52 / 63
4章⭐︎7歳〜冒険者編⭐︎
禁書に反応する剣
しおりを挟む
-side ラインハルト-
「そもそも普通の武器がめちゃくちゃ面白いんだよね」
普通にいい感じの武器カタログをパラパラめくりながらそう感じる。
今まで師匠もおらず、精霊たちとマイペースと戦闘訓練をしていた俺。
おそらく、結構ビシバシ鍛えられているとは思うが、こういった普通の武器を使うこなせる基礎的な能力向上が出来ているかと言われるとそうではないと思う。
「ラインハルトの場合、使うのはどの武器でも面白い気がするな」
「まず、戦闘の基礎知識が足りてないですからね」
そうなんだよね。マークとアルバートの言う通りだ。多分俺の今の段階の場合、どんな武器が自分の体にあっているか?ではなく、どんな戦い方が良いか?戦う目的は何か?によって選ぶ武器は変わるだろう。
俺とルイの冒険の目的は強くなって魔物を倒す事ではある。もっと言うと、研究素材を良い素材を手に入れたい。
まずは目的を明確化して、その後武器を選んで、問題点があったら専門家や先輩冒険者に聞く、そしてまたその問題点を改善するために工夫して実行。
これが強くなる上達の流れだと思うなあ。
つまり、PDCAサイクルを回せば良いということ。そのためには、どんな魔物を倒すかという具体的な目標が必要かなあと思っている。それが、努力をして強くなることだと勝手に考えている。
「めんどくさいわね~!みんな纏めて倒せたらそれがいいに越したことはなくない?」
「脳筋だぜ」
「力こそパワー」
まあ、そんな小難しく考える努力型の人間に対して、そんなの関係ないよっていう天才っているよな。
ただ、俺はそういうあっさりやったらなんか出来ちゃったのよりはプロセスを大事にしたい。そういう、プロセスをしっかりして改善点を炙り出した戦い方の方が何倍も強くなっている感じがするからだ。
努力型vs天才型。天才型には憧れるけど、結局最後に勝つのはプロセスもしっかりしている人間だろう。
「あんまり小難しく考えないほうがいいよ。たかが武器選びに」
「ルイ。たかが武器選びって、武器選びが一番大事じゃないの?」
「それはそうだけど、結局手にとって実戦に勝るものはないよ。カタログ眺めてる時間より、試しに戦うとか実際武器を手に取るとかいう時間を大切にした方がいい」
「それは確かに」
というわけで、店員さんに言って、色々な武器を実際に持ってきてもらう事にした。
武器は俺が扱うように少し小さめの武器だ。サイズが体に合わせて変化する魔導武器がほとんどではあるが。
「ほーう、なかなか良い武器が揃ってるじゃねえか!」
「なかなかだわ」
「参考になる」
精霊たちも満足そうにしている。
というか、さらっといるけれど、精霊達がいることによって武器に影響が出たりはしないのだろうか?気づいたら、気に入った無事に加護を与えていたとか。
「おっ……!これとか良さげだな、加護あげとこっと!」
「これも悪くないわねえほいっと」
「ポイっと」
「……!あっ!こら!」
言わんこっちゃない。
「す、すいません」
「いえいえ!精霊様にうちの武器の加護をいただけるなんて……!感無量です!」
店員さんは感動している。そこまで気にしてなさそうだからいいのかな?
「あ、あの……!一応、加護を与えてしまったものは全て買い取りますんで……」
「あっ……!そうですよね。心配せずとも、武器は公爵家の方々にお売りいたしますので、安心してください」
良かった。
ほっとしていると、店員さんが次の武器を持ってきてくれる。
漆黒の綺麗な剣だ。俺はその剣を手に取ろうとする。
--ピッカー!!!!
「え?」
離すと剣の光が治った。
もう一度手に取る。
--ピッカーー!
また光る。
「アルバート。これ触ってみて」
「ああ」
そばに控えていたアルバートが手に取る。
--シーン……。
しかし、何も起こらない。
この剣を手に取ると、俺にだけ反応する。
もしかして……。
「まさか、この剣に俺が選ばれし使い手ってこと!?」
キタコレ!!
よっしゃ!!
--バッシャアアアア!!!!
そんな浮かれて小躍りしていると、ソフィアに水をぶっかけられる。
「んなわけあるか!」
「冗談も大概にしなさいよね」
「自意識過剰」
ええええ……。
知っていたけれど。
「はあ……、まったく。その剣、禁書に反応しているだけだわ」
「……禁書?」
そういえば、そんなの持っていたな。
--------------------------------
[宣伝]
この世界と繋がっている、エドワードが主人公の小説「第七王子のずぼらなダンジョンレビュー[blog]」をカクヨム様にて書き始めました。もしよろしければ、お願いいたします!
