魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中

文字の大きさ
21 / 57
2章⭐︎レベルアップ⭐︎

遺跡フロア

しおりを挟む
-side エリク-



「おおー。これはまた……なかなか。」


 3階層についたエリク達が見たのは、古代文明の資料でよく見るような建物が立ち並ぶ遺跡フロアだった。


『といっても、石でできた建物ばかりのエリアってだけだけどね。』
「お主……それ、古代文明の跡地観光してる時に1番言ってはいけないセリフだぞ。」
“我もこのエリアはつまらん。なんせ……。”


 ルークがそう言った瞬間に前方からゾンビが来た。


 ウウウウウウ……。


“……!!”


 目にも止まらぬ速さで、ルークは後ろに飛び退き、トールの後ろに隠れた。


「ん?隠れた?まさか、ルーク。怖いの?」
“こ、怖くはないのだ!ただ、不気味で気味が悪いというだけだ。”
「それは、結局怖いのと同じなのではないか。全く。フェンリルともあろう者がけしからん。[ドラゴンブレス]」


 トールがそう言うと、口から勢いよく青みがかった光が出た。


 ギャァァァァァー!!

 ギャァァァァー!!

 ギャァァァー!!

 ギャァァー!!


 あちこちから、声が鳴り響いている。


「……。遺跡まで同時にこわすのは、流石にやりすぎだろうな。
 周りを見渡す限り、明らかにオーバーキルだと思うんだけど。」
「す、すまぬ。つい加減を間違えてしまってな。」


 トールはすごく誤った。


「……。歴史的に文化財を目の前で破壊された気分ってこんな感じなのか。
 なんで、世界遺産っていうシステムがあるかなんとなく分かった気がする。」
“そ、そんな話よりもうおば……、いやアンデッドはおらぬのか。”


 今、明らかにオバケはいないのかと言いそうになったとその場にいた皆が気づいていたたが、言わないで大人な対応をしたのは偉いと言うべきだろうか。
 居心地が悪そうにしているルークにとってはむしろ、いじった方が良かったのかもしれないが。


『うん。もうあとは、エリクが残党アンデッドを狩って、ボス部屋行って終わりだね。』
“よしっ!エリク!奴らを、1匹残さず殲滅するのだ。分かったな!1匹残さずだぞ。”
「(なんだろう。いつもはかっこいいって思うルークが少し可愛く思えてきたって言うか。)
 分かった」


 エリクは優しい目をルークに向ける。


“な、なんだその生暖かい目は!いいか、我はやろうと思えばあいつらなど一瞬で殲滅できるのだぞ。”
『はいはい。全く。よくそんなんで最下層まで1匹でいこうとしたよね。』「全くだ。」
“グゥ……。”


 レオンとトールの容赦ない発言は効果抜群だったようだ。
 流石のルークも押し黙って、それ以降無言で着いてくるようになった。




 ♢  ♢  ♢  ♢  ♢




 その後、エリクはルークの言う通りに出来るだけ敵を殲滅させながら進むことにした。


「あれ?なんかさっきから同じ道をぐるぐると回ってない?」
「そうだな。そういえば、このフロアは迷路になっていた記憶があるのう。」
“お、おい。そんなことよりも早くなんとか突破できないのか?”
『うーん。確か、巨大迷路を突破する鍵みたいなのがあればいいんだけど。
 今のところ見当たらないなあ。』
「巨大迷路の鍵か。それは難しいな。空を飛ぶのが手っ取り早い気もするけど。」
「そうだな。それが良い。前回我も空を飛んで突破したぞ。」
『……。はー。君たちたまには、正々堂々とダンジョンを攻略する気ない?そんな邪道な突破方法じゃなくて。』
「ない」「ないな」“それより早くしろ。”
『……はあ。諭した私が馬鹿だったよ。私は悲しい。』
「言ってろ。」“どうでもよき。”


 そんなことを話しているとエリクはあることに気づいた。


「あ、そういえば。[検索]“今いるダンジョン 3階層 ボス部屋への行き方”。
 お、出てきたか。」
『……。それ以前に、君にそのチートすぎる能力を与えたノートに一言言ってやるべきだったね。』
「まあ、いいではないか。お陰で、サクサク見つかりそうではあるし。
 お、ここを壊せば良いのだな。」
「ああ。リッチが出るから気をつけて。」
「ふっ。そんなもの。我の敵ではないわ。」


 トールが危なげなくリッチを倒すと、無事に鍵をゲットすることに成功した。


『何このメンツ。流石にパワーバランスおかしくないのかね。チートすぎると言うか。
 魔王も泣いて逃げるレベルなんだけど。』


 何やらレオンには思うところがあるらしく、それからもぶつぶつ言っていたようだが、ボス部屋にたどり着いた。


「ここか。」
「ボコボコにしてやろう。」
『ほどほどにね。』
「俺も、全力で頑張る。」
“部屋が開いた瞬間、最上位魔法を叩き込むからな。”
『だから。みんなほどほどにね!ダンジョンを壊さないように!』


 経験者は語ると言ったところだろうか?
 しっかり、フラグを立てて突入し、無事にボス部屋を破壊して進んだ御一行であった。




----------------------------
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~

月神世一
ファンタジー
紹介文 「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」 そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。 失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。 ​「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」 ​手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。 電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。 さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!? ​森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、 罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、 競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。 ​これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。 ……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

異世界は流されるままに

椎井瑛弥
ファンタジー
 貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。  日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。  しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。  これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

公爵家三男に転生しましたが・・・

キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが… 色々と本当に色々とありまして・・・ 転生しました。 前世は女性でしたが異世界では男! 記憶持ち葛藤をご覧下さい。 作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

処理中です...