124 / 387
第124話:大派遣団、子爵領への道と異文化の価値観
しおりを挟む
アルトとミコがヴァルト子爵領へ一年間の交換留学(技術指導と学習)へ赴く日が近づいていた。アキオは、二人の若き門出をしっかりと見届けたいという想いと、アレクサンダー子爵との親交をさらに深め、彼自身の目で子爵領の様子を見ておきたいという考えから、自身も一週間ほどの日程で子爵領を訪問することを決意した。
そのアキオの決意を聞き、正妻であるシルヴィアが「アキオ様が行かれるのであれば、私もお供いたします。アルトさんとミコさんのことも心配ですし、子爵領の薬草や森の様子も見ておきたいのです」と申し出た。さらに、妊娠が安定期に入ったアウロラも、「アキオ、そしてシルヴィア。わらわも同行したい。ヴァルト子爵領の土地を祝福し、未来の繁栄を願って、この生命樹から授かった特別な種を、わらわ自身の手で植え付けたいのじゃ」と、その輝く瞳で告げた。彼女が大切そうに抱える小さな袋には、生命樹がアウロラの願いに応えて生み出した、特別な種が数粒納められているという。
そこへ、ケンタが勢いよく手を挙げた。「アキオ様! 俺も、アルト兄ちゃんたちと一緒に行って、子爵領で色々学びてえです!」その隣では、ユメも期待に満ちた眼差しでアキオを見上げている。若い彼らにとっても、外部の進んだ領地を見ることは大きな刺激になるだろう。アキオは二人の成長を願い、これを快く許可した。
さらに、話を聞きつけたドルガン親方も、「ふむ、子爵領の鍛冶場と鉱山か…1週間程度なら、わしもこの目で見ておきたいもんじゃのう」と、珍しく自ら同行を申し出た。ドワーフの職人魂が疼いたのだろう。
こうして、アキオの町からヴァルト子爵領への派遣団は、アキオ、シルヴィア、アウロラ、アルト、ミコ、ケンタ、ユメ、ドルガン親方、そして護衛としてレオノーラの部下の若い騎士たち数名という、思いがけず賑やかで多才な顔ぶれとなった。
出発前の慌ただしい日々の中、アキオは中央館で、多くの妻たちが同時期に妊婦となっている状況を改めて目の当たりにしていた。アヤネ、キナ、セレスティーナ、レオノーラ、そしてヘルガ。アウロラもまた、特別な形で新たな命を宿している。その光景は喜ばしい限りだが、ふと、アキオの心に現代日本の価値観がよぎった。
「なあ、キナ…お前たち、こんなに次から次へと子供を産んで、本当に大丈夫なのか? 俺の故郷の日本では、あまりに多く産ませることを『多産DV』なんて言って、問題視することもあるくらいなんだが…」
アキオが少し心配そうに問いかけると、キナはきょとんとした顔で、しかしすぐに力強く答えた。
「だんな、何言ってんだ!? あたしはだんなの子なら、10人だって産んで育てたいぜ! 子供がたくさんいるってのは、家族が賑やかで、強くなるってことだろ? それに、この町なら、皆で助け合って育てられるじゃねえか!」
その言葉に、セレスティーナも穏やかに頷く。「ええ、アキオ様。子供は国の宝、家族の喜びですわ。特にこの世界では、無事に育つことがどれほど尊いことか…。多くの命が祝福されることは、素晴らしいことです」
レオノーラも、「強い子がたくさん生まれれば、この町の未来も安泰です。わたくしたちも、母として、そして町の守り手として、その子たちを全力で育て上げます」と力強く言った。
アキオは、妻たちの力強い言葉と、それがこの世界ではごく自然な価値観であることに、改めて文化の違いを感じ、少し戸惑いつつも、彼女たちの生命力と深い愛情を頼もしく思った。この町では、子供はまさに未来そのものであり、皆で育む宝なのだ。
数日後、準備を整えたアキオたち派遣団は、町の住民たちからの温かい見送りを受け、ヴァルト子爵領へと旅立った。整備された道とはいえ、馬車も含む大人数の旅は数日を要した。
道中、アルトとミコは、子爵領での新しい生活への期待と少しの不安を語り合い、ケンタとユメは初めて見る広大な景色や、街道沿いの小さな村々の様子に目を輝かせていた。ドルガン親方は、道中の岩石の質や地形を興味深そうに観察し、時折シルヴィアと専門的な言葉を交わしている。アウロラは、馬車の中で静かに瞑想していることが多かったが、時折アキオに微笑みかけ、その手に大切そうに抱えた種の袋を確かめるように撫でていた。
