3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

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3章⭐︎新しい家族から学ぶ帝王学編⭐︎

ようやく対決出来る

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-side リアム-



 翌日の昼。報酬の打ち合わせのために、イーサン国王と昼食会をすることになった。


「まずは此度の戦争への参加、誠に感謝する。泥沼回避のため、レオン殿達に参加していただいたのは本当に正解だった。我々の期待通りに働いてくれたことは、今後の貴殿達がこの国で職を得る際の評価に繋げると約束しよう」


 戦争で活躍した人は、国王が後ろ盾となって、丁重に扱えと推薦状を書いてくれたりするらしい。……といっても、推薦状を書くレベルの人達は王宮に雇われることが圧倒的に多いそうだ。だから、この報酬は信頼の証だけなので、あまり意味はないと偉い人から言われた。側近になることを了承したとはいえ、ノアには働き先を自由に決めていいと言われているが、将来的に王宮で働くことに気づいたらなってそうだ。なんというか、囲われてるなあ俺たち。


「ありがたき幸せ」


 流石に、戦争では俺もレオンもそこまで活躍する場がなかったから、報酬の増額はなかったようだ。
 ちなみに、報酬に関してはこの後の報酬も含め、偉い人が事前に知らせてくれた。
 レオンの報酬は知らされていないが、俺の報酬は子爵位と領地とお金らしい。


 元々、精霊使いやSランク冒険者は、領地をもてないが、普段は働かなくても有事の際に働けば高い給料が支払われる、男爵位を自動的に与えられるのが慣例らしい。
 子爵位以上をもらう場合には、それ相当の功績や実績が必要のようだ。
 となると、レオンは伯爵位相当の実績を持っているわけで……、過去に何をしたかはとても気になるところだ。


「うむ。喜んでいただき何よりだ。戦争の功績は以上だな。次にノアとミラを救出してくれた功績に移る。まずは、リアム殿---」


 予定通り俺は子爵位、領地、お金をもらった。レオンは、領地とお金のみらしいが、量が半端ではないらしい。すでに内容を知っているはずの側近まで、顔を引き攣っていた。


「「ありがたき幸せ」」


 報酬としては、貰いすぎな感じはするが貰えるものは貰っておこう。


「うむ。これで終わりと言いたいところなのだがな。事前に報告せずに申し訳ないのだが、実は、貴殿らに提案があるのだ。」


 そう言った国王は平然としていたが、周りにいるノアやミラ、ヘンリー、側近達はとても緊張している様子だ。


「提案……、でございましょうか?」


 レオンが続きを促す。


 「ああ。残念だが申し訳ないことに、このままだと、2人の功績が大きくなりすぎるという意見が出たのだ」


 ああ、これで終わって欲しかったけどやっぱりそう言う話があるのか。そもそもこの国の上層部が囲いたいとはいえ、莫大な領地とお金をよそ者である俺とレオンに渡したのだ。他貴族から不満が出ることなど分かりきっているはずで事前に根回しは済んでいると思っていたけど、時間的に不十分だったのかな?


「……?なんですか?」


 そう聞くと、国王はしばらく沈黙した。
 なにか言いづらい内容なのかもしれない。


『なんか裏があるかもな』
「(ああ。流石に事前に根回しくらいしているだろうし、賢王で知られる陛下が他の貴族を押さえつけれなかったということはないだろう。無理してでもごり押したい提案があるんだろうな)」


 ルーカスとレオンは、裏があると思ったらしい。たしかにその通りだ。


『もし、主人殿に変なことしたらカミコロ……少々可愛がってやろうかのう』


 薄々気づいていたけど、シルバーは脳筋なんだよな。人間の事情など知るか、力でねじ伏せようと言う感じである。


「(……。こっち側がこれだけ殺伐とした雰囲気だから、向こうも緊張してるんだろうね。
 そういうのって嫌でも伝わるし)」
『てことは、今の今まで俺たち結構ガラの悪い連中に思われてたってことか?』
「(……たしかに。そういうことになるね。気付きたくなかったけど)」


 しかも多分だけど、レオンは元々やばい人だと思われているから、被害者俺だけなんだよなあ。


  ♢  ♢  ♢  ♢  ♢


 そんな話を裏でしているとようやく国王が口を開いた。


「貴殿らには……貴殿らには、ヘンリーの傘下に入ってもらおうと思う。もちろん、対外的にはではあるがな。実際には深く関わらなくても構わない」
『そうきたか』


 よりにもよって、ヘンリー様の傘下か。なぜだろう。


「具体的にはどうするつもりですか?(まさかとは思うがな)」


 レオンは嫌な予感がしているという雰囲気を出す。


「レオン殿には寄子に、リアム殿にはヘンリーの養子になってもらう。貴殿らに、王族に近い公爵家の傘下に入ることで、パワーバランスを整え、功績を渡しても問題がないようにするのだ。どうだろうか」
「ふむ。(聞こえはとてもいいな。いいけどこれは……ヘンリー様がリアムの親になりたいってことか?息子が有能だったから王家に返せと)」
『うむ。これはやはり此奴ら主人殿をなめてるな。カミコ……』
「(ま、まあ、待て。リアムには悪いが世の中そんなものだし、俺たちにとっては悪い話でもない。俺としては、色々聞きたいことはあるが、とりあえず前向きに検討という形で進めてもいいと思う)」
『お主……。それは……』
「(いや、シルバー。たしかにレオンの言う通りだ。合理的で大人で最善の判断をすればね。ただ、少しだけ時間が欲しい。これはチャンスなんだ。ククク……)」
「(チャンス……なんのだ?なんかとても嫌な予感がするんだが。)えっと、わ、わかりました……」


 レオンが危機を感じて、話を終わらせようとする。させないよ。俺は子供だからね。
 グッヘッヘ。


「それは、ヘンリー様が俺の実の父親だからでしょうか?」


 その発言にその場にいた全員が凍りつく。
 特にノアとヘンリーは面白いくらいに顔面蒼白だ。


「(そう。これは、ヘンリー様と全面対決し、ノアとの関係を改善するチャンスなんだ。ゲッヘッヘ。色々根掘り葉掘り聞いて、養子になる際に沢山いい条件を引き出してやらあ。やらかしても、子供がやったことなら多少は多めに見てくれるだろう)」
『うむ。流石はロキ様が加護を与えるだけはあるな。なかなかにいい悪戯だ』
『悪戯より、やろうとしているのは完全に裏社会のそれだろ。笑い方も完全に悪役だし、素質ありだな』
「(……リアム。後で覚えてろよ)」


 賛否両論あるみたいだし、危険な賭けではあるが、囲おうとしていることへの牽制のためにも、少し痛い目みてもらわないとね。
 フッハッハ。


『ほらな。闇堕ちしてるのお前の方なんじゃねえの?』
「(…………………。してないよ。…………。え?してないよ?)」
『『「(……)」』』


 そんなことを話しながら?絶句している国王の返事を待った。


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