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第五章:もういいよ
飛田_5-1
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「ありがとうございました! そして、すみませんでした!」
桜花学園の記者会見が終わると、帰り道で飛田は虹河原に謝罪をした。今回の件、飛田は反保と行動していたときに生徒達から、記者会見で何をするつもりなのか等は聞いていたのだ。そして、その内容を虹河原に報告をしたのだが、『黙認すること』も一緒にお願いしたのだった。
警察としてはあるまじき行為かもしれない。だが、生徒達のやりたいようにやらせてあげたかったのだ。
結果、虹河原は――『黙認』した。
例え了承してくれたとはいえ、飛田は虹河原に頭を下げずにはいられなかった。それは彼自身がその行動をしたこと。そして、先輩である虹河原にそれを了承させた意味を理解しているからだ。
「……飛田くんの行動は警察のすべき行動ではありません。正しくないですから。おそらく、我々は注意を受けるでしょうね」
飛田の頭に虹河原の言葉が降ってくる。
「ですが、飛田くんらしい行動と判断だったと思いますよ。顔を上げてください」
飛田が顔を上げると、虹河原は優しく微笑んでくれた。そして、その表情を消して、真面目の仮面を被ると、
「これから桜華学園の後処理で忙しくなります。頼りにしていますよ」
そう言って、虹河原は警察に戻る為に歩き出す。
「はい!」
飛田は元気よく返事をすると、小走りで虹河原の横に並ぶと共に歩き出した。
「ん?」
少し進んだところで、スマートフォンの着信音が短く鳴った。飛田はそれを取り出して見ると、メッセージの着信が一件。着信欄の名前には『キノコ』と彼が登録した名前が表示されている。
――そういや、以前治療を受けた病院が一緒になったときに連絡先を交換したな。
自身が無理矢理に交換させた、という部分は抜けて思い出す。彼は、画面をタップしてメッセージを確認した。
『本日はありがとうございました』
それが時任を殴りそうになったことを止めたことなのか。
生徒達が記者会見の場に来ることを黙認したことなのか。
それとも、ただの社交辞令なのか。
どれのことなのかは解らないが、
「不器用な奴」
メッセージを確認した飛田をそう呟いて、小さく笑った。
桜花学園の記者会見が終わると、帰り道で飛田は虹河原に謝罪をした。今回の件、飛田は反保と行動していたときに生徒達から、記者会見で何をするつもりなのか等は聞いていたのだ。そして、その内容を虹河原に報告をしたのだが、『黙認すること』も一緒にお願いしたのだった。
警察としてはあるまじき行為かもしれない。だが、生徒達のやりたいようにやらせてあげたかったのだ。
結果、虹河原は――『黙認』した。
例え了承してくれたとはいえ、飛田は虹河原に頭を下げずにはいられなかった。それは彼自身がその行動をしたこと。そして、先輩である虹河原にそれを了承させた意味を理解しているからだ。
「……飛田くんの行動は警察のすべき行動ではありません。正しくないですから。おそらく、我々は注意を受けるでしょうね」
飛田の頭に虹河原の言葉が降ってくる。
「ですが、飛田くんらしい行動と判断だったと思いますよ。顔を上げてください」
飛田が顔を上げると、虹河原は優しく微笑んでくれた。そして、その表情を消して、真面目の仮面を被ると、
「これから桜華学園の後処理で忙しくなります。頼りにしていますよ」
そう言って、虹河原は警察に戻る為に歩き出す。
「はい!」
飛田は元気よく返事をすると、小走りで虹河原の横に並ぶと共に歩き出した。
「ん?」
少し進んだところで、スマートフォンの着信音が短く鳴った。飛田はそれを取り出して見ると、メッセージの着信が一件。着信欄の名前には『キノコ』と彼が登録した名前が表示されている。
――そういや、以前治療を受けた病院が一緒になったときに連絡先を交換したな。
自身が無理矢理に交換させた、という部分は抜けて思い出す。彼は、画面をタップしてメッセージを確認した。
『本日はありがとうございました』
それが時任を殴りそうになったことを止めたことなのか。
生徒達が記者会見の場に来ることを黙認したことなのか。
それとも、ただの社交辞令なのか。
どれのことなのかは解らないが、
「不器用な奴」
メッセージを確認した飛田をそう呟いて、小さく笑った。
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