53 / 262
テイム
第53話 王都襲撃
しおりを挟む
ドゴーン!!!!!
見ると王都に設けてある、街を囲んでいる壁に何かがぶつかったようで、物凄い土ぼこりが発生しているのが見えた。
【何だ?】
皆が壁を見ると、大きな魔物が何度も体当たりをし・・・・高熱のブレスを壁に放っているのが確認できた。
クーンを襲った【トカゲ】である。
壁の一部は脆く、呆気なく崩れ去ったが、所々に強固な補強がなされており、トカゲは壁を突破できずにいた。
そして魔物の襲撃を黙って見ている王都ではない。
直ぐに魔物に対し攻撃が開始された。
魔法による反撃。
そして飛び道具による攻撃。
元々手負いだった魔物は、壁を破壊できない事を悟ると、その場を去って行った。
後に残ったのは、完全に破壊された壁と、何故かびくともせずに残っていた壁。
何の違いかは不明だが、どうやら古い部分が破壊され、最近補強されたと思われる部分のみが残っていたらしい。
後に分かる事だが、無事だった壁はクーンが補強していた部分だったりする。
クーンは薬草採取を終え、王都に戻り寝る前の日課として魔力を消費させ、最終的に寝る前にすっからかんにさせて寝ていたのだが、魔力を消費させるのに何かないかと考えた結果、結構傷みの激しかった壁を、余った魔力で補強しておこう、そう思い
毎日傷んだ部分を補強していたのである。
●24話参照
この魔物の襲撃の影響で、セバスチャン達がクーンのいると思われる場所に辿り着くのが遅くなってしまった。
そしてセバスチャン達がやっとの事でクーンがいると思われる草原に向かい始めた時、クーンの方からこちらに向かってきているのを発見、何とか合流出来たのである。
「・・・・とまあ、このような襲撃がございまして遅くなってしまいました、申し訳ございませぬ。」
謝るセバスチャン。
「仕方が無いとはいえ、半分はきっと俺のせいだな。俺達もでかいトカゲに襲われたらしく何とか追い返したらしいが、俺は気を失ってしまっていたうえにその時の記憶があいまいなんだ。いかん、そんな事はどうでもいい、直ぐに移動したいので、こっちに来てくれ。そしてニールスにい、来てくれてありがとう。」
「それは構わないが、クーンは一体何に乗っているんだい?」
「これはテイマーにテイムしてもらったわんこ。名前は【シロ】って言うんだよ!そしてわんこの仲間を助けたいから、できれば一緒に森に来てほしいんだ。」
「クーン、わかったよ。全員で行けばいいのかい?だがティーデとヒセラがそのわんこ?それに上手く乗る事が出来るのかは怪しいが、何か対策はあるのかい?」
「シロに曳かせ、人を乗せる事の出来る台車を用意してあるんだ。そしてニールスにいのパーティーメンバーには他のわんこに乗ってもらっていいかな?」
「僕達に乗りこなせるのかい?」
「それは大丈夫だと思う!」
こうしてクーンは、集った一行を他のわんこが隠れている場所まで連れて行き、わんこたちに姿を現すように伝え・・・・雲外蒼天のパーティーメンバーは早速自分達が騎乗する事になるであろうわんこにモフっていた。
当然ながらティーデとヒセラもモフッていた。
それを見たクーンは癒された。
可愛い弟と妹。
しかしニールスにいはモフッていなかった。
何やらわんこをくまなく見ている様子。
ニールスにい程になると、人前ではモフれないのかな?
と少しズレた勘違いをしていた。
見ると王都に設けてある、街を囲んでいる壁に何かがぶつかったようで、物凄い土ぼこりが発生しているのが見えた。
【何だ?】
皆が壁を見ると、大きな魔物が何度も体当たりをし・・・・高熱のブレスを壁に放っているのが確認できた。
クーンを襲った【トカゲ】である。
壁の一部は脆く、呆気なく崩れ去ったが、所々に強固な補強がなされており、トカゲは壁を突破できずにいた。
そして魔物の襲撃を黙って見ている王都ではない。
直ぐに魔物に対し攻撃が開始された。
魔法による反撃。
そして飛び道具による攻撃。
元々手負いだった魔物は、壁を破壊できない事を悟ると、その場を去って行った。
後に残ったのは、完全に破壊された壁と、何故かびくともせずに残っていた壁。
何の違いかは不明だが、どうやら古い部分が破壊され、最近補強されたと思われる部分のみが残っていたらしい。
後に分かる事だが、無事だった壁はクーンが補強していた部分だったりする。
クーンは薬草採取を終え、王都に戻り寝る前の日課として魔力を消費させ、最終的に寝る前にすっからかんにさせて寝ていたのだが、魔力を消費させるのに何かないかと考えた結果、結構傷みの激しかった壁を、余った魔力で補強しておこう、そう思い
毎日傷んだ部分を補強していたのである。
●24話参照
この魔物の襲撃の影響で、セバスチャン達がクーンのいると思われる場所に辿り着くのが遅くなってしまった。
そしてセバスチャン達がやっとの事でクーンがいると思われる草原に向かい始めた時、クーンの方からこちらに向かってきているのを発見、何とか合流出来たのである。
「・・・・とまあ、このような襲撃がございまして遅くなってしまいました、申し訳ございませぬ。」
謝るセバスチャン。
「仕方が無いとはいえ、半分はきっと俺のせいだな。俺達もでかいトカゲに襲われたらしく何とか追い返したらしいが、俺は気を失ってしまっていたうえにその時の記憶があいまいなんだ。いかん、そんな事はどうでもいい、直ぐに移動したいので、こっちに来てくれ。そしてニールスにい、来てくれてありがとう。」
「それは構わないが、クーンは一体何に乗っているんだい?」
「これはテイマーにテイムしてもらったわんこ。名前は【シロ】って言うんだよ!そしてわんこの仲間を助けたいから、できれば一緒に森に来てほしいんだ。」
「クーン、わかったよ。全員で行けばいいのかい?だがティーデとヒセラがそのわんこ?それに上手く乗る事が出来るのかは怪しいが、何か対策はあるのかい?」
「シロに曳かせ、人を乗せる事の出来る台車を用意してあるんだ。そしてニールスにいのパーティーメンバーには他のわんこに乗ってもらっていいかな?」
「僕達に乗りこなせるのかい?」
「それは大丈夫だと思う!」
こうしてクーンは、集った一行を他のわんこが隠れている場所まで連れて行き、わんこたちに姿を現すように伝え・・・・雲外蒼天のパーティーメンバーは早速自分達が騎乗する事になるであろうわんこにモフっていた。
当然ながらティーデとヒセラもモフッていた。
それを見たクーンは癒された。
可愛い弟と妹。
しかしニールスにいはモフッていなかった。
何やらわんこをくまなく見ている様子。
ニールスにい程になると、人前ではモフれないのかな?
と少しズレた勘違いをしていた。
57
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
スキル『レベル1固定』は最強チートだけど、俺はステータスウィンドウで無双する
うーぱー
ファンタジー
アーサーはハズレスキル『レベル1固定』を授かったため、家を追放されてしまう。
そして、ショック死してしまう。
その体に転成した主人公は、とりあえず、目の前にいた弟を腹パンざまぁ。
屋敷を逃げ出すのであった――。
ハズレスキル扱いされるが『レベル1固定』は他人のレベルを1に落とせるから、ツヨツヨだった。
スキルを活かしてアーサーは大活躍する……はず。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる