【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

文字の大きさ
2 / 188

第2話 神スキル? 拡大解釈!

しおりを挟む
 そして僕たちはアルテアの神を祀る神殿にやって来た。恩恵ギフトを授かるのに必要なお布施は金貨2枚。じつに銀貨換算200枚分だ。僕達は神官に銀貨と銅貨の入り交じった袋を渡すと、ちょっと眉をひそめつつもきちんと勘定する。


「はい、確かに。ではアルテア様の洗礼を受け、戦う力を手に入れるのです」


 神官の案内で僕たちは洗礼の間に通される。そこには人工の泉があり、その中で大司祭より洗礼を受けるのだ。


「さあ、洗礼を受ける者はこの泉へ」


 大司祭に促され、僕は泉へ足を踏み入れた。もちろん靴は脱いでいる。そして洗礼用の着衣である、とにかくうっすい布を纏ったまま大司祭の前へ行き膝まずく。


「汝にアルテアの偉大なる加護を与えん」


 大司祭が泉の水を両手のひらですくい、僕に垂らす。すると僕の周りを薄い光が包んだ。すると何か心の中にメッセージが浮かんできた。

 ──あなたに至高の恩恵ギフトスキル、拡大解釈を授けます。この力は必ずやあなたの役に立つでしょう。


「…拡大解釈…?」


 聞いた事のない恩恵ギフトに僕は素っ頓狂な声をあげてしまった。それを聞いて仲間達も「は?」と思わず首を傾げていた。うん、わかるよ?    使い方よくわからんし?    聞いたことないし?    でもなんか凄そうな予感しかしないぞ!


「それ、役に立つのか?」

「さあ?」

「まぁ、使ってみるしかないな」


 僕の仲間達も半信半疑だ。僕もなんだけどね?


「ふむ、どうやらよく分からない恩恵ギフトを授かったようですね。目が点になってますよ? まぁ、どんなスキルかは聞きませんが、あなたにアルテアの加護があらんことを!」


 あー、大司祭も僕の得たスキルの内容を把握出来る訳では無いと。しかし内容がわかるとなんかとんでもないことになりそうな気がする。とにかく検証が先だろう。


「と、とにかくさ、色々試してみない?」

「そ、そうだな。よし、早速試しにいこう!」

「ハズレだったら泣くわよ! 期待してるからね?」

「そ、そうだな。もしかしたら凄いかもしれんぞ?」


 もしかしたら…? アレサが期待してないのは理解した。しかし拡大解釈か…。名前だけ聞くと凄いような凄くないようなでよくわからん。僕たちは一旦多少話しても話が漏れなさそうな中庭の隅に行く。とにかく確認あるのみだ。

 スキルを確認するには自分との対話が大事で、一般的には目を閉じて行う。慣れると動きながらでもできるらしいけど僕にはまだ無理だ。早速スキルの内容を確認する。


 ──拡大解釈。魔法やスキルに作用し、その効果を拡大解釈して別の作用をもたらす。ただし、直接的な物質の増加や消失を引き起こすものは不可。影響を及ぼすのはその概念である。


 …。わかりにくい。今僕たちのパーティにある魔法といえば僕の回復ヒール防壁プロテクション強化ブーストにリーネの燃焼ヒート氷弾アイスバレット石弾ストーンバレットだ。これらの効果を拡大解釈で変えられるとなるとどう変えられるのやら。


「試すのはいいけど、狩りに行くの? 魔法を後1回くらいしか使えないわよ?」

「僕は回復ヒールなら2回かな」

「野良ゴブリンくらいならいけそうだけどな…」


 サルヴァンが少し腕を組んで考えている。うーん、魔法の回数を回復か…。拡大解釈でできんかな?


「ねぇ、拡大解釈で魔力を回復できないかな?」

「それできたら神スキルね」

「なら、回復できたら狩りにいこう」

「やってみる価値はあるんじゃないか?」


 僕の提案にメンバーがうんうん頷く。よし、やってみよう。


「じゃ、リーネの魔力を回復ヒール!」


 とリーネに回復ヒールをかけてみる。リーネの身体が薄らと輝く。リーネが自分の魔力の確認すると、口を半開きにして眉が跳ね上がった。


「か、回復してる…! ほとんど満タンだわ! 凄いじゃないこれ! ルウ、あんた自分にも回復ヒールしなさいよ!」


 リーネがむっちゃ興奮してるー。無理もないか。つまりこれは僕がいる限りほぼ無限に魔法が使えるということだ。この拡大解釈ってもしかして相当なぶっ壊れスキルかも。


「じゃ、僕の魔力に回復ヒール!」


 すると、僕の魔力も回復していた。sugeeeeeee!


「これは当たりスキルだよ! もしかしたらとんでもない使い方ができるかも!」


 僕も興奮してみんなの顔を見回す。するとみんな僕の顔を見ながら両手の拳を握りしめ、目を見開いて興奮を隠しきれないようだった。うん、そうだよね!

 そして、ここから底辺パーティと笑われていたチーム『龍炎光牙』の成り上がり物語が始まるのだ!


 多分…。

しおりを挟む
感想 56

あなたにおすすめの小説

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~

海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。 地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。 俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。 だけど悔しくはない。 何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。 そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。 ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。 アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。 フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。 ※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

異世界で世界樹の精霊と呼ばれてます

空色蜻蛉
ファンタジー
普通の高校生の樹(いつき)は、勇者召喚された友人達に巻き込まれ、異世界へ。 勇者ではない一般人の樹は元の世界に返してくれと訴えるが。 事態は段々怪しい雲行きとなっていく。 実は、樹には自分自身も知らない秘密があった。 異世界の中心である世界樹、その世界樹を守護する、最高位の八枚の翅を持つ精霊だという秘密が。 【重要なお知らせ】 ※書籍2018/6/25発売。書籍化記念に第三部<過去編>を掲載しました。 ※本編第一部・第二部、2017年10月8日に完結済み。 ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

処理中です...