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3章⭐︎新しい家族から学ぶ帝王学編⭐︎
裏切りに注意
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-side リアム-
「し、知っていたのか。リアム殿は」
散々待ってようやく俺の質問に答えた陛下は、ここにきて初めて動揺した様子を見せた。それだけ隠したかったことだったのかもしれない。
「ええ。たまたまですけど」
「しかし、それなら話が早いな。父親であるヘンリーの養子になるのも」
穏便に済ませようと、なんとかゴリ押そうとする陛下。おっと、そうはさせないよ。
「その前に色々聞きたいことがあるのですがよろしいでしょうか?」
「も、もちろんだ。遠慮なく聞いてくれ」
そう言った陛下の顔には手加減してくれと書いてある。国王って大変だなあ。
流石に、これには同情した。
同情したので……。
「ああ、陛下にではなく、ヘンリー様にです」
ここは、おそらく元凶である本人を直接問い詰めることにしよう。国王陛下にも隠蔽した責任はあるが、転生前の俺《リアム》に対する罪はヘンリーの方が大きいだろう。
「あ、ああ。構わない。ヘンリー、いいな?」
あとは、陛下に逆らうのは流石にまずいと思っているからさりげなく、矛先を変えたいと言う意味もある。そして陛下は、ヘンリーに全てをまる投げしたいと言う態度が全面に現れ、笑顔でそう返事をした。あ、裏切ったな。対して、ヘンリー様は顔面蒼白だ。
「では、ヘンリー様。ヘンリー様が俺を捨てたのは、母親がツヴァイ王国の令嬢だったからですよね?」
「お、おう。よくご存知で」
相手を質問攻めする時の鉄則は、論点を明確にすることである。
今回の場合質問&要求は、
①リアムを捨てたという根拠はあるのか?
②悪いことだとはわかっているよね?
③詫びくれ。
である。特に③の要求が重要であることは言うまでもない。③に行き着くまでの自然な流れをどう作れるかが鍵だ。
「ああ。ち、ちなみにリアム殿。そのことをどこで知ったんだ?」
「さあ。とある情報筋から……とでも言っておきましょうか?(ロキ様ってことは言えないからね。ゲス・ワット=Guess what?なんつって)」
『サイテーだな。そこでその裏ジョークは。ゲスすぎるだろ』
『うむ。サイテーすぎるのう。我が親と遜色ない程度には』
「(え?なんか俺が悪いことになってない?まさか……今、俺裏切られてる?)」
『敵を疑うなら味方からだってな。ガッハッハ』
「(やられたな。まったく油断も隙もない。俺の周りには、酷いのしかいないな)」
『おい、何自分を省いてるんだ。類は友を呼ぶって言葉知らねえのかよ』
『そうだのう。主人は我らが大将だからの。ゲスさも人一倍だの』
結託をされてしまった。四面楚歌だ。
「………。(気づいたら周りはみんな敵だらけ(心の句))」
俺は黄昏ながらその句を念話で伝える。
『おい若造仙人。俗欲の塊が悟りを開くにはまだ早いだろ』
「(若造でも俗物の塊でも、仙人なら、悟りを開いてもいいだろ。俺より仙人によっぽど近そうなじじいども)」
『良くないな』『そうだのう』
どうやら長のジジイたちは悟りを開く許可を出してくれなかったようだ。
「(はあ。全くお前らはこんな時に。そこまでだ。リアム。この状況なんとかしろ。話が進まん)」
あ、ああ。さっきからみんな固まってるんだよな。言質を取られないように自分から口を開きたくないというのもあるのだろう。
「とにかく、情報筋のことは言えません」
「あ、ああ。済まんかった……その」
「では、次の質問です」
「……えっ!?あ、ああ」
一瞬終わりを期待したヘンリー様は、まだ続くのかと言う表情をしながら答える。
「俺がヘンリー様の根拠だと思う理由は俺の名前があなたに付けていただいた、この世界で珍しいリアムという名前だったからということでいいですか?」
本当はノートが付けた名前ではあるが、帳尻合わせでそうなったようである。
「あ……ああ。そんなことまで。良くご存知だな。それだけではないが」
「他にも何か理由が?」
そういうと、隠しても無駄だと観念したのかヘンリー様は一つため息をついて覚悟が決まったように答え始めた。
「……はあ。ああ。それは、俺が髪の色や目の色を変えているからだ。俺の本来の髪と目の色は赤髪緑目だ。今は訳あって、魔法で変えている」
「……。なるほど」
そういった魔法が存在するという可能性については考えていなかったな。考えてみれば、周りの親戚がみんな金髪青目でヘンリー様だけ黒髪黒目はおかしいか。
多分ではあるが、優性遺伝の関係で、赤髪緑目と赤髪緑目から、赤髪緑目は生まれるが、それ以外の色と赤髪緑目は生まれにくいのだろう。だから、この世界でも赤髪は珍しく、注目を浴びる。ヘンリー様が髪色を変えているのは、そう言った理由だろうか。
「これ以上の明確な根拠はないがおそらく、リアム殿の父親は俺だ。多分だが」
ヘンリーは真っ直ぐ目を見て、俺に伝えてきた。実の父親と分かった時の初対面がこれというのは前世の記憶を持つ俺からすると思うところもあるが、とりあえず気になっていたことが分かって良かった。
「わかりました。では、さらに続いての質問です」
「あ、ああ」
ヘンリー様は覚悟を決めたことで堂々と答える準備をするようになった。
それを見て周りも落ち着いてきたようだ。
ふむ。この状況ならいけるかな?
「その……、あなたが父親だとして、俺に対して悪いことをしたことは分かっていますよ……ね?」
反省を促す目的の発言により、少し落ち着きを取り戻していたこの場が再び凍りついた。
「あ……ああ。もちろんだ。今まで特に援助せず、そのせいでソフィアを守れず、リアム殿にも大変な事をしてしまった。なんとお詫びをしたら良いのか……本当にすまなかった」
「あ、ああ。いえいえ」
別に俺としては、詫びを貰えれば良い。
しかしだからと言って、水に流しましょう……とは流石に言えないから、いえいえで止めとくことにした。そしてどうやら、俺の母親はソフィアという名前らしい。
「ソフィアのこと、今までリアム殿が受けてきた仕打ちのこと、なんと償えばいいのかは分からないが償わせて欲しい」
心からそう言っているように思えた。
ロキの加護にも引っかかってないな。
なら話は早い。
これから遠慮なく交渉させてもらおう。
「ええ。是非よろしくお願いいたします」
『……なあ。さっきから、話を聞いていたんだが、主人は鬼か何かか?』
『我も正直ここまでとは思わなかったのう。
弱いものいじめなど到底できんわい』
『だよな。俺もだ。やっぱり、我らが大将は格が違うな』
おい。類は友を呼ぶんじゃなかったのかよ。元はといえば、向こうが悪いのに、その裏切りネガキャンは流石に冗談だね。
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「し、知っていたのか。リアム殿は」
散々待ってようやく俺の質問に答えた陛下は、ここにきて初めて動揺した様子を見せた。それだけ隠したかったことだったのかもしれない。
「ええ。たまたまですけど」
「しかし、それなら話が早いな。父親であるヘンリーの養子になるのも」
穏便に済ませようと、なんとかゴリ押そうとする陛下。おっと、そうはさせないよ。
「その前に色々聞きたいことがあるのですがよろしいでしょうか?」
「も、もちろんだ。遠慮なく聞いてくれ」
そう言った陛下の顔には手加減してくれと書いてある。国王って大変だなあ。
流石に、これには同情した。
同情したので……。
「ああ、陛下にではなく、ヘンリー様にです」
ここは、おそらく元凶である本人を直接問い詰めることにしよう。国王陛下にも隠蔽した責任はあるが、転生前の俺《リアム》に対する罪はヘンリーの方が大きいだろう。
「あ、ああ。構わない。ヘンリー、いいな?」
あとは、陛下に逆らうのは流石にまずいと思っているからさりげなく、矛先を変えたいと言う意味もある。そして陛下は、ヘンリーに全てをまる投げしたいと言う態度が全面に現れ、笑顔でそう返事をした。あ、裏切ったな。対して、ヘンリー様は顔面蒼白だ。
「では、ヘンリー様。ヘンリー様が俺を捨てたのは、母親がツヴァイ王国の令嬢だったからですよね?」
「お、おう。よくご存知で」
相手を質問攻めする時の鉄則は、論点を明確にすることである。
今回の場合質問&要求は、
①リアムを捨てたという根拠はあるのか?
②悪いことだとはわかっているよね?
③詫びくれ。
である。特に③の要求が重要であることは言うまでもない。③に行き着くまでの自然な流れをどう作れるかが鍵だ。
「ああ。ち、ちなみにリアム殿。そのことをどこで知ったんだ?」
「さあ。とある情報筋から……とでも言っておきましょうか?(ロキ様ってことは言えないからね。ゲス・ワット=Guess what?なんつって)」
『サイテーだな。そこでその裏ジョークは。ゲスすぎるだろ』
『うむ。サイテーすぎるのう。我が親と遜色ない程度には』
「(え?なんか俺が悪いことになってない?まさか……今、俺裏切られてる?)」
『敵を疑うなら味方からだってな。ガッハッハ』
「(やられたな。まったく油断も隙もない。俺の周りには、酷いのしかいないな)」
『おい、何自分を省いてるんだ。類は友を呼ぶって言葉知らねえのかよ』
『そうだのう。主人は我らが大将だからの。ゲスさも人一倍だの』
結託をされてしまった。四面楚歌だ。
「………。(気づいたら周りはみんな敵だらけ(心の句))」
俺は黄昏ながらその句を念話で伝える。
『おい若造仙人。俗欲の塊が悟りを開くにはまだ早いだろ』
「(若造でも俗物の塊でも、仙人なら、悟りを開いてもいいだろ。俺より仙人によっぽど近そうなじじいども)」
『良くないな』『そうだのう』
どうやら長のジジイたちは悟りを開く許可を出してくれなかったようだ。
「(はあ。全くお前らはこんな時に。そこまでだ。リアム。この状況なんとかしろ。話が進まん)」
あ、ああ。さっきからみんな固まってるんだよな。言質を取られないように自分から口を開きたくないというのもあるのだろう。
「とにかく、情報筋のことは言えません」
「あ、ああ。済まんかった……その」
「では、次の質問です」
「……えっ!?あ、ああ」
一瞬終わりを期待したヘンリー様は、まだ続くのかと言う表情をしながら答える。
「俺がヘンリー様の根拠だと思う理由は俺の名前があなたに付けていただいた、この世界で珍しいリアムという名前だったからということでいいですか?」
本当はノートが付けた名前ではあるが、帳尻合わせでそうなったようである。
「あ……ああ。そんなことまで。良くご存知だな。それだけではないが」
「他にも何か理由が?」
そういうと、隠しても無駄だと観念したのかヘンリー様は一つため息をついて覚悟が決まったように答え始めた。
「……はあ。ああ。それは、俺が髪の色や目の色を変えているからだ。俺の本来の髪と目の色は赤髪緑目だ。今は訳あって、魔法で変えている」
「……。なるほど」
そういった魔法が存在するという可能性については考えていなかったな。考えてみれば、周りの親戚がみんな金髪青目でヘンリー様だけ黒髪黒目はおかしいか。
多分ではあるが、優性遺伝の関係で、赤髪緑目と赤髪緑目から、赤髪緑目は生まれるが、それ以外の色と赤髪緑目は生まれにくいのだろう。だから、この世界でも赤髪は珍しく、注目を浴びる。ヘンリー様が髪色を変えているのは、そう言った理由だろうか。
「これ以上の明確な根拠はないがおそらく、リアム殿の父親は俺だ。多分だが」
ヘンリーは真っ直ぐ目を見て、俺に伝えてきた。実の父親と分かった時の初対面がこれというのは前世の記憶を持つ俺からすると思うところもあるが、とりあえず気になっていたことが分かって良かった。
「わかりました。では、さらに続いての質問です」
「あ、ああ」
ヘンリー様は覚悟を決めたことで堂々と答える準備をするようになった。
それを見て周りも落ち着いてきたようだ。
ふむ。この状況ならいけるかな?
「その……、あなたが父親だとして、俺に対して悪いことをしたことは分かっていますよ……ね?」
反省を促す目的の発言により、少し落ち着きを取り戻していたこの場が再び凍りついた。
「あ……ああ。もちろんだ。今まで特に援助せず、そのせいでソフィアを守れず、リアム殿にも大変な事をしてしまった。なんとお詫びをしたら良いのか……本当にすまなかった」
「あ、ああ。いえいえ」
別に俺としては、詫びを貰えれば良い。
しかしだからと言って、水に流しましょう……とは流石に言えないから、いえいえで止めとくことにした。そしてどうやら、俺の母親はソフィアという名前らしい。
「ソフィアのこと、今までリアム殿が受けてきた仕打ちのこと、なんと償えばいいのかは分からないが償わせて欲しい」
心からそう言っているように思えた。
ロキの加護にも引っかかってないな。
なら話は早い。
これから遠慮なく交渉させてもらおう。
「ええ。是非よろしくお願いいたします」
『……なあ。さっきから、話を聞いていたんだが、主人は鬼か何かか?』
『我も正直ここまでとは思わなかったのう。
弱いものいじめなど到底できんわい』
『だよな。俺もだ。やっぱり、我らが大将は格が違うな』
おい。類は友を呼ぶんじゃなかったのかよ。元はといえば、向こうが悪いのに、その裏切りネガキャンは流石に冗談だね。
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