そして、ついに一行はヴァルト子爵領の主要都市であり、子爵の居城がある町へと到着した。町の規模や活気は、アキオの町とは比べ物にならないほど大きく、整然とした石畳の道、堅牢な城壁、そして行き交う多くの人々の姿に、アルトたちは圧倒されていた。
アレクサンダー子爵は、アキオたち一行の到着を知るや、自ら城門まで出迎え、アキオの手を固く握った。特に、ハイエルフであるシルヴィア、神々しいオーラを放つ聖女アウロラ、そしてドワーフの長老であるドルガン親方までが同行していることに、子爵は驚きと深い感謝の念を隠せない様子だった。
「アキオ殿、そして皆様方! よくぞお越しくださいました! これほど盛大なご訪問、ヴァルト家にとってこれ以上の栄誉はございません!」
子爵の心からの歓迎を受け、一行は城内へと招き入れられた。
アルトとミコ、そしてケンタ(ユメも共に見聞を広めることになる)は、子爵や彼らの指導役となるであろう職人や役人たちに正式に紹介された。彼らの真摯な眼差しと、アキオの町から来たということへの周囲の好奇と敬意に、若い彼らは緊張しつつも、これからの生活への決意を新たにしていた。
ドルガン親方は、早速子爵に「もしご迷惑でなければ、この地の鍛冶場や、可能であれば鉱山なども見学させていただきたい」と申し入れ、子爵も「もちろん! 我が領地の最高の職人たちと、ぜひ意見を交わしてくだされ!」と快諾した。
そして、アウロラは、落ち着いた場所で改めてアレクサンダー子爵に向かい合った。
「アレクサンダー殿。この度は、アキオと共に参りました。わらわは、貴領の土地を祝福し、未来永劫の繁栄を願い、この生命樹から授かりました特別な種を、この地に自らの手で植え付けたいと存じます」
そう言って彼女が取り出した数粒の種は、それ自体が淡い光を放ち、凝縮された生命エネルギーを感じさせた。子爵は、その言葉と種の持つ神聖な雰囲気に、息をのみ、そして深い感動と共にアウロラの前に恭しく頭を垂れた。
「聖女アウロラ様…そのお申し出、ヴァルト領にとって、これ以上の祝福はございません…! どうか、最も良き場所をお選びください。領民全てで、そのお手伝いをさせていただきます!」
植え付けの場所や時期については、アウロラが土地の気脈を読み、子爵と相談の上で決定されることとなった。
通貨については、アキオが子爵との個人的な会話の中で、町でそのような議論が始まったことを伝えたが、具体的な導入はまだ先であること、まずは物々交換を基本としつつ、必要であれば子爵領の貨幣を一部参考にさせてもらうかもしれない、と話すに留まった。子爵もそれを理解し、焦らずとも良い、とアキオの考えを尊重した。
アキオたち一行の子爵領での滞在は、こうして始まった。それは、アキオの町と外部世界との間に、技術、文化、そして何よりも深い信頼と友情の橋を架ける、重要な一週間となるのだった。
そのアキオの決意を聞き、正妻であるシルヴィアが「アキオ様が行かれるのであれば、私もお供いたします。アルトさんとミコさんのことも心配ですし、子爵領の薬草や森の様子も見ておきたいのです」と申し出た。さらに、妊娠が安定期に入ったアウロラも、「アキオ、そしてシルヴィア。わらわも同行したい。ヴァルト子爵領の土地を祝福し、未来の繁栄を願って、この生命樹から授かった特別な種を、わらわ自身の手で植え付けたいのじゃ」と、その輝く瞳で告げた。彼女が大切そうに抱える小さな袋には、生命樹がアウロラの願いに応えて生み出した、特別な種が数粒納められているという。
そこへ、ケンタが勢いよく手を挙げた。「アキオ様! 俺も、アルト兄ちゃんたちと一緒に行って、子爵領で色々学びてえです!」その隣では、ユメも期待に満ちた眼差しでアキオを見上げている。若い彼らにとっても、外部の進んだ領地を見ることは大きな刺激になるだろう。アキオは二人の成長を願い、これを快く許可した。
さらに、話を聞きつけたドルガン親方も、「ふむ、子爵領の鍛冶場と鉱山か…1週間程度なら、わしもこの目で見ておきたいもんじゃのう」と、珍しく自ら同行を申し出た。ドワーフの職人魂が疼いたのだろう。
こうして、アキオの町からヴァルト子爵領への派遣団は、アキオ、シルヴィア、アウロラ、アルト、ミコ、ケンタ、ユメ、ドルガン親方、そして護衛としてレオノーラの部下の若い騎士たち数名という、思いがけず賑やかで多才な顔ぶれとなった。
出発前の慌ただしい日々の中、アキオは中央館で、多くの妻たちが同時期に妊婦となっている状況を改めて目の当たりにしていた。アヤネ、キナ、セレスティーナ、レオノーラ、そしてヘルガ。アウロラもまた、特別な形で新たな命を宿している。その光景は喜ばしい限りだが、ふと、アキオの心に現代日本の価値観がよぎった。
「なあ、キナ…お前たち、こんなに次から次へと子供を産んで、本当に大丈夫なのか? 俺の故郷の日本では、あまりに多く産ませることを『多産DV』なんて言って、問題視することもあるくらいなんだが…」
アキオが少し心配そうに問いかけると、キナはきょとんとした顔で、しかしすぐに力強く答えた。
「だんな、何言ってんだ!? あたしはだんなの子なら、10人だって産んで育てたいぜ! 子供がたくさんいるってのは、家族が賑やかで、強くなるってことだろ? それに、この町なら、皆で助け合って育てられるじゃねえか!」
その言葉に、セレスティーナも穏やかに頷く。「ええ、アキオ様。子供は国の宝、家族の喜びですわ。特にこの世界では、無事に育つことがどれほど尊いことか…。多くの命が祝福されることは、素晴らしいことです」
レオノーラも、「強い子がたくさん生まれれば、この町の未来も安泰です。わたくしたちも、母として、そして町の守り手として、その子たちを全力で育て上げます」と力強く言った。
アキオは、妻たちの力強い言葉と、それがこの世界ではごく自然な価値観であることに、改めて文化の違いを感じ、少し戸惑いつつも、彼女たちの生命力と深い愛情を頼もしく思った。この町では、子供はまさに未来そのものであり、皆で育む宝なのだ。
数日後、準備を整えたアキオたち派遣団は、町の住民たちからの温かい見送りを受け、ヴァルト子爵領へと旅立った。整備された道とはいえ、馬車も含む大人数の旅は数日を要した。
道中、アルトとミコは、子爵領での新しい生活への期待と少しの不安を語り合い、ケンタとユメは初めて見る広大な景色や、街道沿いの小さな村々の様子に目を輝かせていた。ドルガン親方は、道中の岩石の質や地形を興味深そうに観察し、時折シルヴィアと専門的な言葉を交わしている。アウロラは、馬車の中で静かに瞑想していることが多かったが、時折アキオに微笑みかけ、その手に大切そうに抱えた種の袋を確かめるように撫でていた。
そして、ついに一行はヴァルト子爵領の主要都市であり、子爵の居城がある町へと到着した。町の規模や活気は、アキオの町とは比べ物にならないほど大きく、整然とした石畳の道、堅牢な城壁、そして行き交う多くの人々の姿に、アルトたちは圧倒されていた。
アレクサンダー子爵は、アキオたち一行の到着を知るや、自ら城門まで出迎え、アキオの手を固く握った。特に、ハイエルフであるシルヴィア、神々しいオーラを放つ聖女アウロラ、そしてドワーフの長老であるドルガン親方までが同行していることに、子爵は驚きと深い感謝の念を隠せない様子だった。
「アキオ殿、そして皆様方! よくぞお越しくださいました! これほど盛大なご訪問、ヴァルト家にとってこれ以上の栄誉はございません!」
子爵の心からの歓迎を受け、一行は城内へと招き入れられた。
アルトとミコ、そしてケンタ(ユメも共に見聞を広めることになる)は、子爵や彼らの指導役となるであろう職人や役人たちに正式に紹介された。彼らの真摯な眼差しと、アキオの町から来たということへの周囲の好奇と敬意に、若い彼らは緊張しつつも、これからの生活への決意を新たにしていた。
ドルガン親方は、早速子爵に「もしご迷惑でなければ、この地の鍛冶場や、可能であれば鉱山なども見学させていただきたい」と申し入れ、子爵も「もちろん! 我が領地の最高の職人たちと、ぜひ意見を交わしてくだされ!」と快諾した。
そして、アウロラは、落ち着いた場所で改めてアレクサンダー子爵に向かい合った。
「アレクサンダー殿。この度は、アキオと共に参りました。わらわは、貴領の土地を祝福し、未来永劫の繁栄を願い、この生命樹から授かりました特別な種を、この地に自らの手で植え付けたいと存じます」
そう言って彼女が取り出した数粒の種は、それ自体が淡い光を放ち、凝縮された生命エネルギーを感じさせた。子爵は、その言葉と種の持つ神聖な雰囲気に、息をのみ、そして深い感動と共にアウロラの前に恭しく頭を垂れた。
「聖女アウロラ様…そのお申し出、ヴァルト領にとって、これ以上の祝福はございません…! どうか、最も良き場所をお選びください。領民全てで、そのお手伝いをさせていただきます!」
植え付けの場所や時期については、アウロラが土地の気脈を読み、子爵と相談の上で決定されることとなった。
通貨については、アキオが子爵との個人的な会話の中で、町でそのような議論が始まったことを伝えたが、具体的な導入はまだ先であること、まずは物々交換を基本としつつ、必要であれば子爵領の貨幣を一部参考にさせてもらうかもしれない、と話すに留まった。子爵もそれを理解し、焦らずとも良い、とアキオの考えを尊重した。
アキオたち一行の子爵領での滞在は、こうして始まった。それは、アキオの町と外部世界との間に、技術、文化、そして何よりも深い信頼と友情の橋を架ける、重要な一週間となるのだった。
59
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜
キノア9g
ファンタジー
※本作はフィクションです。
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」
20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。
一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。
毎日19時更新予定。
スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活
怠惰怠man
ファンタジー
異世界転移した花田梅。
スキル「倍加」により自分のステータスを倍にしていき、超スピードで最強に成り上がる。
何者にも縛られず、自由気ままに好きなことをして生きていくイージーモードな異世界生活。
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした。今さら戻れと言われても、もうスローライフ始めちゃったんで
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。
家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、
優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、
俺は必死に、置いていかれないようについていった。
自分には何もできないと思っていた。
それでも、少しでも役に立ちたくて、
誰にも迷惑をかけないようにと、
夜な夜な一人でダンジョンに潜り、力を磨いた。
仲間を護れるなら…
そう思って使った支援魔法や探知魔法も、
気づかれないよう、そっと重ねていただけだった。
だけどある日、告げられた。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、優しさからの判断だった。
俺も分かっていた。だから、何も言えなかった。
こうして俺は、静かにパーティを離れた。
これからは一人で、穏やかに生きていこう。
そう思っていたし、そのはずだった。
…だけど、ダンジョンの地下で古代竜の魂と出会って、
また少し、世界が騒がしくなってきたようです。
◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇
勇者パーティを追放されてしまったおっさん冒険者37歳……実はパーティメンバーにヤバいほど慕われていた
秋月静流
ファンタジー
勇者パーティを追放されたおっさん冒険者ガリウス・ノーザン37歳。
しかし彼を追放した筈のメンバーは実はヤバいほど彼を慕っていて……
テンプレ的な展開を逆手に取ったコメディーファンタジーの連載版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる