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第六章:それぞれの戦い
ユースティティアと警察_6-1
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HALビルの一階には静かな空間が広がっていた。人の気配もなく、誰かが待ち受けているわけでもない。建物自体が寝静まっているようで、僅かに動くエレベーターの駆動音だけが寝息のように音を立てている。
「誰もいないみたい」
「だが、来ていることはわかっているだろうな」
虹河原の視線の先には監視カメラがあり、彼らの存在に気づいていることを警告するようにインジケーターが点滅している。
「少し変っすね」
飛田が周囲を見渡しながら、彼だけが感じる異変を口にした。
「階段のシャッターが降りてます。普段は解放しているのに」
「おそらく意図的ですね。時間を稼ぎかと。階段を使って欲しくないのでしょう」
「階段の方が時間稼ぎができそうだけど?」
有栖の問いに、虹河原が首を振る。
「飛田くんの情報では最上階に天使のいたフロアがあったと聞いています。確かに階段の方が時間がかかりそうですが、階段では途中のフロアを無視して最上階に向かうことができます。ですが、エレベーターの場合、他の階にいる者がボタンを押していたとすれば?」
「なるほど。そのフロアで止められるってことね」
有栖は虹河原の回答に納得する。
「飛田くん。天使達は銃火器の装備を整えていましたか?」
「いえ、俺の知る限りはなかったかと」
「では、閉鎖空間に閉じこめて開いた瞬間にまとめて銃殺されるようなことはなさそうですね」
「僕たちなら何も考えずに乗ってましたね」
「うーん、否定できない」
虹河原の想定に反保と有栖が尊敬しながら会話を交わす。
「時間を稼ぎたいのはダメージの回復か他の策があるか――どちらにしろ早く最上階に着くことを天使達は嫌っていそうですね」
「そういうことなら、行きますか」
そういって、有栖がエレベーターのボタンを押す。開くときに、その箱の中身には誰もおらず警戒は杞憂に終わったが四人は気を緩めることなく、エレベーターへと乗り込んだ。
「誰もいないみたい」
「だが、来ていることはわかっているだろうな」
虹河原の視線の先には監視カメラがあり、彼らの存在に気づいていることを警告するようにインジケーターが点滅している。
「少し変っすね」
飛田が周囲を見渡しながら、彼だけが感じる異変を口にした。
「階段のシャッターが降りてます。普段は解放しているのに」
「おそらく意図的ですね。時間を稼ぎかと。階段を使って欲しくないのでしょう」
「階段の方が時間稼ぎができそうだけど?」
有栖の問いに、虹河原が首を振る。
「飛田くんの情報では最上階に天使のいたフロアがあったと聞いています。確かに階段の方が時間がかかりそうですが、階段では途中のフロアを無視して最上階に向かうことができます。ですが、エレベーターの場合、他の階にいる者がボタンを押していたとすれば?」
「なるほど。そのフロアで止められるってことね」
有栖は虹河原の回答に納得する。
「飛田くん。天使達は銃火器の装備を整えていましたか?」
「いえ、俺の知る限りはなかったかと」
「では、閉鎖空間に閉じこめて開いた瞬間にまとめて銃殺されるようなことはなさそうですね」
「僕たちなら何も考えずに乗ってましたね」
「うーん、否定できない」
虹河原の想定に反保と有栖が尊敬しながら会話を交わす。
「時間を稼ぎたいのはダメージの回復か他の策があるか――どちらにしろ早く最上階に着くことを天使達は嫌っていそうですね」
「そういうことなら、行きますか」
そういって、有栖がエレベーターのボタンを押す。開くときに、その箱の中身には誰もおらず警戒は杞憂に終わったが四人は気を緩めることなく、エレベーターへと乗り込んだ。
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