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閑話借金大国③
しおりを挟む南帝国との関係が切れてしまえば敵国がすぐにでも攻めて来る。
既に自国を守る術はない。
兵も疲弊して使い物にはならず。
真面な騎士は少し前に大量に国を出てしまった。
自分だえ無事ならいいという行動に騎士団は愛想を尽かしたのだ。
それでもなんとか止める為に国を封鎖したのだ。
国に出れ無くなればと思ったが、国に閉じ込められても従わなければいい話だ。
中には、冒険者だったものは出国が可能だし、他国との間にコネクションがある者や、妻が他国の貴族であれば不当な理由で留め置けば抗議の声が上がる。
それでも強引な真似をした中、最悪なことが起きた。
王は愚行にも騎士団の妻を人質にして、自分の手元に置いたのだ。
その後、妻を無理やり自分の者にしようとしたのだ。
王に逆らえばどうなるか見せしめにするために。
しかしその女性は貞婦だった。
例えどんな命令でも夫を裏切るような真似はしなかった。
操を守るべく大勢の貴族、侍女が見ている傍で王宮の最上階から身を投げたのだった。
それを目の当たりにした騎士団長は妻の後を追うようにして身を投げたのだ。
そのあまりにも潔さに多くの人の涙を誘った。
同時に王がとんでもない悪人出ることは国中の噂になり、命じられても従うことがなかったのだ。
そして現在、最後の頼みの綱である南帝国にも見放された王はなすすべもなかった。
「陛下…」
同じく一人では何もできないギョームは真っ青な表情をしてオロオロするばかりだった。
(ここまで、無能だったとは!)
責任者としてこの場に呼んだが意味がなかった。
いるだけで相手を不快にするだけだった。
むしろ呼ばない方が良かった。
あわよくば自分の代わりにと思っていたのだ。
「貴様は領地召し上げ爵位取り上げ並びに国家反逆罪だ!」
「そんな!」
「外交を潰したのだ!罪人になりたくなくばレシピを探し、先方に許しを得ろ!貴様の婚約者は優れた魔術師であり聖女と言ったな!」
「えっ…私が?」
「まさか役立たずのあの小娘よりもできそこないということはないだろう!体でも売るなりして媚びを売ってあの勅使の許しを得ろ!」
何所までも自分では動かない王だった。
そんなことで許しを得ることはできないと解っていない。
対する体を売れと言われたジェレミアは逃げることもできなかった。
しかし、南帝国の勅使は元聖職者であり人徳者故に、そんな手は通じるまでもなく南帝国との関係は最悪なものとなり敵対することとなった。
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