23 / 57
2章⭐︎レベルアップ⭐︎
ダンジョン攻略
しおりを挟む
-side エリク-
「いよいよラストか。」
順調にダンジョンを攻略していたエリク達は最後のフロアへ到達した。
「うむ。結構早かったのう。」
『まあ、君たち2匹がついていたら当然だね。
……そういえば、エリクってさ。
実家とか自国が恋しい気持ちとかないの?追放されたとはいえ、住み慣れた土地だったわけでしょ?
もしなにかあれば話だけでも聞くよ。』
「全くないな。」
“バッサリだのう。”
『薄情だね。』
「人でなし。」
「人では無いのはお前らだけど?」
『「た、確かに。」』
“まあ、それはさておき……。
これくらい人でなしの方が魔王とあの国を滅ぼしやすいから良いかも知れぬ。”
『そうだね。』
「え?滅ぼす?なんか、物騒なワードが聞こえたんだけど。」
『ああ……言い忘れてたね。魔王は多分君のところの王様だよ。
勇者の君と仲が悪いのもそのせい。』
「は、はあ?そういう大事なことは先に言ってくれ。」
『ごめんごめん。イレギュラーが起こり過ぎてて、忘れてた!
それでさ……あの国の人たちは魔王の手下となって、最終的には死んでしまうんだ。
これは、過去の事例でもそうだよ。勇者が生まれた所の国の王様は大体魔王になる。』
「ふ、ふーん。……。」
『どうしたの?』
「いや。そう言われると……な。
俺の親友だった王子とか、婚約者だった聖女とか…、俺の家族とか。
今覚えば、助けたい人たちがあの国にいないわけでは無かったかな……と思って。
残念だ。」
「おお。お主にも人の心が。」
『もう既に、勝手に死んだ扱いしてるの割り切り早すぎると思うけどね。
言っとくけど、王子と聖女は助かるよ。
王子は剣聖で、聖女と共にもうすぐ勇者である君と合流することになってる……のだけど、君があまりにも本編から外れて行動しているからね。こっちから迎えに行かないといけないと思う。』
「お……、おう!よかったー。じゃあ、これが終わったら、迎えに行くか。」
『その反応。今絶対、てっきり王子たち死んでたと思ってた、って考えてたでしょ?』
「そ、そんなことは、無い……ぞ?」
「図星か。」“図星だのう”
「……。」
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
エリクが最後のフロアに降り立つと、そこは大きな広間だった。
「はあ……これはまた。大物が出そうな雰囲気だな。」
“カッカッカ……!!久々に楽しみだのう。力がみなぎるな。”
「これは我でも楽しめそうな魔物が出てきそうだのう。」
「え?まって。それって俺やばくな……!!」
エリクがフェンリルと古代竜の不穏な発言を聞き、嫌な予感がした直後。
突然、強烈な殺気がした。トールほどでは無いが、確実に強者の雰囲気。
今のエリクが戦えば、確実に負けるだろうと実感させられる。目を開けると、そこには漆黒のドラゴンがいた。
『ブラックドラゴンか~。
流石にエリクには、まだ早いね。』
「うむ今はな。だが、大丈夫だ。エリク。
お前もこれくらい、いずれ倒せる様になるはずだ。まあ、なんだ……。
今はそこで安心して、我らが倒すのをしっかりを見ているがよい。」
“そうだのう。ちと、エリクには相手するの早いかもしれぬのは事実。
そこから出るのでは無いぞ。”
「分かった。ルーク。トール。頑張って。」
「うむ。」“言われるまでも無い”
いうや否や。ルークとトールは走り出す。
ギャアアアア……!!
いきなり、目にも留まらぬ速さで攻撃してきたため、反応できなかったブラックドラゴンが両腕を切り落とされ、断末魔の声をあげる。
GRRRRRRR……!!
トールが吠えると、ドッカーン…!!というか音がして、ブラックドラゴンが倒された。
「先手必勝……というか、圧倒的だな。」
『そうだね。連携も見事なものだよ。全く……この子たちは強くなり過ぎたね。』
「あはは。」
ブラックドラゴンはそのままドロップ品へと変わる。なにやら、やたらとオーラのある洋服のようだ。
「珍しいのう。人間の洋服とは。」
“そうだのう。”
「[鑑定]“魔法装備(極)。伝説の魔法装備。身につけるとやたらと力がみなぎる。”
これは、また。とんでもない代物がドロップしたな。」
「これは我も初めて見たのう。
エリク身につけておけ。」
“そうだのう。この中でこれを着れるのはお前だけだ。持っていくが良い。”
「あ、ありがとう!」
俺がそう言って受け取ると、サイズが変わる。どうやら持ち主に合わせてくれる仕組みらしい。
『良かったね、エリク。……そんなことよりさ。あの肉だよね肉。』
どうやら、レオンには装備など、どうでも良かったらしい。完全に目がドロップ品の肉へ釘付けである。
「そうだのう。あれの肉は美味しいからの。
エリク。頼む。」
「うん……分かった。もう地上に帰ろうか。
今晩はご馳走だ。」
“楽しみだな。”
『早く帰りたい~。』
こうして、エリクのダンジョン攻略は終わった。ところで、このダンジョン。
デゾートアイランド内にあるだけあって、人間が一般的に攻略できるダンジョンレベルをはるかに超えている。
ちなみに今のエリクは確認し忘れていたが彼の現在もステータスは、
種族:人間
レベル:100(97lv up)
魔力:500/500(450up)
体力:300/300(270up)
気力:200/200(180up)
[魔法属性]
回復・身体強化
[スキル一覧]
鑑定・検索
[加護]
知識神
と、この時点で既に事実上冒険者のトップ層であるAランク冒険者並みの力を手にしていたのだった。
-------------------------------
-2章完-
次章は、「仲間集め編」です。多分。
「いよいよラストか。」
順調にダンジョンを攻略していたエリク達は最後のフロアへ到達した。
「うむ。結構早かったのう。」
『まあ、君たち2匹がついていたら当然だね。
……そういえば、エリクってさ。
実家とか自国が恋しい気持ちとかないの?追放されたとはいえ、住み慣れた土地だったわけでしょ?
もしなにかあれば話だけでも聞くよ。』
「全くないな。」
“バッサリだのう。”
『薄情だね。』
「人でなし。」
「人では無いのはお前らだけど?」
『「た、確かに。」』
“まあ、それはさておき……。
これくらい人でなしの方が魔王とあの国を滅ぼしやすいから良いかも知れぬ。”
『そうだね。』
「え?滅ぼす?なんか、物騒なワードが聞こえたんだけど。」
『ああ……言い忘れてたね。魔王は多分君のところの王様だよ。
勇者の君と仲が悪いのもそのせい。』
「は、はあ?そういう大事なことは先に言ってくれ。」
『ごめんごめん。イレギュラーが起こり過ぎてて、忘れてた!
それでさ……あの国の人たちは魔王の手下となって、最終的には死んでしまうんだ。
これは、過去の事例でもそうだよ。勇者が生まれた所の国の王様は大体魔王になる。』
「ふ、ふーん。……。」
『どうしたの?』
「いや。そう言われると……な。
俺の親友だった王子とか、婚約者だった聖女とか…、俺の家族とか。
今覚えば、助けたい人たちがあの国にいないわけでは無かったかな……と思って。
残念だ。」
「おお。お主にも人の心が。」
『もう既に、勝手に死んだ扱いしてるの割り切り早すぎると思うけどね。
言っとくけど、王子と聖女は助かるよ。
王子は剣聖で、聖女と共にもうすぐ勇者である君と合流することになってる……のだけど、君があまりにも本編から外れて行動しているからね。こっちから迎えに行かないといけないと思う。』
「お……、おう!よかったー。じゃあ、これが終わったら、迎えに行くか。」
『その反応。今絶対、てっきり王子たち死んでたと思ってた、って考えてたでしょ?』
「そ、そんなことは、無い……ぞ?」
「図星か。」“図星だのう”
「……。」
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
エリクが最後のフロアに降り立つと、そこは大きな広間だった。
「はあ……これはまた。大物が出そうな雰囲気だな。」
“カッカッカ……!!久々に楽しみだのう。力がみなぎるな。”
「これは我でも楽しめそうな魔物が出てきそうだのう。」
「え?まって。それって俺やばくな……!!」
エリクがフェンリルと古代竜の不穏な発言を聞き、嫌な予感がした直後。
突然、強烈な殺気がした。トールほどでは無いが、確実に強者の雰囲気。
今のエリクが戦えば、確実に負けるだろうと実感させられる。目を開けると、そこには漆黒のドラゴンがいた。
『ブラックドラゴンか~。
流石にエリクには、まだ早いね。』
「うむ今はな。だが、大丈夫だ。エリク。
お前もこれくらい、いずれ倒せる様になるはずだ。まあ、なんだ……。
今はそこで安心して、我らが倒すのをしっかりを見ているがよい。」
“そうだのう。ちと、エリクには相手するの早いかもしれぬのは事実。
そこから出るのでは無いぞ。”
「分かった。ルーク。トール。頑張って。」
「うむ。」“言われるまでも無い”
いうや否や。ルークとトールは走り出す。
ギャアアアア……!!
いきなり、目にも留まらぬ速さで攻撃してきたため、反応できなかったブラックドラゴンが両腕を切り落とされ、断末魔の声をあげる。
GRRRRRRR……!!
トールが吠えると、ドッカーン…!!というか音がして、ブラックドラゴンが倒された。
「先手必勝……というか、圧倒的だな。」
『そうだね。連携も見事なものだよ。全く……この子たちは強くなり過ぎたね。』
「あはは。」
ブラックドラゴンはそのままドロップ品へと変わる。なにやら、やたらとオーラのある洋服のようだ。
「珍しいのう。人間の洋服とは。」
“そうだのう。”
「[鑑定]“魔法装備(極)。伝説の魔法装備。身につけるとやたらと力がみなぎる。”
これは、また。とんでもない代物がドロップしたな。」
「これは我も初めて見たのう。
エリク身につけておけ。」
“そうだのう。この中でこれを着れるのはお前だけだ。持っていくが良い。”
「あ、ありがとう!」
俺がそう言って受け取ると、サイズが変わる。どうやら持ち主に合わせてくれる仕組みらしい。
『良かったね、エリク。……そんなことよりさ。あの肉だよね肉。』
どうやら、レオンには装備など、どうでも良かったらしい。完全に目がドロップ品の肉へ釘付けである。
「そうだのう。あれの肉は美味しいからの。
エリク。頼む。」
「うん……分かった。もう地上に帰ろうか。
今晩はご馳走だ。」
“楽しみだな。”
『早く帰りたい~。』
こうして、エリクのダンジョン攻略は終わった。ところで、このダンジョン。
デゾートアイランド内にあるだけあって、人間が一般的に攻略できるダンジョンレベルをはるかに超えている。
ちなみに今のエリクは確認し忘れていたが彼の現在もステータスは、
種族:人間
レベル:100(97lv up)
魔力:500/500(450up)
体力:300/300(270up)
気力:200/200(180up)
[魔法属性]
回復・身体強化
[スキル一覧]
鑑定・検索
[加護]
知識神
と、この時点で既に事実上冒険者のトップ層であるAランク冒険者並みの力を手にしていたのだった。
-------------------------------
-2章完-
次章は、「仲間集め編」です。多分。
112
あなたにおすすめの小説
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる