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3章⭐︎新しい家族から学ぶ帝王学編⭐︎
パーティ閉幕
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-side リアム-
『ふむ。ヨルムンガルドの毒が闇市で売っていていたとは面白いのう。カカ……!!あやつが、人間相手にそんなへまするまいて』
「うーん。だとすると運命教が嘘をついているとか?それこそ、命知らずすぎないか?
それにそんなことは多分ないはずだよ。ロキ様の加護で俺に嘘は通しないから」
『ふーむ。だとすると、何者かによってヨルムンガルドが脅されているとかか?』
『……。考えたくはないが、その可能性もあるのう。あやつは昔から危ういところもあってだな。所謂、アウトローというやつだな。兄弟の我も何をやらかしているか分からぬ』
シルバーが顔を顰めた。兄弟が人間に利用されたという知らせだからな。そう簡単に受け入れられるものでも無いだろう。
しかし、アウトローか。シルバーはどちらかと言うと正統派の悪という感じだからちょっと気になるかも。
「なるほど……。まあ、ここで考えても仕方ない。今はそれよりも残党狩りに集中しようか」
『うむ』『そうだな』
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
それから、運命教の信者が吐いた情報を元にこの屋敷にいる信者を7割方捕まえられた。
残りの3割くらいに関しても、逃してしまったものの、外の護衛達が一斉に探しているし、もうすぐ捕まるだろう。無事に終えられそうだ。ちなみに、パーティは歓迎会どころでは無くなってしまったので、他の無害な参加者には特に事情も説明せず帰ってもらって後日再びということにした。
中には事情を説明してほしいと言った参加者もいたが、全て終わるまで待ってほしいと伝えると、流石に事情が事情だろうと納得してくれた。
騒動はあったもののパーティ自体は無事に開催出来て良かったな。後日またっていうのは気になるけど。
「なあ、気のせいではなかったらだが。さっきお前さらっと、怖いこと言ったよな。俺が今までリアム相手に言ってた嘘は全てバレていたってことか?」
「言ってたの?」
「いや別に……」
「あ……そう。言ってたんだ」
『言ってたみたいだぜ』
『みたいだのう』
「…………。ま、まあ。細かいことはいいじゃねえか!それより飯だ飯!」
あ、話を逸らした。ただ、地味にナイスだレオン。自爆してくれたおかげで俺の嘘フィルターも欠陥がある事が分かったからな。
俺に対して悪意がない嘘には反応しないと言ったところだろうか。
どうせレオンの場合、俺に黙って冷蔵庫の食材つまみ食いしたとかそんな程度だろう。
「……。なんだ?お前、今全てを見透かされたような感覚がしたんだが」
「……。別に」
あたりのようだ。別に言ってくれてもいいのに。そんな「えっ」って顔されるほど俺心狭いって思われてたのか。
『お主ら……。そのなんとなしの雰囲気だけで会話が成り立ってるのすごいのう』
「そりゃ、一応師弟関係結んでますし」
「一応ってなんだよ。俺はお前の師匠だ」
『そうは見えねえがな』
ぐっさーーー。あ、やばい。
レオンが思わぬダメージを受けている。
「ま、まあ。それよりそうだね。飯にしようか。レオンの元気が出る料理にするよ」
「お、おう。あ、ありがとな。流石は我が弟子」
『こういうところが師弟っぽく無いのう』
『どちらかと言えば、リアムに転がされている感じだな』
「……」
--バタリッ
あ、レオンが倒れた。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
レオンに復活してもらうために、今日作るのはオーク肉の生姜焼きと野菜炒めの定食である。多くの人がこれを食べると元気が出る……らしい。たしかに美味しいからな。
作り方は簡単。まずはすりおろし生姜、醤油、砂糖、料理油を混ぜてタレを作る。
そのあと、オーク肉に薄力粉をまぶし、胡麻油で軽く焼き、タレを入れてさらに炒めて肉の方は完成だ。
残った肉の油で、キャベツやピーマンにんじんを炒め野菜の方も完成。
「ふー。楽で美味しいっていいな」
『お、今日は早いな』
「うん。いつもいつも時間かけているのも面倒だしね」
『気のせいだろうか。お主はいつも、スキルの無駄使いしているような気がするのう』
「いや。全然」
俺はどきりとしたのでキリッとした表情で返事をする。心当たりがないわけでは無い。
『その反応は……確信犯か。言われてみれば冷凍うどんやカップ麺はあれよのう……まあ、我は美味しければいいのだが』
--ギクリッ。す、鋭い。
しかもスキルの無駄遣いといえば、言い訳のしようが無いから仕方ない。
『そんなことより、さっさと食おうぜ。
いただきだ!う、うまい!』
ルーカスはそう言いながらガツガツ食べ始めた。ナイスだ。今日は沢山動いたし、頭も使ったからな。俺も食べよう。ぱくりっ。
「おー。なんというか、安心する味だな」
生姜のせいだろうか。体があったまるというか、ともかくほっこりする。野菜のシャキシャキ感もいい感じだ。上手くできたな。
隣を見てみるとシルバーもガツガツ食べていた。あの後ヨルムンガルドの件、色々考えて疲れたのかもしれない。これを食べて元気を出してくれたらいいな。
「んん……。美味そうな香りだぜ」
そうこうしている間にレオンが目覚めた。
「おはよう、レオン。飯うまいよ」
「ありがてえ……。ふぁーあ。うおっ、うっま」
「だろ?」
眠気を堪えていたレオンが一瞬で目を覚ました。やはり飯は最強である。
思わず、ドヤ顔である。
「ああ。本当、お前を弟子にできて良かったぜ。俺は幸せものだ!」
あの……もしかして、飯が俺を弟子にした本当の理由じゃ無いよな?これは、怖くて聞けないから今度にするか。うん、そうしよう。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
ご飯を食べ終えたあと、今まで黙っていたシルバーが口を開いた。
『ヨルムンガルドのことだが……、主人さえ良ければ探しに行きたいのだ』
「分かった。いいけど、行く当てはあるの?」
『まあ、限りなく無いに等しいが。一応はな』
「ふーん。わかった。俺も一緒に行くよ」
『うむ。よろしく頼む。はっ?』
『へ?』「はあ!?」
「ん???」
こうして、パーティは終わったのだった。
-----------------------------
『ふむ。ヨルムンガルドの毒が闇市で売っていていたとは面白いのう。カカ……!!あやつが、人間相手にそんなへまするまいて』
「うーん。だとすると運命教が嘘をついているとか?それこそ、命知らずすぎないか?
それにそんなことは多分ないはずだよ。ロキ様の加護で俺に嘘は通しないから」
『ふーむ。だとすると、何者かによってヨルムンガルドが脅されているとかか?』
『……。考えたくはないが、その可能性もあるのう。あやつは昔から危ういところもあってだな。所謂、アウトローというやつだな。兄弟の我も何をやらかしているか分からぬ』
シルバーが顔を顰めた。兄弟が人間に利用されたという知らせだからな。そう簡単に受け入れられるものでも無いだろう。
しかし、アウトローか。シルバーはどちらかと言うと正統派の悪という感じだからちょっと気になるかも。
「なるほど……。まあ、ここで考えても仕方ない。今はそれよりも残党狩りに集中しようか」
『うむ』『そうだな』
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
それから、運命教の信者が吐いた情報を元にこの屋敷にいる信者を7割方捕まえられた。
残りの3割くらいに関しても、逃してしまったものの、外の護衛達が一斉に探しているし、もうすぐ捕まるだろう。無事に終えられそうだ。ちなみに、パーティは歓迎会どころでは無くなってしまったので、他の無害な参加者には特に事情も説明せず帰ってもらって後日再びということにした。
中には事情を説明してほしいと言った参加者もいたが、全て終わるまで待ってほしいと伝えると、流石に事情が事情だろうと納得してくれた。
騒動はあったもののパーティ自体は無事に開催出来て良かったな。後日またっていうのは気になるけど。
「なあ、気のせいではなかったらだが。さっきお前さらっと、怖いこと言ったよな。俺が今までリアム相手に言ってた嘘は全てバレていたってことか?」
「言ってたの?」
「いや別に……」
「あ……そう。言ってたんだ」
『言ってたみたいだぜ』
『みたいだのう』
「…………。ま、まあ。細かいことはいいじゃねえか!それより飯だ飯!」
あ、話を逸らした。ただ、地味にナイスだレオン。自爆してくれたおかげで俺の嘘フィルターも欠陥がある事が分かったからな。
俺に対して悪意がない嘘には反応しないと言ったところだろうか。
どうせレオンの場合、俺に黙って冷蔵庫の食材つまみ食いしたとかそんな程度だろう。
「……。なんだ?お前、今全てを見透かされたような感覚がしたんだが」
「……。別に」
あたりのようだ。別に言ってくれてもいいのに。そんな「えっ」って顔されるほど俺心狭いって思われてたのか。
『お主ら……。そのなんとなしの雰囲気だけで会話が成り立ってるのすごいのう』
「そりゃ、一応師弟関係結んでますし」
「一応ってなんだよ。俺はお前の師匠だ」
『そうは見えねえがな』
ぐっさーーー。あ、やばい。
レオンが思わぬダメージを受けている。
「ま、まあ。それよりそうだね。飯にしようか。レオンの元気が出る料理にするよ」
「お、おう。あ、ありがとな。流石は我が弟子」
『こういうところが師弟っぽく無いのう』
『どちらかと言えば、リアムに転がされている感じだな』
「……」
--バタリッ
あ、レオンが倒れた。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
レオンに復活してもらうために、今日作るのはオーク肉の生姜焼きと野菜炒めの定食である。多くの人がこれを食べると元気が出る……らしい。たしかに美味しいからな。
作り方は簡単。まずはすりおろし生姜、醤油、砂糖、料理油を混ぜてタレを作る。
そのあと、オーク肉に薄力粉をまぶし、胡麻油で軽く焼き、タレを入れてさらに炒めて肉の方は完成だ。
残った肉の油で、キャベツやピーマンにんじんを炒め野菜の方も完成。
「ふー。楽で美味しいっていいな」
『お、今日は早いな』
「うん。いつもいつも時間かけているのも面倒だしね」
『気のせいだろうか。お主はいつも、スキルの無駄使いしているような気がするのう』
「いや。全然」
俺はどきりとしたのでキリッとした表情で返事をする。心当たりがないわけでは無い。
『その反応は……確信犯か。言われてみれば冷凍うどんやカップ麺はあれよのう……まあ、我は美味しければいいのだが』
--ギクリッ。す、鋭い。
しかもスキルの無駄遣いといえば、言い訳のしようが無いから仕方ない。
『そんなことより、さっさと食おうぜ。
いただきだ!う、うまい!』
ルーカスはそう言いながらガツガツ食べ始めた。ナイスだ。今日は沢山動いたし、頭も使ったからな。俺も食べよう。ぱくりっ。
「おー。なんというか、安心する味だな」
生姜のせいだろうか。体があったまるというか、ともかくほっこりする。野菜のシャキシャキ感もいい感じだ。上手くできたな。
隣を見てみるとシルバーもガツガツ食べていた。あの後ヨルムンガルドの件、色々考えて疲れたのかもしれない。これを食べて元気を出してくれたらいいな。
「んん……。美味そうな香りだぜ」
そうこうしている間にレオンが目覚めた。
「おはよう、レオン。飯うまいよ」
「ありがてえ……。ふぁーあ。うおっ、うっま」
「だろ?」
眠気を堪えていたレオンが一瞬で目を覚ました。やはり飯は最強である。
思わず、ドヤ顔である。
「ああ。本当、お前を弟子にできて良かったぜ。俺は幸せものだ!」
あの……もしかして、飯が俺を弟子にした本当の理由じゃ無いよな?これは、怖くて聞けないから今度にするか。うん、そうしよう。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
ご飯を食べ終えたあと、今まで黙っていたシルバーが口を開いた。
『ヨルムンガルドのことだが……、主人さえ良ければ探しに行きたいのだ』
「分かった。いいけど、行く当てはあるの?」
『まあ、限りなく無いに等しいが。一応はな』
「ふーん。わかった。俺も一緒に行くよ」
『うむ。よろしく頼む。はっ?』
『へ?』「はあ!?」
「ん???」
こうして、パーティは終わったのだった。
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