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2章⭐︎それぞれの役割編⭐︎
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-side リアム-
あの後、レオン達と再び合流して商業ギルドに来ている。
「しかし、シェアハウスなんて考えてもなかったぜ。ペーペーの頃はよくあったけどよ」
「レオンはSランクの冒険者だもんね」
きっと想像もできないくらい稼いでいるのだろう。
「ああ。まあ、久々にパーティメンバーと一緒に住むってのもいい。アレクの飯はうまいからな」
「本当!?」
その言葉に俺はテンションが上がる。
この世界に来て、自分で作った飯と冒険者ギルドで食べた飯以外では、世話係であるラルの料理しか食べていない。
貴族に雇われるだけあって、ラルの作る料理はおそらくだが、一般的な家庭料理とは違うプロの料理だ。
俺が前世で食べたことのないくらい柔らかいお肉や新鮮な野菜が、複雑な味付けをして出てくる。
贅沢な欲求なのかもしれないけど、まだ子供だし、家庭料理のあったかい味を食べたいと思っていたんだ。
「ああ。本当だ。期待していいと思うぞ」
「うちにはラルもいるから2人で料理当番だね!」
「お前もいるだろ?……ってかもう飯の話かよ。相変わらず食いしん坊だな」
「レオンにだけは言われたくない」
そんなことを話しているとリサとアレクが分厚いファイルを持ってやってきた。
「こちらが、10人以上で住める物件一覧でございます」
リサが該当するページを広げる。
「おすすめは、こちらの物件と言われました」
みんなが集まってくる。
俺たちはドライ王国に10人で来た。
ノアは王宮に行ったので当然一緒にはすまないし、キールも、彼の商会の支店がドライ王国にあるらしく、そこに住むらしいのでシェアハウスするのは8人である。
「屋敷だと、この3つだろうな。リアムはどれがいい?」
レオンが手慣れた様子で3つの物件に絞る。
なんというか、チャラそうで、まだ若いのにしっかりしているんだよな。
流石、Sランクまで上り詰めるだけある。
「うーん。各自の部屋があるっていうのは絶対だね(一応ルーカスもいるし)」
『一応とはなんだよ。一応とは!』
何か背後で声が聞こえるが、安心と安定のスルーである。
「そうなるとこの2つだな。んー、だったらこっちがいいかな。冒険者ギルドとも近いし」
「わかった。じゃあ、こっちの屋敷にしよう」
その場で即契約、代金はレオンが立て替え払いということになった。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
それからすぐ屋敷に向かって歩くと、すぐに着いた。冒険者ギルドだけではなく、商業ギルドとも近いようだ。立地最強である。
「着いたんだけど。これは……」
『やってんねえ』
「(やってるわ)」
ルーカスはこの前、俺が使っていた単語を覚えて早速使いこなしている。
地味にあの時、意味が分からなかったのが悔しかったらしい。
それはそれとして、本当にすごいなこの屋敷。月並みな言葉だけど、広すぎだろ。
「ここって10人どころか30人くらい住めるんじゃ……」
「ん……?まあ、部屋数的にはそれくらいあるからいけなくもないわね。そんなことする奴いないけど」
ヒーラーのサリーがしっかり突っ込んでくる。というか、今気づいたんだけど俺以外のみんな落ち着きすぎてないか?
「あー。俺たちはパーティメンバーでこういうところに住んでいたからな。今は別々だけど」
凄腕冒険者達は当然か。
残っているのは世話係組だ。
聞いてみたところ、伯爵家の屋敷と同等くらいの大きさらしい。
「(ということは、この状況で驚いているの俺だけか)」
『ハハハ。まあ、そう落ち込むなって。お前、精神は大人だけど、体は子供なんだからよ。まだまだ、経験できることあるぜ!」
「(そうだよね。うん)」
それを聞いて元気が出てきた。
『もっとも、25歳って言ったらアレク以外のほとんどのやつと同い年くらいだけどな!』
「(んん……?確かにそれもそうだな。なんか、励ました後、落とされているような?)」
『上げたら、落とさないと』
「(やっぱり。確信犯かよ)」
そんなくだらない話をしている間にもうみんなは中に入ってしまったようだ。
最後にアレクとリサが残る。
「どうした?リアム。早く入るぞ」
「うん。わかった」
促されて、入る。玄関を通ると超高級そうなシャンデリアや、宝石が散りばめられたペガサスなどが出迎えた。
『お、おう。なんつーか……すげーな(趣味はかなり悪いが)』
「す、すごいね(確かに、俺の趣味にも合わないけど)」
「ああ」「ええ」「これは…流石にすごいわね」「ですね」
各々、顔は引き攣っているが当たり障りのない発言をする。
「はっ。こんな趣味の悪い家を建てた奴の気がしれねえ。どうせ、碌でもない貴族が建てて金が無くなって売ったってとこだろうよ」
そんな中、レオンはいっそ清々しいくらいな発言をした。
「「「ふっ」」」
その言葉にみんな噴き出す。やはりみんな思っていたようだ。
「何あのださいペガサス。不気味すぎるんだけど!笑」
「意味不明なところに、宝石が散りばめられた賽銭箱がある。その宝石、賽銭箱に入れて寄付したら世の中の多くの人を救えるのに。
これ作ったやつ頭悪すぎ」
など、散々言い出した。
そんな中、双子の世話係兄弟ラルとレルだけが言いにくそうにしていた。
「どうしたの?2人とも」
「あの……実はとても言いづらいんですが」
「うん?」「なんだ?遠慮なく言っていいぞ」
「あの……この屋敷を建てた方、おそらくですが、リアム様の父上、クズガー様かと思われます」
「その……あの階段の上にある肖像画が、クズガー様にそっくりなお方だったので」
「「「「…………………」」」」
うちの父がすみませんでした。
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あの後、レオン達と再び合流して商業ギルドに来ている。
「しかし、シェアハウスなんて考えてもなかったぜ。ペーペーの頃はよくあったけどよ」
「レオンはSランクの冒険者だもんね」
きっと想像もできないくらい稼いでいるのだろう。
「ああ。まあ、久々にパーティメンバーと一緒に住むってのもいい。アレクの飯はうまいからな」
「本当!?」
その言葉に俺はテンションが上がる。
この世界に来て、自分で作った飯と冒険者ギルドで食べた飯以外では、世話係であるラルの料理しか食べていない。
貴族に雇われるだけあって、ラルの作る料理はおそらくだが、一般的な家庭料理とは違うプロの料理だ。
俺が前世で食べたことのないくらい柔らかいお肉や新鮮な野菜が、複雑な味付けをして出てくる。
贅沢な欲求なのかもしれないけど、まだ子供だし、家庭料理のあったかい味を食べたいと思っていたんだ。
「ああ。本当だ。期待していいと思うぞ」
「うちにはラルもいるから2人で料理当番だね!」
「お前もいるだろ?……ってかもう飯の話かよ。相変わらず食いしん坊だな」
「レオンにだけは言われたくない」
そんなことを話しているとリサとアレクが分厚いファイルを持ってやってきた。
「こちらが、10人以上で住める物件一覧でございます」
リサが該当するページを広げる。
「おすすめは、こちらの物件と言われました」
みんなが集まってくる。
俺たちはドライ王国に10人で来た。
ノアは王宮に行ったので当然一緒にはすまないし、キールも、彼の商会の支店がドライ王国にあるらしく、そこに住むらしいのでシェアハウスするのは8人である。
「屋敷だと、この3つだろうな。リアムはどれがいい?」
レオンが手慣れた様子で3つの物件に絞る。
なんというか、チャラそうで、まだ若いのにしっかりしているんだよな。
流石、Sランクまで上り詰めるだけある。
「うーん。各自の部屋があるっていうのは絶対だね(一応ルーカスもいるし)」
『一応とはなんだよ。一応とは!』
何か背後で声が聞こえるが、安心と安定のスルーである。
「そうなるとこの2つだな。んー、だったらこっちがいいかな。冒険者ギルドとも近いし」
「わかった。じゃあ、こっちの屋敷にしよう」
その場で即契約、代金はレオンが立て替え払いということになった。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
それからすぐ屋敷に向かって歩くと、すぐに着いた。冒険者ギルドだけではなく、商業ギルドとも近いようだ。立地最強である。
「着いたんだけど。これは……」
『やってんねえ』
「(やってるわ)」
ルーカスはこの前、俺が使っていた単語を覚えて早速使いこなしている。
地味にあの時、意味が分からなかったのが悔しかったらしい。
それはそれとして、本当にすごいなこの屋敷。月並みな言葉だけど、広すぎだろ。
「ここって10人どころか30人くらい住めるんじゃ……」
「ん……?まあ、部屋数的にはそれくらいあるからいけなくもないわね。そんなことする奴いないけど」
ヒーラーのサリーがしっかり突っ込んでくる。というか、今気づいたんだけど俺以外のみんな落ち着きすぎてないか?
「あー。俺たちはパーティメンバーでこういうところに住んでいたからな。今は別々だけど」
凄腕冒険者達は当然か。
残っているのは世話係組だ。
聞いてみたところ、伯爵家の屋敷と同等くらいの大きさらしい。
「(ということは、この状況で驚いているの俺だけか)」
『ハハハ。まあ、そう落ち込むなって。お前、精神は大人だけど、体は子供なんだからよ。まだまだ、経験できることあるぜ!」
「(そうだよね。うん)」
それを聞いて元気が出てきた。
『もっとも、25歳って言ったらアレク以外のほとんどのやつと同い年くらいだけどな!』
「(んん……?確かにそれもそうだな。なんか、励ました後、落とされているような?)」
『上げたら、落とさないと』
「(やっぱり。確信犯かよ)」
そんなくだらない話をしている間にもうみんなは中に入ってしまったようだ。
最後にアレクとリサが残る。
「どうした?リアム。早く入るぞ」
「うん。わかった」
促されて、入る。玄関を通ると超高級そうなシャンデリアや、宝石が散りばめられたペガサスなどが出迎えた。
『お、おう。なんつーか……すげーな(趣味はかなり悪いが)』
「す、すごいね(確かに、俺の趣味にも合わないけど)」
「ああ」「ええ」「これは…流石にすごいわね」「ですね」
各々、顔は引き攣っているが当たり障りのない発言をする。
「はっ。こんな趣味の悪い家を建てた奴の気がしれねえ。どうせ、碌でもない貴族が建てて金が無くなって売ったってとこだろうよ」
そんな中、レオンはいっそ清々しいくらいな発言をした。
「「「ふっ」」」
その言葉にみんな噴き出す。やはりみんな思っていたようだ。
「何あのださいペガサス。不気味すぎるんだけど!笑」
「意味不明なところに、宝石が散りばめられた賽銭箱がある。その宝石、賽銭箱に入れて寄付したら世の中の多くの人を救えるのに。
これ作ったやつ頭悪すぎ」
など、散々言い出した。
そんな中、双子の世話係兄弟ラルとレルだけが言いにくそうにしていた。
「どうしたの?2人とも」
「あの……実はとても言いづらいんですが」
「うん?」「なんだ?遠慮なく言っていいぞ」
「あの……この屋敷を建てた方、おそらくですが、リアム様の父上、クズガー様かと思われます」
「その……あの階段の上にある肖像画が、クズガー様にそっくりなお方だったので」
「「「「…………………」」」」
うちの父がすみませんでした。
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