【完結】真実の愛に目覚めたと婚約解消になったので私は永遠の愛に生きることにします!

ユウ

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81.豹変した君~ロゼッタside

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変わり果てたロゼッタに僕は絶望した。
あの愛らしかったロゼッタが変わってしまったなんて。


だけど、ロゼッタは僕を見ても表情を変えることなく、貴族令嬢として完璧な挨拶をした。

ずっとマナーが身につかずに苛立った時もあった。
でも、こんな姿を望んだんじゃないのに。

前に出て、今すぐこの場から連れ出そう。

ロゼッタを守る為にと思ったが、阻まれてしまった。

ロゼッタをエスコートしていたのがアルデンテ伯爵だったからだ。

彼とは面識があるが親しいわけじゃない。


幼少期から僕達は話が合うことはなく、常に僕の理想を否定していた。
政略結婚こそが貴族の婚姻に相応しいと告げ、貴族たるもの役目を全うすべきだと告げていた。

自由に恋愛できず、自由に生きれないで何が正しいのか。

自分が不幸では民を幸せにできないと告げるも。


「何故我らが民を幸せにするのですか?我らの役目は国民の生活を守る事です」

「違う、そんなのは…」

「幸せにしてやるなど傲慢です。幸せは自分でなるモノです。殿下は我ら貴族が不幸だと思いたいのですか」

「そうじゃない!だけど…」

「両陛下は愛し合っておられます。家族愛ではありますが…私の両親も政略結婚でありながらも互いを大切ん位してます。それすらも偽りと…私の両親を侮辱なさるのですか」


僕の言っている事を理解してくれなかった。
何を言っても彼は否定し、彼の行き過ぎな態度を危険視した叔父上は地方に飛ばした。


以前から傲慢な態度を取っていたので、不便な辺境地で反省して改心させるべきだと言っていた。

僕もそう思ったけど、彼が久しく王都に戻って来たのはティアと婚約解消して直ぐの事。


「我が侯爵家の信頼を裏切った結果がこれですか」

「裏切ったつもりは…」

「殿下の側室の面倒を見ろと?正妃に愛人の尻拭いをさせるなど論外です」

「彼女は愛人ではない!正妃だ。ティアは私の側近と婚約させる」

「王太子妃候補だったアリスティアが格下の一介の騎士に嫁がせるなど不可能です。身分をお考え下さい。一生アリスティアは蔑まれ侮辱を受けるのです。自害するよりも残酷ですね…それ程アリスティアが憎かったのですか」


世間では、婚約者を捨て平民の少女と愛を貫いたと噂になりアリスティアが悪い様に噂をされていた。

「アリスティアが悪女として噂を流されても何もしない。そこまで嫌悪して置きながら都合よく利用しながら自由な恋愛なんて笑えますね」

「僕は彼女の為にエドガーとの婚約を結んでやったんだ!」


これを境に、彼との関係は昔以上の悪化の一途をたどった。


彼はロゼッタを利用する気なんだ。

これまでの復讐を…


なんとしてでも止めないと思った矢先に声をかけて来たのは兄上とその隣にティアがいた。

隣国にいるはずなのに何故?
エドガーからは手紙は一切来てないのにどうして!

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