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不意打ちではない。
無理矢理でもない。
晴臣が、私の髪を撫でながら何度も甘く、優しく口づける。
初めて、晴臣の唇が私のそれよりも薄いのだということに気づいた。
こんなに長い間一緒にいたのに、まだ知らないことがあったのか。
そして、今からもっと沢山、私の知らない晴臣を知ることになる。
そんな予感に、再び心拍数が上がる。
唇が離れる度に見つめ合い、目で思いを伝え合ううちに、キスは長く、深いものへと変わっていった。
「ふ…ん…っ」
キスすら不慣れな私は、晴臣の巧みな舌づかいに翻弄されっぱなしだ。
悔しいくらい気持ちいい。
絡み合う舌が口の中で溶け合って、どちらが自分の舌なのか分からない。
スピスピと懸命に鼻で息を継いでいると、それに気づいた晴臣が、私の口を解放した。
「下っ手くそ」
酷い、と思いつつも晴臣がやたら嬉しそうなのと、後引くキスの余韻で何も言わずにいると、晴臣が私のパジャマのボタンにそっと手をかけた。
同時に、私の介助のときの妙技=片手ブラジャー外しが頭を過ぎる。
今回も、華麗な手さばきでボタンを瞬時に外されるのだろう。
そう思っていたのに。
どうも様子がおかしい。
「…晴臣?」
尋ねながら胸元に目をやると、晴臣の指先が震えていた。
「ふふっ」
あー。
やっちゃった。
何とか誤魔化せやしないだろうかと両手で口元を隠したけれど、遅かった。
「…今、笑ったか?この状況で」
「だって。偉そうなこと言っておきながら、晴臣の手、すっごい震えてるんだもん。可愛くて」
あの晴臣が、私を前に緊張で震えているなんて、笑いだしたくなるほど嬉しかったのだ。
結局、こらえきれなくなった私は、さっきよりハッキリと声を上げて笑ってしまった。
「雰囲気ぶち壊しやがって…これだから処女は」
晴臣はかけていた手をボタンから外し、反対の手を私の首の後ろから引き抜いた。
そのままベッドに押し倒されてようやく笑いすぎたと気づいたけど、もう遅い。
「泣くまでヒーヒー言わせてやるからな。覚悟しとけよ」
自由になった両手が、光の速さでパジャマのボタンを全開にした。
「ま、待って!」
「待たないし、待てない!」
「ひゃっ」
突然、首筋に吸い付かれた。
驚いて身を起こし、そちらに気を取られている間にするりとパジャマが上半身から剥ぎ取られる。
晴臣の唇が首筋を伝って胸にたどり着くまでの僅かな間に、ブラジャーも例の妙技で秒殺されてしまっていた。
無理矢理でもない。
晴臣が、私の髪を撫でながら何度も甘く、優しく口づける。
初めて、晴臣の唇が私のそれよりも薄いのだということに気づいた。
こんなに長い間一緒にいたのに、まだ知らないことがあったのか。
そして、今からもっと沢山、私の知らない晴臣を知ることになる。
そんな予感に、再び心拍数が上がる。
唇が離れる度に見つめ合い、目で思いを伝え合ううちに、キスは長く、深いものへと変わっていった。
「ふ…ん…っ」
キスすら不慣れな私は、晴臣の巧みな舌づかいに翻弄されっぱなしだ。
悔しいくらい気持ちいい。
絡み合う舌が口の中で溶け合って、どちらが自分の舌なのか分からない。
スピスピと懸命に鼻で息を継いでいると、それに気づいた晴臣が、私の口を解放した。
「下っ手くそ」
酷い、と思いつつも晴臣がやたら嬉しそうなのと、後引くキスの余韻で何も言わずにいると、晴臣が私のパジャマのボタンにそっと手をかけた。
同時に、私の介助のときの妙技=片手ブラジャー外しが頭を過ぎる。
今回も、華麗な手さばきでボタンを瞬時に外されるのだろう。
そう思っていたのに。
どうも様子がおかしい。
「…晴臣?」
尋ねながら胸元に目をやると、晴臣の指先が震えていた。
「ふふっ」
あー。
やっちゃった。
何とか誤魔化せやしないだろうかと両手で口元を隠したけれど、遅かった。
「…今、笑ったか?この状況で」
「だって。偉そうなこと言っておきながら、晴臣の手、すっごい震えてるんだもん。可愛くて」
あの晴臣が、私を前に緊張で震えているなんて、笑いだしたくなるほど嬉しかったのだ。
結局、こらえきれなくなった私は、さっきよりハッキリと声を上げて笑ってしまった。
「雰囲気ぶち壊しやがって…これだから処女は」
晴臣はかけていた手をボタンから外し、反対の手を私の首の後ろから引き抜いた。
そのままベッドに押し倒されてようやく笑いすぎたと気づいたけど、もう遅い。
「泣くまでヒーヒー言わせてやるからな。覚悟しとけよ」
自由になった両手が、光の速さでパジャマのボタンを全開にした。
「ま、待って!」
「待たないし、待てない!」
「ひゃっ」
突然、首筋に吸い付かれた。
驚いて身を起こし、そちらに気を取られている間にするりとパジャマが上半身から剥ぎ取られる。
晴臣の唇が首筋を伝って胸にたどり着くまでの僅かな間に、ブラジャーも例の妙技で秒殺されてしまっていた。
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