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第11話 今度は怒られなかった
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「これ、君たちがやったのか…!?」
オーガが倒され、喉にアレサの剣が突き刺さっているのを見てベテラン冒険者達が驚いていた。僕たちの装備を見れば駆け出しだとわかりそうなものだろう。
「は、はい。なんとか倒せました!」
「いや、大したものだな。無事で何よりだ」
「ご心配をおかけしました」
僕はわざわざ来てくれた冒険者たちに頭を下げた。
来たことが無駄になったけど、それで怒る冒険者はいない。Dランクならともかく、僕たちはFランクパーティーなので呼ばない方が問題になるほどだ。
「いや、気にしなくていい。あ、オーガは爪も牙も二束三文だからな、魔石だけ取ればいいぞ。胸の辺りだ」
「ありがとうございます」
そのベテラン冒険者は親切にオーガの素材について教えてくれた。爪と牙が二束三文だったなんて……。解体場のおっちゃん教えてよ……。
アレサは早速胸の方に剣を突き立て、中を探る。そして中から魔石を取り出すことに成功した。爪と牙は二束三文だなんて言われたけど、やっぱりそれもしっかり切り落とす。その様子を見てベテラン冒険者たちは苦笑いをしていた。でも怒りはしない。なぜなら駆け出しなら銅貨1枚だって無駄にできないのは当たり前だからだ。文句を言ってごめんおっちゃん。
「遺体は燃やしておくといい。森の奥なら放置でも構わんが、入り口付近だと邪魔だしな。手伝ってやるよ」
「はい、ありがとうございます」
ベテラン冒険者達と力を合わせてオーガを引っ張っていき、門の近くまで運ぶ。首や腕にロープを引っ掛けて運んでいるんだけど、結構重い。ここは強化の魔法を使おう。
「強化!」
この魔法は元々筋力強化の魔法なので変に思われることもない。筋力強化してもオーガはかなり重いので運ぶのは結構大変だった。
森を抜け、しばらく行くと街の門が見えてきた。この辺りは周りも土だらけだ。燃えるものはない。
「燃焼!」
「強化!」
リーネが火をつけ、僕がそれを強化すると勢いよく炎が燃え上がり、オーガを焼く。ちょっと焦げ臭い。
「おい、なんで強化で火が強くなる?」
「あ…。その、秘密です…」
「ま、いいけどよ。聞かないでおいてやるよ」
「すいません」
うっかりしてた。追求されるとめんどくさいなぁ。一応他パーティから能力を聞き出すのはマナー違反だから、そうそう聞かれることはないのだけどね。
僕たちはこの後運良くオークを一体仕留め、ホクホクで解体場に向かうのだった。そして金貨1枚と銀貨60枚分の木札を受け取る。その後受け付けへ行くとお姉さんが待っていた。
「あなた達、無事で良かったわ。心配したのよ?」
「あの、ごめんなさい。約束…」
「うん、そうだね。でもこれはさすがに叱れないわ。ううん、むしろ褒めてあげるべきよだね。よく、頑張ったわね」
アリシアさんは怒ることなく優しい笑顔を向け、僕の頭を撫でてくれた。それがちょっとこそばゆくて、できることならもう少しだけ男として見て欲しいな、と思うのだった。
オーガが倒され、喉にアレサの剣が突き刺さっているのを見てベテラン冒険者達が驚いていた。僕たちの装備を見れば駆け出しだとわかりそうなものだろう。
「は、はい。なんとか倒せました!」
「いや、大したものだな。無事で何よりだ」
「ご心配をおかけしました」
僕はわざわざ来てくれた冒険者たちに頭を下げた。
来たことが無駄になったけど、それで怒る冒険者はいない。Dランクならともかく、僕たちはFランクパーティーなので呼ばない方が問題になるほどだ。
「いや、気にしなくていい。あ、オーガは爪も牙も二束三文だからな、魔石だけ取ればいいぞ。胸の辺りだ」
「ありがとうございます」
そのベテラン冒険者は親切にオーガの素材について教えてくれた。爪と牙が二束三文だったなんて……。解体場のおっちゃん教えてよ……。
アレサは早速胸の方に剣を突き立て、中を探る。そして中から魔石を取り出すことに成功した。爪と牙は二束三文だなんて言われたけど、やっぱりそれもしっかり切り落とす。その様子を見てベテラン冒険者たちは苦笑いをしていた。でも怒りはしない。なぜなら駆け出しなら銅貨1枚だって無駄にできないのは当たり前だからだ。文句を言ってごめんおっちゃん。
「遺体は燃やしておくといい。森の奥なら放置でも構わんが、入り口付近だと邪魔だしな。手伝ってやるよ」
「はい、ありがとうございます」
ベテラン冒険者達と力を合わせてオーガを引っ張っていき、門の近くまで運ぶ。首や腕にロープを引っ掛けて運んでいるんだけど、結構重い。ここは強化の魔法を使おう。
「強化!」
この魔法は元々筋力強化の魔法なので変に思われることもない。筋力強化してもオーガはかなり重いので運ぶのは結構大変だった。
森を抜け、しばらく行くと街の門が見えてきた。この辺りは周りも土だらけだ。燃えるものはない。
「燃焼!」
「強化!」
リーネが火をつけ、僕がそれを強化すると勢いよく炎が燃え上がり、オーガを焼く。ちょっと焦げ臭い。
「おい、なんで強化で火が強くなる?」
「あ…。その、秘密です…」
「ま、いいけどよ。聞かないでおいてやるよ」
「すいません」
うっかりしてた。追求されるとめんどくさいなぁ。一応他パーティから能力を聞き出すのはマナー違反だから、そうそう聞かれることはないのだけどね。
僕たちはこの後運良くオークを一体仕留め、ホクホクで解体場に向かうのだった。そして金貨1枚と銀貨60枚分の木札を受け取る。その後受け付けへ行くとお姉さんが待っていた。
「あなた達、無事で良かったわ。心配したのよ?」
「あの、ごめんなさい。約束…」
「うん、そうだね。でもこれはさすがに叱れないわ。ううん、むしろ褒めてあげるべきよだね。よく、頑張ったわね」
アリシアさんは怒ることなく優しい笑顔を向け、僕の頭を撫でてくれた。それがちょっとこそばゆくて、できることならもう少しだけ男として見て欲しいな、と思うのだった。
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◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
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