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「ねえ、まだあ、こんなに遠いの!?」
馬車の中でもう飽き飽き、とだるそうに言う。
「本当にねえ、ミヤ、まだなの!?」
サラの隣に座るお母様が可哀想だわ、と大袈裟に側によると、私を睨む。
馬車に乗って4時間が経つ。確かに飽きたと言いたい気持ちも分かるが、サラは乗って5分で言い出した。
貴族の乗り物と言えば馬車に決まっている。単独で向かう場合は馬を使用する事もあるが、往々に馬車だ。
確かに長時間はあちこち痛くなるが、我慢するのも淑女であるなら必須。
これが御友人や殿方が乗っていると猫を何匹被っているの数えたくなる程大人しく、可愛らしいのに、
身内になるとあからさまな態度の豹変を知ってるだけに、ある意味感心する。
今日は、決行を決めたパーティーだ。
サラには婚約する相手を紹介したいから是非に、と招待状を送ったら、すぐに参加の返事が帰ってきた。
馬鹿にする気満々だ。
屋敷からパーティー会場となる場所は遠く、馬車で6時間かかる。つまりあと2時間。
ガタルはこの長い距離を何の文句もなく会いに来てくれていたね、と思うと心が暖かくなった。
「サラ。あと2時間くらいだからもうすぐよ」
「はああああ!?あと2時間もこんなのに乗るの!?座り心地も悪いし、さっきから揺れも酷いし、安い馬車に乗せて嫌がらせもいいところだわ!!そんなに私が公爵様と中がいいのが気に食わないの!!」
一言もそんな事言ってないのに、酷い被害妄想だ。
第一この馬車はガタルが用意してくれた物で、明らかに乗り心地がいい。
「片田舎の成金のパーティーなんだから、その辺の原っぱですればいいのよ!!ああ、もう!!」
だったら何故招待状を返したの?
と質問したかったが聞こうものなら益々喚かれるのが目に見えているし、あえて聞かなかった。
「適当なドレスで来て良かったわ。勿体なかったわ」
「でも、私はいい物を着てきてね、と書いたでしょ。それは少し・・・」
質が良くない。見てわかる、色がくすんでいる、赤のドレスだ。
「何よ!?私に指図すんの。この程度で十分よ!」
ふんと鼻を鳴らした。
ため息が隣から聞こえた。
叔母様が、扇で顔を隠してはいるが、見ていられないと私を見た。
「もう少しよ、我慢して」
「サラ、少し寝たら」
甘ったるい声でお母様が機嫌を良くしようとする。
「そうね、こんな田舎街見たってつまんないし」
いいえ、こっちの方が都会だわ。
と言うよりも、どんどん都会になるわ。
見ると、欠伸をしながら2人はうとうとしだしたので、ほっとした。
まあ、あれだけ何時間も喚いていれば疲れるでしょう。
やっと入口の門に着き、前にいる叔父様の馬車が通され、私達も難なく通された。
中は馬車の行列が出来ていて、順番に降りていくようだった。
初めて見る光景と興奮し、まだ、寝ている2人の顔に、とても緊張した。
「さ、ミヤ、始まるわよ」
叔母様の微笑みが、さらに胸をドキドキさせた。
少しして、私達の順番が近くなってきたので、2人を起こすことにした。
「お母様、サラ、起きて。そろそろ降りるわよ」
「へ?何よ、気持ちよく寝てたのに。私、後でゆっくり降りるわ」
欠伸をしながら答えてきた。
「私もサラと一緒に降りるわ」
お母様が気だるそうに背伸びをした。
ガチャガチャと扉を開ける音がする。
叔母様が立ち上がった。
「お母様、サラ、残念ながらここではそんな横暴は通らない無いわ」
「はあ!?何よ、偉っそうに」
深呼吸する。
「手紙で書いたわよね、今回のパーティーは私の婚約者になる人のお兄様の誕生祭。つまり、この国第1王子、トロカデロ様の誕生日パーティーなの」
さあ、始まるわ。その間抜け顔をすっとさせてあげるわ。
「お待たせ致しました」
扉が開いた。
馬車の中でもう飽き飽き、とだるそうに言う。
「本当にねえ、ミヤ、まだなの!?」
サラの隣に座るお母様が可哀想だわ、と大袈裟に側によると、私を睨む。
馬車に乗って4時間が経つ。確かに飽きたと言いたい気持ちも分かるが、サラは乗って5分で言い出した。
貴族の乗り物と言えば馬車に決まっている。単独で向かう場合は馬を使用する事もあるが、往々に馬車だ。
確かに長時間はあちこち痛くなるが、我慢するのも淑女であるなら必須。
これが御友人や殿方が乗っていると猫を何匹被っているの数えたくなる程大人しく、可愛らしいのに、
身内になるとあからさまな態度の豹変を知ってるだけに、ある意味感心する。
今日は、決行を決めたパーティーだ。
サラには婚約する相手を紹介したいから是非に、と招待状を送ったら、すぐに参加の返事が帰ってきた。
馬鹿にする気満々だ。
屋敷からパーティー会場となる場所は遠く、馬車で6時間かかる。つまりあと2時間。
ガタルはこの長い距離を何の文句もなく会いに来てくれていたね、と思うと心が暖かくなった。
「サラ。あと2時間くらいだからもうすぐよ」
「はああああ!?あと2時間もこんなのに乗るの!?座り心地も悪いし、さっきから揺れも酷いし、安い馬車に乗せて嫌がらせもいいところだわ!!そんなに私が公爵様と中がいいのが気に食わないの!!」
一言もそんな事言ってないのに、酷い被害妄想だ。
第一この馬車はガタルが用意してくれた物で、明らかに乗り心地がいい。
「片田舎の成金のパーティーなんだから、その辺の原っぱですればいいのよ!!ああ、もう!!」
だったら何故招待状を返したの?
と質問したかったが聞こうものなら益々喚かれるのが目に見えているし、あえて聞かなかった。
「適当なドレスで来て良かったわ。勿体なかったわ」
「でも、私はいい物を着てきてね、と書いたでしょ。それは少し・・・」
質が良くない。見てわかる、色がくすんでいる、赤のドレスだ。
「何よ!?私に指図すんの。この程度で十分よ!」
ふんと鼻を鳴らした。
ため息が隣から聞こえた。
叔母様が、扇で顔を隠してはいるが、見ていられないと私を見た。
「もう少しよ、我慢して」
「サラ、少し寝たら」
甘ったるい声でお母様が機嫌を良くしようとする。
「そうね、こんな田舎街見たってつまんないし」
いいえ、こっちの方が都会だわ。
と言うよりも、どんどん都会になるわ。
見ると、欠伸をしながら2人はうとうとしだしたので、ほっとした。
まあ、あれだけ何時間も喚いていれば疲れるでしょう。
やっと入口の門に着き、前にいる叔父様の馬車が通され、私達も難なく通された。
中は馬車の行列が出来ていて、順番に降りていくようだった。
初めて見る光景と興奮し、まだ、寝ている2人の顔に、とても緊張した。
「さ、ミヤ、始まるわよ」
叔母様の微笑みが、さらに胸をドキドキさせた。
少しして、私達の順番が近くなってきたので、2人を起こすことにした。
「お母様、サラ、起きて。そろそろ降りるわよ」
「へ?何よ、気持ちよく寝てたのに。私、後でゆっくり降りるわ」
欠伸をしながら答えてきた。
「私もサラと一緒に降りるわ」
お母様が気だるそうに背伸びをした。
ガチャガチャと扉を開ける音がする。
叔母様が立ち上がった。
「お母様、サラ、残念ながらここではそんな横暴は通らない無いわ」
「はあ!?何よ、偉っそうに」
深呼吸する。
「手紙で書いたわよね、今回のパーティーは私の婚約者になる人のお兄様の誕生祭。つまり、この国第1王子、トロカデロ様の誕生日パーティーなの」
さあ、始まるわ。その間抜け顔をすっとさせてあげるわ。
「お待たせ致しました」
扉が開いた。
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