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4章⭐︎学園編⭐︎
プレーヤーには何ができる?
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ーside リアムー
「まずは、エルフがよく使う魔法の杖の作り方から説明するね」
「えっ!?」
「心配しなくても、エルフが日常的に使うようなものではなく、簡易的なものだから、作るのは楽だよ。これがあるのとないのとでは訳が違うんだ」
ほうほう。エドによると、安定的に魔法を放つ上で、杖の構造を知っておくことは非常に重要らしい。
何かをする前に、仕組みを勉強してから実践に入ることは勉強において基本中の基本だからな。
魔法基礎理論はまさしく、魔法がどういうふうに構成されるのかの基本が学べる授業のようだ。
「普通は、エルフに杖の作り方などは学べないからな、みんな心して聞くように」
あ、やっぱりそうだよね。当たり前だけど、エルフの人数は人間に比べてはるかに少ない上、寿命が長いため、大体人間の国にいるエルフは偉いポストについている場合が多い。したがって、いくら魔法学院の生徒に貴族が多いと言っても、相手も同じ貴族であるので教えてくれとは頼みづらい。
今回、エドが受けてくれたのも、カーティス先生の熱意のおかげだろう。
「使う木材はエルフの里で用意してもらった。貴重なものだ」
「俺たちにとってはどこにでも生えている一般的な木だけど、人間の国ではあまり見かけない木ではあるね」
ほーん。あそこに生えていた木そんなに高価なものだったんだ。もっととってくればよかった。
「ちなみに、リアムはもっと貴重な木たくさん持っているだろうから、そっち使うといいよ」
もっと貴重な木?そんなのあったっけ?
あ、そういえば、長老に最後お別れの時色々なものを持たせてもらった気がする。
確かあの中に木があったなあ。そう思ってマジックバッグから取り出す。
「なっ、それ、ななな……」
「なっ……!」
カーティス先生とアレクが驚いた声を上げる…
「それは、エルフの中でも限られた者にしか与えられないとされている伝説の木」
「そうだねー、まああれだけピンチだった里の経済を救ってもらったんだからね。当然の見返りだよ」
どええええーーー。この木、そんな貴重だったんだ。大事にしよ。長老もちゃんと説明してよね。
「それほどまでにエルフに貢献しているとは、流石リアム」
「い、いやあ。それほどでも」
『まんざらでもありそうにしろ!リアム』
『無理無理カタツムリ!』
珍しく、カーティス先生から褒めら、尊敬の眼差しを当てられる。ルーカスに言われた通り、全然全くまんざらでもない。まんざらさ皆無。
とはいえ、若干ではあるが、普段あまり尊敬の念とか抜けなさそうなカーティス先生からの攻撃に、居心地悪くしているとエドが助け舟を出してきた。
「そういえば、おじいちゃんが言ってたんだけどさ、リアムの料理って食べるとポーション効果があるみたいだよね?」
「へ?」
助け舟だったけど、その船に爆弾しかけられてた。
流石長老。そんな事に気がついてめっちゃ良いアドバイスを教えてくれるなんて。こんなテンパってる時じゃ無かったらめっちゃ感謝だ。
そういえば、考えたことがあった。これはもしゲームみたいなものだとして、プレーヤーには何が出来るんだろうって。良い飯を作って、勇者や聖女に振る舞うことが一番みんなにとって助けになるということか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「まずは、エルフがよく使う魔法の杖の作り方から説明するね」
「えっ!?」
「心配しなくても、エルフが日常的に使うようなものではなく、簡易的なものだから、作るのは楽だよ。これがあるのとないのとでは訳が違うんだ」
ほうほう。エドによると、安定的に魔法を放つ上で、杖の構造を知っておくことは非常に重要らしい。
何かをする前に、仕組みを勉強してから実践に入ることは勉強において基本中の基本だからな。
魔法基礎理論はまさしく、魔法がどういうふうに構成されるのかの基本が学べる授業のようだ。
「普通は、エルフに杖の作り方などは学べないからな、みんな心して聞くように」
あ、やっぱりそうだよね。当たり前だけど、エルフの人数は人間に比べてはるかに少ない上、寿命が長いため、大体人間の国にいるエルフは偉いポストについている場合が多い。したがって、いくら魔法学院の生徒に貴族が多いと言っても、相手も同じ貴族であるので教えてくれとは頼みづらい。
今回、エドが受けてくれたのも、カーティス先生の熱意のおかげだろう。
「使う木材はエルフの里で用意してもらった。貴重なものだ」
「俺たちにとってはどこにでも生えている一般的な木だけど、人間の国ではあまり見かけない木ではあるね」
ほーん。あそこに生えていた木そんなに高価なものだったんだ。もっととってくればよかった。
「ちなみに、リアムはもっと貴重な木たくさん持っているだろうから、そっち使うといいよ」
もっと貴重な木?そんなのあったっけ?
あ、そういえば、長老に最後お別れの時色々なものを持たせてもらった気がする。
確かあの中に木があったなあ。そう思ってマジックバッグから取り出す。
「なっ、それ、ななな……」
「なっ……!」
カーティス先生とアレクが驚いた声を上げる…
「それは、エルフの中でも限られた者にしか与えられないとされている伝説の木」
「そうだねー、まああれだけピンチだった里の経済を救ってもらったんだからね。当然の見返りだよ」
どええええーーー。この木、そんな貴重だったんだ。大事にしよ。長老もちゃんと説明してよね。
「それほどまでにエルフに貢献しているとは、流石リアム」
「い、いやあ。それほどでも」
『まんざらでもありそうにしろ!リアム』
『無理無理カタツムリ!』
珍しく、カーティス先生から褒めら、尊敬の眼差しを当てられる。ルーカスに言われた通り、全然全くまんざらでもない。まんざらさ皆無。
とはいえ、若干ではあるが、普段あまり尊敬の念とか抜けなさそうなカーティス先生からの攻撃に、居心地悪くしているとエドが助け舟を出してきた。
「そういえば、おじいちゃんが言ってたんだけどさ、リアムの料理って食べるとポーション効果があるみたいだよね?」
「へ?」
助け舟だったけど、その船に爆弾しかけられてた。
流石長老。そんな事に気がついてめっちゃ良いアドバイスを教えてくれるなんて。こんなテンパってる時じゃ無かったらめっちゃ感謝だ。
そういえば、考えたことがあった。これはもしゲームみたいなものだとして、プレーヤーには何が出来るんだろうって。良い飯を作って、勇者や聖女に振る舞うことが一番みんなにとって助けになるということか?
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