「そもそも普通の武器がめちゃくちゃ面白いんだよね」
普通にいい感じの武器カタログをパラパラめくりながらそう感じる。
今まで師匠もおらず、精霊たちとマイペースと戦闘訓練をしていた俺。
おそらく、結構ビシバシ鍛えられているとは思うが、こういった普通の武器を使うこなせる基礎的な能力向上が出来ているかと言われるとそうではないと思う。
「ラインハルトの場合、使うのはどの武器でも面白い気がするな」
「まず、戦闘の基礎知識が足りてないですからね」
そうなんだよね。マークとアルバートの言う通りだ。多分俺の今の段階の場合、どんな武器が自分の体にあっているか?ではなく、どんな戦い方が良いか?戦う目的は何か?によって選ぶ武器は変わるだろう。
俺とルイの冒険の目的は強くなって魔物を倒す事ではある。もっと言うと、研究素材を良い素材を手に入れたい。
まずは目的を明確化して、その後武器を選んで、問題点があったら専門家や先輩冒険者に聞く、そしてまたその問題点を改善するために工夫して実行。
これが強くなる上達の流れだと思うなあ。
つまり、PDCAサイクルを回せば良いということ。そのためには、どんな魔物を倒すかという具体的な目標が必要かなあと思っている。それが、努力をして強くなることだと勝手に考えている。
「めんどくさいわね~!みんな纏めて倒せたらそれがいいに越したことはなくない?」
「脳筋だぜ」
「力こそパワー」
まあ、そんな小難しく考える努力型の人間に対して、そんなの関係ないよっていう天才っているよな。
ただ、俺はそういうあっさりやったらなんか出来ちゃったのよりはプロセスを大事にしたい。そういう、プロセスをしっかりして改善点を炙り出した戦い方の方が何倍も強くなっている感じがするからだ。
努力型vs天才型。天才型には憧れるけど、結局最後に勝つのはプロセスもしっかりしている人間だろう。
「あんまり小難しく考えないほうがいいよ。たかが武器選びに」
「ルイ。たかが武器選びって、武器選びが一番大事じゃないの?」
「それはそうだけど、結局手にとって実戦に勝るものはないよ。カタログ眺めてる時間より、試しに戦うとか実際武器を手に取るとかいう時間を大切にした方がいい」
「それは確かに」
というわけで、店員さんに言って、色々な武器を実際に持ってきてもらう事にした。
武器は俺が扱うように少し小さめの武器だ。サイズが体に合わせて変化する魔導武器がほとんどではあるが。
「ほーう、なかなか良い武器が揃ってるじゃねえか!」
「なかなかだわ」
「参考になる」
精霊たちも満足そうにしている。
というか、さらっといるけれど、精霊達がいることによって武器に影響が出たりはしないのだろうか?気づいたら、気に入った無事に加護を与えていたとか。
「おっ……!これとか良さげだな、加護あげとこっと!」
「これも悪くないわねえほいっと」
「ポイっと」
「……!あっ!こら!」
言わんこっちゃない。
「す、すいません」
「いえいえ!精霊様にうちの武器の加護をいただけるなんて……!感無量です!」
店員さんは感動している。そこまで気にしてなさそうだからいいのかな?
「あ、あの……!一応、加護を与えてしまったものは全て買い取りますんで……」
「あっ……!そうですよね。心配せずとも、武器は公爵家の方々にお売りいたしますので、安心してください」
良かった。
ほっとしていると、店員さんが次の武器を持ってきてくれる。
漆黒の綺麗な剣だ。俺はその剣を手に取ろうとする。
--ピッカー!!!!
「え?」
離すと剣の光が治った。
もう一度手に取る。
--ピッカーー!
また光る。
「アルバート。これ触ってみて」
「ああ」
そばに控えていたアルバートが手に取る。
--シーン……。
しかし、何も起こらない。
この剣を手に取ると、俺にだけ反応する。
もしかして……。
「まさか、この剣に俺が選ばれし使い手ってこと!?」
キタコレ!!
よっしゃ!!
--バッシャアアアア!!!!
そんな浮かれて小躍りしていると、ソフィアに水をぶっかけられる。
「んなわけあるか!」
「冗談も大概にしなさいよね」
「自意識過剰」
ええええ……。
知っていたけれど。
「はあ……、まったく。その剣、禁書に反応しているだけだわ」
「……禁書?」
そういえば、そんなの持っていたな。
--------------------------------
[宣伝]
この世界と繋がっている、エドワードが主人公の小説「第七王子のずぼらなダンジョンレビュー[blog]」をカクヨム様にて書き始めました。もしよろしければ、お願いいたします!
258
あなたにおすすめの小説
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。