百姓貴族はお呼びじゃないと言われ婚約破棄をされて追放されたので隣国で農業しながら幸せになります!

ユウ

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67三毛猫王様

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ほとんど猫バスのような馬車だ。
馬車が猫が化けた姿らしいのだけど、中から一匹の猫が現れる。


「お初にめにかかります」

「へ?」

これは、三毛猫?
おもいっきりなじみのある猫だ!


「私めが、シャトレーヌ王国国王のミケランジェロと申します」

「ご丁寧にありがとうございます」


いやいや、ミケンランジェロって何?

「愛称ミケでございます」

やっぱり猫だろ。
普通の猫だろ!


「この度は援助をしていただき誠にありがとうございます。こちらは我が国から心ばかりの感謝のしるしです」


渡されたのは見る限りカリカリやキャットフードのたぐいだ。
こんなもんをどうしろと?

食べるの?
私達で食べろと?

いくら好き嫌いなくてもお腹壊すからね?


「ありがとうございます」

食べ物を貰って嬉しくないなんて初めてだ。
後で従魔に食べて貰おう。


好き嫌いないし大丈夫だよね?


「食料までいただき、なんと感謝して良いか…狩りの女神エロニカ様にもお伝えします。このご恩は一生忘れません。国が安定したらネズミを届けます」

「はは…」

正直ネズミなんて要らない。
いくら何でもネズミは美味しくないんだもん!


「陛下、滞在期間はご遠慮なくご自由にお過ごしください」

「アレク殿、ありがとうございます」


こうして猫の国の王様は一週間滞在することとなり、派遣されるノームとも交流をすることになったのだ。



「できる限り、不自由がないようにしたいから頼んだぞ」

「お任せください」


ギルドにも頼み込み猫の王様にできるだけのことをしたいと言うアレクは空いている時間も接待やら視察に関しても動き回っている。


夜遅くにギルドの職人さんとも話しているのを聞いてしまった。


「陛下は多くの友を側近を失っている…できるだけのことを」

「承知しております」

「本当は平和に過ごしたいだけなんだ」


アレクの声が辛そうだった。
何時も優しいアレクは自分の事で怒ることはなかった。


誰かの為だ。



「クゥーン」

「アルフ?帰ってたの?」

「ワフ…」

他国に出向いていたアルフが戻って来た。
隣にはハチもいる。


「アルフ、アレクが悲しんでいるの。助けてあげたい」

「ワフ…」

でも私は政治的なことには口出しできないし、しないことになっている。
私の身を守る為でもある。


「私が直接関わらず、助ける方法はいかな」

「ワフ!」

「え?」

アルフがじっと私を見ながら吠える。


「え?どうしたの?」

「ワフ!」

ハチも頷く。

二匹を見てふと気づく。

そうか!
フェンリルだ。

その手があった!





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