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3章⭐︎新しい家族から学ぶ帝王学編⭐︎
温泉の後は…?
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-side リアム-
「ところで、リアム。なんで、ヨルムンガルドの事探してるんだっけ?」
エドに温泉を案内してもらっている最中、レオンが、俺に爆弾発言をする。
どうやら、今回の旅の目的を知らずに着いてきたようだ。
ドテッ……!後ろで、父上のヘンリーがずっこける。俺もずっこけたい。
「お、お、お前……知らなかったのかよ?」
「え、うん」
「なんで、逆に着いてこようと思った?」
「なんか、楽しそうかなって」
「それだけの理由か。はあ……」
「ヘンリーは違うのか?」
「俺は、あれだ。リアムが心配だったからだ」
「はい、ダウト。本音は?」
「う……、楽しそうだったからだな」
やっぱり、父上も、レオンも根っからの冒険者という意味で、似たもの同士だな。
『はあ、お主ら。全く。ワシが探したいのはな、万が一、ヨルムンガルドが運命教とやらに、捕まっていたら厄介だからだ。あの毒がどこかの組織に利用されていたらと思うと、背筋がゾッとする』
「そんなに影響があるのか」
『微量を混ぜるだけで、即死効果のある毒だけだったら、良いのだがな……、やつは対象者を呪う、呪いの毒などを出せるから、広く浅く負の影響を世界に与える事もできるのう……」
「なるほど、世界をコントロールしやすい能力を持っているのか。ところで、ヨルムンガルドって、シルバーとどっちが強いの?」
『もちろん、我だ。ヨルムンガルドは蛇だからな。俊敏性が遅いのだ。だから、入念の準備してきた相手に弱い』
「ほーう。じゃあ、捕まっている可能性もなきにしもあらず、……って感じか」
『うむ。もっとも、可能性はかなり低いがな。それでな。リアム。頼みがある』
「うん?」
『万が一、万が一だ。ヨルムンガルドが、あいつらに捉えられて、苦しんでいた場合、お主と従魔契約して欲しい』
「いいけどなんで?」
『従魔契約とは、お互いの力に対してメリットがある契約だ。契約する事によってお主も力を得るし、我ら従魔も、契約をすると、契約者から力を得ることができるのだ』
「へーー!初耳なんだけど」
『それは、我とルーカスが強すぎるゆえな。コカトリスには多少変化が見られたのではないか?』
「言われてみれば……?」
そう言われて、コカトリスを[絶対食堂領域]から出してくる。しっかり、今日の分の、卵を産んでくれているようだ。
「コカトリス。なんか、俺と従魔契約して、変化あった?」
『シャベレルヨウニナッター!』
『ツヨクナッター!イロガカワッター!オオキクナッター!』
『ツカエナイー、ツカエナイー、ツカイドコロガナーイ!』
3匹が元気にこちらに向かって羽をパタパタさせながら、答える。強くなったけど、使い所も大してないから、どうにかしてほしいとアピールしているようだ。
「うっ……!お、おう……、ありがとう。うん。じゃあ、今度、みんなで、思いっきり、狩りしようか」
『『『ヤッター、ヤッター!』』』
パタパタと羽を羽ばたかせ、嬉しそうにしている。元々、野生に溢れるかっこいい鳥たちだから、閉じ込めて飼っているのはいけなかったらしい。
「着いたぞ」
それは、それとして、温泉についたようだ。温泉に来た目的は、シルバーを洗うためなので、まずは、シルバーに水をかける。
『おお……!気持ち良いのだ』
シルバーは気持ち良さそうに、欠伸をしている。全然体を洗っていなかったので、てっきり、風呂嫌いかと思いきや、そうでもないようだ。
『そりゃお前、あんな冷たい水で毎回洗ってたら嫌にもなるぜ!』
「う……、シルバー。気づかなくて、ごめんよう……!」
『気にするでない。我も、必要ないかと思って言ってなかったしのう』
「それって、お風呂が必要ないとかいう意味だよね。それはそれで、まずいので、言って欲しかった」
『ふむ……。ワシは、野生でしか生きてこんかったから、分からんが、人間にとって、清潔は大切な事なのか?』
「そうだね。色々な病気を防ぐためにも、清潔は非常に重要だよ」
『ふむ。確かに、人間は病気になると、倒れると、聞いたことがあるのう。ワシらには分からぬ感覚だが、そうなのだろう。気をつける』
聞けば、シルバーも、ルーカスも、病気にかかった事がないらしい。羨ましい限りだ。
そんな事を話しながらも、せっせと、シルバーの体を洗い終わり、続いて、ルーカスの体も洗い、最後に、俺の体も洗い終わった。
「よーっし!体も洗い終わったし!いよいよ温泉だ!!」
ちゃぽん……、と入る。
ぷはーー!気持ち良い!
シルバーも、ルーカスも気持ちよさそうにしている。ちらっと、遠くを見てみると、ヘンリーとレオンとエドがいた。みんな気持ち良さそうだ。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「ぷはーー!気持ちよかったね!」
『おう!中々、良かったぞ!』
お風呂に入り終わった後は、しっかりと水分補給をする。今日のドリンクは、飲むヨーグルトだ。ごっくん!と、お風呂上がりに飲む、飲むヨーグルトは最高である。
「おい、リアム。どうせならさ、“あれ”やっていくか?」
「あれ?」
「エルフ式瞑想特訓」
もしかして。長老が言っていた世界樹の頂上に登るための訓練だろうか?いずれにせよ、初めて聞いた名前の特訓だな。
「分かった、やってみる」
「うっし!じゃあ、こっちだ」
何事も、体験だしな!
ここでしか出来ない体験をやってみよう!
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「ところで、リアム。なんで、ヨルムンガルドの事探してるんだっけ?」
エドに温泉を案内してもらっている最中、レオンが、俺に爆弾発言をする。
どうやら、今回の旅の目的を知らずに着いてきたようだ。
ドテッ……!後ろで、父上のヘンリーがずっこける。俺もずっこけたい。
「お、お、お前……知らなかったのかよ?」
「え、うん」
「なんで、逆に着いてこようと思った?」
「なんか、楽しそうかなって」
「それだけの理由か。はあ……」
「ヘンリーは違うのか?」
「俺は、あれだ。リアムが心配だったからだ」
「はい、ダウト。本音は?」
「う……、楽しそうだったからだな」
やっぱり、父上も、レオンも根っからの冒険者という意味で、似たもの同士だな。
『はあ、お主ら。全く。ワシが探したいのはな、万が一、ヨルムンガルドが運命教とやらに、捕まっていたら厄介だからだ。あの毒がどこかの組織に利用されていたらと思うと、背筋がゾッとする』
「そんなに影響があるのか」
『微量を混ぜるだけで、即死効果のある毒だけだったら、良いのだがな……、やつは対象者を呪う、呪いの毒などを出せるから、広く浅く負の影響を世界に与える事もできるのう……」
「なるほど、世界をコントロールしやすい能力を持っているのか。ところで、ヨルムンガルドって、シルバーとどっちが強いの?」
『もちろん、我だ。ヨルムンガルドは蛇だからな。俊敏性が遅いのだ。だから、入念の準備してきた相手に弱い』
「ほーう。じゃあ、捕まっている可能性もなきにしもあらず、……って感じか」
『うむ。もっとも、可能性はかなり低いがな。それでな。リアム。頼みがある』
「うん?」
『万が一、万が一だ。ヨルムンガルドが、あいつらに捉えられて、苦しんでいた場合、お主と従魔契約して欲しい』
「いいけどなんで?」
『従魔契約とは、お互いの力に対してメリットがある契約だ。契約する事によってお主も力を得るし、我ら従魔も、契約をすると、契約者から力を得ることができるのだ』
「へーー!初耳なんだけど」
『それは、我とルーカスが強すぎるゆえな。コカトリスには多少変化が見られたのではないか?』
「言われてみれば……?」
そう言われて、コカトリスを[絶対食堂領域]から出してくる。しっかり、今日の分の、卵を産んでくれているようだ。
「コカトリス。なんか、俺と従魔契約して、変化あった?」
『シャベレルヨウニナッター!』
『ツヨクナッター!イロガカワッター!オオキクナッター!』
『ツカエナイー、ツカエナイー、ツカイドコロガナーイ!』
3匹が元気にこちらに向かって羽をパタパタさせながら、答える。強くなったけど、使い所も大してないから、どうにかしてほしいとアピールしているようだ。
「うっ……!お、おう……、ありがとう。うん。じゃあ、今度、みんなで、思いっきり、狩りしようか」
『『『ヤッター、ヤッター!』』』
パタパタと羽を羽ばたかせ、嬉しそうにしている。元々、野生に溢れるかっこいい鳥たちだから、閉じ込めて飼っているのはいけなかったらしい。
「着いたぞ」
それは、それとして、温泉についたようだ。温泉に来た目的は、シルバーを洗うためなので、まずは、シルバーに水をかける。
『おお……!気持ち良いのだ』
シルバーは気持ち良さそうに、欠伸をしている。全然体を洗っていなかったので、てっきり、風呂嫌いかと思いきや、そうでもないようだ。
『そりゃお前、あんな冷たい水で毎回洗ってたら嫌にもなるぜ!』
「う……、シルバー。気づかなくて、ごめんよう……!」
『気にするでない。我も、必要ないかと思って言ってなかったしのう』
「それって、お風呂が必要ないとかいう意味だよね。それはそれで、まずいので、言って欲しかった」
『ふむ……。ワシは、野生でしか生きてこんかったから、分からんが、人間にとって、清潔は大切な事なのか?』
「そうだね。色々な病気を防ぐためにも、清潔は非常に重要だよ」
『ふむ。確かに、人間は病気になると、倒れると、聞いたことがあるのう。ワシらには分からぬ感覚だが、そうなのだろう。気をつける』
聞けば、シルバーも、ルーカスも、病気にかかった事がないらしい。羨ましい限りだ。
そんな事を話しながらも、せっせと、シルバーの体を洗い終わり、続いて、ルーカスの体も洗い、最後に、俺の体も洗い終わった。
「よーっし!体も洗い終わったし!いよいよ温泉だ!!」
ちゃぽん……、と入る。
ぷはーー!気持ち良い!
シルバーも、ルーカスも気持ちよさそうにしている。ちらっと、遠くを見てみると、ヘンリーとレオンとエドがいた。みんな気持ち良さそうだ。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「ぷはーー!気持ちよかったね!」
『おう!中々、良かったぞ!』
お風呂に入り終わった後は、しっかりと水分補給をする。今日のドリンクは、飲むヨーグルトだ。ごっくん!と、お風呂上がりに飲む、飲むヨーグルトは最高である。
「おい、リアム。どうせならさ、“あれ”やっていくか?」
「あれ?」
「エルフ式瞑想特訓」
もしかして。長老が言っていた世界樹の頂上に登るための訓練だろうか?いずれにせよ、初めて聞いた名前の特訓だな。
「分かった、やってみる」
「うっし!じゃあ、こっちだ」
何事も、体験だしな!
ここでしか出来ない体験をやってみよう!
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