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2章⭐︎レベルアップ⭐︎
居住地
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-side エリク-
「なあ、ここってあれか。もしかして、屋敷の外?」
“我もそうかと思ったのだがな。違うらしい。”
『違うに決まってるでしょ。エリクらしくもない。』
「まあ、そうか。というか、俺らしいってなんだ?」
「冷静沈着で聡明。何事にも動じないということだろう。」
「そ、そうかなあ。」
思いがけず褒められ、エリクは照れる。
「ぬ。お主なかなか、子供らしいところもあるな。いいと思うぞ。」
「あはは。(照れたのは子供っぽかったな)」
子供の精神年齢ではあるが、転生の影響で自分を客観視できているエリクは自分が子供っぽいことに気づいてさらに照れ笑いをした。
ところで、今エリクたちはフェンリルたちの住処にいる。いるのだが……。
「ここ、どう見ても富士山の中だよな?」
『真似したわけではないんだけど、雪山イメージして作ろうと思ったらこうなったんだよね。』
「いや、言いたいのは真似したとかではなくてな……。」
『ん……?』
「ははは。無駄だぞお主。レオンのことは諦めろ。我もとうの昔に諦めた。」
「わかった。(それ、全然解決策にはなってないような気がするけど、レオンってそういう感じなのか。)」
段々と、レオンという人間がわかってきたエリクであった。
“そんなことよりさっさと中に入るぞ。”
ルークがみんなを急かす。中に入ると、ふかふかの芝生が広がっていた。
「おおー」
--ボスンッ
エリクは芝生に寝っ転がる。
「フハハ。なかなかいいではないか。」
同じく寝っ転がったトールが言った。
『だよね。みんなが寝っ転がって気持ち良くなるように調節したんだ。力作。』
レオンが得意げに言う。
『しかも、水道や森で狩った獲物を補完するところとかも色々完備しているから、ちょうどいいよ。』
“うむ。里のもの達もこらならば、と納得してくれた。これで我もお主と一緒に行くことができるぞ。”
どうやら、ルークは里ごと引っ越すらしい。これからは、大所帯での移動になりそうだ。
『もうみんな入ってるから、一旦ドラゴンの里に戻ろうか。』
というわけで、再びエリク達はオートパイロットモードで戻ることにした。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
ガッガッガッガッ……。
さっきから、エリクが作った飯をフェンリル達は食べている。
道中暇だったので、肉料理でも食べようということになって、シチューを作ることにしたのだ。
こちらで、牛肉と言ったら、ミノタウロスが有名なので、ミノタウロスの肉をふんだんに使った。
エリクにとって料理は久々だったが、[検索]スキルを使えば、具材の適切な調理の仕方を調べたり、必要な具材を調べることができる。
足りない具材は全てレオンがくれたので、楽々に美味しく作れたのだった。
最初はエリク、トール、レオンで食べていたのだ。だが……。
『美味しい~』
「うっま。公爵家で食べてた時の料理より全然美味しい。」
「お主なかなかやるではないか。ここまで美味しい料理は生まれて初めて食べたぞ。」
“いい香りがするな。ぬ。お主ら、ずるいではないか。”
“ワンワン”、“クーンクーン”
そこに、香りを嗅ぎつけ、フェンリル達が続々と来てしまい、せがんできたので、一緒に食べることにした。
エリクはシチューを元々多めには作っていたのだが、大食いフェンリル達が食べる分を、流石に全て作ることは無理だと思ったので、少なめで我慢してもらおうとしていた。
そんな時、レオンが、『大丈夫。増殖させればいいだけだから。』と良きに計らってくれたおかげで、みんなも食べれることになったのだった。
「(というか、これ。最初から全てレオンに任せられたような気が。)」とエリクが思い、レオンに尋ねてみると、
『確かにできたけど、ここまで美味しくはなってないよ。
知ってる味しか再現できないからね。』
「そういうものか。」
『うん。カップ麺とかは地球の神とやりとりした際にもらったけど、手作りシチューはもらえなかったからね。
今度美味しいやつせがんでみる。』
とのことだった。神の力は便利だが、制約もあるらしい。
その後、腹一杯になったエリク達は寝っ転がって伸び伸びした。
フェンリル達も沢山食べたら、みんな眠くなったようですぐに寝てしまった。
数時間後、再びドラゴンの里に着く。
「さて、ついたけどドラゴンの里には行かなくてもいいよな。」
「うむ。元々ダンジョンに行くつもりだったからな。このまま直行でも良いだろう。」
“我も別に構わぬぞ。久々のダンジョン。楽しみだ。”
ルークはニヤリと笑いながらそう言った。戦闘狂なのかもしれない。
『その前にご飯が食べたい。エリク、他に美味しいものないの?』
“わふわふ”、“キャンキャン”
フェンリル達もエリクの周りをウロウロしてご飯をせがむ。
襲わないと分かっていても、なかなかに迫力がある。
「ご飯かー。うーん、手短に楽なものでもいいんだったら。そぼろ丼とか。」
「我はそれでいいぞ。作ってもらって悪いな。」
“うちのものがすまないな。我もお願いする”
というわけで、夜ご飯も作ることになったエリクであった。
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「なあ、ここってあれか。もしかして、屋敷の外?」
“我もそうかと思ったのだがな。違うらしい。”
『違うに決まってるでしょ。エリクらしくもない。』
「まあ、そうか。というか、俺らしいってなんだ?」
「冷静沈着で聡明。何事にも動じないということだろう。」
「そ、そうかなあ。」
思いがけず褒められ、エリクは照れる。
「ぬ。お主なかなか、子供らしいところもあるな。いいと思うぞ。」
「あはは。(照れたのは子供っぽかったな)」
子供の精神年齢ではあるが、転生の影響で自分を客観視できているエリクは自分が子供っぽいことに気づいてさらに照れ笑いをした。
ところで、今エリクたちはフェンリルたちの住処にいる。いるのだが……。
「ここ、どう見ても富士山の中だよな?」
『真似したわけではないんだけど、雪山イメージして作ろうと思ったらこうなったんだよね。』
「いや、言いたいのは真似したとかではなくてな……。」
『ん……?』
「ははは。無駄だぞお主。レオンのことは諦めろ。我もとうの昔に諦めた。」
「わかった。(それ、全然解決策にはなってないような気がするけど、レオンってそういう感じなのか。)」
段々と、レオンという人間がわかってきたエリクであった。
“そんなことよりさっさと中に入るぞ。”
ルークがみんなを急かす。中に入ると、ふかふかの芝生が広がっていた。
「おおー」
--ボスンッ
エリクは芝生に寝っ転がる。
「フハハ。なかなかいいではないか。」
同じく寝っ転がったトールが言った。
『だよね。みんなが寝っ転がって気持ち良くなるように調節したんだ。力作。』
レオンが得意げに言う。
『しかも、水道や森で狩った獲物を補完するところとかも色々完備しているから、ちょうどいいよ。』
“うむ。里のもの達もこらならば、と納得してくれた。これで我もお主と一緒に行くことができるぞ。”
どうやら、ルークは里ごと引っ越すらしい。これからは、大所帯での移動になりそうだ。
『もうみんな入ってるから、一旦ドラゴンの里に戻ろうか。』
というわけで、再びエリク達はオートパイロットモードで戻ることにした。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
ガッガッガッガッ……。
さっきから、エリクが作った飯をフェンリル達は食べている。
道中暇だったので、肉料理でも食べようということになって、シチューを作ることにしたのだ。
こちらで、牛肉と言ったら、ミノタウロスが有名なので、ミノタウロスの肉をふんだんに使った。
エリクにとって料理は久々だったが、[検索]スキルを使えば、具材の適切な調理の仕方を調べたり、必要な具材を調べることができる。
足りない具材は全てレオンがくれたので、楽々に美味しく作れたのだった。
最初はエリク、トール、レオンで食べていたのだ。だが……。
『美味しい~』
「うっま。公爵家で食べてた時の料理より全然美味しい。」
「お主なかなかやるではないか。ここまで美味しい料理は生まれて初めて食べたぞ。」
“いい香りがするな。ぬ。お主ら、ずるいではないか。”
“ワンワン”、“クーンクーン”
そこに、香りを嗅ぎつけ、フェンリル達が続々と来てしまい、せがんできたので、一緒に食べることにした。
エリクはシチューを元々多めには作っていたのだが、大食いフェンリル達が食べる分を、流石に全て作ることは無理だと思ったので、少なめで我慢してもらおうとしていた。
そんな時、レオンが、『大丈夫。増殖させればいいだけだから。』と良きに計らってくれたおかげで、みんなも食べれることになったのだった。
「(というか、これ。最初から全てレオンに任せられたような気が。)」とエリクが思い、レオンに尋ねてみると、
『確かにできたけど、ここまで美味しくはなってないよ。
知ってる味しか再現できないからね。』
「そういうものか。」
『うん。カップ麺とかは地球の神とやりとりした際にもらったけど、手作りシチューはもらえなかったからね。
今度美味しいやつせがんでみる。』
とのことだった。神の力は便利だが、制約もあるらしい。
その後、腹一杯になったエリク達は寝っ転がって伸び伸びした。
フェンリル達も沢山食べたら、みんな眠くなったようですぐに寝てしまった。
数時間後、再びドラゴンの里に着く。
「さて、ついたけどドラゴンの里には行かなくてもいいよな。」
「うむ。元々ダンジョンに行くつもりだったからな。このまま直行でも良いだろう。」
“我も別に構わぬぞ。久々のダンジョン。楽しみだ。”
ルークはニヤリと笑いながらそう言った。戦闘狂なのかもしれない。
『その前にご飯が食べたい。エリク、他に美味しいものないの?』
“わふわふ”、“キャンキャン”
フェンリル達もエリクの周りをウロウロしてご飯をせがむ。
襲わないと分かっていても、なかなかに迫力がある。
「ご飯かー。うーん、手短に楽なものでもいいんだったら。そぼろ丼とか。」
「我はそれでいいぞ。作ってもらって悪いな。」
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というわけで、夜ご飯も作ることになったエリクであった。
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