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第121話 《リーネの視点》アレサ無双
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「安心しなよ、生贄は返して貰わなきゃならないし、そこの女魔導士も生贄にするんだから殺しはしないさ」
テオドールの形相は鬼が宿ったみたいだ。目を血走らせ、口角を歪ませている。男前が台無しだね。
「ふむ、確かに強い力だな。おもしろい、相手になろう」
アレサがにぃっ、と楽しそうな笑顔を見せる。あ、これもしかしてダメなやつかも。一応釘を刺しておかないと。
「ア、アレサ! ルウが来るはずだからまだ殺しちゃダメだよ?」
「うん? そうだな。彼らが死ねば報酬がパーになるか。考慮しよう」
アレサの抜いた剣は龍炎光牙剣ではなく普段使い用のミスリルの魔法剣だ。封じた魔法もルウの破壊で魔力構成を破壊する力を持つ。つまり魔法障壁や
魔力弾など破壊してしまうのだ。加えて念の為にとスキルによりストックしてある魔法もある。
「僕たち兄妹に勝てるつもりか! 舐めるなよ人間!」
テオドールが大量の魔道弾を生み出し、私たち目掛けて発射する。弾幕の雨嵐だけど、そちらこそ舐めすぎかな。
「任せろ」
サルヴァンが私の前に立ち、その盾を構える。もちろん普通の盾じゃない。
「守れ!」
サルヴァンの盾は聖霊の盾という魔法が封じられた特別製だ。ルウもスロットかなり増えて結構な量の魔法を覚えているからね。
サルヴァンの盾が光り、前方に聖霊の盾が発動する。その盾は聖属性でもかなりの強度を誇る。
けたたましい音を立てながら生み出した盾に大量の魔法弾が撃ち込まれた。盾にぶつかり弾かれると光とともに霧散するんだけど、数が多いからまだ前がよく見えない。ところでアレサは下がっていないようだけど……。
「ぐわぁぁぁぁぁぁっっ!!」
そんな中、テオドールの悲鳴が響く。多分アレサだよね……。やり過ぎないようお願いしたいんだけどなぁ。
「お、お兄様! こ、このぉっ!」
リーゼロッテの慌てた声が聞こえる。段々前が見えてきた。
視界が明るくなり、状況がわかる。テオドールは左腕を斬り飛ばされたらしい。それでリーゼロッテが怒って剣で斬りかかっているんだけど、アレサに軽くあしらわれている。剣聖の弟子のアレサに剣で挑むなんて結構無茶だと思うな。知らないだろうから仕方がないんだけど。
「ふむ、パワーやスピードはともかく、鋭さがないな。こんなものか」
カィン、と涼しい音を立て、アレサがリーゼロッテの剣を弾き飛ばす。はっきりいって格が違うみたい。
「な……!」
「確かにパワーもスピードもあるな。だがそれだけだ。ある程度の訓練は受けているようだが話にならん」
「くそっ! なぜだ、僕たちは人間を超越した力を手に入れたはずなのに!」
テオドールが悔しそうに吠える。うん、相手が悪かっただけだと思うな。本気のアレサには私とルウが組んでも勝てないほどだ。サルヴァンと組んでようやく勝てるかな。それくらいアレサって強いんだよね……。
「だったらこれで……ぐふぉっ!?」
大きく腕を振り上げて魔力を収束させようとしたみたい。だけどアレサに速攻で腹に膝蹴りを喰らい、身体がくの字に折れて地面に倒れ伏す。
「もう無駄な抵抗はやめておけ。痛い思いをするだけだ」
アレサが憐憫の目でリーゼロッテを見つめる。テオドールが何するかわからないね。束縛しておこうかな。
「ちくしょう、ぶっ殺してやる!」
「闇鎖」
テオドールが飛びかかろうと身を屈めた瞬間私の束縛魔法が発動する。テオドールの足下に大きな影が生まれると、そこから数多の黒い鎖が飛び出し彼を拘束した。
「う、動けんだとぉっ!? 」
「無駄だよ。闇鎖は術者の魔力に応じて拘束力が強くなるの」
今の私ならこの鎖でワイバーンでさえ拘束できる。人魔の力が強いといってもオーガ程の膂力も無ければ爵位級の悪魔程の魔力もないと思う。
「バカな! 俺の今の魔力は800、グレーターデーモン並の魔力だぞ!」
「私の魔力1000超えてるんだけど……」
「はぁっ!?」
うん、そうだよね。普通魔力1000超えなんてレベル80でも滅多にいない。レベル20以上でレベルの13倍の魔力を超えたら天才と言われている程だ。魔力1000超えなんて王国内でも私とルウを除けば5人しかいないと聞いたことがある。
「リーネ、こっちも拘束を頼む。しかしこれはどうしたものかな。領主様に返して自由を取り戻せば人に危害を加えるぞ? かといって護法取締所で拘束するには力が強すぎる」
「うん、闇鎖」
リーゼロッテも私の鎖で拘束する。とりあえずはこれで大したこともできないけど、どうしたものかな。
「もう人間やめてる自覚あるみたいだしな。領主様に報告して決めてもらうしかないな」
「じゃあ連れて行けるように拘束方法を変更するね」
今の状態は地面から延びた鎖で拘束しているからね。このままだと動けないから鎖でグルグル巻きにしてしまおう。
闇の鎖に干渉し、鎖を地面から切り離す。鎖です巻きにされた状態になり地面に転がると「ぶへっ」と呻き声が漏れた。
ちょうどそのとき、結界の一部にひびが入ると、ガラスが割れたような音がした。結界の一部が壊されたようだ。
「ねぇ、なんで結界なんか張ってあるの? 入る分だけ穴空けたけど塞いだ方がいい?」
「おい、あれ領主様のご子息だろ。なんで縛られてんだ?」
呑気な声で入って来たのはルウ達だった。
テオドールの形相は鬼が宿ったみたいだ。目を血走らせ、口角を歪ませている。男前が台無しだね。
「ふむ、確かに強い力だな。おもしろい、相手になろう」
アレサがにぃっ、と楽しそうな笑顔を見せる。あ、これもしかしてダメなやつかも。一応釘を刺しておかないと。
「ア、アレサ! ルウが来るはずだからまだ殺しちゃダメだよ?」
「うん? そうだな。彼らが死ねば報酬がパーになるか。考慮しよう」
アレサの抜いた剣は龍炎光牙剣ではなく普段使い用のミスリルの魔法剣だ。封じた魔法もルウの破壊で魔力構成を破壊する力を持つ。つまり魔法障壁や
魔力弾など破壊してしまうのだ。加えて念の為にとスキルによりストックしてある魔法もある。
「僕たち兄妹に勝てるつもりか! 舐めるなよ人間!」
テオドールが大量の魔道弾を生み出し、私たち目掛けて発射する。弾幕の雨嵐だけど、そちらこそ舐めすぎかな。
「任せろ」
サルヴァンが私の前に立ち、その盾を構える。もちろん普通の盾じゃない。
「守れ!」
サルヴァンの盾は聖霊の盾という魔法が封じられた特別製だ。ルウもスロットかなり増えて結構な量の魔法を覚えているからね。
サルヴァンの盾が光り、前方に聖霊の盾が発動する。その盾は聖属性でもかなりの強度を誇る。
けたたましい音を立てながら生み出した盾に大量の魔法弾が撃ち込まれた。盾にぶつかり弾かれると光とともに霧散するんだけど、数が多いからまだ前がよく見えない。ところでアレサは下がっていないようだけど……。
「ぐわぁぁぁぁぁぁっっ!!」
そんな中、テオドールの悲鳴が響く。多分アレサだよね……。やり過ぎないようお願いしたいんだけどなぁ。
「お、お兄様! こ、このぉっ!」
リーゼロッテの慌てた声が聞こえる。段々前が見えてきた。
視界が明るくなり、状況がわかる。テオドールは左腕を斬り飛ばされたらしい。それでリーゼロッテが怒って剣で斬りかかっているんだけど、アレサに軽くあしらわれている。剣聖の弟子のアレサに剣で挑むなんて結構無茶だと思うな。知らないだろうから仕方がないんだけど。
「ふむ、パワーやスピードはともかく、鋭さがないな。こんなものか」
カィン、と涼しい音を立て、アレサがリーゼロッテの剣を弾き飛ばす。はっきりいって格が違うみたい。
「な……!」
「確かにパワーもスピードもあるな。だがそれだけだ。ある程度の訓練は受けているようだが話にならん」
「くそっ! なぜだ、僕たちは人間を超越した力を手に入れたはずなのに!」
テオドールが悔しそうに吠える。うん、相手が悪かっただけだと思うな。本気のアレサには私とルウが組んでも勝てないほどだ。サルヴァンと組んでようやく勝てるかな。それくらいアレサって強いんだよね……。
「だったらこれで……ぐふぉっ!?」
大きく腕を振り上げて魔力を収束させようとしたみたい。だけどアレサに速攻で腹に膝蹴りを喰らい、身体がくの字に折れて地面に倒れ伏す。
「もう無駄な抵抗はやめておけ。痛い思いをするだけだ」
アレサが憐憫の目でリーゼロッテを見つめる。テオドールが何するかわからないね。束縛しておこうかな。
「ちくしょう、ぶっ殺してやる!」
「闇鎖」
テオドールが飛びかかろうと身を屈めた瞬間私の束縛魔法が発動する。テオドールの足下に大きな影が生まれると、そこから数多の黒い鎖が飛び出し彼を拘束した。
「う、動けんだとぉっ!? 」
「無駄だよ。闇鎖は術者の魔力に応じて拘束力が強くなるの」
今の私ならこの鎖でワイバーンでさえ拘束できる。人魔の力が強いといってもオーガ程の膂力も無ければ爵位級の悪魔程の魔力もないと思う。
「バカな! 俺の今の魔力は800、グレーターデーモン並の魔力だぞ!」
「私の魔力1000超えてるんだけど……」
「はぁっ!?」
うん、そうだよね。普通魔力1000超えなんてレベル80でも滅多にいない。レベル20以上でレベルの13倍の魔力を超えたら天才と言われている程だ。魔力1000超えなんて王国内でも私とルウを除けば5人しかいないと聞いたことがある。
「リーネ、こっちも拘束を頼む。しかしこれはどうしたものかな。領主様に返して自由を取り戻せば人に危害を加えるぞ? かといって護法取締所で拘束するには力が強すぎる」
「うん、闇鎖」
リーゼロッテも私の鎖で拘束する。とりあえずはこれで大したこともできないけど、どうしたものかな。
「もう人間やめてる自覚あるみたいだしな。領主様に報告して決めてもらうしかないな」
「じゃあ連れて行けるように拘束方法を変更するね」
今の状態は地面から延びた鎖で拘束しているからね。このままだと動けないから鎖でグルグル巻きにしてしまおう。
闇の鎖に干渉し、鎖を地面から切り離す。鎖です巻きにされた状態になり地面に転がると「ぶへっ」と呻き声が漏れた。
ちょうどそのとき、結界の一部にひびが入ると、ガラスが割れたような音がした。結界の一部が壊されたようだ。
「ねぇ、なんで結界なんか張ってあるの? 入る分だけ穴空けたけど塞いだ方がいい?」
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呑気な声で入って来たのはルウ達だった。
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◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
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