42 / 85
3章⭐︎新しい家族から学ぶ帝王学編⭐︎
感謝会
しおりを挟む
-side リアム-
「ノア、ミラ!なんでここに?」
「あはは。僕とミラから君へのサプライズだよ。感謝の気持ちを込めてね」
「感謝?」
「もう、忘れてしまいましたのですか?勇者召喚から救っていただいたお礼です!」
「あ、ああ。そういえばそんなこともあったね。忙しすぎて忘れてた」
「あはは。こりゃ相当だね」
「まあ、俺も大変だったからなあ。リアムは領地関係の書類はヘンリー様にやってもらったんだっけ?」
最近一緒にいないと思ったら、レオンも大変だったようだ。
「うん。そういうのはよくわからないから、これからやればいいだろうって」
俺が教育を受けることを希望したのも、領地経営を将来やることになった時のことを考えたからである。将来、自分が歩もうと思ったら歩める選択肢は多いに越した頃はないからな。
「ああ。そうだったな。そのことでリアムに話があるんだが」
ヘンリーが言った。
「……?なんですか?父上」
「学園に入学するまでの間、リアムには領地の方に行ってもらうことにした」
「えっ。なんでですか?」
「時期的に丁度いいからな。これから夏になると、農業の収穫時期があるだろう?」
「ええ」
「その収穫の時期が終わったら、学校が始まる。だから、収穫の時期前に一度領地の方に顔を出して挨拶回りした方がいい。流石に新領主が一度も挨拶に来ないのはおかしいからな。現地のことを任せている代官にもよく思われないだろう」
どうやら、入学時期が秋なのは、地球で欧米の学校が9月入学なのと同じ理由らしい。
たしかに、学園の生徒になるったら、夏の収穫時期と、春の入学手続き及び入試期間以外は、とても忙しいと聞いていた。
だから、その前に新領主として挨拶に行けというのは納得だ。代官は配置しているけど、領主が来なかったら、代官の面子も立たないからね。はあ……。せっかく休めると思ったのにまた忙しくなりそうだ。
あんまり考えずに貴族になったが、結構ブラック労働だな。
「あはは。そんな顔するな。貴族位を与えられて1年目なんてそんなものだからな。
リアムはまだ5歳児だから、これでも手加減してる方なんだぞ。レオン殿なんて比じゃないくらい大変だからな」
「そうなの?」
ヘンリーに言われてレオンの方を向く。
確かに、2、3週間ぶりに見た体力お化けのレオンはよく見ると、珍しく疲れていた。
「ああ。俺が任された領地は魔物討伐依頼が大量に溜まっていた地域が沢山あってだな。
この前、ようやく片付いたんだが、お前と違って、他人からの引き継ぎを全て自分で行っているから、その後も大量の書類仕事がまわってきてな」
「あ、あはは」
薄々気づいていたが、今聞いた限り、貴族の独立って新しいベンチャー企業を立ち上げるようなものだな。会社も立ち上げ当初は社長自ら頑張らなければならないと聞くし、似たようなものだろう。お疲れ様だ。
「それはそうと、リアムのために沢山準備してきたから、早く歓迎会しよう。ミラも頑張ったんだ。ねっ!」
「え、ええ。まあ……」
ノアの報告に恥ずかしそうにするミラ。
「ありがとう。ミラ。楽しみにしてるよ」
「た、大したことはしてないのでお手柔らかにお願いしますね」
ノアがハードルあげたからこう言ってるだけで、そうは言いつつ実際はすごく頑張ったんだろうな。いつも綺麗な洋服が若干汚れているから。一生懸命謙遜するミラに癒されながらも、歓迎会の席に着く。
「では、今日からリアムの子爵位授与を祝して乾杯!」
「「「「「乾杯!!」」」」」
ワイワイがやがやのホームパーティが開幕する。久々にアレクたちとも再開したのだ。積もる話もあり、沢山話が弾み盛り上がった。みんな、俺とレオンに感謝してくれているようで、恩を返すと意気込んでいた。
それから毎度のこと、学習しないで飲みすぎたレオンをルーカスが介護しながら撮影をして黒歴史を増産していたのも、今となってはお家芸である。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「はい。リアム様。私からです」
「……!!あ、ありがとう。こんな良いものを」
そのあと、ミラは俺にチョコレートクッキーを作ってくれたり、聖女の魔力が込められてた魔石のペンダントを貰ったりした。
チョコレートクッキーの方は甘さ控えめで、かなり美味しかったな。ペンダントもかなりありがたいプレゼントだ。
『お前、ミラには甘いよな。さては惚れたか?』
「(そ、そんなわけたないだろ?小さい女の子には、優しく接しないと、と思っただけだ)」
『(ふーん。(ニヤニヤ))』
「(な、なんだよ?)」
『べっつにー』
「(そのニヤニヤ顔で揶揄ってくる態度、完全に酔ったおじさんのそれなんだけど)」
『え?(ガーン)』
ルーカスは珍しく本当に落ち込んだ顔をした。
「(じょ、冗談だって)」
『な、なんだ。そうだよな、俺がおじいちゃん絡みなんてするわけないよな?』
「(う、うん)」
『な!』
「(……んん?素直すぎないか?それと、なんか、顔が赤いような?……ってそれ持っているの強い酒入りのウイスキーボンボンじゃねえか!やっぱ酔ってたのかよ!)」
『へ?何を言ってるんだ。おれはなーむにゃむにゃ…おじいちゃんじゃ……むにゃ……』
そう言って、ルーカスは眠ってしまった。
……今の記憶保存方法でとっておきたかったな。
『むう。今のは面白かったのお。どれ?記憶保存魔法で撮っておいたから、それつまみに一杯やらないか?』
「(お、本当に?子供だから、酒は飲めないけど、やりたい)」
悲劇は繰り返されるとは言うが、ルーカスもまた黒歴史の餌食になる日が来たらしい。
とても有意義な鑑賞大会をしながらそう思ったのだった。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
すっかり真夜中になり、みんなが寝静まった頃、最後はノアと話した。
「今日はありがとう。お前がかなり仕切って準備してくれたんだろ?みんな感謝してくれてたよ」
誰かに直接感謝を伝えることも大切なことだと思う。案外、他人からの悪意には敏感でも好意には鈍感という人は多いからだ。
悪意ある単語は口に出やすいけど、好意ある単語は口に出にくいというのもある。
「あはは。どういたしまして。これくらいじゃ恩は返せてないけどね」
「大袈裟だな。俺はそんな大したことしてないよ」
「いや、僕の将来に口出ししないで欲しいと言ってくれただろう。君から言ってくれたことが嬉しくてね」
「ふーん?」
「王子って仕事は僕には向いていないからね。なんだかんだ隙を見て王族を抜けだそうと思っていたんだ」
「そうだったか……」
貴族になった今ならその気持ちは少しわかる。きっと王子もとてつもなく忙しくて大変なのだろう。
「これを持ってくと良いよ」
ノアにそう言って渡されたのは、美しい青色の魔石で造られたナイフだった。
「あ、ありがとう。これは?」
「それは、広範囲斬撃ナイフだよ。使った所有者の力量に応じて、攻撃範囲が変化する斬撃だ。その昔、その剣を持っていたら英雄になれると噂され、剣をめぐって大量の血が流れたとされているナイフだよ」
「そ、そんなの悪いよ」
「いや。これはリアムが持つべきだよ。ここだけの話、何人もの人が使おうとしてみたけど出来なかったらしいんだ。それで僕が鑑定した結果、“転生者”しか利用できない神器と出てね。だから、どちらにせよ君以外には、使えないんだ。どうせなら、使える人が持つべきだという結論に、王家も至った」
「そ、そうなのか。……ありがとうな。じゃあ、いただくことにするよ」
「うん。あと、僕は王都に残るからついていけないけど、領地経営頑張って」
「ああ。お前もな」
「うん。じゃあ僕はこれで。夜中に時間取らせてごめん。また学園で会おう」
そう言ってノアとも別れた。
しかし、おれの領地か。明日中にはもう出発らしいけど、どんなところだろう。
レオンみたいに魔物の討伐依頼が沢山溜まっているところでなけれないいなあ。
不安と興奮で夜もあまり眠れないまま、その日は過ぎて行った。
-----------------------------
「ノア、ミラ!なんでここに?」
「あはは。僕とミラから君へのサプライズだよ。感謝の気持ちを込めてね」
「感謝?」
「もう、忘れてしまいましたのですか?勇者召喚から救っていただいたお礼です!」
「あ、ああ。そういえばそんなこともあったね。忙しすぎて忘れてた」
「あはは。こりゃ相当だね」
「まあ、俺も大変だったからなあ。リアムは領地関係の書類はヘンリー様にやってもらったんだっけ?」
最近一緒にいないと思ったら、レオンも大変だったようだ。
「うん。そういうのはよくわからないから、これからやればいいだろうって」
俺が教育を受けることを希望したのも、領地経営を将来やることになった時のことを考えたからである。将来、自分が歩もうと思ったら歩める選択肢は多いに越した頃はないからな。
「ああ。そうだったな。そのことでリアムに話があるんだが」
ヘンリーが言った。
「……?なんですか?父上」
「学園に入学するまでの間、リアムには領地の方に行ってもらうことにした」
「えっ。なんでですか?」
「時期的に丁度いいからな。これから夏になると、農業の収穫時期があるだろう?」
「ええ」
「その収穫の時期が終わったら、学校が始まる。だから、収穫の時期前に一度領地の方に顔を出して挨拶回りした方がいい。流石に新領主が一度も挨拶に来ないのはおかしいからな。現地のことを任せている代官にもよく思われないだろう」
どうやら、入学時期が秋なのは、地球で欧米の学校が9月入学なのと同じ理由らしい。
たしかに、学園の生徒になるったら、夏の収穫時期と、春の入学手続き及び入試期間以外は、とても忙しいと聞いていた。
だから、その前に新領主として挨拶に行けというのは納得だ。代官は配置しているけど、領主が来なかったら、代官の面子も立たないからね。はあ……。せっかく休めると思ったのにまた忙しくなりそうだ。
あんまり考えずに貴族になったが、結構ブラック労働だな。
「あはは。そんな顔するな。貴族位を与えられて1年目なんてそんなものだからな。
リアムはまだ5歳児だから、これでも手加減してる方なんだぞ。レオン殿なんて比じゃないくらい大変だからな」
「そうなの?」
ヘンリーに言われてレオンの方を向く。
確かに、2、3週間ぶりに見た体力お化けのレオンはよく見ると、珍しく疲れていた。
「ああ。俺が任された領地は魔物討伐依頼が大量に溜まっていた地域が沢山あってだな。
この前、ようやく片付いたんだが、お前と違って、他人からの引き継ぎを全て自分で行っているから、その後も大量の書類仕事がまわってきてな」
「あ、あはは」
薄々気づいていたが、今聞いた限り、貴族の独立って新しいベンチャー企業を立ち上げるようなものだな。会社も立ち上げ当初は社長自ら頑張らなければならないと聞くし、似たようなものだろう。お疲れ様だ。
「それはそうと、リアムのために沢山準備してきたから、早く歓迎会しよう。ミラも頑張ったんだ。ねっ!」
「え、ええ。まあ……」
ノアの報告に恥ずかしそうにするミラ。
「ありがとう。ミラ。楽しみにしてるよ」
「た、大したことはしてないのでお手柔らかにお願いしますね」
ノアがハードルあげたからこう言ってるだけで、そうは言いつつ実際はすごく頑張ったんだろうな。いつも綺麗な洋服が若干汚れているから。一生懸命謙遜するミラに癒されながらも、歓迎会の席に着く。
「では、今日からリアムの子爵位授与を祝して乾杯!」
「「「「「乾杯!!」」」」」
ワイワイがやがやのホームパーティが開幕する。久々にアレクたちとも再開したのだ。積もる話もあり、沢山話が弾み盛り上がった。みんな、俺とレオンに感謝してくれているようで、恩を返すと意気込んでいた。
それから毎度のこと、学習しないで飲みすぎたレオンをルーカスが介護しながら撮影をして黒歴史を増産していたのも、今となってはお家芸である。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「はい。リアム様。私からです」
「……!!あ、ありがとう。こんな良いものを」
そのあと、ミラは俺にチョコレートクッキーを作ってくれたり、聖女の魔力が込められてた魔石のペンダントを貰ったりした。
チョコレートクッキーの方は甘さ控えめで、かなり美味しかったな。ペンダントもかなりありがたいプレゼントだ。
『お前、ミラには甘いよな。さては惚れたか?』
「(そ、そんなわけたないだろ?小さい女の子には、優しく接しないと、と思っただけだ)」
『(ふーん。(ニヤニヤ))』
「(な、なんだよ?)」
『べっつにー』
「(そのニヤニヤ顔で揶揄ってくる態度、完全に酔ったおじさんのそれなんだけど)」
『え?(ガーン)』
ルーカスは珍しく本当に落ち込んだ顔をした。
「(じょ、冗談だって)」
『な、なんだ。そうだよな、俺がおじいちゃん絡みなんてするわけないよな?』
「(う、うん)」
『な!』
「(……んん?素直すぎないか?それと、なんか、顔が赤いような?……ってそれ持っているの強い酒入りのウイスキーボンボンじゃねえか!やっぱ酔ってたのかよ!)」
『へ?何を言ってるんだ。おれはなーむにゃむにゃ…おじいちゃんじゃ……むにゃ……』
そう言って、ルーカスは眠ってしまった。
……今の記憶保存方法でとっておきたかったな。
『むう。今のは面白かったのお。どれ?記憶保存魔法で撮っておいたから、それつまみに一杯やらないか?』
「(お、本当に?子供だから、酒は飲めないけど、やりたい)」
悲劇は繰り返されるとは言うが、ルーカスもまた黒歴史の餌食になる日が来たらしい。
とても有意義な鑑賞大会をしながらそう思ったのだった。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
すっかり真夜中になり、みんなが寝静まった頃、最後はノアと話した。
「今日はありがとう。お前がかなり仕切って準備してくれたんだろ?みんな感謝してくれてたよ」
誰かに直接感謝を伝えることも大切なことだと思う。案外、他人からの悪意には敏感でも好意には鈍感という人は多いからだ。
悪意ある単語は口に出やすいけど、好意ある単語は口に出にくいというのもある。
「あはは。どういたしまして。これくらいじゃ恩は返せてないけどね」
「大袈裟だな。俺はそんな大したことしてないよ」
「いや、僕の将来に口出ししないで欲しいと言ってくれただろう。君から言ってくれたことが嬉しくてね」
「ふーん?」
「王子って仕事は僕には向いていないからね。なんだかんだ隙を見て王族を抜けだそうと思っていたんだ」
「そうだったか……」
貴族になった今ならその気持ちは少しわかる。きっと王子もとてつもなく忙しくて大変なのだろう。
「これを持ってくと良いよ」
ノアにそう言って渡されたのは、美しい青色の魔石で造られたナイフだった。
「あ、ありがとう。これは?」
「それは、広範囲斬撃ナイフだよ。使った所有者の力量に応じて、攻撃範囲が変化する斬撃だ。その昔、その剣を持っていたら英雄になれると噂され、剣をめぐって大量の血が流れたとされているナイフだよ」
「そ、そんなの悪いよ」
「いや。これはリアムが持つべきだよ。ここだけの話、何人もの人が使おうとしてみたけど出来なかったらしいんだ。それで僕が鑑定した結果、“転生者”しか利用できない神器と出てね。だから、どちらにせよ君以外には、使えないんだ。どうせなら、使える人が持つべきだという結論に、王家も至った」
「そ、そうなのか。……ありがとうな。じゃあ、いただくことにするよ」
「うん。あと、僕は王都に残るからついていけないけど、領地経営頑張って」
「ああ。お前もな」
「うん。じゃあ僕はこれで。夜中に時間取らせてごめん。また学園で会おう」
そう言ってノアとも別れた。
しかし、おれの領地か。明日中にはもう出発らしいけど、どんなところだろう。
レオンみたいに魔物の討伐依頼が沢山溜まっているところでなけれないいなあ。
不安と興奮で夜もあまり眠れないまま、その日は過ぎて行った。
-----------------------------
73
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる