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第177話 決戦! VSドレカヴァク
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アマラの案内で聖都へと向かう。
感じられる大きな気配は一つ。この感じは覚えがある。
間違いない、ドレカヴァクのものだ。だが感じられる魔力の大きさは前回とは比べ物にならない。これが魔王か……。
「戦いは終わっているようだな」
「ニーグリ!」
やがて遠目にドレカヴァクの姿を捉えるとアレサが呟く。そこにニーグリはおらず、アマラが血相を変えて先行する。
「おい!」
「サルヴァン、急ごう。アマラが早まると危険だ」
「ああ」
僕たちも速度を上げ、アマラを追う。そしてアマラが先に降り立ち、僕たちも続けてその地に降り立った。
何だこの感じ……?
なんというか、この大地そのものに闇の力を感じる。大地に大きな穴があり、恐らくあそこにクリフォトの木があったのだろう。そしてその周りの土は全て赤黒く、嫌な匂いさえする。聖都だった場所は廃墟と化しており瓦礫の山と赤黒い土が広がっていた。
「ククッ、よぉ遅かったなアマラ。そしてありがとさん、俺が真っ先にぶっ殺してやりたかった奴らを連れてきてくれてよぉ」
ドレカヴァクは大地に腰を降ろしたまま僕らを見つめクツクツと嗤う。魔王になっても下卑た嗤いは変わらんね。
「ニーグリは、ニーグリはどうした?」
アマラが震えた声でト問う。
「あ? わかってんだろうにわざわざ聞くのか。お前さんに良いものをくれてやろう。ほらよ受け取れ」
ドレカヴァクが無造作に虹色に輝く魔石を投げつけた。その輝きは今まで見たどの魔石よりも美しい輝きを放っていた。
アマラは魔石を受け取ると、魔石に刻まれた文字を読み上げる。
「ニーグリ……! お前なのか、お前までいなくなっちまったらまた一人じゃねーか、ニーグリ、ニーグリィィィッッッ!!」
アマラの慟哭が廃墟と化した聖都に響き渡る。ニーグリの魔石に頬を擦り寄せ、アマラは咽び泣いた。その様子を見てドレカヴァクが顔をニンマリと歪ませて嗤う。
「ギャーーッハッハッハッ! 魔族のくせに浄滅魔法なんか使うからそうなるんだよバーカ! 自分の魔法の威力に耐えられず自壊しやがったんだぜ?」
「笑うな……、あいつは、あいつはお前に喰われるくらいなら、と負けても自壊できるようにそうしたんだ」
「まぁ、確かに喰えなかったのは惜しかったな。欲望の魔神の力を手に入れられたかったんだが。公爵クラスになるとアンデッドにしても俺に逆らいやがるから使えねーし弱ったもんだぜ」
ドレカヴァクはやれやれと口惜しそうに語るが口元は嗤いに歪んでいた。ニーグリがいなくなったことで自分に勝てる存在はもういないと思ってるのかね?
それより感情を逆撫でされているアマラが早まらないか心配だ。
「アマラ、悪いけど下がってて。それとその魔石は絶対に離さないでね」
ニーグリがいなくなったせいかアマラの力は一段と落ちている。恐らく伯爵級かな。とても魔王と渡り合える力とは言えない。
「ああ、わかった。だがせめて見届けさせてくれ、頼む」
「そうしてくれると助かるよ」
うん、終わったあとの事後処理もあることだし、アマラには死なれて逃げられても困るんだよね。ましてやドレカヴァクに殺されてアンデッドにさせられるのも困るし。
「話は終わりでいいか? じゃあおっ始めようぜ、死骸装甲!」
ドレカヴァクが力ある言葉を叫ぶと地中から無数の骸が姿を見せ、一つになっていく。それはやがて巨大な死骸の巨人へと象られていった。
「どうだ、懐かしいだろう? 前回は巨大な剣でぶった斬られたが今度はそんな隙は与えねぇからな!」
確かに超龍炎光牙剣は壊れちゃったし、この場で作ろうと思ったらそれなりの時間を必要とする。うーん、あの剣もう一つ作っておけばよかったな。
それに今回の骸は人間の骸じゃない。あれってどう見ても魔族の骸じゃん。前回よりパワーアップしてると見ていいのかな。
「呪われし魂」
ドレカヴァクが力ある言葉を叫ぶと纏う魔族の死骸からレイスが大量に発生する。
「させるか! ディバイン……!」
とそこで僕は機と気がつく。ここでもし神域への昇華を使えばアマラを巻き込んてしまう。今アマラを浄化して滅ぼすわけにはいかないのだ。
「ええーい、神気発衝、強化!」
仕方ない、先ずはこれで対処だ。両手を前にかざし、巨大な光線を放つ。その太さは僕の背丈の2倍だがドレカヴァクを包み込むには到底及ばない。
って、2倍?
たった2倍ってどゆこと?
「暗域領界!」
ドレカヴァクの身体を闇が覆う。
その闇の前に僕の神気発衝はいとも容易く防がれてしまった。なんか威力落ちてる気がする。
「ギャハハハ! 無駄無駄無駄! なんで俺様がここで待ってたと思うよ。ここはなぁ、ニーグリが魔属性の大地に作り変えたんだぜ? ここでは闇の力は増大するが、光属性の魔法はその力を減らされるのさ!」
「なんだって……!」
ということはこの大地を浄化しないと勝ち目はないってことか。逆に言えば、この大地を浄化さえしてしまえば勝機があるってことになるね。黙っていれば気づかなかったのにバカな奴め。
だったら変えた当人に協力してもらうとしますかね。
感じられる大きな気配は一つ。この感じは覚えがある。
間違いない、ドレカヴァクのものだ。だが感じられる魔力の大きさは前回とは比べ物にならない。これが魔王か……。
「戦いは終わっているようだな」
「ニーグリ!」
やがて遠目にドレカヴァクの姿を捉えるとアレサが呟く。そこにニーグリはおらず、アマラが血相を変えて先行する。
「おい!」
「サルヴァン、急ごう。アマラが早まると危険だ」
「ああ」
僕たちも速度を上げ、アマラを追う。そしてアマラが先に降り立ち、僕たちも続けてその地に降り立った。
何だこの感じ……?
なんというか、この大地そのものに闇の力を感じる。大地に大きな穴があり、恐らくあそこにクリフォトの木があったのだろう。そしてその周りの土は全て赤黒く、嫌な匂いさえする。聖都だった場所は廃墟と化しており瓦礫の山と赤黒い土が広がっていた。
「ククッ、よぉ遅かったなアマラ。そしてありがとさん、俺が真っ先にぶっ殺してやりたかった奴らを連れてきてくれてよぉ」
ドレカヴァクは大地に腰を降ろしたまま僕らを見つめクツクツと嗤う。魔王になっても下卑た嗤いは変わらんね。
「ニーグリは、ニーグリはどうした?」
アマラが震えた声でト問う。
「あ? わかってんだろうにわざわざ聞くのか。お前さんに良いものをくれてやろう。ほらよ受け取れ」
ドレカヴァクが無造作に虹色に輝く魔石を投げつけた。その輝きは今まで見たどの魔石よりも美しい輝きを放っていた。
アマラは魔石を受け取ると、魔石に刻まれた文字を読み上げる。
「ニーグリ……! お前なのか、お前までいなくなっちまったらまた一人じゃねーか、ニーグリ、ニーグリィィィッッッ!!」
アマラの慟哭が廃墟と化した聖都に響き渡る。ニーグリの魔石に頬を擦り寄せ、アマラは咽び泣いた。その様子を見てドレカヴァクが顔をニンマリと歪ませて嗤う。
「ギャーーッハッハッハッ! 魔族のくせに浄滅魔法なんか使うからそうなるんだよバーカ! 自分の魔法の威力に耐えられず自壊しやがったんだぜ?」
「笑うな……、あいつは、あいつはお前に喰われるくらいなら、と負けても自壊できるようにそうしたんだ」
「まぁ、確かに喰えなかったのは惜しかったな。欲望の魔神の力を手に入れられたかったんだが。公爵クラスになるとアンデッドにしても俺に逆らいやがるから使えねーし弱ったもんだぜ」
ドレカヴァクはやれやれと口惜しそうに語るが口元は嗤いに歪んでいた。ニーグリがいなくなったことで自分に勝てる存在はもういないと思ってるのかね?
それより感情を逆撫でされているアマラが早まらないか心配だ。
「アマラ、悪いけど下がってて。それとその魔石は絶対に離さないでね」
ニーグリがいなくなったせいかアマラの力は一段と落ちている。恐らく伯爵級かな。とても魔王と渡り合える力とは言えない。
「ああ、わかった。だがせめて見届けさせてくれ、頼む」
「そうしてくれると助かるよ」
うん、終わったあとの事後処理もあることだし、アマラには死なれて逃げられても困るんだよね。ましてやドレカヴァクに殺されてアンデッドにさせられるのも困るし。
「話は終わりでいいか? じゃあおっ始めようぜ、死骸装甲!」
ドレカヴァクが力ある言葉を叫ぶと地中から無数の骸が姿を見せ、一つになっていく。それはやがて巨大な死骸の巨人へと象られていった。
「どうだ、懐かしいだろう? 前回は巨大な剣でぶった斬られたが今度はそんな隙は与えねぇからな!」
確かに超龍炎光牙剣は壊れちゃったし、この場で作ろうと思ったらそれなりの時間を必要とする。うーん、あの剣もう一つ作っておけばよかったな。
それに今回の骸は人間の骸じゃない。あれってどう見ても魔族の骸じゃん。前回よりパワーアップしてると見ていいのかな。
「呪われし魂」
ドレカヴァクが力ある言葉を叫ぶと纏う魔族の死骸からレイスが大量に発生する。
「させるか! ディバイン……!」
とそこで僕は機と気がつく。ここでもし神域への昇華を使えばアマラを巻き込んてしまう。今アマラを浄化して滅ぼすわけにはいかないのだ。
「ええーい、神気発衝、強化!」
仕方ない、先ずはこれで対処だ。両手を前にかざし、巨大な光線を放つ。その太さは僕の背丈の2倍だがドレカヴァクを包み込むには到底及ばない。
って、2倍?
たった2倍ってどゆこと?
「暗域領界!」
ドレカヴァクの身体を闇が覆う。
その闇の前に僕の神気発衝はいとも容易く防がれてしまった。なんか威力落ちてる気がする。
「ギャハハハ! 無駄無駄無駄! なんで俺様がここで待ってたと思うよ。ここはなぁ、ニーグリが魔属性の大地に作り変えたんだぜ? ここでは闇の力は増大するが、光属性の魔法はその力を減らされるのさ!」
「なんだって……!」
ということはこの大地を浄化しないと勝ち目はないってことか。逆に言えば、この大地を浄化さえしてしまえば勝機があるってことになるね。黙っていれば気づかなかったのにバカな奴め。
だったら変えた当人に協力してもらうとしますかね。
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◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
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