48 / 63
裁き
しおりを挟む
罪状を上げれば限りがない。
王太后が死刑を判断すれば覆すのは不可能だった。
(死刑なんて嫌よ!!)
(何でこんな目に!!)
死刑宣告を待つだけの二人は生きた心地がしない。
「先程も言っていたようにこの二人は数多の罪を重ね王族を侮辱し、めでたい宴をぶち壊した」
大勢が見守る中背筋を伸ばして声をあげる。
「罪状をあげれば死刑は免れぬ」
カテリーナとルクレチアは震えるが…
「しかし被害者であるアレーシャの言葉を聞かぬわけにも行かぬ。なんせ大公殿下の妃となるのだからのぉ?」
「では!」
カテリーナは顔をあげる。
「大公殿下に暴行を働いたことを不問にしては示しがつかぬ」
地獄から引き揚げて再び落とされる気分だった。
「よってこの二人は永久奉公を命ずる!もちろん給料はなしじゃ。罪を償い国の為に精いっぱい尽くすがよい
」
「そっ…そんな!」
「あんまりです!」
永久奉公とは賃金も支払われることなく一生タダ働き。
しかも女中よりも厳しい仕事で仕事内容智いえば馬の馬糞の掃除に厨房の洗い場や、衛兵達下着の洗濯物もしなくてはならない。
部屋は与えられているが、狭い物置部屋に狭い布団が敷かれそこで寝泊まりをする。
ようするに召使以下で一生を過ごさなくてはならない。
「嫌ならばかまわぬが、その場合死刑じゃ」
((どっちも最悪じゃない!!))
親子そろって心の中で叫ぶ。
死刑になるか過酷な労働を死ぬまで続けるか二つに一つ。
「どうじゃ?アレーシャ」
判決は下された。
後はアレーシャの返事を待つだけだった。
「お姉様!!」
「アレーシャ!!」
二人は何とかするように訴えるも、答えは。
「慈悲深いお言葉、感謝いたします」
「ちょっと!お姉様!!」
「何が慈悲深いのよ!!」
ギャーギャー騒ぐ二人だが、衛兵に抑え込まれる。
「何するのよ無礼者!!」
「私にこんなことをしてただで済むと思っているの!!」
未だに威張っている二人だが、口先だけだった。
既に二人は縄をかけられ拘束された状態で頭を抑え込まれている。
「罪人を連れて行け…牢屋にぶち込むのじゃ」
「ハッ!!」
王太后に命じられ衛兵達は二人を連行していく。
「お父様!!なんとかしてください!」
「旦那様!」
二人はセルジオに助けを求める声を張り上げる。
「罪を償うのだ。二人とも」
「「いやぁぁぁぁ!!」」
連行された二人は広間から出され扉がバタンと閉じられてしまった。
「アレーシャ」
「レオンハルト様」
不安そうな表情をするアレーシャの肩を抱きしめる。
「もう大丈夫だ。大丈夫だから」
「はい…」
全てが終わった。
これでももう大丈夫だと言い聞かせるレオンハルトに抱きしめられる。
「まだ終わっておらんわ。馬鹿息子が」
「は?」
「これより、婚約を正式に発表する!!」
セラフィーヌは婚約パーティーを仕切り直し合図を送ると音楽が流れる。
「さぁ今日は存分に楽しむのじゃ」
「母上が、仕切ってどうするのです」
「息子が頼りない故にじゃ!」
引退してもまだまだ元気な王太后セラフィーヌに誰もが頭が上がらなかった。
こうして一件落着と思えたはずだったが‥‥
一人の妃が遠めからその光景を睨んでいた。
「おのれ…」
嫉妬に狂った表情でアレーシャを睨みつけている女性がいた。
王太后が死刑を判断すれば覆すのは不可能だった。
(死刑なんて嫌よ!!)
(何でこんな目に!!)
死刑宣告を待つだけの二人は生きた心地がしない。
「先程も言っていたようにこの二人は数多の罪を重ね王族を侮辱し、めでたい宴をぶち壊した」
大勢が見守る中背筋を伸ばして声をあげる。
「罪状をあげれば死刑は免れぬ」
カテリーナとルクレチアは震えるが…
「しかし被害者であるアレーシャの言葉を聞かぬわけにも行かぬ。なんせ大公殿下の妃となるのだからのぉ?」
「では!」
カテリーナは顔をあげる。
「大公殿下に暴行を働いたことを不問にしては示しがつかぬ」
地獄から引き揚げて再び落とされる気分だった。
「よってこの二人は永久奉公を命ずる!もちろん給料はなしじゃ。罪を償い国の為に精いっぱい尽くすがよい
」
「そっ…そんな!」
「あんまりです!」
永久奉公とは賃金も支払われることなく一生タダ働き。
しかも女中よりも厳しい仕事で仕事内容智いえば馬の馬糞の掃除に厨房の洗い場や、衛兵達下着の洗濯物もしなくてはならない。
部屋は与えられているが、狭い物置部屋に狭い布団が敷かれそこで寝泊まりをする。
ようするに召使以下で一生を過ごさなくてはならない。
「嫌ならばかまわぬが、その場合死刑じゃ」
((どっちも最悪じゃない!!))
親子そろって心の中で叫ぶ。
死刑になるか過酷な労働を死ぬまで続けるか二つに一つ。
「どうじゃ?アレーシャ」
判決は下された。
後はアレーシャの返事を待つだけだった。
「お姉様!!」
「アレーシャ!!」
二人は何とかするように訴えるも、答えは。
「慈悲深いお言葉、感謝いたします」
「ちょっと!お姉様!!」
「何が慈悲深いのよ!!」
ギャーギャー騒ぐ二人だが、衛兵に抑え込まれる。
「何するのよ無礼者!!」
「私にこんなことをしてただで済むと思っているの!!」
未だに威張っている二人だが、口先だけだった。
既に二人は縄をかけられ拘束された状態で頭を抑え込まれている。
「罪人を連れて行け…牢屋にぶち込むのじゃ」
「ハッ!!」
王太后に命じられ衛兵達は二人を連行していく。
「お父様!!なんとかしてください!」
「旦那様!」
二人はセルジオに助けを求める声を張り上げる。
「罪を償うのだ。二人とも」
「「いやぁぁぁぁ!!」」
連行された二人は広間から出され扉がバタンと閉じられてしまった。
「アレーシャ」
「レオンハルト様」
不安そうな表情をするアレーシャの肩を抱きしめる。
「もう大丈夫だ。大丈夫だから」
「はい…」
全てが終わった。
これでももう大丈夫だと言い聞かせるレオンハルトに抱きしめられる。
「まだ終わっておらんわ。馬鹿息子が」
「は?」
「これより、婚約を正式に発表する!!」
セラフィーヌは婚約パーティーを仕切り直し合図を送ると音楽が流れる。
「さぁ今日は存分に楽しむのじゃ」
「母上が、仕切ってどうするのです」
「息子が頼りない故にじゃ!」
引退してもまだまだ元気な王太后セラフィーヌに誰もが頭が上がらなかった。
こうして一件落着と思えたはずだったが‥‥
一人の妃が遠めからその光景を睨んでいた。
「おのれ…」
嫉妬に狂った表情でアレーシャを睨みつけている女性がいた。
511
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
皆さん勘違いなさっているようですが、この家の当主はわたしです。
和泉 凪紗
恋愛
侯爵家の後継者であるリアーネは父親に呼びされる。
「次期当主はエリザベスにしようと思う」
父親は腹違いの姉であるエリザベスを次期当主に指名してきた。理由はリアーネの婚約者であるリンハルトがエリザベスと結婚するから。
リンハルトは侯爵家に婿に入ることになっていた。
「エリザベスとリンハルト殿が一緒になりたいそうだ。エリザベスはちょうど適齢期だし、二人が思い合っているなら結婚させたい。急に婚約者がいなくなってリアーネも不安だろうが、適齢期までまだ時間はある。お前にふさわしい結婚相手を見つけるから安心しなさい。エリザベスの結婚が決まったのだ。こんなにめでたいことはないだろう?」
破談になってめでたいことなんてないと思いますけど?
婚約破棄になるのは構いませんが、この家を渡すつもりはありません。
お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる