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3章⭐︎新しい家族から学ぶ帝王学編⭐︎
俗にいう無自覚無双か
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-side リアム-
「しかし……本当に美味しいな、このジュース。ピリリとしていて」
さっきから俺に出されているジュースは、ピリリとしていて、全て炭酸に似た刺激で美味しいのだ。
『ほーー。いいほなあ。今度俺にも飲ませてくれ!』
「うん、わかった。……ってその前に、これ、なんの味だろ?ブフッ……!!」
『どうしたんだ?』
「いや、あのさ。スキルで調べたら蛇王ヨルムンガルドの毒って頭に浮かんだんだけど気のせいではないよね?」
『ぬ?なに?我が兄妹の毒か?ふむ。確かにそうらしいな』
そっか、フェンリルとは兄妹か。
「しかも、ヨルムンガルドの毒、飲んだら即死ってなってる。ど、どうしよう!やばいよ!」
『落ち着けリアム。即死の意味はわかってるよな?すぐ死ぬってことだよ。お前は生きているだろうが』
「ん?」
『つまり、まだ生きていると言うことは、主人殿にはヨルムンガルドの毒が効かなかったと言うことだのう』
『ああ。多分、スキルのおかげだと思うぜ!
毒を無効化したと言うことだったんだろうな』
そ、そうか。確かに。そして、少し頭を冷やす時間をとった後、冷静になってから気づいた。
「あれ?というか、これ敵の思惑踏み潰すとかやっちまったな。もしかしてこれが、俗に言う無自覚無双ってやつ……か(イケボ)」
『は?』
『ぬ?』
「ん?」
『あーっと。今の記憶保存魔法で、保存したから、前回の切り抜きと合わせて全世界に拡散するか』
「ちょっと待て」
『ぬ?それはいいな。ついでにワシがリアムを食べているコラ画像もついでによろしく頼もう』
「それは洒落にならないほど、まずいね。ゆ、許してくれ。俺が全て悪かった」
いや、リアムリスナー過激派多いな。
全力で謝らないと。
『おう。俺達が過激なのは、お前のせいではないから諦めろ』『そうだのう』
「類はリスナーを呼ぶと言わないで、俺にフォローを入れてくるあたり、返しがリアルすぎるよ。まったく」
『それはともかく、どうするのだ?ヨルムンガルドの毒なんてなかなか手に入る代物ではないぞ。はやく敵を潰しに行った方がいいのう』
「うーん。でも、ひとまずは様子見になるかなあ。下手に動くと的に勘づかれるし」
『まーた様子見かあ?少しは戦おうぜ!』
「む。さっき、運命教の信者を放置して飯食いに行こうって言ったのはルーカスだろ?」
『う……』
『まあまあ、ここで言い合っていても仕方がないではないかお主ら。とりあえず、さっきの場所に戻るとしよう』
『わ、わかった。行こうぜリアム。この話は後だ』
「うん……まあ、シルバーがそう言うんだったらわかったよ。早く行こう」
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
そして、俺たちはさっきの場所に戻ってきた。するとそこには、ヘンリーとレオン、その他武装した使用人が沢山いる。
『な、何事だ?』
「うーん。一旦様子を見てみようか」
『またかよ』
「戦闘において、一旦落ち着いて、様子を見ることは大事だぞ。戦略的撤退の判断の場合に特にな」
『それ、格好よく言っているだけで、逃げるためにじっとしてますってことだろ?』
違う。断じて違う。意味が違うってだけで、行動は一緒ではあるけど。それはそれとして、俺たちは身体強化魔法で聴覚強化をして聞き耳を立てる。
「フハハ……!!おわりだよ……終わり。手筈は整った!クク……!これでリアムとか言うあのガキは全て終わりだ!!見える、見えるぞ。あいつがあの毒ジュースを飲んだ瞬間倒れて、騒然とする会場の景色が。そして、ノアが絶望し、勇者が覚醒する瞬間が!!」
「(…………………。おーっと?なあ。ルーカス。あいつかなりやばいやつ?おっけー?)」
『(お……おう。何が見えてるんだろうな。怖すぎるぞ。想像力が逞しいとかいう次元じゃなくて幻覚が見えてるんだろうだからな)』
『(既に食べたものに幻覚を見せるタイプの毒に侵されてそうなあいつにこそ、解毒剤が必要だと思うがのう)』
『「(確かに)」』
「ん……?誰だ!!そこにいるのは!」
結構遠くから様子を見ていてかつ、ちょっと念話で会話していただけなのに、気づくのは流石レオンだ。
「ごめん。驚かせて。えーっと。そこのお前。悪かったな。生きてて。毒ジュースってこれのことか?」
「「リアム!!」」
「良かった。生きていて。死んではないとは思ったが、今回は肝が冷えたぞ。しかし、やっぱりすげえな」
「本当に焦ったぞ。お前のことだ。毒入りのジュースだと見破れるとは思っていたが。うむ。流石だ」
「いや……あの褒められているところ悪いけどバリバリ全て飲んでました」
「「へ?」」
「うん。その。スキルが発動したらしくて……。それにしても美味しかったなあ。あっはっは」
「……そうか」「お、おう」
2人ともドン引きであるが、今は放っておこうか。先に真ん中にいる人に確認しないと。
「それよりさ、さっき面白いこと言っていたよね?手筈は整ったとか?もしかして、君たちには俺の使用人の中にも協力者が沢山いるとかは、ある?」
「ひっ。化け物」
「しっかりと、答えてくれなきゃ、ダメだよねえ」
「ひ。ひぃぃ。わ、分かった。白状するから」
「おお。いい人」
こうして、しばらく運命教の信者は仲間のことを暴露し続けたので、その自白に付き合った。いや、意外と仲間意識薄いな運命教。
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「しかし……本当に美味しいな、このジュース。ピリリとしていて」
さっきから俺に出されているジュースは、ピリリとしていて、全て炭酸に似た刺激で美味しいのだ。
『ほーー。いいほなあ。今度俺にも飲ませてくれ!』
「うん、わかった。……ってその前に、これ、なんの味だろ?ブフッ……!!」
『どうしたんだ?』
「いや、あのさ。スキルで調べたら蛇王ヨルムンガルドの毒って頭に浮かんだんだけど気のせいではないよね?」
『ぬ?なに?我が兄妹の毒か?ふむ。確かにそうらしいな』
そっか、フェンリルとは兄妹か。
「しかも、ヨルムンガルドの毒、飲んだら即死ってなってる。ど、どうしよう!やばいよ!」
『落ち着けリアム。即死の意味はわかってるよな?すぐ死ぬってことだよ。お前は生きているだろうが』
「ん?」
『つまり、まだ生きていると言うことは、主人殿にはヨルムンガルドの毒が効かなかったと言うことだのう』
『ああ。多分、スキルのおかげだと思うぜ!
