2 / 40
一 皇子ヴァルフリードについて
健康自慢ですから
しおりを挟む
──帝国。
正式名称をデュランツェ帝国といった。このレンゼル王国に国境を接した隣国で、近年はますますの領土拡大傾向にあった。
小国レンゼルが戦ったところで勝ち目がないことは、実際の火を見るより明らかなほどで、国力には圧倒的な差があったのだ。
国土面積、人口、資源、経済力。まったくもって象に蟷螂の斧を振りかざすにも等しい。
レンゼル王国の周辺諸国は、帝国の版図となっていった。ちっぽけなレンゼル王国が「帝国領レンゼル」という属領としての名称に変わる日は、ただ、時間の問題にすぎなかった。
帝国の領土拡大に最も貢献した人物のうちの一人とは誰か。その答えとなる人物を挙げるなら、真っ先に帝国大公ヴァルフリードがある。
彼は現皇帝の弟の息子、つまり、皇帝の甥だ。若き将軍として、他国領土侵攻の尖兵となり、皇帝に国を献上し続けた男である。
それはさておき。
「帝国大公ヴァルフリードの首なんて、私が射抜いてみせるわ!」
一にも二にも狩りが好き。行儀作法の授業をほっぽりだしては猟場に繰り出すほど。弓の腕で彼女の右に出る者は、王国内でも数えられるくらいしかいない。
そんなアウローラ王女のお転婆な所業は、枚挙にいとまがなかった。王女の冗談は、いつも豪快で遠慮がなかったが、この大公に関することだけは、まったくの冗談にならなくなった。
──今このときの獲物はアウローラだったからである。
「王女。おれは無駄が嫌いだ。きみは、おれに有益な存在となるか?」
レンゼル城の謁見の間は、今や帝国の双頭竜紋章旗が掲げられていた。謁見の間だけではない。城壁、王の間、尖塔。城の至るところに帝国旗がはためき、遠巻きに様子を眺めることしかできない城下の人々を恐怖に落として止まなかった。
さて、本来であれば歴代レンゼル王が腰かけていたはずの玉座は、とある一人の男によって占拠されていた。不遜な玉座の新しき主人は、だが、ふんぞり返ることもなく、姿勢を正して座している。
その姿は、なよやかで端麗な貴公子というよりも、精悍で老獪な獣を思わせた。彼は、燃えるような緋色の髪をなびかせている。
アウローラは、ごくりと息を呑み込んだ。理由として、剣呑な雰囲気に耐えられなかったというのもあるが、顔を上げていた彼女の視線が、ある一点に吸い寄せられていたからでもある。
それは、男の瞳だった。蒼い目だ。恐ろしいほど精巧に作られたガラス細工のような、見る者を寄せつけてやまない、謎めいた魅力があるのだ。
「どうだ、答えてみろ」
アウローラは、今一度、問い直される。そこでようやく、はっと正気に戻った。何に見惚れていた。
いや、決して、男が端正な顔立ちをしていたからといった、ありきたりな理由からではなく、男の目に宿る虚ろな生気のようなものに吸い込まれていたのかもしれない、と思った。
その、男の鋭い蒼の視線に射すくめられて、アウローラは氷の彫像のように動けずにいた。もちろん、縄で後ろ手に縛られ跪かされていたから、という物理的要因もある。
「あ、あの……」
水から打ち上げられた魚のように、アウローラは口をぱくぱくと開閉した。というより、重苦しい空気を吸うのに、今一つ苦労していた。
「ええと……」
答えを間違えれば、男の言う「無駄」とやらに断定されて、城門に首を晒されるかもしれない。家族もろとも処分されることを言外に示されているのではないか。だとしたら、答えを間違うな。
「…………」
「なんだ、申してみよ」
アウローラが言い淀んでいると、やや苛立ったように男は眉をひそめた。
「私は……」
アウローラは、深く息を吸い、ついに吐き出す。この答えが合っているかは未知数だが、問われた以上、答えるよりほかにない。何より、鉛のように落ち込んでいた胸のつかえを取り払いたかった。
「私は、健康自慢ですから、きっと健康な子を産めますっ!」
文武両道の才女と褒めたたえられてきたアウローラだったが、この男の前で少しでも自慢と受け取られる主張をしようものなら、男はたちまち佩剣を抜き放ち、アウローラの細い首を一撃で切り取ってしまう、そんな自信しかなかった。
だから、アウローラが自身の有益がどこにあるかを主張したのは、武勇においてでも、才智においてでも、はたまた、美貌においてすらでもなかった。
「……は」
男は、ややあってから、切れ長の蒼い瞳をきょとんと丸くさせた。やがて、くつくつと喉からくぐもった笑声を漏らし始める。それが次第に呵々としたものへと変わっていき、そして、ひとしきりの笑いの波濤が治まった頃には……男はこう言った。
「では、さっそく試してみるとするか」
と、何かの納得がいったように、男はにわかに姿勢を崩して玉座の肘置きに頬杖をつく。
「王女」
「はい」
「確か、名はアウローラと言ったな」
「は、はい」
ふふ、と男は小さく笑う。
「おれの妻を望むとは、いやはや、豪胆な娘だ。流石、一国の王女は、なんというか、図太い」
気づけば、殺気立っていた男の双眸に、今はどこか面白がるような光が満ちている。それを見て、アウローラは、何か言い方を間違えたか、否、言い方以前を間違えたか、と狼狽し始めた。
「え、いえ、そういう意味では……」
確かに言われてみれば、そういう意味にしか聞こえないか、とアウローラは先ほどの己の発言にほぞを噛んだものの、もう、時すでに遅し、だった。
「アウローラ」
「はい、なんでしょうか」
「よろしくな」
男から向けられるのは、無邪気な笑顔。
「はいっ!」
アウローラは、人生でこれ以上なかったというほど、心の底から真剣な返事をする羽目になった。
正式名称をデュランツェ帝国といった。このレンゼル王国に国境を接した隣国で、近年はますますの領土拡大傾向にあった。
小国レンゼルが戦ったところで勝ち目がないことは、実際の火を見るより明らかなほどで、国力には圧倒的な差があったのだ。
国土面積、人口、資源、経済力。まったくもって象に蟷螂の斧を振りかざすにも等しい。
レンゼル王国の周辺諸国は、帝国の版図となっていった。ちっぽけなレンゼル王国が「帝国領レンゼル」という属領としての名称に変わる日は、ただ、時間の問題にすぎなかった。
帝国の領土拡大に最も貢献した人物のうちの一人とは誰か。その答えとなる人物を挙げるなら、真っ先に帝国大公ヴァルフリードがある。
彼は現皇帝の弟の息子、つまり、皇帝の甥だ。若き将軍として、他国領土侵攻の尖兵となり、皇帝に国を献上し続けた男である。
それはさておき。
「帝国大公ヴァルフリードの首なんて、私が射抜いてみせるわ!」
一にも二にも狩りが好き。行儀作法の授業をほっぽりだしては猟場に繰り出すほど。弓の腕で彼女の右に出る者は、王国内でも数えられるくらいしかいない。
そんなアウローラ王女のお転婆な所業は、枚挙にいとまがなかった。王女の冗談は、いつも豪快で遠慮がなかったが、この大公に関することだけは、まったくの冗談にならなくなった。
──今このときの獲物はアウローラだったからである。
「王女。おれは無駄が嫌いだ。きみは、おれに有益な存在となるか?」
レンゼル城の謁見の間は、今や帝国の双頭竜紋章旗が掲げられていた。謁見の間だけではない。城壁、王の間、尖塔。城の至るところに帝国旗がはためき、遠巻きに様子を眺めることしかできない城下の人々を恐怖に落として止まなかった。
さて、本来であれば歴代レンゼル王が腰かけていたはずの玉座は、とある一人の男によって占拠されていた。不遜な玉座の新しき主人は、だが、ふんぞり返ることもなく、姿勢を正して座している。
その姿は、なよやかで端麗な貴公子というよりも、精悍で老獪な獣を思わせた。彼は、燃えるような緋色の髪をなびかせている。
アウローラは、ごくりと息を呑み込んだ。理由として、剣呑な雰囲気に耐えられなかったというのもあるが、顔を上げていた彼女の視線が、ある一点に吸い寄せられていたからでもある。
それは、男の瞳だった。蒼い目だ。恐ろしいほど精巧に作られたガラス細工のような、見る者を寄せつけてやまない、謎めいた魅力があるのだ。
「どうだ、答えてみろ」
アウローラは、今一度、問い直される。そこでようやく、はっと正気に戻った。何に見惚れていた。
いや、決して、男が端正な顔立ちをしていたからといった、ありきたりな理由からではなく、男の目に宿る虚ろな生気のようなものに吸い込まれていたのかもしれない、と思った。
その、男の鋭い蒼の視線に射すくめられて、アウローラは氷の彫像のように動けずにいた。もちろん、縄で後ろ手に縛られ跪かされていたから、という物理的要因もある。
「あ、あの……」
水から打ち上げられた魚のように、アウローラは口をぱくぱくと開閉した。というより、重苦しい空気を吸うのに、今一つ苦労していた。
「ええと……」
答えを間違えれば、男の言う「無駄」とやらに断定されて、城門に首を晒されるかもしれない。家族もろとも処分されることを言外に示されているのではないか。だとしたら、答えを間違うな。
「…………」
「なんだ、申してみよ」
アウローラが言い淀んでいると、やや苛立ったように男は眉をひそめた。
「私は……」
アウローラは、深く息を吸い、ついに吐き出す。この答えが合っているかは未知数だが、問われた以上、答えるよりほかにない。何より、鉛のように落ち込んでいた胸のつかえを取り払いたかった。
「私は、健康自慢ですから、きっと健康な子を産めますっ!」
文武両道の才女と褒めたたえられてきたアウローラだったが、この男の前で少しでも自慢と受け取られる主張をしようものなら、男はたちまち佩剣を抜き放ち、アウローラの細い首を一撃で切り取ってしまう、そんな自信しかなかった。
だから、アウローラが自身の有益がどこにあるかを主張したのは、武勇においてでも、才智においてでも、はたまた、美貌においてすらでもなかった。
「……は」
男は、ややあってから、切れ長の蒼い瞳をきょとんと丸くさせた。やがて、くつくつと喉からくぐもった笑声を漏らし始める。それが次第に呵々としたものへと変わっていき、そして、ひとしきりの笑いの波濤が治まった頃には……男はこう言った。
「では、さっそく試してみるとするか」
と、何かの納得がいったように、男はにわかに姿勢を崩して玉座の肘置きに頬杖をつく。
「王女」
「はい」
「確か、名はアウローラと言ったな」
「は、はい」
ふふ、と男は小さく笑う。
「おれの妻を望むとは、いやはや、豪胆な娘だ。流石、一国の王女は、なんというか、図太い」
気づけば、殺気立っていた男の双眸に、今はどこか面白がるような光が満ちている。それを見て、アウローラは、何か言い方を間違えたか、否、言い方以前を間違えたか、と狼狽し始めた。
「え、いえ、そういう意味では……」
確かに言われてみれば、そういう意味にしか聞こえないか、とアウローラは先ほどの己の発言にほぞを噛んだものの、もう、時すでに遅し、だった。
「アウローラ」
「はい、なんでしょうか」
「よろしくな」
男から向けられるのは、無邪気な笑顔。
「はいっ!」
アウローラは、人生でこれ以上なかったというほど、心の底から真剣な返事をする羽目になった。
1
あなたにおすすめの小説
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
最後にして最幸の転生を満喫していたらある日突然人質に出されました
織本紗綾(おりもとさや)
恋愛
─作者より─
定番かもしれませんが、裏切りとざまぁを書いてみようと思いました。妹のローズ、エランに第四皇子とリリーの周りはくせ者だらけ。幸せとは何か、傷つきながら答えを探していく物語。一話を1000字前後にして短時間で読みやすくを心掛けています。
─あらすじ─
美しいと有名なロレンス大公爵家の令嬢リリーに転生、豪華で何不自由ない暮らしに将来有望でイケメンな婚約者のランスがいて、通う学園では羨望の眼差しが。
前世で苦労した分、今世は幸せでもいいよね……ずっと夢に見てきた穏やかで幸せな人生がやっと手に入る。
そう思っていたのに──待っていたのは他国で人質として生きる日々だった。
沈黙の指輪 ―公爵令嬢の恋慕―
柴田はつみ
恋愛
公爵家の令嬢シャルロッテは、政略結婚で財閥御曹司カリウスと結ばれた。
最初は形式だけの結婚だったが、優しく包み込むような夫の愛情に、彼女の心は次第に解けていく。
しかし、蜜月のあと訪れたのは小さな誤解の連鎖だった。
カリウスの秘書との噂、消えた指輪、隠された手紙――そして「君を幸せにできない」という冷たい言葉。
離婚届の上に、涙が落ちる。
それでもシャルロッテは信じたい。
あの日、薔薇の庭で誓った“永遠”を。
すれ違いと沈黙の夜を越えて、二人の愛はもう一度咲くのだろうか。
十年越しの幼馴染は今や冷徹な国王でした
柴田はつみ
恋愛
侯爵令嬢エラナは、父親の命令で突然、10歳年上の国王アレンと結婚することに。
幼馴染みだったものの、年の差と疎遠だった期間のせいですっかり他人行儀な二人の新婚生活は、どこかギクシャクしていました。エラナは国王の冷たい態度に心を閉ざし、離婚を決意します。
そんなある日、国王と聖女マリアが親密に話している姿を頻繁に目撃したエラナは、二人の関係を不審に思い始めます。
護衛騎士レオナルドの協力を得て真相を突き止めることにしますが、逆に国王からはレオナルドとの仲を疑われてしまい、事態は思わぬ方向に進んでいきます。
氷の王妃は跪かない ―褥(しとね)を拒んだ私への、それは復讐ですか?―
柴田はつみ
恋愛
亡国との同盟の証として、大国ターナルの若き王――ギルベルトに嫁いだエルフレイデ。
しかし、結婚初夜に彼女を待っていたのは、氷の刃のように冷たい拒絶だった。
「お前を抱くことはない。この国に、お前の居場所はないと思え」
屈辱に震えながらも、エルフレイデは亡き母の教え――
「己の誇り(たましい)を決して売ってはならない」――を胸に刻み、静かに、しかし凛として言い返す。
「承知いたしました。ならば私も誓いましょう。生涯、あなたと褥を共にすることはございません」
愛なき結婚、冷遇される王妃。
それでも彼女は、逃げも嘆きもせず、王妃としての務めを完璧に果たすことで、己の価値を証明しようとする。
――孤独な戦いが、今、始まろうとしていた。
公爵家の養女
透明
恋愛
リーナ・フォン・ヴァンディリア
彼女はヴァンディリア公爵家の養女である。
見目麗しいその姿を見て、人々は〝公爵家に咲く一輪の白薔薇〟と評した。
彼女は良くも悪くも常に社交界の中心にいた。
そんな彼女ももう時期、結婚をする。
数多の名家の若い男が彼女に思いを寄せている中、選ばれたのはとある伯爵家の息子だった。
美しき公爵家の白薔薇も、いよいよ人の者になる。
国中ではその話題で持ちきり、彼女に思いを寄せていた男たちは皆、胸を痛める中「リーナ・フォン・ヴァンディリア公女が、盗賊に襲われ逝去された」と伝令が響き渡る。
リーナの死は、貴族たちの関係を大いに揺るがし、一日にして国中を混乱と悲しみに包み込んだ。
そんな事も知らず何故か森で殺された彼女は、自身の寝室のベッドの上で目を覚ましたのだった。
愛に憎悪、帝国の闇
回帰した直後のリーナは、それらが自身の運命に絡んでくると言うことは、この時はまだ、夢にも思っていなかったのだった――
※第一章、十九話まで毎日朝8時10分頃投稿いたします。
その後、毎週月、水朝の8時、金夜の22時投稿します。
小説家になろう様でも掲載しております。
貴方が私を嫌う理由
柴田はつみ
恋愛
リリー――本名リリアーヌは、夫であるカイル侯爵から公然と冷遇されていた。
その関係はすでに修復不能なほどに歪み、夫婦としての実態は完全に失われている。
カイルは、彼女の類まれな美貌と、完璧すぎる立ち居振る舞いを「傲慢さの表れ」と決めつけ、意図的に距離を取った。リリーが何を語ろうとも、その声が届くことはない。
――けれど、リリーの心が向いているのは、夫ではなかった。
幼馴染であり、次期公爵であるクリス。
二人は人目を忍び、密やかな逢瀬を重ねてきた。その愛情に、疑いの余地はなかった。少なくとも、リリーはそう信じていた。
長年にわたり、リリーはカイル侯爵家が抱える深刻な財政難を、誰にも気づかれぬよう支え続けていた。
実家の財力を水面下で用い、侯爵家の体裁と存続を守る――それはすべて、未来のクリスを守るためだった。
もし自分が、破綻した結婚を理由に離縁や醜聞を残せば。
クリスが公爵位を継ぐその時、彼の足を引く「過去」になってしまう。
だからリリーは、耐えた。
未亡人という立場に甘んじる未来すら覚悟しながら、沈黙を選んだ。
しかし、その献身は――最も愛する相手に、歪んだ形で届いてしまう。
クリスは、彼女の行動を別の意味で受け取っていた。
リリーが社交の場でカイルと並び、毅然とした態度を崩さぬ姿を見て、彼は思ってしまったのだ。
――それは、形式的な夫婦関係を「完璧に保つ」ための努力。
――愛する夫を守るための、健気な妻の姿なのだと。
真実を知らぬまま、クリスの胸に芽生えたのは、理解ではなく――諦めだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる