悪役令嬢エリザベート物語

kirara

文字の大きさ
27 / 82
エリザベート嬢はあきらめない

重大な秘密

しおりを挟む
 ここはノイズ公爵家の長男、リアム・ノイズの私室だ。リアムは先ほどフェナンシル伯爵家の両親の眠る丘で、精霊王カイが言った言葉を思い出していた。

「この娘はヴァイオレットの聖女。どのように封印していても、この神聖で清らかな気は隠すことが出来ないな。

 長い闇の支配で弱っていたこの大地も喜んでいる。我の力も回復した。

 この娘は自分が聖女であることも知らないようだな。面白い存在を連れて来たものだ。」

『ヴァイオレットの聖女』

 驚きはしなかった。

 そうか、エリザ本人にも知らされていない事なのか。

「私のは小さな光なんです。聖女の光ではないんですけど、凄いでしょ?」

 10年前のあの日、奴らの術から僕を救ってくれた時、エリザはそう言っていた。
 その言葉をそのまま信じていた。

 レティシア様はまだ屋敷におられるはずだ。僕は部屋を出てレティシア様が泊まっているはずの客間に向かった。

 ノックをして出てきたメイドの取り継ぎで、僕は部屋の中に入った。

「貴方が来るような気がしていたわ、リアム。私に聞きたい事があるのでしょ?」

 何でもお見通しのようだ。

「さっき、エリザのポケットから出てきた緑の精霊のミールとお友達になったのよ。

 エリザがまだ彼女の存在に気がついていないので、退屈なのですって。

 精霊王カイと話をしたそうね。エリザの封印の事もカイが話してしまったとか。

 何時もは口が固い彼も、自分の娘の血を引く貴方には気を許してしまうようね」

「精霊王カイが言っていた事は、本当なんですか?

 エリザがヴァイオレットの聖女で、今は魔力を封印されていると言うのは。

 そしてカイは、彼女は自分が聖女である事も知らないと言っていました。

 僕は本当の事が知りたいのです。教えて頂けないでしょうか?」

 レティシア様は真剣な表情をして僕を見た。

「この世界で私しか知らない重大な秘密を、聞く勇気が貴方にあるかしら?リアム。貴方には辛い事実も含まれているわよ」

 聖女レティシア様がそこまで言われる秘密。僕に関する事も含まれているのか。

 僕にとって辛い話?少し怖い気がするけれど、真実が知りたい思いが上回った。

「レティシア様、僕は真実が知りたいんです」

「どう説明すればいいかしらね」

 レティシア様は話を始めた。

「私達が住んでいるこの世界の他に、別の世界があると言ったら、貴方は信じますか?」

「別の世界ですか」

「そうです」

「あるのですか?レティシア様が仰るのであれば、信じます」

「あります。そして、エリザの傷ついた魂は、長い間、その世界で休んでいたのです」

「エリザの傷ついた魂ですか?」

「そうです。エリザは一度、私達が生きているこの人生を経験しています。

 一度めの人生があまりにも、辛く悲しく可哀想で見ていられなかったので、彼女の死の直前に、私の全部の魔力を彼女に注ぎ込んで、彼女の魂をその別の世界に飛ばしたのです。

 新しい生を受けてその魂が癒される事を祈りながら。

 エリザの魂はその世界で生まれ変わり、様々な経験をしました。

 そして私の願い通りに傷ついた魂は元気を取り戻しました。

 エリザの魂が生まれ変わった世界は、不思議な世界で、『ゲーム』と言う遊びが流行っていました。

 その『ゲームの中の1つ』は、私達の世界の物語で、かつてエリザの魂を傷つけた、1度めの内容そのものでした。

 そのゲームに登場するエリザは、我儘で高慢な悪役令嬢と呼ばれる存在でした。

 幸せな家庭に生まれた彼女は、5歳の時に王太子であるウィリアム殿下との婚約が決まります。

 そして、その後すぐに家庭で大きな事件が発生します。

 何だと思いますか?リアム」

「わかりません」

「貴方が家出をしてしまったのです。書き置きを一枚残して」

「!」

「その事に最初に気がついたのはマーガレットでした。侍女のセーラと一緒に、すぐに後を追いかけます。

 貴方が残した置き手紙に、『故郷に帰ります。今までありがとうございました。』と書いてあったので、マーガレットは急いでフェナンシル伯爵領に向いました。

 そして、事故で亡くなってしまうのです。

 フェナンシル伯爵領には、闇魔法の使い手がいました。事故に見せかけて、マーガレットの命を奪ったのです」

「!」

「この先の話を聞きますか?辛かったら、終わりにしてもいいですよ」

「大丈夫です。続けて下さい」

「わかりました」

「マーガレットが事故死した知らせを受けたアフレイド様は、すぐ現地に駆けつけました。

 そしてマーガレットを事故に見せかけ命を奪った闇魔法の使い手を、捕らえて処刑しました。

 その後もアフレイド様の心は、深い悲しみの中から抜け出すことが出来ずに、自身が闇に捉えられてしまいました。

 アフレイド様は、『貴方(リアム)が家出をしなかったら、マーガレットは追いかけて事故に合う事もなかった。』と考えて、貴方を避けるようになってしまいました。

 貴方は貴方で、『母上(マーガレット)が亡くなったのは、自分のせいだ。』と自分を責めて、はやり自分が呼び寄せた闇に捉えられてしまいました。

 そんな中、アフレイド様は、エリザベートのヴァイオレットの瞳にマーガレットを重ねるようになります。
 そして、エリザベートだけを溺愛していくのです。

 溺愛はしているけれど、アフレイド様はエリザベートを見ていませんでした。彼女の瞳を見て、マーガレットの影を追いかけているだけでした。

 エリザベートの事を本気で心配してくれるのは、幼い頃から一緒に遊んできた、ウィリアム殿下だけでした」

「ああ・・」

「エリザベートは貴方やアフレイド様に振り向いて欲しくて、わざと我儘を言って困らせたり、貴方たちの気を引く為に、癇癪をおこしたふりをして、家宝の花瓶を壊したりしたのです。

 けれど貴方達は、そんな彼女を叱りもせずに無関心でした。

 侍女や執事に辛く当たったり、デザイナーを屋敷に呼んで、流行のドレスを何着も作ったり、週末ごとに盛大にパーティーを開いたりして大騒ぎをしても、誰もエリザベートに注意をしたりしませんでした。

 パーティーに来ているのも、彼女がウィリアム殿下の婚約者だからと、無理して参加しているクラスメイトだけでした」

「・・・」

「リアム、大丈夫ですか?」

「大丈夫です、レティシア様。続けて下さい」

「わかりました」

「ウィリアム殿下は優しくて、容姿も整っておられるので、女生徒から大変人気がありました。それは今と同じです。

 沢山の女生徒がウィリアム殿下に自分をアピールしようと。近づいていきました。

 そして婚約者であるエリザベートの悪評を、ウィリアム殿下に聞かせるようになります。

 ウィリアム殿下がエリザを嫌いになるように、少しの嘘も含みながら。

 そんな事を知らないエリザは、ウィリアム殿下に近づく女生徒に嫉妬して、厳しく当たるようになっていくのです。

 女生徒の中に、ロリエッタと言う子がいました。その子は光魔法と魅了魔法で、人々を惹きつけ虜にしていきました。

 彼女は、入学直後の魔力測定の時に光魔法が使えると分かり、ドリミア国の聖女と認められました。

 そしてとうとう、エリザの大切な心の支え、ウィリアム殿下まで虜にしてしまいます。

 ロリエッタは、エリザが自分に嫉妬して様々なイジメをしてくると、殿下や他の人々に訴えました。

 階段から突き落とされたり、教科書を破られたり、大声で罵倒されたり。
 様々なイジメを、エリザがしてくると訴えたのです。

 そして、卒業パーティーが始まりました。
 ウィリアム殿下は婚約者であるエリザを冷遇して、聖女になったロリエッタと共に会場に現れます」

 僕は言葉も出なかった。

「リアム。大丈夫ですか?」

「大丈夫です。続きを」

「ウィリアム殿下は、入場するとすぐに、エリザに婚約破棄を言い渡します。そして、聖女ロリエッタに対するイジメについて、エリザの言い分を聞かずに厳しく責め始めます。

 ウィリアム殿下だけでなく、エドモンド・ブラウン、アルベール・ロレーヌ、そして貴方もでした。リアム・ノイズ。

 その他にも数名の人物が、聖女ロリエッタを守り、エリザをまるで敵を見るような目でみて問い詰めたのです。

 けれど、エリザには彼らが言う事に覚えがありませんでした。
 彼女は嫉妬はしていましたが、イジメと言う下賤な事をしようとは、思い付きもしませんでした。

 聖女ロリエッタに詫びようとしない彼女に、今度は国王陛下から国外追放が言い渡されてしまいました。

 大切な聖女に不敬を働いた罪で。
 国外追放を国王陛下に勧めたのは、アフレイド様でした」

「父上まで?」

「そうです。貴方もアフレイド様も、彼女の光魔法で闇から抜けだす事が出来たので、すっかり聖女ロリエッタの虜になっていたのです」

「エリザは何も言い返しませんでした。マーガレットが亡くなった頃から、ずっと独りぼっちだったのですもの。諦める事には慣れていたのです」

「・・・」

「数日後、彼女は1人で屋敷を出ました。目立たないようにひっそりと、逃げるようにして。やっと国外に脱出した時でした。待ち構えていた賊に命を狙われたのです」

「!」

「リアム。私も娘マーガレットの事故死を悲しむあまり、臥せっていました。

 だから、隣国のエリザのこの追放劇を知ったのは、エリザが賊に襲われて命を落とす寸前でした。

 私は激怒致しました。そして、自分の持っている聖女の力の全てを込めて、エリザの魂を別の世界に逃したのです。

 そして、そのまま、私も意識を失っていました。

 意識を取り戻したら、マーガレットがアフレイド様に嫁ぐ日に時が戻っていました。

 私だけが、全てを覚えていました。
 それで良いと思いました」

「レティシア様」

「けれど違いました。別の世界でもう一つの人生を終わらせて、エリザの魂が戻って来ました。

『前の人生で遊んだゲームの中のこと』と思っていますが、あの惨劇を知っているのです」

「覚えているのですか?」

「そうです。自分が前に経験した事とは思っていませんが」

 思い当たる事があった。

「私が聖女の力の全てを彼女に注ぎ込んだからでしょうか。生まれてきたエリザには私と同じ力がありました。

 私は彼女が両親の元で普通に暮らせるように、その魔力を封印してあげようと思いました。

 マーガレットとアフレイド様も同じ思いでした。

 力を封印したせいで、彼女が以前の記憶を取り戻すのに5年かかりました。
 あの初めての誕生パーティーの夜です」

「あ!それで全てが繋がりました」

「そうでしょう?」

「エリザは記憶を神託として語り、ウィリアム殿下との婚約話を白紙にしました。それで、貴方の家出が止めれたのでしょ?リアム。

 貴方が家出をしなかったから、マーガレットも命を落とさずに済みました。
 アフレイド様も悲しみに押し潰される事もなく、貴方もこうして元気にいます。

 エリザは記憶にある悲劇をくり返さない為に、今も頑張っているのです」

「もしかしたら精霊王カイも、一度めの記憶を持っているのかも知れないわね。
 フェナンシル伯爵の領地はずっと、闇魔法の支配下にあったように記憶しているわ。

 10年前に私が浄化したのですけれど、今日エリザに直接出会って、精霊王カイも癒され、本来の力を取り戻したのでしょう。

 精霊王の加護と緑の精霊ミールは、彼からエリザへの感謝の気持ちですね」

「レティシア様、教えて下さってありがとうございました」

「聖女ロリエッタに出会うのは、エリザが王都学園に入学してからよ。彼女は魅了の魔法を使うわ。貴方が魅了の魔法にかからないようにこれを」

 レティシア様に言われ、左手の中指にあるフェナンシル伯爵家の当主の指輪を外した。

 レティシア様がその左手に触れると、指輪を外したところに、小さな紫の薔薇のアザが現れた。その紫の薔薇のアザは指輪をしたら丁度隠れる。

「これでいいわ」

「あの惨劇の場にいた人達にも魅了魔法対策をしなければね。また、近々、紹介して欲しいわ」

 レティシア様はそう言った。
 ウィリアム殿下とエドモンド・ブラウンはアントワーズに任せよう。

 アルベール・ロレーヌ。彼をレティシア様に紹介するのは僕の役目かも知れないな。

 レティシア様と僕しか知らない真実。
 僕の聖女エリザベート。

 次は僕の番だ。
 僕の力の全てで必ず守ってみせよう。
 もう独りぼっちなんかにはしないよ。

 エリザベート。
 この愛を君に。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした

きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。 全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。 その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。 失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。

乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「イザベラ、お前との婚約を破棄する!」「はい?」悪役令嬢のイザベラは、婚約者のエドワード王子から婚約の破棄を言い渡されてしまった。男爵家令嬢のアリシアとの真実の愛に目覚めたという理由でだ。さらには義弟のフレッド、騎士見習いのカイン、氷魔法士のオスカーまでもがエドワード王子に同調し、イザベラを責める。そして正義感が暴走した彼らにより、イザベラは殺害されてしまった。「……はっ! ここは……」イザベラが次に目覚めたとき、彼女は七歳に若返っていた。そして、この世界が乙女ゲームだということに気づく。予知夢で見た十年後のバッドエンドを回避するため、七歳の彼女は動き出すのであった。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

【完結】立場を弁えぬモブ令嬢Aは、ヒロインをぶっ潰し、ついでに恋も叶えちゃいます!

MEIKO
ファンタジー
最近まで死の病に冒されていたランドン伯爵家令嬢のアリシア。十六歳になったのを機に、胸をときめかせながら帝都学園にやって来た。「病も克服したし、今日からドキドキワクワクの学園生活が始まるんだわ!」そう思いながら一歩踏み入れた瞬間浮かれ過ぎてコケた。その時、突然奇妙な記憶が呼び醒まされる。見たこともない子爵家の令嬢ルーシーが、学園に通う見目麗しい男性達との恋模様を繰り広げる乙女ゲームの場面が、次から次へと思い浮かぶ。この記憶って、もしかして前世?かつての自分は、日本人の女子高生だったことを思い出す。そして目の前で転んでしまった私を心配そうに見つめる美しい令嬢キャロラインは、断罪される側の人間なのだと気付く…。「こんな見た目も心も綺麗な方が、そんな目に遭っていいいわけ!?」おまけに婚約者までもがヒロインに懸想していて、自分に見向きもしない。そう愕然としたアリシアは、自らキャロライン嬢の取り巻きAとなり、断罪を阻止し婚約者の目を覚まさせようと暗躍することを決める。ヒロインのヤロウ…赦すまじ!  笑って泣けるコメディです。この作品のアイデアが浮かんだ時、男女の恋愛以外には考えられず、BLじゃない物語は初挑戦です。貴族的表現を取り入れていますが、あくまで違う世界です。おかしいところもあるかと思いますが、ご了承下さいね。

婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る

拓海のり
ファンタジー
 階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。  頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。  破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。  ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。  タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。 完結しました。ありがとうございました。

【完結】 学園の聖女様はわたしを悪役令嬢にしたいようです

はくら(仮名)
ファンタジー
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にて掲載しています。 とある国のお話。 ※ 不定期更新。 本文は三人称文体です。 同作者の他作品との関連性はありません。 推敲せずに投稿しているので、おかしな箇所が多々あるかもしれません。 比較的短めに完結させる予定です。 ※

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

処理中です...