魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜

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3章⭐︎仲間集まってきた編⭐︎

生産性は向上したようだ

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-side エリク-



「エリク。近況報告をしたいのだが、今、時間はあるか?」
「はい。大丈夫です。兄上。」


 エリクは、この度、新しく作った自身の書斎にて、紅茶を優雅に飲みながら、ジルに最近の話を聞こうとしていた。
 

「まず、お金の製造は順調だ。既に、川のインフラ整備参加者にあげる分は、充分にできている。それから、川のインフラ整備にも多くのものが、参加してくれるみたいだし、こちらも順調だ。」
「良い感じですね。何か困った事でもあれば教えてください。」
「ああ。今のところ、セバスが呼んできた役人だけで対処出来ているし、今後もそうするつもりだ。問題があっても、なるべく、現場だけで対処させるようにする。トップは他にやるべき事が山のようにあるし、仕事は、軽減するべきだからな。」
「や、山のようにあるんですか?どんな?」


 トールにリーダーはそこまで仕事が無いと聞かされていたエリクは、若干顔を引き攣らせた。


「そうだな……、色々あるが、一番大変なのは、他国との首脳会談だな。
 もし、ここと国交を結びたいと言ってきた国があった場合、役人が交渉したとしても、それは全て、国王であるエリクの責任だ。だから、詳細はともかく、何を交渉したかくらいは最低限把握しておいた方が良い。」
「なるほど。」
「まあ、エリクなら大丈夫だろうがな。」
「いえいえ。そんな事はないです。」


「(なるほど。エンシェントドラゴンであるトールは他国と仲良くする必要も無いので、外交をする必要が無い。
 だから、内政の事だけに集中できて、仕事に余裕があるのか。……まあ、実質内政の実務のトップはルカだと思うから、トールは書類仕事だけ。なんと羨ましい。)」--と、エリクは頭の中で考えた。
 実際には、ダンジョンなどの資源管理や、竜神の儀式の事など、トール達には彼らなりの大変さも存在するのだが。


また、「(そういえば、外交といえば、商業都市マーチャルトに行ったと思われる、セシルとエリーゼは元気にやっているだろうか?)」--とやっとこのタイミングで、エリクは思い出し、こう考えたが、すぐにどうでも良くなったようだ。
 婚約者と、親友事を考えている時間の短さに彼のドライさが現れているのだろう。
 今は、国を建国して間もないので、彼らのことなど考えている暇が全くないのもあるのだが。


「さて。報告は以上かな。エンシェントドラゴン様達の結界のおかげで、魔物に襲われたという事件も聞かないし、特に困った事もない。極めて快適だと民からは、聞いている。」
「そうですか。それは良かった。」
「ああ。エリク、ここまで、色々準備してくれてありがとう。俺は正直、ここに来るまで、お前が生きているかはかなり怪しいと思ったが、まさか、拠点を作って、畑を耕し、エンシェントドラゴンと交友関係を作り、大量の魔物を狩っているとは思わなかった。
 本当に、お前は俺の自慢の弟だ。」
「きょ……、兄上。ありがとうございます。」


 エリクは、「今日はデレ兄か。」--という言葉がでかかったが、それを口に出す前に飲み込む。
 実は、ツンツンしている方が好みであるという事がジルに、バレたくないからだ。
 ちなみに、様子を見ていたセバスにはバレバレである。


「ああ。俺はもう行く。内政のことに関しては任せてくれ。俺も、しっかりとした教育を受けているしな。」
「ええ。頑張ってください。俺は、これらの書類にサインしときますね。」
「頼む。」


 餅は餅屋。公爵家で次期当主として育てられていたジルは、まさに適任だろう。
 エリク自身は、書類にサインするだけ。最近では、魔法で押した人物の特定ができる印鑑を作ったので、かなり時間を短縮することに成功した。
 ちなみに、トールにも教えたところ、喜んで使う事にしていた。ルカも、トールが出来る仕事が増えて万々歳のようだった。つまるところ、この場合、生産性が上がっただけで、トールの仕事時間は同じだった。南無。


 さて、こうして、エリク達は川に簡易的とはいえ、港を作り、輸送手段を確立したのだった--。



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