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3 豆と女神展 (4)
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〈喫珈琲カドー〉の最寄りは各駅停車しか停まらない小さな駅だが、隣の駅は特急も停まる大きなものだ。市町村でいうと隣の市になるのだが、駅間は短く、歩いて行くこともできる。ちょうどよい散歩コースといったところか。
その隣駅に直結しているのが、都市型ショッピングモール。建物の三階までにスーパーマーケットや専門店街、フードコートから映画館やギャラリーまで備えている。俺とハナオは〈コーヒービーンズ イコール〉からの帰り道を進路変更し、直接ショッピングモールへ向かった。それでも着いた頃には、正午を回っていた。
一階にあるスーパーマーケットの混雑したレジを尻目にエスカレーターに乗る。ハナオが、ぴょん、と両足で跳び乗った。
「……普通に乗れよ」
小声で突っ込む。はしゃぎすぎだろ。
「諸事情により、だよ。で、本屋は何階なの?」
「三階。――っと、あぁ、もう女神展の時期か」
「……女神展?」
ハナオに、コレだよ、と壁に貼られた広告を示す。同じく三階にあるギャラリーで開催中の催し物だ。
〝青柳緑樹 女神展『ギフト』〟
これが今回のタイトルらしい。背景には、若い女性の半裸を斜め後ろから描いた構図の線描画。こちらを振り向こうとしている女性の口元は微かな笑みを浮かべ、目元は長い髪に隠されている。開催期間は十二月一日から……もう十二月だったのか。
「この青柳緑樹って画家、日本画壇を代表するような著名な画家の一人らしいんだけど、ここが地元なんだ。この辺で育つ子どもが小学校で必ず習う〝地元出身のえらい人〟ってやつ。で、その作品の中でも一番人気が、この女神シリーズ。展覧会をするたびに、こんな田舎の中小都市の美術館やギャラリーが、ここだけ世界的観光都市かと疑いたくなるほど混雑する」
「シリーズものなの?」
「同一人物を描いてるんだ。だから女神シリーズって呼ばれているらしい。モデルは彼の恋人だった女性。当時――つまり戦前の女性としてはかなり高い知識教養と、類を見ないほどの美貌の持ち主だったらしいんだけど、これがかなりの曰くつきで。良家の出身で人妻だったのに、まだ無名で貧乏画家だった青柳と駆け落ちしたそうだ。結局――何ていったか忘れたけど――彼女の名前まで現在に伝わっているくらいだから、当時は相当なスキャンダルだったんだろうな」
エスカレーターで三階まで上がると、まっすぐにギャラリーの入り口が見える。隣には天井から床に届くほど大判のポスターが貼られている。ハナオがゆっくりとそのポスターへ近づいていったので、後をついていく。周囲に人がいなくなったタイミングで、ハナオが口を開いた。
「よくそんな女性をモデルにした絵を発表したものだね。駆け落ちなんて、彼らは逃げていたんじゃないの?」
「最初に女神展が催されたのは戦前で、駆け落ちから数年後だったらしいんだけど、その時にはモデルの女性は亡くなっていたらしい。ただ、逃げていたわけではないらしくて、女性の美貌に元夫が惚れ込んでいたから許されたとか、いろんな説があるそうだ」
興味があるのだろうか。ハナオの表情からは読み取れない。感情が豊かな印象のあるハナオにしては珍しいことだった。無表情ではないのだが、まるで凪いだ海か宇宙の果てのような深く静かな目でポスターを眺めている。口調はあいかわらずどこか皮肉めいているのだが。
「それにしても、ずいぶん長い間人気を保っているんだね。戦前の絵なんでしょ?」
「最初の展覧会も話題にはなったらしいんだけど、本格的に人気が出たのは戦後になってからだ。この画家は、戦後も――生涯独り身を貫いて、彼女を描き続けた。そして死の間際、親族に『他の絵は好きなようにすればいいが、女神シリーズだけは一枚たりとも売り払うな』と遺言したらしい。結局はこの市にすべて寄贈されて、市が管理しながら定期的に展覧会をしているんだけど。手に入らないからってのもあるんだろうな、毎回すごい人気なんだ。なんでも、日本美術史一の純愛だとかって」
「ふぅん。ミツも純愛好き? やけに詳しいじゃない?」
「じいちゃんが好きな画家なんだ。元はばあちゃんが好きだった影響らしい。この女神シリーズ、過去に一回だけ図録が出ていて、じいちゃんの宝物の一つなんだけど、女神って漢字、わりと簡単だろ? 昔――漢字を習ったばっかりくらいの時にさ、読める漢字が二つも並んでることが嬉しくてさわろうとしたら、すごい剣幕で怒られたんだ。だからこの画家はなんか印象深い。苦い思い出とセットだけど」
ハナオが吹き出して俺を見た。
「あはは、それは災難だねぇ。分不相応な美女に手を出そうとするからだよ」
「……どういう意味だよ」
ハナオはまだくすくすと笑っている。その楽しげな表情に、俺は少しだけほっとした。
(――あ、もう一つあった)
この画家が印象深かった理由。
「俺もさ、小学校でこの画家について習ったんだけど、その時、青柳緑樹はどんな気持ちだったんだろう、って思ったんだ」
「どんな気持ち?」
「彼は一人の男として恋人をすごく愛していたと思う。そして恋人に支えられて画家として成功を目指していた。でも暮らしは貧しくて、彼は何不自由なく育ってきた彼女を貧乏のどん底で生活させてしまう。そして女神シリーズで評価されて有名になり、画家として成功した時、彼女は亡くなっていた」
「そうだね」
「女神シリーズは、ある意味彼女が死んだからこそ発表されたのかもしれない。それまでは一度も世の中には出されなかったんだから。じゃあさ、彼がずっとずっと欲しくて渇望した〝成功〟は、誰よりも愛し続けて、一番にその瞬間を分かち合いたいと願っていた女性との別れと引き換えだったってことだ。――それは、どんな気持ちだったんだろう。何よりも望んだ瞬間が、何より大切にしていた者の喪失とともに訪れるのは」
ハナオが軽く目を瞠っていたので、少し恥ずかしくなる。何を言っているんだろう。
「……すごい考え方だね」
「う。いや、別に理由なくそう思ったわけじゃなくて。あの、……またじいちゃんの話になるんだけど」
俺はたじたじと言い訳を始める。
「喫茶店をするって、じいちゃんの長年の夢だったんだ。けど、ばあちゃんが亡くなった時、じいちゃんは自分の夢じゃなくて母さんを育てることを優先した。で、母さんが嫁いだのを機に喫茶店を始めたんだ。それってさ、自分の夢が叶うのと愛娘を手離すのが同時ってことだろ。――そりゃあっ、日本有数の純愛と一緒にするなんておこがましいけどっ! でもなんか、じいちゃんと同じだなって思ったら、どんな気持ちなんだろうって……、すまん、忘れてくれ」
言い連ねるごとに恥ずかしくなって、俺はとうとう謝ってしまった。顔が火照って熱い。
「……まぁ、そんなの本人にしかわからないよ。せいぜいそんな経験をしないことを願うだけだね」
ハナオはどこか突き放したような口調で言うと、さて、と呟く。
「ミツは観ていく? 僕は先に本屋に行っているね」
「……観ねぇの?」
「観たいと思ったらいつでも観られるもん。それにお生憎さま、僕、芸術にはキョーミないし」
そうなのか。あんなに訊いてきたくせに。俺はよほど不満そうな顔をしていたのだろうか。振り返ったハナオは笑顔を見せる。
「もう何年も描いていないものでね。僕の絵の才能のなさを披露できなくて残念だよ」
そんな捨てゼリフを残し、ヒラヒラと手を振って歩いていく。
(……何年も、って。何年透明人間やってんだよ。なぁ?)
その背中を見送った俺は、今しがたハナオにフラれた美女を顧みる。同意を求めてみても、観客を魅了し続ける女神は、まるでハナオのようにつかみどころなく微笑んだままだ。
その隣駅に直結しているのが、都市型ショッピングモール。建物の三階までにスーパーマーケットや専門店街、フードコートから映画館やギャラリーまで備えている。俺とハナオは〈コーヒービーンズ イコール〉からの帰り道を進路変更し、直接ショッピングモールへ向かった。それでも着いた頃には、正午を回っていた。
一階にあるスーパーマーケットの混雑したレジを尻目にエスカレーターに乗る。ハナオが、ぴょん、と両足で跳び乗った。
「……普通に乗れよ」
小声で突っ込む。はしゃぎすぎだろ。
「諸事情により、だよ。で、本屋は何階なの?」
「三階。――っと、あぁ、もう女神展の時期か」
「……女神展?」
ハナオに、コレだよ、と壁に貼られた広告を示す。同じく三階にあるギャラリーで開催中の催し物だ。
〝青柳緑樹 女神展『ギフト』〟
これが今回のタイトルらしい。背景には、若い女性の半裸を斜め後ろから描いた構図の線描画。こちらを振り向こうとしている女性の口元は微かな笑みを浮かべ、目元は長い髪に隠されている。開催期間は十二月一日から……もう十二月だったのか。
「この青柳緑樹って画家、日本画壇を代表するような著名な画家の一人らしいんだけど、ここが地元なんだ。この辺で育つ子どもが小学校で必ず習う〝地元出身のえらい人〟ってやつ。で、その作品の中でも一番人気が、この女神シリーズ。展覧会をするたびに、こんな田舎の中小都市の美術館やギャラリーが、ここだけ世界的観光都市かと疑いたくなるほど混雑する」
「シリーズものなの?」
「同一人物を描いてるんだ。だから女神シリーズって呼ばれているらしい。モデルは彼の恋人だった女性。当時――つまり戦前の女性としてはかなり高い知識教養と、類を見ないほどの美貌の持ち主だったらしいんだけど、これがかなりの曰くつきで。良家の出身で人妻だったのに、まだ無名で貧乏画家だった青柳と駆け落ちしたそうだ。結局――何ていったか忘れたけど――彼女の名前まで現在に伝わっているくらいだから、当時は相当なスキャンダルだったんだろうな」
エスカレーターで三階まで上がると、まっすぐにギャラリーの入り口が見える。隣には天井から床に届くほど大判のポスターが貼られている。ハナオがゆっくりとそのポスターへ近づいていったので、後をついていく。周囲に人がいなくなったタイミングで、ハナオが口を開いた。
「よくそんな女性をモデルにした絵を発表したものだね。駆け落ちなんて、彼らは逃げていたんじゃないの?」
「最初に女神展が催されたのは戦前で、駆け落ちから数年後だったらしいんだけど、その時にはモデルの女性は亡くなっていたらしい。ただ、逃げていたわけではないらしくて、女性の美貌に元夫が惚れ込んでいたから許されたとか、いろんな説があるそうだ」
興味があるのだろうか。ハナオの表情からは読み取れない。感情が豊かな印象のあるハナオにしては珍しいことだった。無表情ではないのだが、まるで凪いだ海か宇宙の果てのような深く静かな目でポスターを眺めている。口調はあいかわらずどこか皮肉めいているのだが。
「それにしても、ずいぶん長い間人気を保っているんだね。戦前の絵なんでしょ?」
「最初の展覧会も話題にはなったらしいんだけど、本格的に人気が出たのは戦後になってからだ。この画家は、戦後も――生涯独り身を貫いて、彼女を描き続けた。そして死の間際、親族に『他の絵は好きなようにすればいいが、女神シリーズだけは一枚たりとも売り払うな』と遺言したらしい。結局はこの市にすべて寄贈されて、市が管理しながら定期的に展覧会をしているんだけど。手に入らないからってのもあるんだろうな、毎回すごい人気なんだ。なんでも、日本美術史一の純愛だとかって」
「ふぅん。ミツも純愛好き? やけに詳しいじゃない?」
「じいちゃんが好きな画家なんだ。元はばあちゃんが好きだった影響らしい。この女神シリーズ、過去に一回だけ図録が出ていて、じいちゃんの宝物の一つなんだけど、女神って漢字、わりと簡単だろ? 昔――漢字を習ったばっかりくらいの時にさ、読める漢字が二つも並んでることが嬉しくてさわろうとしたら、すごい剣幕で怒られたんだ。だからこの画家はなんか印象深い。苦い思い出とセットだけど」
ハナオが吹き出して俺を見た。
「あはは、それは災難だねぇ。分不相応な美女に手を出そうとするからだよ」
「……どういう意味だよ」
ハナオはまだくすくすと笑っている。その楽しげな表情に、俺は少しだけほっとした。
(――あ、もう一つあった)
この画家が印象深かった理由。
「俺もさ、小学校でこの画家について習ったんだけど、その時、青柳緑樹はどんな気持ちだったんだろう、って思ったんだ」
「どんな気持ち?」
「彼は一人の男として恋人をすごく愛していたと思う。そして恋人に支えられて画家として成功を目指していた。でも暮らしは貧しくて、彼は何不自由なく育ってきた彼女を貧乏のどん底で生活させてしまう。そして女神シリーズで評価されて有名になり、画家として成功した時、彼女は亡くなっていた」
「そうだね」
「女神シリーズは、ある意味彼女が死んだからこそ発表されたのかもしれない。それまでは一度も世の中には出されなかったんだから。じゃあさ、彼がずっとずっと欲しくて渇望した〝成功〟は、誰よりも愛し続けて、一番にその瞬間を分かち合いたいと願っていた女性との別れと引き換えだったってことだ。――それは、どんな気持ちだったんだろう。何よりも望んだ瞬間が、何より大切にしていた者の喪失とともに訪れるのは」
ハナオが軽く目を瞠っていたので、少し恥ずかしくなる。何を言っているんだろう。
「……すごい考え方だね」
「う。いや、別に理由なくそう思ったわけじゃなくて。あの、……またじいちゃんの話になるんだけど」
俺はたじたじと言い訳を始める。
「喫茶店をするって、じいちゃんの長年の夢だったんだ。けど、ばあちゃんが亡くなった時、じいちゃんは自分の夢じゃなくて母さんを育てることを優先した。で、母さんが嫁いだのを機に喫茶店を始めたんだ。それってさ、自分の夢が叶うのと愛娘を手離すのが同時ってことだろ。――そりゃあっ、日本有数の純愛と一緒にするなんておこがましいけどっ! でもなんか、じいちゃんと同じだなって思ったら、どんな気持ちなんだろうって……、すまん、忘れてくれ」
言い連ねるごとに恥ずかしくなって、俺はとうとう謝ってしまった。顔が火照って熱い。
「……まぁ、そんなの本人にしかわからないよ。せいぜいそんな経験をしないことを願うだけだね」
ハナオはどこか突き放したような口調で言うと、さて、と呟く。
「ミツは観ていく? 僕は先に本屋に行っているね」
「……観ねぇの?」
「観たいと思ったらいつでも観られるもん。それにお生憎さま、僕、芸術にはキョーミないし」
そうなのか。あんなに訊いてきたくせに。俺はよほど不満そうな顔をしていたのだろうか。振り返ったハナオは笑顔を見せる。
「もう何年も描いていないものでね。僕の絵の才能のなさを披露できなくて残念だよ」
そんな捨てゼリフを残し、ヒラヒラと手を振って歩いていく。
(……何年も、って。何年透明人間やってんだよ。なぁ?)
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