【完結】聖女を愛する婚約者に婚約破棄を突きつけられましたが、愛する人と幸せになります!

ユウ

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第三章集う光の使者

12フェルリスの過ち②

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フェルリスはいい意味でも悪い意味でも真面目だった。
その所為で偏った考えを持っていたのだ。


「お前はそのような短慮な考えができないのか」

「何を…」


「私達の処分がこの程度で済んだのだぞ。これもご慈悲であるのだぞ」

「慈悲等!」


生き地獄を残されたようなものではないかとも思うフェルリスに止め息を吐きながらゆっくりと告げる。


「慈悲であろう、お前は償いの場を与えられたのだ」

「償いの場…」

「そもそも私の騎士団追放とお前の降格程度ですまなかった。例えジルフォード様が我らに苦しみを与えようとしていても…温すぎる。私ならば南部に流罪にするぐらいはするだろう…いや私が兄ならばその場でお前を殺しみぐるみをはがした後に始末する」

「父上…」

「対するジルフォード様は理性的だ。法で裁けない貴族達も死罪にしなかった」

下手に死罪にした方が厄介だったが、国外に追放するのも危険だった故に王都から追放した後に監視をつけることにした。


どれだけ面倒事であるか解っているからこそ、ジルフォードは己の憎しみよりも貴族として領主としての役目を優先した。


「お前は解っているのか…名もなき民を苦しめる事は最も罪深い事を」

「解っています」

「いや、解ってない…お前は愛する女性も信じられない愚か者だ。そんな人間に騎士たる資格はない…不満があるなら早々に騎士を止めて平民となるが良い」



今のフェルリスには何を言っても無駄と解っているが、それでも言わずにいられなかった。


「罪の重さをもう一度見つめなおせ…私から言えるのはそれだけだ」

「待ってください!父上…」


フェルリスを突き放すようにして去って行く。


長い廊下を歩きながらフェルリスに声をかける者はいない。
そんな中通り過ぎる中二人の貴族が声をかけた。

「フェルリス様」

「フェルリス」


二人はフェルリスの同級生だった。


「フェルリス様、先ほど神殿から連絡がありました」

「え?」

「神殿にて役目を果たされ、瘴気も浄化されたと」

「そうか…」


役目を全うしたオンディーヌを賛美する二人。
この二人はオンディーヌが断罪された時は留学しており帰国してそのことを知ったのだった。


表立ってフェルリスを責める様な真似はしなかったが距離を保っていた。
オンディーヌとはそこまで親しくないが、二人はオンディーヌがリリーを苛めるとは思えず噂を鵜呑みにしていなかった。


「オンディーヌ嬢は聖女様を育てられた方だ」

「ええ女神様は全て見越して巫女に選ばれたのですね」


二人はオンディーヌの容疑を晴らすべく行動していたのだ。




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