30 / 85
2章⭐︎それぞれの役割編⭐︎
リアムを学園に入れる理由
しおりを挟む
-side ノア-
「お兄様。リアム様は本当に大丈夫なのでしょうか?」
リアム達が死の山に行った後、ミラが不安そうに聞いてきた。そういえば、ミラはリアムの従魔が神竜だって知らないんだっけ。
僕が教えるのも気がひけるし本当のことは言わないでおこう。
「リアムはああ見えてかなり強いから心配しなくても大丈夫だよ。レオン殿も一緒に着いてるし」
「そうなのですね!流石リアム様です」
ミラは頬を染めて言う。リアムにだけ反応して、レオンに反応しないところを見ると……。ははーん。そういうことか。
これは……、使えるね。
「ミラ、いいこと教えてあげようか?」
「いいこと?なんですの急に」
「リアムの好みのタイプは聡明でお淑やかな貴族風な女性だよ」
「……!!そ、そうなのですね」
これでよし。ミラは当分お淑やかになるために努力するだろう。悪いけど、ミラを貴族の淑女として一流にするために利用させてもらうよ。リアム。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
ミラとそんなことを話した後、自室に戻りいつものように書類仕事を行う。すると、ヘンリーが入ってきた。
「よお。ノア」
「こんにちは。ヘンリー様。本日はどのようなご用件で?」
「お、おい。随分他人行儀じゃねえか」
そういう態度を僕にされてもおかしくはないことをした自覚をこの人はあるのだろうか。いや、なさそうだしガツンと言っておいた方がいいだろう。
「いや、あんたのせいで最近は殆ど眠れてなかったんだけど。どうしてくれんの?」
つい感情的になって、口調まで乱れてしまったが仕方がない。
「お、おう。どうした、急にそんな口調で。そういえば、リアム殿には例の件のこと伝えたのか?」
はあ。いっそ清々しい程にデリカシーというか考えなしだなこの人は。
「……い」
「ん?」
「だから、言えるわけないって言ってるだろうが、このアホジジイ!」
いけない。いつぞやに、リアムに言われたことそのままやり返してしまった。しかも、王族にあるまじき暴言だ。
「お、お、おう。なんか、すまんな」
僕と違ってナイーブなヘンリーは、相手に言い返せずにただただ大ダメージを受けてしまったようだ。
「正直何度も何度も、どう伝えようか考えましたよ。ただね。言えるわけねえのわかんないの?普通に考えて」
「ノ、ノア様?お言葉が乱れております」
「あ、ご、ごめん」
いけない。側近に注意されてしまった。
一旦冷静になってから話を続ける。
「出会って間もない人間で、そこまで信頼関係も出来上がってない。加えて、これから側近にしようとしている人間に、アンタみたいなクズ人間が周りにいることを伝える?アンタみたいな脳筋バカじゃないんだし、そんなことは無理だよ!」
「ぐはあっ……」
「ノ、ノア様それ以上はおやめください。今度こそヘンリー様が死んでしまいます」
「はっ。僕としたことがつい日頃思ってる本音が出てしまったようだ。ご、ごめんヘンリー様」
「ぐ、ぐははあああ……」
「え?な、何でダメージ受けてるの?」
僕は僕で気が動転してしまって、この時ヘンリーの気持ちが考えられていなかった。
純粋無垢な目を向けてしまう。
「ぐっ……」
バタン……。
「「ヘ、ヘンリー様ー!!」」
そこからしばらく大騒ぎになった。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「全く、お前らときたら人騒がせな。この忙しい時に」
「す、すみませんでした。父上」
それから、僕は父上に呼び出され事情聴取を受けさせられることになった。父上と2人きりで話すことは最近では殆どなかったし、この機会にリアムの事についても聞いておこう。
「心配せずとも良い。実務はお前の兄、バージルに任せている。ところで、側近から話は聞いた。ヘンリーに向かって暴言を吐いたとな。珍しいではないか。普段冷静なお前が」
「いえ。その……、父上はご存じだったのですか?ヘンリー様がリアムの父上ではないかということについて。そのことで、ついカッとなってしまって。心にもないことを言ってしまったのです」
本当は心にもありありの事を言っただけなのだが、それはまあ記憶にございませんということで。
「そうか……。うむ、流石は我が愛息子だな。もう突き止めていたか」
……やはり知っていたか。
「たまたまです。ヘンリー様に気になっていたことを聞いたら、教えていただきました」
「はー。それでこの事態か。お前はリアム殿を側近にしたいと言っていたから、その反応も頷けるな。正直俺も当時、あいつの行動に振り回された側だし、同情する気もないが」
ヘンリー様は過去に一体何をしたんだ。
父上がこんなにいうなんて珍しいぞ。
「……そうなんですね。ところで、その反応だと知っていたんですね?なぜ、僕にも教えてくれなかったんですか?」
すると父上は王の顔に変えた。その雰囲気で、教えてくれたってよくなかったか?という考え方は間違っていたのかもしれないと考え方を改めた。
「……。敵国の大貴族の令嬢との子だ。表沙汰になったら騒ぐやつが出るだろう。知っている人数は絞った方がいいと判断しただけだ」
「でも、表沙汰になっても何とかできますよね?」
「そんなリスクは取れん。王としてはより安定択を取らねばならないと判断したのだ」
どうやら、思った以上に単純な理由だったらしい。少しがっかりだ。
「はあ。そうですか。では話を変えます。これからリアムをどうするおつもりですか?これから、その理屈だと、彼が目立てば目立つほど、この国は危うくなるということですよね。
数少ない精霊術師で、狂犬レオンの弟子。
世間に知りわたるのも時間の問題です」
「うむ。その通りだな。はー。正直ここまで大事になるとは思っていなかったからな。かなり焦ったぞ。リアム殿の事に関しては、正直決めかねている。彼はまだ幼い。そのような状況でこの国が彼に行ったことを知ると、この国に対して恨みを持つ可能性がある。だからまずは学園に行っていいイメージを刷り込むことにした」
「……!!だから、学園に行かせるのですね。少しでもこの国に対するイメージを良くするために」
「ああ……。うまくいくかは分からんがな。彼が目立った時の対策も考えてある具体的には-------」
「……!!それは、危険ではないですか?今のこの国の現状では」
「ああ。だが、レオン殿と敵対するよりは大分ましだろう」
「確かに……それは、そうですけど」
「まあ、そういうわけだ。今日のところはとりあえず、そんな感じだ。お前も、リアムにヘンリーが父親であると言うのは学園卒業の時にでもすれば良い。焦らずとも」
「そうか、そうですよね」
確かにその通りか。リアムに伝えるのは、気長に待とうか。
「ところで、父上。今現在のアインス王国はどうなっていますか?」
「ああ。それなんだがな」
父上はアインス王国の現状について話し始めた。
------------------------------
「お兄様。リアム様は本当に大丈夫なのでしょうか?」
リアム達が死の山に行った後、ミラが不安そうに聞いてきた。そういえば、ミラはリアムの従魔が神竜だって知らないんだっけ。
僕が教えるのも気がひけるし本当のことは言わないでおこう。
「リアムはああ見えてかなり強いから心配しなくても大丈夫だよ。レオン殿も一緒に着いてるし」
「そうなのですね!流石リアム様です」
ミラは頬を染めて言う。リアムにだけ反応して、レオンに反応しないところを見ると……。ははーん。そういうことか。
これは……、使えるね。
「ミラ、いいこと教えてあげようか?」
「いいこと?なんですの急に」
「リアムの好みのタイプは聡明でお淑やかな貴族風な女性だよ」
「……!!そ、そうなのですね」
これでよし。ミラは当分お淑やかになるために努力するだろう。悪いけど、ミラを貴族の淑女として一流にするために利用させてもらうよ。リアム。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
ミラとそんなことを話した後、自室に戻りいつものように書類仕事を行う。すると、ヘンリーが入ってきた。
「よお。ノア」
「こんにちは。ヘンリー様。本日はどのようなご用件で?」
「お、おい。随分他人行儀じゃねえか」
そういう態度を僕にされてもおかしくはないことをした自覚をこの人はあるのだろうか。いや、なさそうだしガツンと言っておいた方がいいだろう。
「いや、あんたのせいで最近は殆ど眠れてなかったんだけど。どうしてくれんの?」
つい感情的になって、口調まで乱れてしまったが仕方がない。
「お、おう。どうした、急にそんな口調で。そういえば、リアム殿には例の件のこと伝えたのか?」
はあ。いっそ清々しい程にデリカシーというか考えなしだなこの人は。
「……い」
「ん?」
「だから、言えるわけないって言ってるだろうが、このアホジジイ!」
いけない。いつぞやに、リアムに言われたことそのままやり返してしまった。しかも、王族にあるまじき暴言だ。
「お、お、おう。なんか、すまんな」
僕と違ってナイーブなヘンリーは、相手に言い返せずにただただ大ダメージを受けてしまったようだ。
「正直何度も何度も、どう伝えようか考えましたよ。ただね。言えるわけねえのわかんないの?普通に考えて」
「ノ、ノア様?お言葉が乱れております」
「あ、ご、ごめん」
いけない。側近に注意されてしまった。
一旦冷静になってから話を続ける。
「出会って間もない人間で、そこまで信頼関係も出来上がってない。加えて、これから側近にしようとしている人間に、アンタみたいなクズ人間が周りにいることを伝える?アンタみたいな脳筋バカじゃないんだし、そんなことは無理だよ!」
「ぐはあっ……」
「ノ、ノア様それ以上はおやめください。今度こそヘンリー様が死んでしまいます」
「はっ。僕としたことがつい日頃思ってる本音が出てしまったようだ。ご、ごめんヘンリー様」
「ぐ、ぐははあああ……」
「え?な、何でダメージ受けてるの?」
僕は僕で気が動転してしまって、この時ヘンリーの気持ちが考えられていなかった。
純粋無垢な目を向けてしまう。
「ぐっ……」
バタン……。
「「ヘ、ヘンリー様ー!!」」
そこからしばらく大騒ぎになった。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「全く、お前らときたら人騒がせな。この忙しい時に」
「す、すみませんでした。父上」
それから、僕は父上に呼び出され事情聴取を受けさせられることになった。父上と2人きりで話すことは最近では殆どなかったし、この機会にリアムの事についても聞いておこう。
「心配せずとも良い。実務はお前の兄、バージルに任せている。ところで、側近から話は聞いた。ヘンリーに向かって暴言を吐いたとな。珍しいではないか。普段冷静なお前が」
「いえ。その……、父上はご存じだったのですか?ヘンリー様がリアムの父上ではないかということについて。そのことで、ついカッとなってしまって。心にもないことを言ってしまったのです」
本当は心にもありありの事を言っただけなのだが、それはまあ記憶にございませんということで。
「そうか……。うむ、流石は我が愛息子だな。もう突き止めていたか」
……やはり知っていたか。
「たまたまです。ヘンリー様に気になっていたことを聞いたら、教えていただきました」
「はー。それでこの事態か。お前はリアム殿を側近にしたいと言っていたから、その反応も頷けるな。正直俺も当時、あいつの行動に振り回された側だし、同情する気もないが」
ヘンリー様は過去に一体何をしたんだ。
父上がこんなにいうなんて珍しいぞ。
「……そうなんですね。ところで、その反応だと知っていたんですね?なぜ、僕にも教えてくれなかったんですか?」
すると父上は王の顔に変えた。その雰囲気で、教えてくれたってよくなかったか?という考え方は間違っていたのかもしれないと考え方を改めた。
「……。敵国の大貴族の令嬢との子だ。表沙汰になったら騒ぐやつが出るだろう。知っている人数は絞った方がいいと判断しただけだ」
「でも、表沙汰になっても何とかできますよね?」
「そんなリスクは取れん。王としてはより安定択を取らねばならないと判断したのだ」
どうやら、思った以上に単純な理由だったらしい。少しがっかりだ。
「はあ。そうですか。では話を変えます。これからリアムをどうするおつもりですか?これから、その理屈だと、彼が目立てば目立つほど、この国は危うくなるということですよね。
数少ない精霊術師で、狂犬レオンの弟子。
世間に知りわたるのも時間の問題です」
「うむ。その通りだな。はー。正直ここまで大事になるとは思っていなかったからな。かなり焦ったぞ。リアム殿の事に関しては、正直決めかねている。彼はまだ幼い。そのような状況でこの国が彼に行ったことを知ると、この国に対して恨みを持つ可能性がある。だからまずは学園に行っていいイメージを刷り込むことにした」
「……!!だから、学園に行かせるのですね。少しでもこの国に対するイメージを良くするために」
「ああ……。うまくいくかは分からんがな。彼が目立った時の対策も考えてある具体的には-------」
「……!!それは、危険ではないですか?今のこの国の現状では」
「ああ。だが、レオン殿と敵対するよりは大分ましだろう」
「確かに……それは、そうですけど」
「まあ、そういうわけだ。今日のところはとりあえず、そんな感じだ。お前も、リアムにヘンリーが父親であると言うのは学園卒業の時にでもすれば良い。焦らずとも」
「そうか、そうですよね」
確かにその通りか。リアムに伝えるのは、気長に待とうか。
「ところで、父上。今現在のアインス王国はどうなっていますか?」
「ああ。それなんだがな」
父上はアインス王国の現状について話し始めた。
------------------------------
66
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる