3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

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4章⭐︎学園編⭐︎

能力試験概要

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-side リアム-


「これから魔法の総合的な実力についてこれからクラス分けテストを行う」


 ざっくりとした説明の後、担任のカーティス先生がはじめの授業を行うことになった。
 どうやら、魔法の授業については平民、貴族、王族関係なく実力で行うらしい。
 ここで上のクラスになれば、平民にとっては将来の進路で有利になりやすくなる、貴族にとっては優秀な友達ができれば後々自分にとって働く試験と言えるだろう。
 ……まあ、所詮は初等部の授業なのでそこまでは関係ないし才能の部分も大きい内容になっているが、それでも重要な試験にとっては変わりないだろう。


「リアム、おそらく僕たち二人で最終決戦だと思うけど、よろしく」
「随分な自信だな。そもそも、ノア、お前戦えるのか?」
「多分、王宮での評判はなかなかだったよ」
「うわっ……、結構だな、それは」
「なんでちょっと及び腰になるのさ、それで」


 だって、王宮の人たち結構な猛者ばかりだったからな。強いのは間違いないのだろう。
 そーいえば、長い付き合いになるけどいまだにノアの実力って知らないんだよな。
 ルーカスの鑑定で知ることもできないし、本人も血気盛んというよりは大人しめな性格だ。脳筋よりは圧倒的に頭脳派だし、そもそも戦っているところを見たことがない。
 ……まあ、そもそも王族が戦うところを見るということ自体が結構やばめな状況なのだろうけれど。


「そーいえばさ、ノアって普段護衛とかつけてなかったの?王族って普通護衛がいるもんんだと思っていたけれど」
「あっ、それはね……」
「こら!そこ!私語しない!」
「……!!?」


 コソコソと話しているのがバレてびっくりする。今せっかく、良い話を聞けるところだったのに……。
 言い訳しようと思ったら、--キッ!!と睨まれたので、とりあえず、黙って聞いておこう。
 カーティス先生によると、魔法の総合試験は以下の3つの観点から評価されるみたいだ。


 1.実技試験:受験者は与えられた魔法器具を使って、魔力、魔法属性を図ります。また、指定された魔法を正確に詠唱し、効果的に展開する必要があります。才能の部分。
 2.戦術試験:複数の魔法使いでチームを構成し、与えられたシミュレーションされた戦闘シナリオで戦術を駆使して勝利する必要があります。実力の部分。
 3.創造力の試験:与えられた課題に対して、創造的な魔法の使用方法を考え出し、実際に実践する能力を評価します。応用の部分。


「1、2はともかく3の創造力の試験は面白いな。応用力というところも見ているのか」
「どちらかというと、適応力じゃない?戦闘に応じて適切な魔法を作れるかどうかの」


 なるほど……、もし相手が自分の情報を事前に手に入れてメタって来た時に、それに応じで適切な対応をできるかの試験らしい。
 なかなか考えられている。


『まあ、比重的には戦闘試験が圧倒的に大きいだろうな!結局は実力が全てだしな!』
「そうとも言えないよ、初等部はまだ基礎を勉強する段階だから、才能がある人間が先頭で強いとは限らないからな、そこのところも加味されているとみた」
「意見がわれたね、どうだろう」


 気になっていると、点数配分の割合も発表された。実技試験2割、戦闘試験5割、創造試験3割だ。


『よっし!』
「ルーカスが正解かー」
「そうとも限らないよ」
「『へっ……!?』」
『戦闘試験も結局は魔力量に応じて勝敗が決まりやすくなりますからね、それに加えて実技試験2割ともなるとほぼ7割が才能と言っと良いのではないですか?加えて戦闘試験があまり成績良くなくても才能さえあれば2割はもらえる、結構な優遇ですよ』
「そーいうこと、だから結局は才能の部分が大きい」
『そっかー』


 そうか、まあそうだよな。
 魔法は結局才能。
 この世界に来て、周りが才能ある人間しかいなかったから当たり前のようにみんな魔法が上手かったけれど、そりゃ不得意な人だっているよな。
 もちろん、本当に不得意な生徒は入試の段階で落とされるから、ここにいる人たちはそれでも恵まれてる方だとは思うけれど、厳しい世界だ。


「まあ、もし才能がなくても戦闘試験さえなんとかなれば十分一番上のクラスを狙える点数配分だね」
「逆に言えばそういうことだな、俺たちにとってはありがたいか」


 --バチバチバチッ!


 親友でありライバルであるノアと火花を散らしながら、戦闘試験を楽しみにするのだった。


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