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私、お母様の言うとおりにお見合いをしただけですわ。
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「いいこと?スカーレット。男の方は、おだてて持ち上げれば気分良くなってくれる生き物なの。」
今、私スカーレット・ソノラは、お母様にお見合いでの男性とのやり取りの手ほどきを受けております。
「夢物語を聞いてあり得ない話だと思っても、頭ごなしに否定はだめ。そう、寄り添うの。心の中で何を思っていてもいいから、その場は応援あるのみよ。そして後々ゆるやかに考えを方向転換させるよう持って行くの。間違ってもその場で突詰めて追い詰めてやり込めるのはやめてね。すねて面倒になるから。言っていい言葉はこんな感じかしら。」
はい
あら
まあ
素敵、素晴らしいわ
応援します
もちろんです
「再度になるけれど、おだてて持ち上げて褒めまくるのよ。それでも、引いてはいけないところもあるから。絶対に譲れない所には断固として、いいえ、と言いなさい。」
「はい。分かりましたわ、お母様。」
「いい返事ね。でもあなた、たまに変なことをする時があるから……心配だわ……」
……と言うことで、私はお母様の言葉をしっかり頭に入れ、初のお見合いに挑んだのです。
そして、勢い込んでお見合いに向かった私は、お母様のお言葉を華麗に使い見事成し遂げました。
意気揚々と帰ってきた私を見て、両親は成功を確信したようです。
が、結果は……
「スカーレット、お見合いがお断りされたとはどういうことなの?あなた、上手くいったと言っていたでしょう?それなのにどうして!」
お母様ったら、手に持った扇子を折りそうな勢いでおかんむりです。
「私ちゃんと、お母様から教えて頂いた通りに、お相手のお話を聞いて相づちをうち、気持ちにより添った対応をいたしましたわ。」
「……何があったのか詳しく説明してちょうだい。」
「はい、まずは挨拶から始まりまして……」
お見合い相手の名前はルーベン・コリンズ子爵令息です。我が家も子爵なので家格も釣り合うし年齢も丁度良いと言うことで決められた方でした。
「ソノラ子爵が娘スカーレットと申します。本日は……」
そう挨拶を始めた私に、コリンズ令息が勢いよく被せてきましたの。
「このお見合いは不本意だ。」と。
「はい?」
思わず疑問形になってしまいましたが、これは仕方がないと思います。自己紹介をするでもなくそんなことを言い出す人に、行儀も作法もございませんわよね。
「顔合わせなどしても意味がない。」
「あら……」
なら、最初から断って欲しい……時間の無駄でしかないじゃありませんか。
淑女にあるまじきことだけれど、思わず半眼になってしまいましたわ。それでも、思った言葉が口をついて出なかっただけ良かったと思ってくださいませ。
「万が一、君と結婚しても僕が君を愛する事はないだろう。」
「まあ……」
そもそも、そんなことを言う方とは、結婚などする気も起こりませんから、安心してください。
「なぜなら、僕には想い合う相手がいるからだ。」
拳を握りしめて熱弁を振るう、まるで舞台にでも立っているようなコリンズ令息をあきれ顔で眺めていた私、はたと思いましたの。これは、教えを乞うたお母様語録が使えるのではないかしら?と。
無駄な時間を過ごすことになったのですもの、少しくらい遊んでも問題ないですわよね。
ここで私は、お見合いを成功させることよりも、自分が楽しむことへと気持ちを切り替えましたの。
スカーレット、あなたは女優になるのよ(自己発破)
ここはコリンズ令息に寄り添うところ。夢物語を肯定して差し上げるところ。
「これは真実の愛なんだ!」
「素敵……素晴らしいですわ。」
ほら、こんな感じで。頭ごなしに否定せず、相手の言うことを理解している感じでやり取りをするのよね。これで、好感度爆上がりよ。上げなくても良い好感度だけれど。
「分かってくれるか、君は。」
「真実の愛……(笑)もちろん、応援しますわ。」
にっこり笑って応援です。
それを聞き、嬉しそうに頬を紅潮させるコリンズ令息。
その後は堰を切ったように、真実の愛のお相手の話を間断なくしゃべり続けたのです。
可愛いコリエンヌだかユリエンヌだかの笑顔は大輪のバラのようだとかなんとか、髪飾りを贈った、ネックレスをプレゼントした、お返しに彼女が焼いたお菓子を貰った……だの云云かんぬん……
私はと言うと、聞いている体で「はい」「あら」「まあ」「素敵です」を繰り返していましたわね、紅茶をいただきながら。焼き菓子がとても美味しゅうございましたわ。あのガレットブルトンヌはもう一度食べたいですわね。
え?お母様のおっしゃていた方向転換?勿論、しなくてよ。そんなこと。
「だから、このお見合いは破談で。」
よし来た!
