魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜

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3章⭐︎仲間集まってきた編⭐︎

突然の来訪者

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-side エリク-



 エリク達が、インフラ整備や優秀な人材確保に忙しい毎日を送っていたある日、新しく雇った役員の一人が焦った様子でエリクの部屋に駆け込んできた。


「大変です!エリク様!マーチャルトから使者がやってきました!エリク様と面会を求めているそうです。」
「は?いきなりだな?」
「そうですね。我が国--エリクシア王国が小国であるので、足元を見ていきなり送ってきたのかもしれません。」
「これが、大国のやり方か。とはいえ、使者を任せるわけにはいかないな。こうなることは、ある程度は想定済みだし……、分かった。すぐに行こう。」


 あれから、エリクが建国した国である、エリクシアは、商業大国マーチャルトに国交を結ばないか?という連絡をした。その返信が、予想以上に早かったので、エリク達は、驚いているのである。


 エリクは急いで準備をして、使者を待たせているという応接室に、ノックをして、部屋に入る。
 すると、そこにはフード深く被った2人の人物がいた。後ろには、護衛も控えていた。
 思わず、その見た目に、唖然としてしまうが、バレないように注意深く観察しながら、挨拶をして、2人の向かいの席に座ることにした。


「(片方は、俺と同じくらいの背だろうか?見覚えのある手だな。剣をたくさん握ってきている事が分かる手をしている。
 もう片方は、長い金髪の髪の毛が、出てて、誰かがバレバレだな。
 ……というか、そもそも、この2人、本当に正体を隠す気あるのか?)
 はあ。セシル。エリーゼ。
 久しぶりだな。」


 エリクがそういうと、バサっとフードを取り、2人の顔が現れた。
 片方は金髪青眼のエリクの親友の少年で、もう片方は金髪青眼のエリクの婚約者である少女だ。


「あははっ!やっぱりバレちゃったか。早かったなー。賭けは俺の勝ちだな。」
「もう!もうちょっと驚いてくれても良くない?エリクのこと驚かせようと、お兄様と一生懸命話したのに。」
「おい、俺の行動で賭けをするなよ。全く……。充分驚いているよ。2人とも、人が悪いな。マーチャルトの使者だと聞いて、返信が早すぎて。焦ったんだからな。」
「ああ。それはすまない。
 実は前々から、エリクの噂は聞いてから、安否を確認したくて、国に申請はしていたんだけど、状況が分かるまで、行くことは許可できないと、時間がかかってね。使者としてだったらと、許可が降りたから、こうやって来る事が出来たんだ。」
「なるほど。」


 セシルとエリーゼはマスク王国からマーチャルトへの留学生である。本人達の希望とはいえ、万が一のことがあってはいけないとマーチャルトの上層部も考えたのだろう。
 何か大義名分が欲しいと思っていた矢先に、国交を結ばないかとこちらから来てくれたから、ここに来れたというわけだ。
 そうエリクは解釈した。


「それで、これが持っていって欲しいと言われた手紙だよ。後で読んでね。」
「ああ。ありがとう。--っと、すまない。たいしたもてなしもできていなくて。今用意している最中なんだ。」
「ああ、いいよいいよ。気にしなくて。」
「そうよ。それより聞いたわよ。エリク。王国を作ったって。世界中、その話題で持ちきりだわ。」
「そうだね。来る途中に、泊まった貴族の屋敷で何回もそのことを聞かれたよ。俺たち何も知らされてないのに。」
「ああ。それは、すまなかったな。まさか、俺も王国を作ることになるとは思わなかったし、忙しくて、2人に手紙を出せなかったんだ。」
「いいよ。最終的に出してくれたし。
 それにしても、俺も、聞いた時は、まさかな、とは思ったよ。まあ、エリクならやりかねないとも同時に思ってたけど。」
「そうね。私もエリクだったらやりかねないと思ってたわ。」
「あはは……。まあ、成り行きでそういうことになったんだ。」
「どういう成り行きになったらこうなるのさ?まったく……。あと、まさか、もう既に、ここまで発展している国になっているとは思わなかったなあ、流石だね。」
「ここ数ヶ月、頑張ってくれている民のおかげだよ。数ヶ月前のここは、何も無かったから、自主的に動いてくれていたみたいなんだ。」


 そう。ここ数ヶ月で、エリクシア王国は急速に発展していた。エリク達が行っているインフラ整備や通貨作りと並行に、ドーソン公爵領から来た優秀な人材が自主的に、畑や、家畜の飼育、生活用品の工場、学校や、医療施設、運動施設、娯楽施設などなど……色々な大型施設を作ってくれていたのだ。
 

「それにしてもだよ。俺たちが、マーチャルトの学校へ留学している間にここまでの事を成し遂げていたなんて、友として鼻が高いね。」
「そうね。私も婚約者として鼻が高いわ。」
「そう言ってもらえると、嬉しいよ。--っと、それにしても、2人ともお疲れだろうから、残りは夜話そうか。歓迎会をするよ。」
「ああ。気遣いありがとう。そうさせて貰おうかな。」
「ええ。そうね。私もちょっと疲れた。」


 友人が、2人とも疲れているという様子を見て、インフラの次は早く移動できる移動手段を作るようにしようと思ったエリクだった。



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