3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

3章⭐︎新しい家族から学ぶ帝王学編⭐︎

エルフの村の瞑想体験！

－side リアム－



　温泉に上がった、俺らはエルフがやっている瞑想訓練をする事になった。今は、温泉の近くの、木々に囲まれ、少しひんやりした、広場にいる。
　瞑想訓練を極めると、世界樹の頂上に登って、精神や、感情を安定させ、見たいものだけ、見れる精神力がつくらしい。
　流石に、すぐに極める事は無理だそうだが、それ以外にも以下のような、様々な効果があり、1回でも、効果が多少あるようなので、やって損はないらしい。


①ストレスと不安の軽減
②集中力と注意力の向上
③血圧と心拍数の低下
④睡眠の質の向上


　特に、自然の中で、瞑想をする事によって、よりリラックス効果が高まるとの事なので、たまにエルフの村に来る観光客には大人気なアクティビティだとか。


「まず、瞑想の前の準備として、体をリラックスさせるために、ストレッチをして貰うぞ。深呼吸ー、吸ってー吐いてー、次、首回しー、その次、肩回しー、前屈ー、後屈ー」


　俺たちは、エドの指示のもと、ストレッチを行なっていく。一緒にやっているヘンリーとレオンも流石一流の冒険者というべきか、2人とも、マッチョなだけでなく、体が柔らかく、体感トレーニングも日頃からしているみたいだ。体が柔らかい。
　子供の俺が、1番硬いくらいだ。悔しいので、今度、レオンに色々教えてもらおう。


　それが終わった後、瞑想に入ったのだが、これが驚くことに、精霊石と呼ばれるところに、寝転びながら、無心で深呼吸するだけだった。なんなら、気持ちよくなって、そのまま寝ても構わない、との事だった。
　瞑想というと、脳筋で、精神統一をやる事がメインだったと思っていたが、どちらかというと、何も他に考えない結果、精神統一に自動的になるという非常に合理的な訓練だった。


　確かに、トレーニングしている最中は、お風呂上がりのストレッチが気持ちよくて、何も他には考えられなかった。
　瞑想の、最後の方は、スヤスヤ眠っていたしな。そんなこんなで、エルフ式瞑想訓練は、観光客に、人気の秘密も納得という、非常に気持ちのいい訓練だった。マッサージ行った後みたいに頭もスッキリだな。


「だけど、これ、本当に極めると、世界樹の頂上に登れるようになるの？」
「ああ。流石に今回は、初回だから、体験させなかったが、この村の自然の魔力と自分の魔力を一体化させるための精神的な訓練もあるからな。それを極めると出来ると長老が言っていた」


　なるほど……、瞑想にも段階があるのか。
　すぐに登れそうかもしれないとも思ったけれど、流石にそんな甘くはないようだ。
　そんなこんなで、温泉と、瞑想が終わった後は、とうとう、宴会の時間である。


『待ってたぜ！飯だ、飯！飯！お腹すいてきた！』
「確かに！いい感じにお腹も空いてきたな。
　今夜はたくさん食べれそうだ」
「ルーカスもレオンも、いつも、食ってるイメージあるけど……」
『お腹空くにも段階はあるからな！今日のお腹の具合は絶好調だ！』
「そうそう、今日は特にお腹が空いてるな。
　思えば、朝から何も食ってないし」
「ちょっと待て」
『ん？』「どうした？」
「ルーカスとレオンも今まで、何も食べてなかったの！？2人がいつも食べてる量から換算すると……あ、あの……、こ、怖いこと言ったな？とりあえず、長老は困らせないようにしようね」
「……？」
『分かった！』


　2人とも、いつも大体、大食いメンバーと一緒に食べているため、自分が食べる量の多さに自覚がないらしい。
　若干、いや、かなりの不安要素は残りつつも、長老達が、用意してくれている宴会会場に向かうことになった。


　長老達には申し訳ないが、俺もかなりお腹が空いている。しかも、ここまで、旅をしていた俺にとっては、久しぶりに、自分で作った以外の料理を食べる。どんな料理が出てくるのか、楽しみだな。


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