令嬢は大公に溺愛され過ぎている。

ユウ

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裁き

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罪状を上げれば限りがない。
王太后が死刑を判断すれば覆すのは不可能だった。


(死刑なんて嫌よ!!)

(何でこんな目に!!)



死刑宣告を待つだけの二人は生きた心地がしない。


「先程も言っていたようにこの二人は数多の罪を重ね王族を侮辱し、めでたい宴をぶち壊した」


大勢が見守る中背筋を伸ばして声をあげる。


「罪状をあげれば死刑は免れぬ」


カテリーナとルクレチアは震えるが…


「しかし被害者であるアレーシャの言葉を聞かぬわけにも行かぬ。なんせ大公殿下の妃となるのだからのぉ?」

「では!」

カテリーナは顔をあげる。

「大公殿下に暴行を働いたことを不問にしては示しがつかぬ」


地獄から引き揚げて再び落とされる気分だった。


「よってこの二人は永久奉公を命ずる!もちろん給料はなしじゃ。罪を償い国の為に精いっぱい尽くすがよい


「そっ…そんな!」

「あんまりです!」

永久奉公とは賃金も支払われることなく一生タダ働き。
しかも女中よりも厳しい仕事で仕事内容智いえば馬の馬糞の掃除に厨房の洗い場や、衛兵達下着の洗濯物もしなくてはならない。


部屋は与えられているが、狭い物置部屋に狭い布団が敷かれそこで寝泊まりをする。

ようするに召使以下で一生を過ごさなくてはならない。




「嫌ならばかまわぬが、その場合死刑じゃ」

((どっちも最悪じゃない!!))

親子そろって心の中で叫ぶ。


死刑になるか過酷な労働を死ぬまで続けるか二つに一つ。



「どうじゃ?アレーシャ」

判決は下された。
後はアレーシャの返事を待つだけだった。


「お姉様!!」

「アレーシャ!!」


二人は何とかするように訴えるも、答えは。



「慈悲深いお言葉、感謝いたします」


「ちょっと!お姉様!!」

「何が慈悲深いのよ!!」


ギャーギャー騒ぐ二人だが、衛兵に抑え込まれる。


「何するのよ無礼者!!」

「私にこんなことをしてただで済むと思っているの!!」


未だに威張っている二人だが、口先だけだった。
既に二人は縄をかけられ拘束された状態で頭を抑え込まれている。



「罪人を連れて行け…牢屋にぶち込むのじゃ」


「ハッ!!」

王太后に命じられ衛兵達は二人を連行していく。


「お父様!!なんとかしてください!」

「旦那様!」


二人はセルジオに助けを求める声を張り上げる。


「罪を償うのだ。二人とも」


「「いやぁぁぁぁ!!」」


連行された二人は広間から出され扉がバタンと閉じられてしまった。


「アレーシャ」

「レオンハルト様」


不安そうな表情をするアレーシャの肩を抱きしめる。


「もう大丈夫だ。大丈夫だから」


「はい…」


全てが終わった。
これでももう大丈夫だと言い聞かせるレオンハルトに抱きしめられる。



「まだ終わっておらんわ。馬鹿息子が」

「は?」

「これより、婚約を正式に発表する!!」


セラフィーヌは婚約パーティーを仕切り直し合図を送ると音楽が流れる。


「さぁ今日は存分に楽しむのじゃ」


「母上が、仕切ってどうするのです」

「息子が頼りない故にじゃ!」


引退してもまだまだ元気な王太后セラフィーヌに誰もが頭が上がらなかった。



こうして一件落着と思えたはずだったが‥‥



一人の妃が遠めからその光景を睨んでいた。



「おのれ…」

嫉妬に狂った表情でアレーシャを睨みつけている女性がいた。

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