた。一番薄暗い場所なので、怖くてまだ調べていない部屋だ。私は声に耳を傾けながらその部屋の前に立った。その時、
「赤羽さーん!」
今度は女性の声だ。それも一度聞いた事のある知っている声、呉林である。
理知的と捉えられるスカイブルーの上下の寝間着姿の呉林が今来たところから走ってきた。
「あなたもここに。あれ、髪型……床屋に行ったのね」
「そうだ! なあ、ここって何所なんだ! 俺のアパートにはエレベーターが付いていた!」
呉林にいろいろと疑問をぶつけるが。呉林は落ち着き払って、
「知らないわ。でも、ここはとても危険なのよ。……私には感じるの」
呉林は鳥肌のたった腕を見せた。
「また、それか」
私は体の震えを隠し、呉林の顔をまじまじと見た。少し青くなっているが私程ではない。それにしても知っている人がいる。心細さが消え、安心感がどっと出てきた。けれど、頭は混乱したままだ。
まどろみから、少しずつ目が覚めてきた。今は何時だろうと、携帯の時計を見ると深夜の12時だった。私は二度寝が苦手だった。二度寝をしようとしても、頭にいろいろなことが浮かんで、小さい頃からなかなか眠れない質なのだ。
仕方なく冷蔵庫に向かい喉を潤そうとした。白い壁の片隅にある一人暮らし用のやや小さい冷蔵庫を開け、牛乳を取る。それを腰に手を当て一気飲みをする。
少し眠気が覚めてきたようだ。夜食を取りに外へと出る。私の飯はいつもコンビニ弁当かカップラーメンなので近くのコンビニへと向かうところだ。
「カップラーメンにしようかな……」
私の部屋は二階の一番奥にあり、日当たり良好。家賃は茨城の牛久市にあるが二万三千円。そして、近くにコンビニのある風呂トイレ付だ。
涼しくなった風に当たりながら、真っ暗な通路を歩いていると、階段のところがエレベーターになっていた。私は首を傾げたが、まだ頭がしっかりしていないので、あまり気にせずにエレベーターに乗り、一階のボタンを押した。
エレベーターの中には、私一人。広さは五人くらいは入れるだろう。ゆっくりと機械音をたてて降下していった。
一階に着くと扉がゆっくりと開いたが、私は外の光景に驚かされた。そこは、別世界だった。ようやく事態が飲み込めて、背筋に嫌な汗が伝う。あの不可思議な体験だ。
エレベーターの外には、ボロアパートの玄関や廊下はなく、少し先に大きな建造物がある。周りは雑草だらけの広い大地だった。その大地にエレベーターとボロアパートだけがポツンとあった。
私は震える手でエレベーターの二階のボタンを何度か押したが、まったく反応せず。私は何度も一階の全部のドアを叩いて回るしかなかった。アパートの住人は一人も返事をしなかった。
どうしても、外にいるしかない。
一時間もしただろうか、私の体は夜風で冷たくなってきた。恐怖以外の震えでどうしようもなくなってきた。
何故、こんな体験をしなければならないのだろう。こんな不可思議で、あまりにも現実離れしていて、そして恐ろしいリアルな体験を……。私は途方に暮れて、泣きたくなった。こんなことなら、あの時、赤レンガの喫茶店へ入らなければよかった。あそこのコーヒーが原因だとしたらだが……。
夜の風が容赦なく体に冷たい空気を当てる。
そのうち、私は体を震わせ過ぎて唇が色を失っってきた。
ガタガタと震え、凍えて頭もどうにかなりそうなので、私は考えるのを止めた。勇気を振り絞り数百メートル先の建造物まで歩いて行くことにした。そこになら、何か暖を取れるものがあるだろう。寒くて仕方がない。
黒いスニーカーと黒のジーンズに、雑草に付着している水滴が一杯くっ付いて、数メートル歩くと足がびしょびしょになった。辺りには木々がでたらめに散乱し、建造物はやはり一つしかない。これはどうしても怖くて仕方がないがあの建造物に入るしかない。人影や物音も無く。せいぜい風の音ぐらいだ。爪先までもが冷たくなり、急に心細くなり始めた。
建造物に近づくと、遠くで複数の犬の鳴き声がした。出来れば犬に出会いたくないものである。
建造物は高い鉄柵に囲まれていて、中は薄暗い、確かに刑務所を連想させる。しんと静まり返っているので、外からでは、人の気配はこの建造物の中にも皆無のようだった。
有刺鉄線がぐるぐる巻きの鉄柵、両開きで大きい厳重な扉を幾つも開け放ち、恐る恐る建造物の中に入った。鍵は掛かっていない。
中は冷たい空気と埃の臭いがする。両側には剥き出しのコンクリートの壁があり、天井も灰色のコンクリートで一定間隔で裸電球がぶら下がっていた。
「誰かいませんかー! 体を温められれば何でもいいです……! 何か下さい!」
そう叫んでみても、誰も答えるどころかシンと、静まり返っていた。
仕方なく奥へと進むことにした。あまりにも物々しく殺風景なので、この建造物はやはり刑務所か何かの収容施設なのだろう。
玄関から、右側には20人くらいも使える幾つかの細長い靴箱の空間があり、左側には強化ガラスの窓の広い事務所がある。ここには、上着がありそうなロッカールームもありそうだ。
私は、体の芯まで凍えそうなので、左側の事務所に入った。何年も使い古したような薄汚い机と椅子が散乱している。やはりここも殺風景だ。寒さで震えながら奥のロッカールームに入り、冬用の厚手のジャンパーがあったので、これを着て寒さを抑える。そこでもう一度、何とも心細いので人を呼んだ。
「誰かいませんかー!」
辺りはシンと静まり返っていた。やはり、誰もいないようだ。
こんな刑務所なんかに一人でいると、なにか恐ろしい妄想をしてしまいそうである。
例えば、二人組の凶悪な死刑囚が襲ってきたり、刑務官が手錠片手に追い掛けてきたりと……。
そんな考えが自然と脳裏に浮かんだ。
私は、身震いして頭を振った。寒さに関係なくガタガタと足が鳴る。今はこの不可思議な場所から家であるボロアパートへ帰り、何事も無かったかのように布団で寝ることを考えなければ。
体がどうしても寒さ以外の何かで震えてしまうが、腹に無理に力を入れ、勇気を振り絞る。もしかすると、呉林たちがいるかも知れない。そうでなければ、こんな場所に何日もいられない。気が狂ってしまうだろう。そこで、散乱している机から、椅子をどかしながら調べてみた。すると、一番大きい机の中から鍵を見つけられた。
それは通路の鉄格子の鍵で、「通路正面入り口鉄格子」と鍵に書かれている。これで、恐くてしょうがないが、刑務所の奥へと行ける。
いろいろと不安を抱きながら通路正面の鉄格子を鍵で開け、薄暗い通路を歩くことにした。刑務所はかなり広く、真っ直ぐ歩いても幾許か時間が掛かった。厚手のジャンパーの襟を立て、ポケットの中に入っていた煙草に火を点ける。そうして、しばらく歩くと、正面に丁字路が現れた。壁に簡易地図があり正面から右、囚人房、右奥、懲罰房、医務室、運動場。左、調理室、左奥、大風呂、処刑場、作業場。と書かれてある。どうやら、この刑務所は長方形の形をしているらしい。例えば、右へ行くと囚人房がずらりと並んでいて、奥に懲罰房があるといった感じだ。そして、左奥と右奥は通路で繋がっている。二階はない。
私は、右の囚人房へと向かった。単に処刑場が怖かったのだ。また、裸電球だけの通路をしばらく歩くことになる。
本当に呉林たちか誰か人が居てくれればいい。根性のない私は心の底からそう願っていた。
薄暗い囚人房に着いた。囚人房は通路の奥の突き当りまで、頑丈そうな扉で無数にあった。私はそこでジャンパーの中にあった鍵束をだし、手当たりしだいに出たり入ったりしたが、どこも蛻の殻であった。誰もいないやとずいぶん奥で諦めかけた時、歌が聞こえた。
その歌は男性の声で、実に清々しい風を感じるような歌と声だった。私は歌には疎いが、その歌を聴くと何故か気分が落ち着いてくる。
「やった! 人がいるぞ!」
私は一瞬、歓喜したがこれが悪い夢だとしたら、恐ろしい死刑囚が歌を歌っているのかも。
その歌は一番奥の囚人房から聞こえてきた。一番薄暗い場所なので、怖くてまだ調べていない部屋だ。私は声に耳を傾けながらその部屋の前に立った。その時、
「赤羽さーん!」
今度は女性の声だ。それも一度聞いた事のある知っている声、呉林である。
理知的と捉えられるスカイブルーの上下の寝間着姿の呉林が今来たところから走ってきた。
「あなたもここに。あれ、髪型……床屋に行ったのね」
「そうだ! なあ、ここって何所なんだ! 俺のアパートにはエレベーターが付いていた!」
呉林にいろいろと疑問をぶつけるが。呉林は落ち着き払って、
「知らないわ。でも、ここはとても危険なのよ。……私には感じるの」
呉林は鳥肌のたった腕を見せた。
「また、それか」
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