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第58話 バイバイ初恋2
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「え……?」
ガレスと僕の間に光の短剣が生まれた。これは光刃だけど、これで終わりじゃないよ。
拡大解釈。付与、痛みを少し強化。シュート。
「ギィヤァァァッッ!?」
ガレスの左目に光の短剣が刺さる。これで失明だね。痛いだろう?
破壊で縄を破壊。
「いでぇっ! なんだこの痛さは!? お前らボサーっとしてんな! こいつをなんとかしろ!」
ゴロツキどもが僕に向かって来る。あぁ、なんか酷く冷静だな。良心と一緒に人の心まで無くしたかのようだよ……。
拡大解釈……。三半規管を弱化。内リンパ液の分泌を強化。三半規管を弱化。内リンパ液の分泌を強化……。
「うっ!?」
「み、耳鳴りが……!?」
身体のバランスが取れなくなり、一斉に転んだり崩れたりし始める。三半規管の機能が弱り、何らかの原因で内リンパ液というものが増大すると三半規管の中にある器官蝸牛を内側から圧迫する。それは目眩や耳鳴りを引き起こすそうだ。メニエール病というらしい。
これでしばらく立てないだろう。ガレスの奴も巻き込まれ這いつくばったね。さて、死なない程度に調整できるかな?
心臓の鼓動を弱化。まずは1人。
「ぐぁっ!?」
1人が苦しそうに胸を押さえた。段々心臓の鼓動が弱くなり意識障害が起こったのか小さく呻いて目も虚ろになってきた。このあたりで止めれば大丈夫だろ。他の奴らも同罪でいいよね。
2人、3人、4人と次々と胸を押さえ、意識障害を起こして倒れていく。
「な、なんで猿ぐつわをされているのに魔法が使える!?」
やかましいな。目眩がしてきついだろうによく喋るヤツだ。効きが浅かったのか?
でも答える義理はないよね。自分の猿ぐつわを外し、ガレスを見下ろす。随分と怯えているみたいだ。でもこれくらいで許されると思うなよ?
「教えるわけないでしょ」
「ひっ……!」
ガレスの両頬を鷲掴みにし、口元を押さえる。地獄はここからだ。何をされたかわかるようにちゃんと発声してやるよ。
「水創……」
「ごぼごばこぼっ……!?」
やつの口の中に水を流し込む。神水だから回復できるね。嬉しいだろ?
やつの腹が膨らみ始め、苦しそうにもがく。顔色が変わり始めてきたか。水の供給を止め、仰向けにひっくり返して膨らんだ腹を踏みつける。
「ぼばぁっ!!!」
口と鼻から水が溢れ出し、全てを吐き出させる。ダメージは相当なものだろう。
周りにいる奴らは僕を怯えた目で見ている。こいつらも隷属させられているのだろうか?
もしそうなら被害者だ。無理にやっつける必要もないだろう。
「お、俺が悪かった……。頼む、許してくれ!」
ガレスは這いつくばって慈悲を求める。
命乞いか。まだ許す気になれないな……。
うん、いいことを思いついた。僕は奴の頭の上に手を置いた。
「今破壊の魔法使ったら君の脳はぐちゃぐちゃになって楽に死ねるよ? どうする?」
「や、やめてください……! リーネもアリシアも解放する! だから頼む!」
スキルがなくなれば解放できると思うけど?
一応魔力に弱化もかけておくか。これは無声発動でいいだろう。
「却下。取り引きにならないね。破壊!」
破壊の魔法を発動。拡大解釈……!
破壊対象をガレスのスキルに!
その瞬間、奴の精神世界を支配し、探し物を掘り当てたような感覚があった。
わかる、これが奴のスキルか……。
何かを砕いたような感覚。奴の顔は土気色になっているけど、自覚があるのかな?
「な、何をした!?」
「うん、君のスキルを破壊してみたんだけど、どんな感じ? 教えてよ」
感情のこもらない声で聞く。ガレスはガタガタと身を震わせながら答えた。
「なんで……!? どうして……!? どうして俺のスキルが無くなっているんだぁぁぁっ!?」
どうやら成功らしい。これでもう悪さはできないし、リーネもアリシアさんも隷属から解放されたはずだ。
「神殿でもう1回もらったら? もっとも、罪人になれば洗礼は拒否されるはずだけど」
もう1回もらえるのかは知らんけど。
「ルウ君無事か!!」
いきなり屋敷の扉が開かれ、中に誰か入って来たようだ。この声はライミスさんだね。良心の弱化は解除しておこう。我ながらエグいことをしたものだと思う。後悔はしてないけどね。
「こ、これは君1人でやったのか……?」
ライミスさんだけじゃなくてクランのメンバーがほぼ揃っていた。そういや僕の周りには死の瀬戸際にいる連中がいたな。ガレスの心もへし折ったし、痛い目も見たから回復しても大丈夫か。
「回復。ええ、ちょっとお仕置を」
倒れている人達の心肺機能を回復。これで一命は取り留めるといいけど。
「ルウ!」
隷属の解けたリーネとアリシアさんが走って来る。僕は2人の方を向いた。
アリシアさんが、僕の横を通り過ぎていった。
ガレスと僕の間に光の短剣が生まれた。これは光刃だけど、これで終わりじゃないよ。
拡大解釈。付与、痛みを少し強化。シュート。
「ギィヤァァァッッ!?」
ガレスの左目に光の短剣が刺さる。これで失明だね。痛いだろう?
破壊で縄を破壊。
「いでぇっ! なんだこの痛さは!? お前らボサーっとしてんな! こいつをなんとかしろ!」
ゴロツキどもが僕に向かって来る。あぁ、なんか酷く冷静だな。良心と一緒に人の心まで無くしたかのようだよ……。
拡大解釈……。三半規管を弱化。内リンパ液の分泌を強化。三半規管を弱化。内リンパ液の分泌を強化……。
「うっ!?」
「み、耳鳴りが……!?」
身体のバランスが取れなくなり、一斉に転んだり崩れたりし始める。三半規管の機能が弱り、何らかの原因で内リンパ液というものが増大すると三半規管の中にある器官蝸牛を内側から圧迫する。それは目眩や耳鳴りを引き起こすそうだ。メニエール病というらしい。
これでしばらく立てないだろう。ガレスの奴も巻き込まれ這いつくばったね。さて、死なない程度に調整できるかな?
心臓の鼓動を弱化。まずは1人。
「ぐぁっ!?」
1人が苦しそうに胸を押さえた。段々心臓の鼓動が弱くなり意識障害が起こったのか小さく呻いて目も虚ろになってきた。このあたりで止めれば大丈夫だろ。他の奴らも同罪でいいよね。
2人、3人、4人と次々と胸を押さえ、意識障害を起こして倒れていく。
「な、なんで猿ぐつわをされているのに魔法が使える!?」
やかましいな。目眩がしてきついだろうによく喋るヤツだ。効きが浅かったのか?
でも答える義理はないよね。自分の猿ぐつわを外し、ガレスを見下ろす。随分と怯えているみたいだ。でもこれくらいで許されると思うなよ?
「教えるわけないでしょ」
「ひっ……!」
ガレスの両頬を鷲掴みにし、口元を押さえる。地獄はここからだ。何をされたかわかるようにちゃんと発声してやるよ。
「水創……」
「ごぼごばこぼっ……!?」
やつの口の中に水を流し込む。神水だから回復できるね。嬉しいだろ?
やつの腹が膨らみ始め、苦しそうにもがく。顔色が変わり始めてきたか。水の供給を止め、仰向けにひっくり返して膨らんだ腹を踏みつける。
「ぼばぁっ!!!」
口と鼻から水が溢れ出し、全てを吐き出させる。ダメージは相当なものだろう。
周りにいる奴らは僕を怯えた目で見ている。こいつらも隷属させられているのだろうか?
もしそうなら被害者だ。無理にやっつける必要もないだろう。
「お、俺が悪かった……。頼む、許してくれ!」
ガレスは這いつくばって慈悲を求める。
命乞いか。まだ許す気になれないな……。
うん、いいことを思いついた。僕は奴の頭の上に手を置いた。
「今破壊の魔法使ったら君の脳はぐちゃぐちゃになって楽に死ねるよ? どうする?」
「や、やめてください……! リーネもアリシアも解放する! だから頼む!」
スキルがなくなれば解放できると思うけど?
一応魔力に弱化もかけておくか。これは無声発動でいいだろう。
「却下。取り引きにならないね。破壊!」
破壊の魔法を発動。拡大解釈……!
破壊対象をガレスのスキルに!
その瞬間、奴の精神世界を支配し、探し物を掘り当てたような感覚があった。
わかる、これが奴のスキルか……。
何かを砕いたような感覚。奴の顔は土気色になっているけど、自覚があるのかな?
「な、何をした!?」
「うん、君のスキルを破壊してみたんだけど、どんな感じ? 教えてよ」
感情のこもらない声で聞く。ガレスはガタガタと身を震わせながら答えた。
「なんで……!? どうして……!? どうして俺のスキルが無くなっているんだぁぁぁっ!?」
どうやら成功らしい。これでもう悪さはできないし、リーネもアリシアさんも隷属から解放されたはずだ。
「神殿でもう1回もらったら? もっとも、罪人になれば洗礼は拒否されるはずだけど」
もう1回もらえるのかは知らんけど。
「ルウ君無事か!!」
いきなり屋敷の扉が開かれ、中に誰か入って来たようだ。この声はライミスさんだね。良心の弱化は解除しておこう。我ながらエグいことをしたものだと思う。後悔はしてないけどね。
「こ、これは君1人でやったのか……?」
ライミスさんだけじゃなくてクランのメンバーがほぼ揃っていた。そういや僕の周りには死の瀬戸際にいる連中がいたな。ガレスの心もへし折ったし、痛い目も見たから回復しても大丈夫か。
「回復。ええ、ちょっとお仕置を」
倒れている人達の心肺機能を回復。これで一命は取り留めるといいけど。
「ルウ!」
隷属の解けたリーネとアリシアさんが走って来る。僕は2人の方を向いた。
アリシアさんが、僕の横を通り過ぎていった。
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