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第四章
第三節
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「おっと、またか……」
何度目かわからない急な浮遊感。それにより先へと進んでいた大和達は空間の配置が変更されたことを悟る。
「オイオイ、さっきから何度目だよ…こうも変更変更じゃあ、誰もこの【領域】の詳しい構造が分からなくなるんじゃあねーの?」
『ふむ、そうでしょうね…そもそもこの【領域】自体、関係者以外の秘匿をするためにこのような構造を取っているようですしね』
答える睦美。
幾つかの空間を超えた際、この【領域】の構造と空間組み換えの一部を掠め取ったが故の答えである。
『しかし…それを考慮に加えても、この頻度での変更は平時よりも多い分類に入るみたいですね……なに?非常事態……』
「どうした鉄面皮?」
『どうやら今現在この【領域】全土とシステムに警告のアラートが発せられているようです』
「「…ッツ!?」」
「私達の侵入がバレたんですかぁ?」
『……いえ、そういうわけではないみたいです。詳細まではわかりませんが…今現在我々とは異なる2つの空間よりアラートが発せられたみたいですね…』
「2つもか…この【領域】の座標を知ること自体、俺達も晴菜がいなければ出来なかったのに…一体どうやったんだろうな…」
『……ふむ、これは考察の一つですが、案外【領域】外部からの侵入ではなく、内部からの離反によるものという線はどうでしょう?晴菜のような行動もありますし……というよりコレのうちの一つは晴菜なのでは?』
「可能性としちゃあ高ぇだろうし…もし違っていても離反なら一時的な俺達との共闘も可能だろうな…それも含め先に進もうぜ」
「そうだな…このアラートで連中の目が俺達以外に向いている間にとっとと制御中枢を奪うとしよう」
先を進む大和達。扉を開け新たな空間へ入る。
入った空間。その内部はこれまでのものとは異なり入口以外に複数の扉が存在する西洋宮殿の中庭のような場所であった。
「鎧に金属器の美術品。こんな場所もあんのかよ……偽物だろうが物含めて創った奴は相当な凝り性か変態だな」
『以前の廃工場と山間部もそうでしたが、誰がこのような【領域】に仕上げ上げたのか…それだけは興味が出てきますね…』
そう睦美が言った次の瞬間、六ケ所あった扉の内の一つが音を立てて吹き飛ぶ。
その際に扉と共に一名の【星】も共に吹き飛んできた。
「くっ……ううっ……」
呻く【星】。見れば全身の至る所に傷があり綺麗な部分が存在していない程にボロボロである。
左手首とと左脚なんて胴にわずかに繋がっているようなものであった。
「全く…手間を煩わせるな……」
そのような声が聞こえ追うように何者かが空間に入ってくる。無機質で抑揚のない声色に門司以外の全員が聞き覚えがある。
「世界の癌細胞共め…」
入って来た者。それは以前大和と相対しAと名付けた【天使】であった。
呟くA。【天使】特有の無表情なのだが、不快さを滲ませた様な視線で手負いである【星】を見下ろす。
「くっ…うォおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
何とか立ち上がり武器としての破城槌型のエントリーツールを構え突貫する【星】。
Aに向かって勢いよく打ちつける。
だが、何事も無いように片手で受け止めたA。
そのまま力任せな姿勢でがら空きになった胴体にヤクザキックを叩き込む。
手負いの【星】はミンチとして壁の染みと化した。
「敵対した【星】一体の沈黙を確認…任務を続行する」
『ふむ、非常アラートの原因の一つはこれだったみたいですね……』
「世界からの支援でここの座標を突き詰めたか…それなら納得だ…」
頷く睦美と門司。
大和は気楽そうにAに話しかけた。
「よぉA。この間ぶり」
「『龍王』呉成・大和……【星具】の再奪還の為に貴様もこの【領域】に潜り込んでいたか……」
「まぁな、それよりもオタクは随分元気そうじゃあないの…晴菜にステーキにされてからまだ大して時間も経っていないっていうのに……世界は存外に仕事が早いんだな、いつもはさぼっているっていうのに……」
「当然だ、貴様らの様な不要物が我が物顔でのさぼっているんだ…必要な事だ……」
「はっ、相変わらず面白みのない奴だこと……」
やれやれと言わんばかりの大仰な身振りをしつつ呟く大和。
「貴様こそ相も変わらず癪に障る男だ…貴様等を見つけた以上……こちらも排除するのみだというのに……逃げる素振りすら見せないとはな…」
「そりゃあ…なッ!」
言葉と同時に動く大和。高速でAに接近する。
言葉により交わりは【天使】には不要。掌底による打撃を叩き込む。
爆ぜるような音と衝撃波が空間を響かせた。
そんな打撃を……。
「へぇ…」
そんな打撃をAは、衝撃による後退りこそあれどきっちりと防いでいた。
「きっちりと刷新されているな」
前回の経験上、Aでは防ぐのが不可能な威力で撃ち込んだはずなの容易に止められたことで察する大和。
Aは静かに呟く。
「続けて確認した【星】。【銘付き】…『龍王』呉成・大和…これより沈黙させる」
【演目】『天使・戦技 天使ストレートVerⅡ』
反撃で放たれる【天使】の【演目】『天使・戦技』
その速度と威力も明らかに増しており、逸らすことは出来た大和だったが、逸らした方向にある壁を丸々崩し、その余波で地面を抉る程である。
そこから始まった乱打戦。未だ技量の差は大和の方が上で明らかに押してはいるが、Aも何事も無いかのように淡々と応じて来る。
「ひゅう♪」
Aの強化具合に思わず楽しそうな表情を浮かべる大和。
「けど、こう楽しみすぎちゃあいけねぇようなッ!」
言ってAの放った打撃を掴む大和。そのまま合気の要領でAを浮かせると近くの扉に向かってぶん投げた。
「睦美!」
『了解』
応じる睦美。Aが扉をくぐるのと同時に扉を閉め、空間の配置変更は完了させた。
『上手くいきましたか?』
「ああ、バッチリだぜ……ココとは違う空間に無理やり押し込んでやった」
『それは何より……こちらもあの空間をここから一番離れた場所に置いてやりましたから当面の時間は稼げるでしょう……それよりも二点程…』
「何かあったのか?」
『まず一点、今回の無理な転換により敵にこちらの存在が完全に悟られました……掠め取って使用していた当該システムもブロックされ停止、別の新しい方法か…システムの中枢を完全に掌握するまで空間転換は難しそうです』
「無理矢理だったからな…仕方がねーさ」
『そしてもう一点。敵に存在を知られたことで…そちらの方に敵が向かって行っております。大量に……』
「了解。でも大量って言っても大丈夫だろう。どうせ雇われの【星】が十名とかそこらなんだろ?」
大和の言葉と同時にその空間に存在する扉が一斉に開く。
そこからとても十名と言えない程に大勢の者達が雪崩れ込んでくるのであった。
何度目かわからない急な浮遊感。それにより先へと進んでいた大和達は空間の配置が変更されたことを悟る。
「オイオイ、さっきから何度目だよ…こうも変更変更じゃあ、誰もこの【領域】の詳しい構造が分からなくなるんじゃあねーの?」
『ふむ、そうでしょうね…そもそもこの【領域】自体、関係者以外の秘匿をするためにこのような構造を取っているようですしね』
答える睦美。
幾つかの空間を超えた際、この【領域】の構造と空間組み換えの一部を掠め取ったが故の答えである。
『しかし…それを考慮に加えても、この頻度での変更は平時よりも多い分類に入るみたいですね……なに?非常事態……』
「どうした鉄面皮?」
『どうやら今現在この【領域】全土とシステムに警告のアラートが発せられているようです』
「「…ッツ!?」」
「私達の侵入がバレたんですかぁ?」
『……いえ、そういうわけではないみたいです。詳細まではわかりませんが…今現在我々とは異なる2つの空間よりアラートが発せられたみたいですね…』
「2つもか…この【領域】の座標を知ること自体、俺達も晴菜がいなければ出来なかったのに…一体どうやったんだろうな…」
『……ふむ、これは考察の一つですが、案外【領域】外部からの侵入ではなく、内部からの離反によるものという線はどうでしょう?晴菜のような行動もありますし……というよりコレのうちの一つは晴菜なのでは?』
「可能性としちゃあ高ぇだろうし…もし違っていても離反なら一時的な俺達との共闘も可能だろうな…それも含め先に進もうぜ」
「そうだな…このアラートで連中の目が俺達以外に向いている間にとっとと制御中枢を奪うとしよう」
先を進む大和達。扉を開け新たな空間へ入る。
入った空間。その内部はこれまでのものとは異なり入口以外に複数の扉が存在する西洋宮殿の中庭のような場所であった。
「鎧に金属器の美術品。こんな場所もあんのかよ……偽物だろうが物含めて創った奴は相当な凝り性か変態だな」
『以前の廃工場と山間部もそうでしたが、誰がこのような【領域】に仕上げ上げたのか…それだけは興味が出てきますね…』
そう睦美が言った次の瞬間、六ケ所あった扉の内の一つが音を立てて吹き飛ぶ。
その際に扉と共に一名の【星】も共に吹き飛んできた。
「くっ……ううっ……」
呻く【星】。見れば全身の至る所に傷があり綺麗な部分が存在していない程にボロボロである。
左手首とと左脚なんて胴にわずかに繋がっているようなものであった。
「全く…手間を煩わせるな……」
そのような声が聞こえ追うように何者かが空間に入ってくる。無機質で抑揚のない声色に門司以外の全員が聞き覚えがある。
「世界の癌細胞共め…」
入って来た者。それは以前大和と相対しAと名付けた【天使】であった。
呟くA。【天使】特有の無表情なのだが、不快さを滲ませた様な視線で手負いである【星】を見下ろす。
「くっ…うォおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
何とか立ち上がり武器としての破城槌型のエントリーツールを構え突貫する【星】。
Aに向かって勢いよく打ちつける。
だが、何事も無いように片手で受け止めたA。
そのまま力任せな姿勢でがら空きになった胴体にヤクザキックを叩き込む。
手負いの【星】はミンチとして壁の染みと化した。
「敵対した【星】一体の沈黙を確認…任務を続行する」
『ふむ、非常アラートの原因の一つはこれだったみたいですね……』
「世界からの支援でここの座標を突き詰めたか…それなら納得だ…」
頷く睦美と門司。
大和は気楽そうにAに話しかけた。
「よぉA。この間ぶり」
「『龍王』呉成・大和……【星具】の再奪還の為に貴様もこの【領域】に潜り込んでいたか……」
「まぁな、それよりもオタクは随分元気そうじゃあないの…晴菜にステーキにされてからまだ大して時間も経っていないっていうのに……世界は存外に仕事が早いんだな、いつもはさぼっているっていうのに……」
「当然だ、貴様らの様な不要物が我が物顔でのさぼっているんだ…必要な事だ……」
「はっ、相変わらず面白みのない奴だこと……」
やれやれと言わんばかりの大仰な身振りをしつつ呟く大和。
「貴様こそ相も変わらず癪に障る男だ…貴様等を見つけた以上……こちらも排除するのみだというのに……逃げる素振りすら見せないとはな…」
「そりゃあ…なッ!」
言葉と同時に動く大和。高速でAに接近する。
言葉により交わりは【天使】には不要。掌底による打撃を叩き込む。
爆ぜるような音と衝撃波が空間を響かせた。
そんな打撃を……。
「へぇ…」
そんな打撃をAは、衝撃による後退りこそあれどきっちりと防いでいた。
「きっちりと刷新されているな」
前回の経験上、Aでは防ぐのが不可能な威力で撃ち込んだはずなの容易に止められたことで察する大和。
Aは静かに呟く。
「続けて確認した【星】。【銘付き】…『龍王』呉成・大和…これより沈黙させる」
【演目】『天使・戦技 天使ストレートVerⅡ』
反撃で放たれる【天使】の【演目】『天使・戦技』
その速度と威力も明らかに増しており、逸らすことは出来た大和だったが、逸らした方向にある壁を丸々崩し、その余波で地面を抉る程である。
そこから始まった乱打戦。未だ技量の差は大和の方が上で明らかに押してはいるが、Aも何事も無いかのように淡々と応じて来る。
「ひゅう♪」
Aの強化具合に思わず楽しそうな表情を浮かべる大和。
「けど、こう楽しみすぎちゃあいけねぇようなッ!」
言ってAの放った打撃を掴む大和。そのまま合気の要領でAを浮かせると近くの扉に向かってぶん投げた。
「睦美!」
『了解』
応じる睦美。Aが扉をくぐるのと同時に扉を閉め、空間の配置変更は完了させた。
『上手くいきましたか?』
「ああ、バッチリだぜ……ココとは違う空間に無理やり押し込んでやった」
『それは何より……こちらもあの空間をここから一番離れた場所に置いてやりましたから当面の時間は稼げるでしょう……それよりも二点程…』
「何かあったのか?」
『まず一点、今回の無理な転換により敵にこちらの存在が完全に悟られました……掠め取って使用していた当該システムもブロックされ停止、別の新しい方法か…システムの中枢を完全に掌握するまで空間転換は難しそうです』
「無理矢理だったからな…仕方がねーさ」
『そしてもう一点。敵に存在を知られたことで…そちらの方に敵が向かって行っております。大量に……』
「了解。でも大量って言っても大丈夫だろう。どうせ雇われの【星】が十名とかそこらなんだろ?」
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