待ちくたびれましたわ、もうホニャリエンヌ(真実の愛のお相手の名前はうろ覚え)のお話はもう食傷気味です。
「もちろんですわ。」
間髪入れずに同意いたしましたわ。思わず力が入ってしまったくらいです。
「君には申し訳ないことをしたと思っている。もし、最初のお見合いで終わるのが体面的にまずいならば、数回、お茶くらいならば付き「いいえ。」」
最初に言葉を被せてきたコリンズ令息を心の中で罵っておきながら、私も同じことをしてしまいましたわ。失礼。
でも、この一回でも時間の無駄だと思っているというのに、これ以上は本当にもう結構。少しでも悪いと思っているのならば、これできっちり終わりにしていただきたいわ。
「いいえ、それはいけませんわ。真実の愛の方(結局ナニエンヌだったかしら?)に申し訳ないですもの。」
真実の愛(笑)の方のために、しっかりと遠慮させていただきました。
引いてはいけないところでは、しっかり”いいえ”と言うこと。お母様の教えはしっかりと守れました。褒めていただきたいですわね。
それにしても、あれだけのろけ話をしておいて申し訳ないと思っていたとは、少し驚きでした。
「という感じでした。お見合いはとても上手くいったと思いませんか?お母様のおっしゃった通りに、コリンズ令息の思いに共感するようにお話しましたし、気持ち良くお帰りいただけたと思いますわ。」
「それを上手くいったというのは違うと思うけれど、今回はお相手が良くなかったわね……でも、何事も経験ね。」
どやっ、と言う顔をした私の話を聞いたお母様は、手で額を押さえて渋い顔をしておりましたが、相手のひどさに破談には納得いただけたようでした。お母様の扇子は無事にすみましたわ。
「そう言えば、話を聞いていて思ったのですが、真実の愛のお相手は、コリンズ令息の一方的な思い込みな感じがいたしました。その女性、街のパン屋の売り子らしいのですが、コリンズ令息へ愛情があると言うよりも、お得意様への愛想という感じでしたわ。大量に購入してくれる方に、特別に愛想良くするというのはありますものね。それを、自分への愛情だと勘違いして、ひとりで燃え上がっている感じ、とんだ真実の愛……。なんにしろ、コリンズ令息は思い込みが過ぎる痛い人という印象の方でしたわね。」
そんな感じで、私の初めてのお見合いは終わりました。
次にお見合いを組む時は、まともな方をお願いしたいものです。
「ああ、美味しいお茶請けを新たに見つけられたのは僥倖でした。」
時間を無駄に過ごしたお見合いの、唯一の良いところ。
後日、コリンズ令息の話を聞くことがあったのですが、やはり真実の愛の方とは一方通行だったようで、なんでもその方の結婚式に偶然遭遇し、ひと悶着起こしたとか何とか。
今、私スカーレット・ソノラは、お母様にお見合いでの男性とのやり取りの手ほどきを受けております。
「夢物語を聞いてあり得ない話だと思っても、頭ごなしに否定はだめ。そう、寄り添うの。心の中で何を思っていてもいいから、その場は応援あるのみよ。そして後々ゆるやかに考えを方向転換させるよう持って行くの。間違ってもその場で突詰めて追い詰めてやり込めるのはやめてね。すねて面倒になるから。言っていい言葉はこんな感じかしら。」
はい
あら
まあ
素敵、素晴らしいわ
応援します
もちろんです
「再度になるけれど、おだてて持ち上げて褒めまくるのよ。それでも、引いてはいけないところもあるから。絶対に譲れない所には断固として、いいえ、と言いなさい。」
「はい。分かりましたわ、お母様。」
「いい返事ね。でもあなた、たまに変なことをする時があるから……心配だわ……」
……と言うことで、私はお母様の言葉をしっかり頭に入れ、初のお見合いに挑んだのです。
そして、勢い込んでお見合いに向かった私は、お母様のお言葉を華麗に使い見事成し遂げました。
意気揚々と帰ってきた私を見て、両親は成功を確信したようです。
が、結果は……
「スカーレット、お見合いがお断りされたとはどういうことなの?あなた、上手くいったと言っていたでしょう?それなのにどうして!」
お母様ったら、手に持った扇子を折りそうな勢いでおかんむりです。
「私ちゃんと、お母様から教えて頂いた通りに、お相手のお話を聞いて相づちをうち、気持ちにより添った対応をいたしましたわ。」
「……何があったのか詳しく説明してちょうだい。」
「はい、まずは挨拶から始まりまして……」
お見合い相手の名前はルーベン・コリンズ子爵令息です。我が家も子爵なので家格も釣り合うし年齢も丁度良いと言うことで決められた方でした。
「ソノラ子爵が娘スカーレットと申します。本日は……」
そう挨拶を始めた私に、コリンズ令息が勢いよく被せてきましたの。
「このお見合いは不本意だ。」と。
「はい?」
思わず疑問形になってしまいましたが、これは仕方がないと思います。自己紹介をするでもなくそんなことを言い出す人に、行儀も作法もございませんわよね。
「顔合わせなどしても意味がない。」
「あら……」
なら、最初から断って欲しい……時間の無駄でしかないじゃありませんか。
淑女にあるまじきことだけれど、思わず半眼になってしまいましたわ。それでも、思った言葉が口をついて出なかっただけ良かったと思ってくださいませ。
「万が一、君と結婚しても僕が君を愛する事はないだろう。」
「まあ……」
そもそも、そんなことを言う方とは、結婚などする気も起こりませんから、安心してください。
「なぜなら、僕には想い合う相手がいるからだ。」
拳を握りしめて熱弁を振るう、まるで舞台にでも立っているようなコリンズ令息をあきれ顔で眺めていた私、はたと思いましたの。これは、教えを乞うたお母様語録が使えるのではないかしら?と。
無駄な時間を過ごすことになったのですもの、少しくらい遊んでも問題ないですわよね。
ここで私は、お見合いを成功させることよりも、自分が楽しむことへと気持ちを切り替えましたの。
スカーレット、あなたは女優になるのよ(自己発破)
ここはコリンズ令息に寄り添うところ。夢物語を肯定して差し上げるところ。
「これは真実の愛なんだ!」
「素敵……素晴らしいですわ。」
ほら、こんな感じで。頭ごなしに否定せず、相手の言うことを理解している感じでやり取りをするのよね。これで、好感度爆上がりよ。上げなくても良い好感度だけれど。
「分かってくれるか、君は。」
「真実の愛……(笑)もちろん、応援しますわ。」
にっこり笑って応援です。
それを聞き、嬉しそうに頬を紅潮させるコリンズ令息。
その後は堰を切ったように、真実の愛のお相手の話を間断なくしゃべり続けたのです。
可愛いコリエンヌだかユリエンヌだかの笑顔は大輪のバラのようだとかなんとか、髪飾りを贈った、ネックレスをプレゼントした、お返しに彼女が焼いたお菓子を貰った……だの云云かんぬん……
私はと言うと、聞いている体で「はい」「あら」「まあ」「素敵です」を繰り返していましたわね、紅茶をいただきながら。焼き菓子がとても美味しゅうございましたわ。あのガレットブルトンヌはもう一度食べたいですわね。
え?お母様のおっしゃていた方向転換?勿論、しなくてよ。そんなこと。
「だから、このお見合いは破談で。」
よし来た!
待ちくたびれましたわ、もうホニャリエンヌ(真実の愛のお相手の名前はうろ覚え)のお話はもう食傷気味です。
「もちろんですわ。」
間髪入れずに同意いたしましたわ。思わず力が入ってしまったくらいです。
「君には申し訳ないことをしたと思っている。もし、最初のお見合いで終わるのが体面的にまずいならば、数回、お茶くらいならば付き「いいえ。」」
最初に言葉を被せてきたコリンズ令息を心の中で罵っておきながら、私も同じことをしてしまいましたわ。失礼。
でも、この一回でも時間の無駄だと思っているというのに、これ以上は本当にもう結構。少しでも悪いと思っているのならば、これできっちり終わりにしていただきたいわ。
「いいえ、それはいけませんわ。真実の愛の方(結局ナニエンヌだったかしら?)に申し訳ないですもの。」
真実の愛(笑)の方のために、しっかりと遠慮させていただきました。
引いてはいけないところでは、しっかり”いいえ”と言うこと。お母様の教えはしっかりと守れました。褒めていただきたいですわね。
それにしても、あれだけのろけ話をしておいて申し訳ないと思っていたとは、少し驚きでした。
「という感じでした。お見合いはとても上手くいったと思いませんか?お母様のおっしゃった通りに、コリンズ令息の思いに共感するようにお話しましたし、気持ち良くお帰りいただけたと思いますわ。」
「それを上手くいったというのは違うと思うけれど、今回はお相手が良くなかったわね……でも、何事も経験ね。」
どやっ、と言う顔をした私の話を聞いたお母様は、手で額を押さえて渋い顔をしておりましたが、相手のひどさに破談には納得いただけたようでした。お母様の扇子は無事にすみましたわ。
「そう言えば、話を聞いていて思ったのですが、真実の愛のお相手は、コリンズ令息の一方的な思い込みな感じがいたしました。その女性、街のパン屋の売り子らしいのですが、コリンズ令息へ愛情があると言うよりも、お得意様への愛想という感じでしたわ。大量に購入してくれる方に、特別に愛想良くするというのはありますものね。それを、自分への愛情だと勘違いして、ひとりで燃え上がっている感じ、とんだ真実の愛……。なんにしろ、コリンズ令息は思い込みが過ぎる痛い人という印象の方でしたわね。」
そんな感じで、私の初めてのお見合いは終わりました。
次にお見合いを組む時は、まともな方をお願いしたいものです。
「ああ、美味しいお茶請けを新たに見つけられたのは僥倖でした。」
時間を無駄に過ごしたお見合いの、唯一の良いところ。
後日、コリンズ令息の話を聞くことがあったのですが、やはり真実の愛の方とは一方通行だったようで、なんでもその方の結婚式に偶然遭遇し、ひと悶着起こしたとか何とか。
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