毒を無効化したと言うことだったんだろうな』
そ、そうか。確かに。そして、少し頭を冷やす時間をとった後、冷静になってから気づいた。
「あれ?というか、これ敵の思惑踏み潰すとかやっちまったな。もしかしてこれが、俗に言う無自覚無双ってやつ……か(イケボ)」
『は?』
『ぬ?』
「ん?」
『あーっと。今の記憶保存魔法で、保存したから、前回の切り抜きと合わせて全世界に拡散するか』
「ちょっと待て」
『ぬ?それはいいな。ついでにワシがリアムを食べているコラ画像もついでによろしく頼もう』
「それは洒落にならないほど、まずいね。ゆ、許してくれ。俺が全て悪かった」
いや、リアムリスナー過激派多いな。
全力で謝らないと。
『おう。俺達が過激なのは、お前のせいではないから諦めろ』『そうだのう』
「類はリスナーを呼ぶと言わないで、俺にフォローを入れてくるあたり、返しがリアルすぎるよ。まったく」
『それはともかく、どうするのだ?ヨルムンガルドの毒なんてなかなか手に入る代物ではないぞ。はやく敵を潰しに行った方がいいのう』
「うーん。でも、ひとまずは様子見になるかなあ。下手に動くと的に勘づかれるし」
『まーた様子見かあ?少しは戦おうぜ!』
「む。さっき、運命教の信者を放置して飯食いに行こうって言ったのはルーカスだろ?」
『う……』
『まあまあ、ここで言い合っていても仕方がないではないかお主ら。とりあえず、さっきの場所に戻るとしよう』
『わ、わかった。行こうぜリアム。この話は後だ』
「うん……まあ、シルバーがそう言うんだったらわかったよ。早く行こう」
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
そして、俺たちはさっきの場所に戻ってきた。するとそこには、ヘンリーとレオン、その他武装した使用人が沢山いる。
『な、何事だ?』
「うーん。一旦様子を見てみようか」
『またかよ』
「戦闘において、一旦落ち着いて、様子を見ることは大事だぞ。戦略的撤退の判断の場合に特にな」
『それ、格好よく言っているだけで、逃げるためにじっとしてますってことだろ?』
違う。断じて違う。意味が違うってだけで、行動は一緒ではあるけど。それはそれとして、俺たちは身体強化魔法で聴覚強化をして聞き耳を立てる。
「フハハ……!!おわりだよ……終わり。手筈は整った!クク……!これでリアムとか言うあのガキは全て終わりだ!!見える、見えるぞ。あいつがあの毒ジュースを飲んだ瞬間倒れて、騒然とする会場の景色が。そして、ノアが絶望し、勇者が覚醒する瞬間が!!」
「(…………………。おーっと?なあ。ルーカス。あいつかなりやばいやつ?おっけー?)」
『(お……おう。何が見えてるんだろうな。怖すぎるぞ。想像力が逞しいとかいう次元じゃなくて幻覚が見えてるんだろうだからな)』
『(既に食べたものに幻覚を見せるタイプの毒に侵されてそうなあいつにこそ、解毒剤が必要だと思うがのう)』
『「(確かに)」』
「ん……?誰だ!!そこにいるのは!」
結構遠くから様子を見ていてかつ、ちょっと念話で会話していただけなのに、気づくのは流石レオンだ。
「ごめん。驚かせて。えーっと。そこのお前。悪かったな。生きてて。毒ジュースってこれのことか?」
「「リアム!!」」
「良かった。生きていて。死んではないとは思ったが、今回は肝が冷えたぞ。しかし、やっぱりすげえな」
「本当に焦ったぞ。お前のことだ。毒入りのジュースだと見破れるとは思っていたが。うむ。流石だ」
「いや……あの褒められているところ悪いけどバリバリ全て飲んでました」
「「へ?」」
「うん。その。スキルが発動したらしくて……。それにしても美味しかったなあ。あっはっは」
「……そうか」「お、おう」
2人ともドン引きであるが、今は放っておこうか。先に真ん中にいる人に確認しないと。
「それよりさ、さっき面白いこと言っていたよね?手筈は整ったとか?もしかして、君たちには俺の使用人の中にも協力者が沢山いるとかは、ある?」
「ひっ。化け物」
「しっかりと、答えてくれなきゃ、ダメだよねえ」
「ひ。ひぃぃ。わ、分かった。白状するから」
「おお。いい人」
こうして、しばらく運命教の信者は仲間のことを暴露し続けたので、その自白に付き合った。いや、意外と仲間意識薄いな運命教。
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