転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ

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3章⭐︎6歳中盤〜7歳⭐︎

正気の沙汰では無いですね

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-side ラインハルト-



「まずは科学の建物から建てようかな。
 一番楽そうだし。」
「わかった。僕にも何か手伝えることあったら教えて!」
「そうだなー……だったら、ルイは魔法陣学の先生を呼んでほしいかも。建設する時のアポとってくれると助かる。」
「了解!」


 研究……と言っても、何を研究するかによって、必要な設備は全然違う。ルイと色々相談した結果、分野を3つに絞った。
 魔法陣学、科学、そして料理である。


 そこで料理が入るのは、??と思われるかもしれないが、これは自分の趣味用である。
 ルイと一緒にいる時間をもっと取るためにはなるべく同じ建物内で好きなことを研究した方がいいと思ったから選んだ。


 ジェフからの依頼で売った物で1番利益を出しているものが、実はレシピ本である事も理由のもう一つだ。
 これは、ラッキー公爵家秘伝のレシピを貴族向けに高い値段で売ると宣伝した結果である。
 実態は前世の記憶を頼りに、この世界でまだ世に出ていないレシピをまとめた物なので、公爵家では出てきていなかった品だ。
 もちろん、父上に許可は取っていた事業ではあるが、宣伝文句はまったくの嘘であった。


 しかし、レシピ本のお陰で、最近では公爵家に行くと、パスタやうどん。ラーメンなど麺類が出てくるように出てくるようになり、真実になりつつある。
 流石プロが作る料理なだけあって、レシピに書いてある以上のクオリティに仕上がっていて、控えめに言って最高の状況だ。
 

「ラインハルト。言われていた物揃えといたぞ。」
「お、マーク。ありがとう。」
「しっかし……流石ラインハルト様。
 いくらルイ様のためとはいえ、相変わらず、やる事が大胆です。」
「本当にな。こんな高級品を建築のために使いうなんて、ラインハルトが言い出していなければ正気を疑うぞ。……ラインハルトが言い出していなければ。」
「待て……今、強調しなくていいこと、2回言ったな2回。わざわざ。
 それに、気のせいでなければ、俺は常日頃正気の沙汰ではないことを行なっているみたいな事言われた気もするんだが。」
「それを気のせいだと思う選択肢があると思っている時点で、流石我が主人という感じだな。」
「本当ですねえ。」
「おいっ。」


 とまあ、そんな事は置いておいて。ルイがどんな研究棟にしたいか考えていた間、暇だった俺はマッキンリーに寄り、研究に必要な物をできるだけ、買い集めていた。
 その道中、たまたま寄った石を売る専門店で、俺はとある物を発見した。
 そう……大理石である。


 思わず、それに一目惚れしてしまった俺はちょっと……いや、かなり贅沢だが、研究棟は大理石で建てるのが一番いいと思ったのだ。
 あれ?今考えたらマークの言う通りこの時の行動は少しおかしかったのかもしれない。
 ま……まあ、だけど、衝動買いする時なんてそんな物だろう。うん。


 見た目や性能面で、本邸より豪華になってしまわないかとも思ったのだが、これを見れば1発で俺が婚約者を大切にしている事が分かるものがあればなあ……とは以前から思っていたのだ。
 気持ちも大事だが、物理的な贈り物も大事だと言う事はこの国の貴族社会では常識である。


 俺も以前からルイへの贈り物は度々悩んで、カステラを送ったりしていたのだが、やっぱり形に残る宝石類を送りたかった。
 しかし、ルイは興味が無かったようで断られていたのだ。
 今回は断られなかったし、これで悩みの種が一つ減って良かったな。


 日頃の感謝とお詫びを込めて、俺がジェフの商会との商売で稼いでいる利益2ヶ月分を投入した結果、側近たちに正気の沙汰を疑われながら、魔法で大理石を必要な形に切り始める事になったのだった。




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