【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

文字の大きさ
6 / 188

第6話 オーガへの奇襲

しおりを挟む
     作戦を皆に伝えると、みんなも小さい声で了解する。そして僕たちは足音のする方へゆっくりと歩み寄る。もちろん皆に成長率を強化ブーストするのも忘れない。消費がえぐいのでしっかり回復ヒールで魔力回復も行う。
    オーガが一体木々の間を抜けるように歩いていた。僕らの武器はリーネの攻撃魔法と僕の補助魔法と棍棒、アレサの剣とサルヴァンの棍棒だ。当然リーネの攻撃魔法が最大火力となる。

「よし、まだこちらには気づいていない。やろう」
「いくわよ、氷弾アイスバレット……」
強化ブースト……!」

    リーネが氷弾アイスバレットで人の頭くらいの氷塊を作り出す。それに強化ブーストをかけ、サイズを強化。するとその大きさが3倍くらいになった。凄すぎんかこれ。

「これ、凄くない…?  頭でいいのよね?  シュート!」

    どでかい氷塊がオーガの後頭部目掛けて飛んでゆく。速度まで上昇しており、激しい音をたててオーガの後頭部に命中。氷塊は砕け、オーガも頭から血を流して前に倒れた。受け身も取れず地に倒れ伏したため土煙が立ち、派手な音がする。

「やった!  アレサ、やつの足首を刺して!」
「任せろ!」
「俺はオーガの頭をぶっ叩く!」

    チャンスとばかりに僕たちはオーガにトドメを刺しにいく。まずアレサがオーガの足首に剣を刺す。その剣は深々と食い込むがオーガは動かない。そしてサルヴァンが棍棒でオーガの頭を叩き始める。硬質化を使ったのだろう。サルヴァンが叩く度にオーガの頭から血が噴き出していた。

「や、やったか?」
「これだけ頭を破壊したんだ、生きていないさ」
「念の為トドメを刺しておこう」

    アレサがオーガの首に剣を突き立てる。剣を抜くとおびただしい量の血が吹き出た。返り血でアレサの革鎧や着衣に血が付着する。

「お、俺たちオーガに勝ったんだよな?」
「そうだな、どう見ても私たちの勝ちだ!  勝った、オーガを倒したぞ!」
「うん、背後からの奇襲だけど勝ちは勝ちだ!」
「わ、私の魔法が決め手よね!?」

    僕たちはオーガを倒してことに興奮し、テンションが爆上がりだった。オーガは初心者の壁と言われ、このオーガを倒せるならDランク入りも夢じゃあない。

「うん、リーネの魔法一発でほとんど死んでたからね。これは相当凄いことだよ!」

    オーガをほぼ一撃で仕留められる魔法使いとなると、中級クラスの冒険者でないといないらしい。今までオークですら一撃といかなかったのにこれは凄い進歩だ。

「これはルウの強化ブーストのおかげよ。これだったら次の洗礼はアレサの方が良さそうだね。私はルウのおかげで火力上げられるもの」
「い、いいのか?  ありがとうリーネ!」
「俺も賛成だ」
「僕も」

    気をよしくしたリーネが洗礼の順番をアレサに譲る。確かにこれならその方がいいだろう。サルヴァンの次に危険が高いのはアレサだ。パーティ全体の底上げを考えるなら、やはりアレサが洗礼を受けるべきだろう。

「ところでこれ、どうやって運ぼう?」
「一応木の板はあるけど、乗らないよね?」

    牽引用の木の板はオークのサイズに合わせてある。とてもオーガを運べるサイズではない。

防壁プロテクションに乗せよう!」
「できるの!?」
防壁プロテクションは張る向きは元々自由なんだ。後は拡大解釈で壁は動かせるものとすればいいんだよ」

  本来防壁プロテクションの壁は動かせない。しかし空中に張るなら固定しているものは無いのだから、動かせてもいいよね、と拡大解釈すればいいのだ。

  僕は早速 防壁プロテクションで少し地表から浮かせた位置に壁を横向きに広げる。そしてその壁にオーガを乗せた。もちろん重いので強化ブースト回復ヒールで魔力や体力を回復させつつ、時間をかけて乗せることに成功。
  そしてもちろん効果時間も強化《ブースト》を忘れない。なんかもう強化ブースト回復ヒールで大抵のことはできるんじゃないだろうか?

    そして僕たちは意気揚々と仕留めたオーガを持ち帰り、凱旋するのだった。周りが僕たちを見ている。底辺パーティと言われた僕たちがオーガを狩ったのだ。見る目も変わるだろう。

「おいおい、あいつらオーガを狩ったのか?」
「やるじゃねーか」
「なぁ、あれ宙に浮いてるけどどうやってるんだ?」

  案の定周りが僕たちを見て驚いている。傍から見たらオーガが浮いているように見えるのでめっちゃ注目されてるし。聞かれても教えてやらんけどね。
  解体場へ持っていくとおっちゃんもかなり驚いていた。

「ほぅ、オーガを狩るとはやるじゃねーか!  だがオーガは取れる素材が牙や爪くらいでな。まぁ、魔石があるからオークよりは値がつく」

    そう言うとおっちゃんは慣れた手つきでオーガの心臓近くから黒い結晶体を取り出した。

「なかなかのもんだな。これなら爪と牙を入れて金貨1枚でいいだろう。売るか?」
「売ります!」

   もちろんとサルヴァンが答えると、おっちゃんは金貨1枚の木札をサルヴァンに渡した。1回で金貨1枚は僕たちの狩りの最高収入だ。その価格に色めき立ち、僕たちは両手を挙げて喜ぶのだった。
しおりを挟む
感想 56

あなたにおすすめの小説

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~

海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。 地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。 俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。 だけど悔しくはない。 何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。 そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。 ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。 アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。 フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。 ※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

異世界で世界樹の精霊と呼ばれてます

空色蜻蛉
ファンタジー
普通の高校生の樹(いつき)は、勇者召喚された友人達に巻き込まれ、異世界へ。 勇者ではない一般人の樹は元の世界に返してくれと訴えるが。 事態は段々怪しい雲行きとなっていく。 実は、樹には自分自身も知らない秘密があった。 異世界の中心である世界樹、その世界樹を守護する、最高位の八枚の翅を持つ精霊だという秘密が。 【重要なお知らせ】 ※書籍2018/6/25発売。書籍化記念に第三部<過去編>を掲載しました。 ※本編第一部・第二部、2017年10月8日に完結済み。 ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

処理中です...