【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

文字の大きさ
13 / 188

第13話 収納魔法を覚えたい

しおりを挟む
「これからどうする?」


 サルヴァンがみんなの予定を確認する。お姉さんに今日はもう戦闘禁止を言い渡されたのだ。まだ日が落ちるまで時間があり、今日という日はまだ残っている。でも薬草採取でも経験値が入るため、それも禁止である。いや、訓練でも上がるんだけどね?


「僕は魔法覚えたいな。魔力100超えたし収納魔法に挑戦したい」

「あ、じゃあ私も。私かルウどっちか取れたらいいね」

「収納魔法か! そうだな、それがあれば収入は跳ね上がるからな。魔法覚えるのに銀貨1枚だっけ」


 収納魔法。それは冒険者ならみんなの憧れだ。それがあれば持ち運びが楽になるし、お金を盗まれる心配もなくなる。

 フリーの冒険者がこれを覚えれば、たちまちスカウト合戦が始まるだろう。

 ただし、この魔法の所持にはどうしても注意しなければならない点が1つある。この魔法の所持者が亡くなると、収納した道具は特定の魔法でないと取り出せなくなるのだ。

 しかもその特定の魔法も相当高位なため、わざわざ覚える人はほとんどいない魔法でもある。それゆえ、この魔法の所持者はパーティにおいては絶対に死なせてはいけない人になってしまうのだ。


「うん。2つ覚えたいし、念の為銀貨3枚ずつお願い」

「収納魔法は1000人に1人だから望み薄だけど、挑戦する価値はあるよね」

「大丈夫! 資質を強化ブーストしまくってみればいいんだよ!」


 そう。この魔法、実はとんでもないレア魔法なのだ。魔法を覚えるにも資質と最低保有魔力が必要で、最低保有魔力はクリアしたから後は資質の問題となる。これを強化ブーストすれば可能性は十分あると思う。


「なるほど! よし、期待しているぞ!」


 サルヴァンは快く許可を出し、銀貨を3枚ずつ僕らに渡してくれた。僕とリーネはお金を受け取り、顔を見合わせるとお互い頷いて魔導士協会へと向かうのだった。

 


   僕とリーネは今魔道士協会に来ている。一魔道士協会は魔道士ギルドという国際組織に属する学術機関で運営には国の税金の一部が使われているそうだ。税金は僕らも払っており、報酬から天引きされている。利用するには魔道士協会の会員になる必要があり、字の読み書きができることが条件となっているのだ。つまり、ここを利用できるというだけで読み書きができるわけだから人材の宝庫でもある。


 僕たちは建物の中に入り、会員証を提示した。僕とリーネの持っている会員証は首にぶら下げてあるギルド証と一緒にしてある。この会員証にもランクがあり、使える魔法の種類や数などで決められるそうだ。細かい振り分けについては知らないけどね。


 で、僕とリーネのは最下級のFランク。最下級の魔法しか使えないのだから当然だけど。


「今日はどのようなご要件で?」

「スロットが増えたので新しい魔法を覚えたいです」

「私も」

「新しい魔法ですね。では銀貨1枚ずつお願いします」


 おっと、数を伝えるのを忘れていた。


「2つ覚えたいです」

「私も」

「2つですか? では2枚ずつですね」


 僕とリーネは受け付けで2枚ずつ支払い、魔法契約証を2枚ずつ受け取る。どんな魔法でも銀貨1枚という良心的価格設定なのも税金のおかげだ。これは本当にありがたい。

 そして僕らは2階への階段を登り、魔術書の置いてある閲覧室へ入る。ここは入口と出口は別になっており、それぞれ担当の職員が警備についている。魔術書はとても高価で室外への持ち出しは禁止されているのだ。


 閲覧室の中は本棚が並んでおり、魔法の系統ごとに分けられている。大まかに特殊系、攻撃系、支援系。そこから更に区分されているのだ。

   さぁ、今度は収納魔法と何を覚えよう?
しおりを挟む
感想 56

あなたにおすすめの小説

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~

海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。 地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。 俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。 だけど悔しくはない。 何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。 そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。 ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。 アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。 フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。 ※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

異世界で世界樹の精霊と呼ばれてます

空色蜻蛉
ファンタジー
普通の高校生の樹(いつき)は、勇者召喚された友人達に巻き込まれ、異世界へ。 勇者ではない一般人の樹は元の世界に返してくれと訴えるが。 事態は段々怪しい雲行きとなっていく。 実は、樹には自分自身も知らない秘密があった。 異世界の中心である世界樹、その世界樹を守護する、最高位の八枚の翅を持つ精霊だという秘密が。 【重要なお知らせ】 ※書籍2018/6/25発売。書籍化記念に第三部<過去編>を掲載しました。 ※本編第一部・第二部、2017年10月8日に完結済み。 ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

処理中です...