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4 ハナオ(3)
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翌日、俺はいつもどおり〈喫珈琲カドー〉を開けた。中途半端な時間に起きてしまったせいで若干の寝不足は感じるものの、風邪を引いた気配はない。
「発想がねー。若いんだか年寄りくさいんだか……」
あぁ困った困った、とハナオが頬に手をあてた。
「……それは、俺のことか?」
「他に誰がいるの?」
店内に客がいないのをいいことに訊き返してみると、即座に問い返される。
「どの辺が年寄りくさいんだよ」
一応これでも二十代。ハナオほどではないにしても、まだ若いはずだ。
「風邪は万病の元とか思ってるところ。これで酒は百薬の長とか言い出したら、僕、ミツ用にお線香を用意しなきゃ」
万とか百とか、どっちが年寄りくさいんだ。……ん?
「俺、今喋ってたか?」
「……耄碌?」
「ふざけんな。風邪引かなくてよかったとは思ったけど、口には出してなかったはずだ」
僕はいつだって大真面目だよ、とハナオは三文ドラマみたいなセリフを大げさに呟く。
「ヘレン・ケラーは、匂いだけで周囲の人物のことがわかったそうだよ」
「は? ヘレン・ケラー? って、あの有名な? 目が見えなくて耳が聞こえなかったっていう?」
「そう、その偉大なヘレン・ケラー女史。自分の前にいる人物が知人かそうでないかはもちろん、初対面の人物の職業やどんな人物なのか――生き生きした、面白い人物か否か――、親しい人なら機嫌や様子も。たとえば、何かソワソワしている、とかね。そんなことを匂いで判断したんだって。人には、それぞれ顔や姿が違うように、実は匂いにも固有のものがあって、一人ひとり違っている。指紋や声紋みたいなものだね」
「……そんなものがあるのか」
「ミツは薄々気づいているんじゃない? たとえば親しい人物に以前ほどの親しみを感じにくくなったとか。きみは相手の顔や姿も見えるし、声も聞こえているから、匂いに百パーセント左右されはしないだろうけど」
はっとした。人の匂いなんて意識して過ごしてきた覚えはない。それでも嗅覚を失ってから、ハナオの言うようなことを思っていたのは確かだ。
「人間は、その大半を目から入る情報に頼る生き物でね、その次が耳。嗅覚なんて蔑ろもいいところだよね。なくても支障はないとか思っている人も実際は多い。でも実は、匂いほどお喋りなやつはいない。自然の中にいれば、太陽に暖められた大気、湿った土から立ち込める香り、木々の放つ生気、何時間も後にやってくる暴風雨の気配を感じさせてくれる。食べ物はどうだろう。焼きたてのパンの湯気、口に含んだワインの芳醇さ、咀嚼する料理の味わい深さ。コーヒーもそうだね。香ばしさと甘さをねっとりとまとったフルーティな風味。――感じたと思う間もなく気持ちは快にあるいは不快に揺さぶられる。それだけじゃない。匂いは脳裏の奥深くに沈み込んだはずの記憶に、いとも容易く手をのばす。匂いに絡めとられた思い出まで呼び覚ます。……ミツは今、イライラしだしたね。失くしたものを突きつけられて怒っている」
「愉快な話じゃねぇよ。何が言いたいんだ」
ハナオはくすくすと笑う。
「きみの知りたいことだよ。僕はこの姿になってから、何にもさわれなくなった。つまり五感の一つ、触覚を失くしたわけ。さわれないから、目の前にあるものの素材も温度も、本当は何なのかもわからない。ここまで、わかる?」
「ああ」
「その結果、残りの使いものになる感覚は敏感になった。目は遠くのものでも闇の中でも見えるように、耳はどんなに小さな音でも聞こえるように。でもそれだけじゃ足りない。だって僕はもう一つ失くした――それはコミュニケーションという手段。誰にも見えないということは、何も尋ねられないということ。この二つを失ったことで、情報量は極端に少なくなる。情報がないってね……まるで牢獄に閉じ込められているようなものだよ。周囲は闇に覆われて、右も左も上下すらわからない。時間も自分という存在の輪郭すらも曖昧になる」
ハナオの物語る声は、長細い窓から日の光が差し込む店内を真っ暗でじめじめした地下牢に変えてしまうような、おどろおどろしさを持っていた。俺はさっきまで感じていた苛立ちすら忘れて息を呑む。途端に口調が一変した。
「そこに雄弁な魔術師、嗅覚の登場だ! ここがどこなのか、周囲に何があるのか、目の前の人物が何を考えているのか、これから何が起こるのか。たとえ見えていなくても聞こえていなくても、匂いは先回りして教えてくれる。それは僕が僕として生きていく上で、とても重要なことだったんだよ」
おもわず安堵の息を吐く。牢獄からの脱出を果たした気分だ。
「……つまり、さっき俺の思ったことがわかったのは、匂いのせいってことか?」
二転三転したが、何故俺が「風邪を引かなくてよかった」と思ったのがわかったかという話だったはずだ。
「そんな他愛ないこと、嗅覚に頼るまでもなくわかるよ、若造」
ハナオは鼻で笑った。さっきとは違う意味で腹が立つ。
「若造って……、お前の方がずっとガキじゃねぇか」
「やだー、ミツったら、人を見た目で判断しちゃいけませんって、習わなかったの?」
信じらんなーい、とやっぱりふざけた調子でハナオは言う。誰が、いつだって大真面目だって?
「習ったよ! 見た目と中身は……、え?」
ハナオの語り口調と自分自身の感情に振り回されて、危うく聞き逃すところだった。
「……ハナオ、お前いくつだ?」
「どう見える?」
「見た目じゃないんだろ?」
「いいから」
「……中学生」
「もっと詳しく」
「学ランを着た小柄な十四歳くらいの少年」
「もっと」
「黒目黒髪」
「もっと」
「なんで?」
「いいから。もっと具体的に」
俺は煩わしくて髪をかいた。何故ハナオはそんなにしつこく訊いてくる? 表情が真剣そのものだ。盛大なため息をついて、俺は一気にまくしたてた。
「サラサラとした絹糸みたいな黒髪はちょっと長くて、耳と目元を隠すようで鬱陶しさを感じさせる。肌は色白でなめらかそうに見える。目は大きくてつぶら。澄んでいるけど、年齢よりも大人びているように感じる。まつげは目の下に影を落とすほど長い。筋の通った鼻と少し薄めで血色のいい口元は目のサイズに対比するとやや小ぶり。顔全体は整っているから美人と言える。まだ線が細い。中学生にしては小柄な方なのか、学ランがだぼついてる。なんかその学ラン野暮ったいな。大きすぎるから余計に野暮ったさが目立つ。けどお前、雰囲気に華があるから、あんまり気にならない。なんていうか、上品……高貴? 育ちがいいんだろうなと思わせる。――もういいか?」
「……うっわ、照れるね」
きょとんと聞いていたハナオが両手を頬にあてて呟いた。頬がいつもより色づいている。
(ちなみに俺は今、もっと恥ずかしいと思うぞ)
ハナオは何故、こういうタイミングでふざけてくれない。そして何故、こういうタイミングでも客は来ない。……それはいつものことか。
俺は照れ隠しでシンク台に頬杖をついて、上目づかいにハナオを見上げた。
「満足したか?」
「したした、すっごいした! ミツって実はモテるでしょ? こんなに言われてなびかない女の子はいないと思うよ」
「……俺、ナンパの趣味はないけど」
他人を細かく観察するクセは――強いていえば営業職だったゆえか。
「まぁまぁ、許してよ。僕、こうなってから自分の姿がわからなくてね。見るも無惨だったらどうしようって、内心不安だったんだよ」
俺は顔を浮かせた。頬杖をやめてハナオを見る。
(そうか)
影のできないその姿が、鏡に映るわけがない。どんなに感覚が敏感になったところで、自分自身が見えるわけじゃない。
「七十五年以上ぶりだぁ。あー、まともな格好していてよかったぁ」
本気で感動しているらしいハナオは、ぺたぺたと自分の顔や体をなでている。
「……今、なんて?」
「まともな恰好していてよかった?」
「その前」
「内心不安だったんだよ?」
「……ふざけてるだろ」
ハナオは上機嫌に、ふふ、と微笑む。
「じゃあ、答え合わせだね。僕はもう、九十年くらい生きている」
「……でも、その姿は」
「僕の外見は、この状態に――透明人間になった時から止まっている。容姿はあの時の僕の年齢である十四歳のままだ。どうやら汚れも劣化もないようだね」
俺は唖然として、声も出なかった。
(……じいちゃんよりも、年上)
祖父はたしか八十歳をいくつか過ぎたばかり。のろのろとフリーズ寸前の脳が計算する。
「お前がそうなったのって、……戦前?」
「そういう区分をするなら、そうだね。――きみら、ホントそうやって区切るの好きだよね」
何も変わらないのに。そう呟いて、ハナオは扉へと目を向けた。
「ミツ、お客さん」
ハナオはよくこうやって来客を知らせてくる。そして数秒後に必ず扉が開くのだ。
(これも、匂いでわかるのか?)
嗅覚を敏感にせざるを得なかったハナオだからわかるのか。
途方もない時間へ馳せた思いを切り替えて、俺はカウンター内で客を迎える準備をする。
「いらっしゃいませ」
今回も数秒で扉が開いた。
「発想がねー。若いんだか年寄りくさいんだか……」
あぁ困った困った、とハナオが頬に手をあてた。
「……それは、俺のことか?」
「他に誰がいるの?」
店内に客がいないのをいいことに訊き返してみると、即座に問い返される。
「どの辺が年寄りくさいんだよ」
一応これでも二十代。ハナオほどではないにしても、まだ若いはずだ。
「風邪は万病の元とか思ってるところ。これで酒は百薬の長とか言い出したら、僕、ミツ用にお線香を用意しなきゃ」
万とか百とか、どっちが年寄りくさいんだ。……ん?
「俺、今喋ってたか?」
「……耄碌?」
「ふざけんな。風邪引かなくてよかったとは思ったけど、口には出してなかったはずだ」
僕はいつだって大真面目だよ、とハナオは三文ドラマみたいなセリフを大げさに呟く。
「ヘレン・ケラーは、匂いだけで周囲の人物のことがわかったそうだよ」
「は? ヘレン・ケラー? って、あの有名な? 目が見えなくて耳が聞こえなかったっていう?」
「そう、その偉大なヘレン・ケラー女史。自分の前にいる人物が知人かそうでないかはもちろん、初対面の人物の職業やどんな人物なのか――生き生きした、面白い人物か否か――、親しい人なら機嫌や様子も。たとえば、何かソワソワしている、とかね。そんなことを匂いで判断したんだって。人には、それぞれ顔や姿が違うように、実は匂いにも固有のものがあって、一人ひとり違っている。指紋や声紋みたいなものだね」
「……そんなものがあるのか」
「ミツは薄々気づいているんじゃない? たとえば親しい人物に以前ほどの親しみを感じにくくなったとか。きみは相手の顔や姿も見えるし、声も聞こえているから、匂いに百パーセント左右されはしないだろうけど」
はっとした。人の匂いなんて意識して過ごしてきた覚えはない。それでも嗅覚を失ってから、ハナオの言うようなことを思っていたのは確かだ。
「人間は、その大半を目から入る情報に頼る生き物でね、その次が耳。嗅覚なんて蔑ろもいいところだよね。なくても支障はないとか思っている人も実際は多い。でも実は、匂いほどお喋りなやつはいない。自然の中にいれば、太陽に暖められた大気、湿った土から立ち込める香り、木々の放つ生気、何時間も後にやってくる暴風雨の気配を感じさせてくれる。食べ物はどうだろう。焼きたてのパンの湯気、口に含んだワインの芳醇さ、咀嚼する料理の味わい深さ。コーヒーもそうだね。香ばしさと甘さをねっとりとまとったフルーティな風味。――感じたと思う間もなく気持ちは快にあるいは不快に揺さぶられる。それだけじゃない。匂いは脳裏の奥深くに沈み込んだはずの記憶に、いとも容易く手をのばす。匂いに絡めとられた思い出まで呼び覚ます。……ミツは今、イライラしだしたね。失くしたものを突きつけられて怒っている」
「愉快な話じゃねぇよ。何が言いたいんだ」
ハナオはくすくすと笑う。
「きみの知りたいことだよ。僕はこの姿になってから、何にもさわれなくなった。つまり五感の一つ、触覚を失くしたわけ。さわれないから、目の前にあるものの素材も温度も、本当は何なのかもわからない。ここまで、わかる?」
「ああ」
「その結果、残りの使いものになる感覚は敏感になった。目は遠くのものでも闇の中でも見えるように、耳はどんなに小さな音でも聞こえるように。でもそれだけじゃ足りない。だって僕はもう一つ失くした――それはコミュニケーションという手段。誰にも見えないということは、何も尋ねられないということ。この二つを失ったことで、情報量は極端に少なくなる。情報がないってね……まるで牢獄に閉じ込められているようなものだよ。周囲は闇に覆われて、右も左も上下すらわからない。時間も自分という存在の輪郭すらも曖昧になる」
ハナオの物語る声は、長細い窓から日の光が差し込む店内を真っ暗でじめじめした地下牢に変えてしまうような、おどろおどろしさを持っていた。俺はさっきまで感じていた苛立ちすら忘れて息を呑む。途端に口調が一変した。
「そこに雄弁な魔術師、嗅覚の登場だ! ここがどこなのか、周囲に何があるのか、目の前の人物が何を考えているのか、これから何が起こるのか。たとえ見えていなくても聞こえていなくても、匂いは先回りして教えてくれる。それは僕が僕として生きていく上で、とても重要なことだったんだよ」
おもわず安堵の息を吐く。牢獄からの脱出を果たした気分だ。
「……つまり、さっき俺の思ったことがわかったのは、匂いのせいってことか?」
二転三転したが、何故俺が「風邪を引かなくてよかった」と思ったのがわかったかという話だったはずだ。
「そんな他愛ないこと、嗅覚に頼るまでもなくわかるよ、若造」
ハナオは鼻で笑った。さっきとは違う意味で腹が立つ。
「若造って……、お前の方がずっとガキじゃねぇか」
「やだー、ミツったら、人を見た目で判断しちゃいけませんって、習わなかったの?」
信じらんなーい、とやっぱりふざけた調子でハナオは言う。誰が、いつだって大真面目だって?
「習ったよ! 見た目と中身は……、え?」
ハナオの語り口調と自分自身の感情に振り回されて、危うく聞き逃すところだった。
「……ハナオ、お前いくつだ?」
「どう見える?」
「見た目じゃないんだろ?」
「いいから」
「……中学生」
「もっと詳しく」
「学ランを着た小柄な十四歳くらいの少年」
「もっと」
「黒目黒髪」
「もっと」
「なんで?」
「いいから。もっと具体的に」
俺は煩わしくて髪をかいた。何故ハナオはそんなにしつこく訊いてくる? 表情が真剣そのものだ。盛大なため息をついて、俺は一気にまくしたてた。
「サラサラとした絹糸みたいな黒髪はちょっと長くて、耳と目元を隠すようで鬱陶しさを感じさせる。肌は色白でなめらかそうに見える。目は大きくてつぶら。澄んでいるけど、年齢よりも大人びているように感じる。まつげは目の下に影を落とすほど長い。筋の通った鼻と少し薄めで血色のいい口元は目のサイズに対比するとやや小ぶり。顔全体は整っているから美人と言える。まだ線が細い。中学生にしては小柄な方なのか、学ランがだぼついてる。なんかその学ラン野暮ったいな。大きすぎるから余計に野暮ったさが目立つ。けどお前、雰囲気に華があるから、あんまり気にならない。なんていうか、上品……高貴? 育ちがいいんだろうなと思わせる。――もういいか?」
「……うっわ、照れるね」
きょとんと聞いていたハナオが両手を頬にあてて呟いた。頬がいつもより色づいている。
(ちなみに俺は今、もっと恥ずかしいと思うぞ)
ハナオは何故、こういうタイミングでふざけてくれない。そして何故、こういうタイミングでも客は来ない。……それはいつものことか。
俺は照れ隠しでシンク台に頬杖をついて、上目づかいにハナオを見上げた。
「満足したか?」
「したした、すっごいした! ミツって実はモテるでしょ? こんなに言われてなびかない女の子はいないと思うよ」
「……俺、ナンパの趣味はないけど」
他人を細かく観察するクセは――強いていえば営業職だったゆえか。
「まぁまぁ、許してよ。僕、こうなってから自分の姿がわからなくてね。見るも無惨だったらどうしようって、内心不安だったんだよ」
俺は顔を浮かせた。頬杖をやめてハナオを見る。
(そうか)
影のできないその姿が、鏡に映るわけがない。どんなに感覚が敏感になったところで、自分自身が見えるわけじゃない。
「七十五年以上ぶりだぁ。あー、まともな格好していてよかったぁ」
本気で感動しているらしいハナオは、ぺたぺたと自分の顔や体をなでている。
「……今、なんて?」
「まともな恰好していてよかった?」
「その前」
「内心不安だったんだよ?」
「……ふざけてるだろ」
ハナオは上機嫌に、ふふ、と微笑む。
「じゃあ、答え合わせだね。僕はもう、九十年くらい生きている」
「……でも、その姿は」
「僕の外見は、この状態に――透明人間になった時から止まっている。容姿はあの時の僕の年齢である十四歳のままだ。どうやら汚れも劣化もないようだね」
俺は唖然として、声も出なかった。
(……じいちゃんよりも、年上)
祖父はたしか八十歳をいくつか過ぎたばかり。のろのろとフリーズ寸前の脳が計算する。
「お前がそうなったのって、……戦前?」
「そういう区分をするなら、そうだね。――きみら、ホントそうやって区切るの好きだよね」
何も変わらないのに。そう呟いて、ハナオは扉へと目を向けた。
「ミツ、お客さん」
ハナオはよくこうやって来客を知らせてくる。そして数秒後に必ず扉が開くのだ。
(これも、匂いでわかるのか?)
嗅覚を敏感にせざるを得なかったハナオだからわかるのか。
途方もない時間へ馳せた思いを切り替えて、俺はカウンター内で客を迎える準備をする。
「いらっしゃいませ」
今回も数秒で扉が開いた。
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