68 / 188
第66話 闇ギルドは存在するそうです
しおりを挟む
僕たちはダンジョンを出た。ダンジョンの入口には門番がいて事情の説明を求められる。
「なるほど、そういうことでしたか。ではその件は先に護法取締所の方へお願いします。そこで犯罪者の引渡しの手続きなど、指示に従ってください」
「わかりました」
サルヴァンが答え、僕たちは護法取締所へと向かった。この街の取締所は3箇所。街が広いため北、南、中央と分かれているのだ。
「君たちはどうする? ギルドへ行くかい?」
「そうですね。装備も何もかも失ってギルド証もありません。なんとかギルド証を再発行してもらって借金するしかないですね……」
うーん、助かったはいいけど無一文だもんな。でもこれは冒険者であれば自己責任だし、ダンジョンに潜れるなら少なくともDランクのはず。自分でなんとかできそうなもんだと思う。
「そうだな。助けたのも何かの縁かもしれない。困ったことがあれば相談くらいには乗るよ。俺は龍炎光牙のリーダーサルヴァンだ」
「Dランクパーティ雷爪のマリアルです」
「同じくエリアです。助けていただいてありがとうございました。このお礼はいつか必ず」
2人は自己紹介をすると頭を下げる。なんかバタバタしてたから今更感は別にいいや。
「その服はそのまま持って行け。サイズがあっていないが、何も無いよりはマシだろう。それと今回の件を護法取締所に説明してほしい。被害者の証言はやはり必要だからな」
「はい、もちろんです」
そんなわけで2人も護法取締所に付いてきてもらうことにした。
護法取締所へ着き、中へ入る。ロビーの中には受け付けがあり、そこで犯罪に対する告発や被害相談、悪人の引き取り手続きを行う。で、早速その捕まえた女性を突き出し、そのお仲間も石化を解いて突き出した。
「ご協力感謝します。罪状など詳しい取り調べが済み次第捕縛証明書を作成いたします。それとあのお二方については後ほど冒険者ギルドまで護送いたしますのでご安心ください」
「わかりました。よろしくお願いします」
先の2人は今から事情聴取だそうだ。時間は取られるけど凶悪犯だから捜査協力費の名目で少しだけお金が貰えるらしい。2人なら宿屋で1泊くらいできるそうなので良かった。後は彼女たちの問題だから僕らはお役御免かな?
護法取締所を出た後はギルドへの報告だ。ちゃんとやらないと凄く怒られるらしい。
ギルドへ戻るとアリシアさんが受付にいた。めっちゃビックリされたよ。
「サルヴァン君たちもう戻ってきたの?」
「ちょっといざこざがありまして。それで報告することがあるのですが……」
「そう。じゃあ奥で聞くわね」
そして奥の相談室へと案内された。そこでサルヴァンがダンジョンで起こったことを説明する。一通り説明を聞いたアリシアさんは何か思うところがあったのか、ギルドマスターを呼ぶことになった。
「待たせたな。お前たち、よくやってくれた。実は浅い階に潜った冒険者パーティで帰還できていないパーティが幾つかあったんだ。ダンジョンに潜るのはDランク以上だから普通なら13階までに全滅することなどほとんどない。それがここ最近帰還していないパーティが増えていたからギルドとして依頼を出すべきか迷っていたんだ」
ほほう。そんな事実があったのに注意喚起してくれなかったんかい。どの辺まで潜るかとか申告してるんだから、帰ってきていないパーティ把握してるはずですよね?
「潜る前に教えて欲しかったですね」
サルヴァンも思ったのか、ムスッとして文句を言った。
「それについてはすまん。イマイチ確信が持てくてな……。ところで捕まえた奴の名前わかるか?」
あんまり悪いと思ってないなこれは。多分僕らじゃないとやばかったと思うんだけど。
「頭の名前はわかりますよ。名前はリーゼ。レベル58で魔法感知ってスキル持ってましたね」
「リーゼ……。あいつか。よく勝てたな」
「アレサは魔導士殺しですからね」
ギルドマスターの知っている人か。やはり元冒険者とかなんかね?
「知っている人ですか?」
「まぁな。闇ギルドの構成員の1人だ。そこそこ厄介な奴だったんだが無事で良かった」
闇ギルドか。本当にあるんだね。噂くらいは聞いた事あるけど、関わったことないからねぇ。
「そういえばそいつ、生贄を集めていたらしいよな。なんでだ?」
「生贄? いや、それについては知らんな」
「生贄を使うなら魔術関連か邪教くらいかな。その辺のことは全然知らないけどさ」
うんまぁ、生贄が必要なんてそのくらいだ。邪教とやらが本当にあるのかすら知らないけど。
「邪教……か。ふむ、以前魔神ドレカヴァクを信奉するドレカヴァク教団というのはあったな。だがあれはもう壊滅したはずだ。まぁ、だとしても無理に関わることはないだろう」
「そうですね」
あったんかい。まぁ、壊滅してるなら気にしなくてもいい……のかな?
でも現在進行形で生贄探してるしなぁ……。あの条件だとリーネが該当してそうだけど。僕たちも名前が売れ始めて来てるし、目を付けられる可能性があるのだろうか?
あのガレスの部下に拐われたこともあるし、念の為あまり1人にしないようにしよう。
「なるほど、そういうことでしたか。ではその件は先に護法取締所の方へお願いします。そこで犯罪者の引渡しの手続きなど、指示に従ってください」
「わかりました」
サルヴァンが答え、僕たちは護法取締所へと向かった。この街の取締所は3箇所。街が広いため北、南、中央と分かれているのだ。
「君たちはどうする? ギルドへ行くかい?」
「そうですね。装備も何もかも失ってギルド証もありません。なんとかギルド証を再発行してもらって借金するしかないですね……」
うーん、助かったはいいけど無一文だもんな。でもこれは冒険者であれば自己責任だし、ダンジョンに潜れるなら少なくともDランクのはず。自分でなんとかできそうなもんだと思う。
「そうだな。助けたのも何かの縁かもしれない。困ったことがあれば相談くらいには乗るよ。俺は龍炎光牙のリーダーサルヴァンだ」
「Dランクパーティ雷爪のマリアルです」
「同じくエリアです。助けていただいてありがとうございました。このお礼はいつか必ず」
2人は自己紹介をすると頭を下げる。なんかバタバタしてたから今更感は別にいいや。
「その服はそのまま持って行け。サイズがあっていないが、何も無いよりはマシだろう。それと今回の件を護法取締所に説明してほしい。被害者の証言はやはり必要だからな」
「はい、もちろんです」
そんなわけで2人も護法取締所に付いてきてもらうことにした。
護法取締所へ着き、中へ入る。ロビーの中には受け付けがあり、そこで犯罪に対する告発や被害相談、悪人の引き取り手続きを行う。で、早速その捕まえた女性を突き出し、そのお仲間も石化を解いて突き出した。
「ご協力感謝します。罪状など詳しい取り調べが済み次第捕縛証明書を作成いたします。それとあのお二方については後ほど冒険者ギルドまで護送いたしますのでご安心ください」
「わかりました。よろしくお願いします」
先の2人は今から事情聴取だそうだ。時間は取られるけど凶悪犯だから捜査協力費の名目で少しだけお金が貰えるらしい。2人なら宿屋で1泊くらいできるそうなので良かった。後は彼女たちの問題だから僕らはお役御免かな?
護法取締所を出た後はギルドへの報告だ。ちゃんとやらないと凄く怒られるらしい。
ギルドへ戻るとアリシアさんが受付にいた。めっちゃビックリされたよ。
「サルヴァン君たちもう戻ってきたの?」
「ちょっといざこざがありまして。それで報告することがあるのですが……」
「そう。じゃあ奥で聞くわね」
そして奥の相談室へと案内された。そこでサルヴァンがダンジョンで起こったことを説明する。一通り説明を聞いたアリシアさんは何か思うところがあったのか、ギルドマスターを呼ぶことになった。
「待たせたな。お前たち、よくやってくれた。実は浅い階に潜った冒険者パーティで帰還できていないパーティが幾つかあったんだ。ダンジョンに潜るのはDランク以上だから普通なら13階までに全滅することなどほとんどない。それがここ最近帰還していないパーティが増えていたからギルドとして依頼を出すべきか迷っていたんだ」
ほほう。そんな事実があったのに注意喚起してくれなかったんかい。どの辺まで潜るかとか申告してるんだから、帰ってきていないパーティ把握してるはずですよね?
「潜る前に教えて欲しかったですね」
サルヴァンも思ったのか、ムスッとして文句を言った。
「それについてはすまん。イマイチ確信が持てくてな……。ところで捕まえた奴の名前わかるか?」
あんまり悪いと思ってないなこれは。多分僕らじゃないとやばかったと思うんだけど。
「頭の名前はわかりますよ。名前はリーゼ。レベル58で魔法感知ってスキル持ってましたね」
「リーゼ……。あいつか。よく勝てたな」
「アレサは魔導士殺しですからね」
ギルドマスターの知っている人か。やはり元冒険者とかなんかね?
「知っている人ですか?」
「まぁな。闇ギルドの構成員の1人だ。そこそこ厄介な奴だったんだが無事で良かった」
闇ギルドか。本当にあるんだね。噂くらいは聞いた事あるけど、関わったことないからねぇ。
「そういえばそいつ、生贄を集めていたらしいよな。なんでだ?」
「生贄? いや、それについては知らんな」
「生贄を使うなら魔術関連か邪教くらいかな。その辺のことは全然知らないけどさ」
うんまぁ、生贄が必要なんてそのくらいだ。邪教とやらが本当にあるのかすら知らないけど。
「邪教……か。ふむ、以前魔神ドレカヴァクを信奉するドレカヴァク教団というのはあったな。だがあれはもう壊滅したはずだ。まぁ、だとしても無理に関わることはないだろう」
「そうですね」
あったんかい。まぁ、壊滅してるなら気にしなくてもいい……のかな?
でも現在進行形で生贄探してるしなぁ……。あの条件だとリーネが該当してそうだけど。僕たちも名前が売れ始めて来てるし、目を付けられる可能性があるのだろうか?
あのガレスの部下に拐われたこともあるし、念の為あまり1人にしないようにしよう。
47
あなたにおすすめの小説
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界で世界樹の精霊と呼ばれてます
空色蜻蛉
ファンタジー
普通の高校生の樹(いつき)は、勇者召喚された友人達に巻き込まれ、異世界へ。
勇者ではない一般人の樹は元の世界に返してくれと訴えるが。
事態は段々怪しい雲行きとなっていく。
実は、樹には自分自身も知らない秘密があった。
異世界の中心である世界樹、その世界樹を守護する、最高位の八枚の翅を持つ精霊だという秘密が。
【重要なお知らせ】
※書籍2018/6/25発売。書籍化記念に第三部<過去編>を掲載しました。
※本編第一部・第二部、2017年10月8日に完結済み。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる