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4章⭐︎学園編⭐︎
授業内容一覧
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-side リアム-
「ノアに婚約者、そうか、そうだよな」
王族だもんな。いくらこんな数多のレディーを泣かせてそうな腹黒い性格をしていても婚約者くらいはいるだろう。
「なんか今、すごい失礼なこと考えていないかい?」
「べ、べ、別に?」
「あははっ!リアム様、とてもわかりやすいですわ~!」
ミラにまでそんな事を言われてしまった。
「ふふっ……!リアムは少し腹芸は苦手そうだねー」
「あははっ……!そうだね。まあ、僕たちの結婚は正式に決まったわけではないけれどね。15歳の時にまでお互いが嫌ではなかったら婚約者になる手筈だ」
「ほー、--って、だったら15歳までにノアが俺と旅するって決まったら、カミラとの婚約はどうするの!?」
思わず動揺して勢い任せに聞いてしまってから、2人が苦笑いしている顔を見て「しまった」とハッとする。2人の事を考えればもう少し関係性を見極めてから今の話を聞くのでも遅くなかったと思ったからだ。
「ごめ……」
「ああ、大丈夫だよ。そこら辺は既に話し合っているから。というか、冒険に一緒に行けないような人は流石に僕の婚約者は務まらないからね」
「そうだな、ノアの婚約者探しの第一条件が“戦える事”っていう事を聞いた時には、王宮中がざわついたものだけども」
「なるほど、流石ノア」
よく言えば婚約者選びの時点で将来のことをしっかり考えていらっしゃる。悪く言えば、だいぶズレている。色々と。
ん……??ちょっと待てよ?
「ノア、婚約者選んだのって何歳?」
「えーと、6歳かな」
「そんな将来の事を考えている6歳児いてたまるか」
「その言葉、そっくりそのまま君にお返しするよ」
うっ……!俺は転生者だからな。
それをこの場では言えないから黙ってノアを軽く睨むと、悪戯っ子な笑いを返してくる。……こいつっ、確信犯だ。
それにしても、やはり、ノアも化け物だけが持つことを許される鑑定スキルを持っているだけあってどこか頭のネジが外れていたらしい。
「ねえ、リアム。君、また失礼なこと……」
「おーーい!!お兄様方~!早くしないと置いていきますわよ~!」
「置いてくよーー!」
「ああ、うん分かった、話は後で」
「うん、分かった。頭のネジ外れた腹黒王子」
「……うーん、少しは本音を隠して欲しかったな」
「腹芸は苦手なもので」
「……」
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
朝から、とても驚いたものの、驚いたままでもいられないので、そのまま席に着く。
ちょうど、担任のドSっぽい教師、カーティス先生もやってきたのでそのまま授業が開始される。
といっても、1番最初なので、どんな授業があるかの紹介だ。
まず、ここの王立魔法学園は、初等部、中等部、高等部それぞれ3年ずつあり、教育レベルはこの世界最高峰の学園である。入学資格は貴族か一定以上の学費と寄付金を会社に払った者。貴族は貴族科、一般の方は普通科にコースが分かれている。
入学難易度は普通、飛び級も可能だが、卒業するのは難しいとされている。
以下が初等部で行われるざっくりとした授業である。
1. 魔法基礎理論
2. 呪文の詠唱と実践
3. 杖の基本扱いと魔法の制御
4. 魔法生物学とドライ王国の生態系(生物)
5. 魔法の歴史と伝統(歴史)
6. 基本的な魔法応用と実習
7. 魔法防御の技術と呪文解読
8. 魔法アーツと創造性の授業(芸術)
9. 魔法文学と詩の研究(文学)
10. 魔法道徳と倫理
これに加えて貴族科では、初等部から高等部にかけて以下のことをじっくり学ぶようだ。
1. 貴族のための特別な礼儀と魔法管理
2. 王室や貴族の歴史と伝統
3. 貴族同士の外交と魔法の利用に関する授業
4. 王国統治に関する基礎知識とリーダーシップトレーニング
5. 貴族社会の魔法的な慣習と儀式
6. 貴族のための特別な魔法アーツとエチケット
「初めて聞く内容ばかりだな」
「そうだねえ。ヘンリー様やレオン殿にも色々教えてもらっているとは思うけど、戦闘訓練で実践的に学ぶのと、学校で理論的に学ぶのとでは全然違って楽しいと思うよ」
「だな」
どんな授業かはあまり想像もついていないが楽しみだ。
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「ノアに婚約者、そうか、そうだよな」
王族だもんな。いくらこんな数多のレディーを泣かせてそうな腹黒い性格をしていても婚約者くらいはいるだろう。
「なんか今、すごい失礼なこと考えていないかい?」
「べ、べ、別に?」
「あははっ!リアム様、とてもわかりやすいですわ~!」
ミラにまでそんな事を言われてしまった。
「ふふっ……!リアムは少し腹芸は苦手そうだねー」
「あははっ……!そうだね。まあ、僕たちの結婚は正式に決まったわけではないけれどね。15歳の時にまでお互いが嫌ではなかったら婚約者になる手筈だ」
「ほー、--って、だったら15歳までにノアが俺と旅するって決まったら、カミラとの婚約はどうするの!?」
思わず動揺して勢い任せに聞いてしまってから、2人が苦笑いしている顔を見て「しまった」とハッとする。2人の事を考えればもう少し関係性を見極めてから今の話を聞くのでも遅くなかったと思ったからだ。
「ごめ……」
「ああ、大丈夫だよ。そこら辺は既に話し合っているから。というか、冒険に一緒に行けないような人は流石に僕の婚約者は務まらないからね」
「そうだな、ノアの婚約者探しの第一条件が“戦える事”っていう事を聞いた時には、王宮中がざわついたものだけども」
「なるほど、流石ノア」
よく言えば婚約者選びの時点で将来のことをしっかり考えていらっしゃる。悪く言えば、だいぶズレている。色々と。
ん……??ちょっと待てよ?
「ノア、婚約者選んだのって何歳?」
「えーと、6歳かな」
「そんな将来の事を考えている6歳児いてたまるか」
「その言葉、そっくりそのまま君にお返しするよ」
うっ……!俺は転生者だからな。
それをこの場では言えないから黙ってノアを軽く睨むと、悪戯っ子な笑いを返してくる。……こいつっ、確信犯だ。
それにしても、やはり、ノアも化け物だけが持つことを許される鑑定スキルを持っているだけあってどこか頭のネジが外れていたらしい。
「ねえ、リアム。君、また失礼なこと……」
「おーーい!!お兄様方~!早くしないと置いていきますわよ~!」
「置いてくよーー!」
「ああ、うん分かった、話は後で」
「うん、分かった。頭のネジ外れた腹黒王子」
「……うーん、少しは本音を隠して欲しかったな」
「腹芸は苦手なもので」
「……」
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
朝から、とても驚いたものの、驚いたままでもいられないので、そのまま席に着く。
ちょうど、担任のドSっぽい教師、カーティス先生もやってきたのでそのまま授業が開始される。
といっても、1番最初なので、どんな授業があるかの紹介だ。
まず、ここの王立魔法学園は、初等部、中等部、高等部それぞれ3年ずつあり、教育レベルはこの世界最高峰の学園である。入学資格は貴族か一定以上の学費と寄付金を会社に払った者。貴族は貴族科、一般の方は普通科にコースが分かれている。
入学難易度は普通、飛び級も可能だが、卒業するのは難しいとされている。
以下が初等部で行われるざっくりとした授業である。
1. 魔法基礎理論
2. 呪文の詠唱と実践
3. 杖の基本扱いと魔法の制御
4. 魔法生物学とドライ王国の生態系(生物)
5. 魔法の歴史と伝統(歴史)
6. 基本的な魔法応用と実習
7. 魔法防御の技術と呪文解読
8. 魔法アーツと創造性の授業(芸術)
9. 魔法文学と詩の研究(文学)
10. 魔法道徳と倫理
これに加えて貴族科では、初等部から高等部にかけて以下のことをじっくり学ぶようだ。
1. 貴族のための特別な礼儀と魔法管理
2. 王室や貴族の歴史と伝統
3. 貴族同士の外交と魔法の利用に関する授業
4. 王国統治に関する基礎知識とリーダーシップトレーニング
5. 貴族社会の魔法的な慣習と儀式
6. 貴族のための特別な魔法アーツとエチケット
「初めて聞く内容ばかりだな」
「そうだねえ。ヘンリー様やレオン殿にも色々教えてもらっているとは思うけど、戦闘訓練で実践的に学ぶのと、学校で理論的に学ぶのとでは全然違って楽しいと思うよ」
「だな」
どんな授業かはあまり想像もついていないが楽しみだ。
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