魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜

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2章⭐︎レベルアップ⭐︎

ダンジョン攻略

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-side エリク-



「いよいよラストか。」


 順調にダンジョンを攻略していたエリク達は最後のフロアへ到達した。


「うむ。結構早かったのう。」
『まあ、君たち2匹がついていたら当然だね。
 ……そういえば、エリクってさ。
 実家とか自国が恋しい気持ちとかないの?追放されたとはいえ、住み慣れた土地だったわけでしょ?
 もしなにかあれば話だけでも聞くよ。』
「全くないな。」
“バッサリだのう。”
『薄情だね。』
「人でなし。」
「人では無いのはお前らだけど?」
『「た、確かに。」』
“まあ、それはさておき……。
 これくらい人でなしの方が魔王とあの国を滅ぼしやすいから良いかも知れぬ。”
『そうだね。』
「え?滅ぼす?なんか、物騒なワードが聞こえたんだけど。」
『ああ……言い忘れてたね。魔王は多分君のところの王様だよ。
 勇者の君と仲が悪いのもそのせい。』
「は、はあ?そういう大事なことは先に言ってくれ。」
『ごめんごめん。イレギュラーが起こり過ぎてて、忘れてた!
 それでさ……あの国の人たちは魔王の手下となって、最終的には死んでしまうんだ。
 これは、過去の事例でもそうだよ。勇者が生まれた所の国の王様は大体魔王になる。』
「ふ、ふーん。……。」
『どうしたの?』
「いや。そう言われると……な。
 俺の親友だった王子とか、婚約者だった聖女とか…、俺の家族とか。
 今覚えば、助けたい人たちがあの国にいないわけでは無かったかな……と思って。
 残念だ。」
「おお。お主にも人の心が。」
『もう既に、勝手に死んだ扱いしてるの割り切り早すぎると思うけどね。
 言っとくけど、王子と聖女は助かるよ。
 王子は剣聖で、聖女と共にもうすぐ勇者である君と合流することになってる……のだけど、君があまりにも本編から外れて行動しているからね。こっちから迎えに行かないといけないと思う。』
「お……、おう!よかったー。じゃあ、これが終わったら、迎えに行くか。」
『その反応。今絶対、てっきり王子たち死んでたと思ってた、って考えてたでしょ?』
「そ、そんなことは、無い……ぞ?」
「図星か。」“図星だのう”
「……。」




 ♢  ♢  ♢  ♢  ♢




 エリクが最後のフロアに降り立つと、そこは大きな広間だった。


「はあ……これはまた。大物が出そうな雰囲気だな。」
“カッカッカ……!!久々に楽しみだのう。力がみなぎるな。”
「これは我でも楽しめそうな魔物が出てきそうだのう。」
「え?まって。それって俺やばくな……!!」


 エリクがフェンリルと古代竜の不穏な発言を聞き、嫌な予感がした直後。
 突然、強烈な殺気がした。トールほどでは無いが、確実に強者の雰囲気。
 今のエリクが戦えば、確実に負けるだろうと実感させられる。目を開けると、そこには漆黒のドラゴンがいた。


『ブラックドラゴンか~。
 流石にエリクには、まだ早いね。』
「うむ今はな。だが、大丈夫だ。エリク。
 お前もこれくらい、いずれ倒せる様になるはずだ。まあ、なんだ……。
 今はそこで安心して、我らが倒すのをしっかりを見ているがよい。」
“そうだのう。ちと、エリクには相手するの早いかもしれぬのは事実。
 そこから出るのでは無いぞ。”
「分かった。ルーク。トール。頑張って。」
「うむ。」“言われるまでも無い”


 いうや否や。ルークとトールは走り出す。


 ギャアアアア……!!


 いきなり、目にも留まらぬ速さで攻撃してきたため、反応できなかったブラックドラゴンが両腕を切り落とされ、断末魔の声をあげる。
 

 GRRRRRRR……!!


 トールが吠えると、ドッカーン…!!というか音がして、ブラックドラゴンが倒された。
 

「先手必勝……というか、圧倒的だな。」
『そうだね。連携も見事なものだよ。全く……この子たちは強くなり過ぎたね。』
「あはは。」


 ブラックドラゴンはそのままドロップ品へと変わる。なにやら、やたらとオーラのある洋服のようだ。


「珍しいのう。人間の洋服とは。」
 “そうだのう。”
「[鑑定]“魔法装備(極)。伝説の魔法装備。身につけるとやたらと力がみなぎる。”
 これは、また。とんでもない代物がドロップしたな。」
「これは我も初めて見たのう。
 エリク身につけておけ。」
“そうだのう。この中でこれを着れるのはお前だけだ。持っていくが良い。”
「あ、ありがとう!」


 俺がそう言って受け取ると、サイズが変わる。どうやら持ち主に合わせてくれる仕組みらしい。


『良かったね、エリク。……そんなことよりさ。あの肉だよね肉。』
 

 どうやら、レオンには装備など、どうでも良かったらしい。完全に目がドロップ品の肉へ釘付けである。


「そうだのう。あれの肉は美味しいからの。
 エリク。頼む。」
「うん……分かった。もう地上に帰ろうか。
 今晩はご馳走だ。」
 “楽しみだな。”
『早く帰りたい~。』


 こうして、エリクのダンジョン攻略は終わった。ところで、このダンジョン。
 デゾートアイランド内にあるだけあって、人間が一般的に攻略できるダンジョンレベルをはるかに超えている。



 ちなみに今のエリクは確認し忘れていたが彼の現在もステータスは、


 種族:人間
 レベル:100(97lv up)
 魔力:500/500(450up)
 体力:300/300(270up)
 気力:200/200(180up)
[魔法属性]
 回復・身体強化
[スキル一覧]
 鑑定・検索
[加護]
 知識神


 と、この時点で既に事実上冒険者のトップ層であるAランク冒険者並みの力を手にしていたのだった。



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-2章完-
次章は、「仲間集め編」です。多分。
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