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第二章
第12話『悲しくなるほどに哀れな現実』
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歩き始めてすぐ、現実離れしていた世界から急に知っている世界へと引き戻される。
慣れ親しんだ、田舎を思い出しつつ。
「本当に心が綺麗になる環境だ」
ユウトは先ほどのことはなかったものと捉えたい一心で、澄んだ空気を何度も肺一杯に吸い込む。
「ユウトってさ、もしかして自然が大好きだったりするの?」
「やっぱりそうなのですか? わたくしも、少しだけ気になっていました」
「もちろん、心が洗われる気がして自然は好きなんだけど。なんていうか、ニホンでもこれぐらい綺麗な自然の環境があってさ。実家に居るような安心感ってやつかな」
小学生のとき、長期休暇で訪れていた両親の実家を鮮明に思い出し、蝉の鳴き声や積もる雪が一気に蘇る。
「おぉ~、ニホンにもここと同じような場所があるんだね」
「それは興味深いですね。そう――マジで凄そうですね」
「リリィナ、お主やりよるの。適応力っていうのか応用力っていうのか……どっちもなのかわからないけどいろいろと優等生すぎるだろ」
「ふふふっ、お褒めに預かり光栄であります」
もはやここまで上達が早いと、『どこまで日本語を使いこなせるようになるのか』、という興味が湧いてくるユウト。
「それにしても、なんていうかなぁ……自分で凡人って言っておきながら、その枠から飛び出せるんじゃないかって淡い期待を寄せていたんだけど……」
本音が漏れ出てしまっているのは、この、どこからどう見ても日本と差のない心が落ちつく空間のせいなのかもしれない。
「まあまあ、もしかしたらふとしたときにできるようになるかもしれないから」
「そうですよ。何事にも、何かを成し遂げる人というのは全て前例がありませんから」
「ありがとう……でもその慰めが、さらに傷を抉るぜ」
美少女たちに慰められる、普通だったら喜ばしい状況だが、今のユウトにとっては――今すぐ叫びながら走り去りたいぐらい大ダメージになってしまっていた。
「それにしてもなぁ……憎き女神【ルミナ】から投げやりに付与されたスキル【吸収】って、何がどうやったら有効活用できるんだろう」
「ん~、難しいよね。でもこの世界ではスキルを持っている人は超少ないから、希少な存在になれているってのは確かだよ」
「そうですね。基本的には【星降り人】は全員がスキルを所持していて、それ以外はこの世界でかなり珍しい存在ですね」
「実感はないけど、そう言われるとまだ救われるけど……あの獣に襲われたとき、カッコよくスキルを発動させてフェリスを助けようって思ったのに」
あのときと同様に右手だけを差し出してみるも、役に立たないスキルに苛立ちを覚えつつ、羞恥心が心の奥底から湧き上がってくる。
「文字通り捉えるなら何かを吸い込むって意味だけど。そもそもスキルが発動している感覚がないし演出もないし。どうなってるんだか」
「もしもその通りの意味のスキルが発動していたとして。ユウトさんの周りに何か影響があったとかはないのですか?」
「んー……全くない」
「じゃあじゃあ、もしかしたら目に見えないものだったりするんじゃない?」
「おぉ、それはナイスアイディーア」
2人が「はて?」と首を傾げていることから、英語とかを使うと全く意味が伝わらないことを理解した。
「そういえば、ユウトは【収納魔法】が使えたりは――」
「少なくとも今は、なんの【魔法】も使えないな。悲しいことに」
「ちなみに【霊法】でも同じことができたりするんですよ」
「ほーう。じゃあもしも【魔法】と【霊法】が使えるとしたら、それはそれで凄かったりする?」
「そうですね。ですが、これもまたスキルを所持している人と同じぐらい希少なので」
「まあでも、あんまり違いがないからなんとも言えないんだよね~。その人がどっちを使っているのかわかりにくいから」
「なんだか複雑な心境だな。俺からしたら――世界的に見ても珍しいのに、使えたとしても貴重な存在として扱われていないのか?」
「んー、逆に複雑なんだよね~」
リリィナが「こほんっ」と呼吸を整え、人差し指を立てて説明を始める。
「【魔法】と【霊法】、この2つはどちらも使える人はそう多くありません。ですが、その中でも使えるものによって扱われ方が天と地ほどの差があります」
「あー、そういうことか」
「例えばですが、先ほどユウトさんが練習していたような水滴を出せるだけだと重宝されません。ですが、湖を作れるほどであれば――と、もうお察しの通りです」
「たしかに複雑だ。使えるものは自己申告制で、その評価はいざそのときにならないとわからない。ということか。望んで示せば重宝され、望んで示さなければ一般人と変わらず、か」
「はい、その通りです」
そんな話を続けながら歩き進む際中、ユウトはふと思う。
「凄い不安になってきたんだけどさ」
「なになにどうしたの?」
「ここって村の端ぐらいだと思うんだけど、あの獣と遭遇した森と隣接しているっていうか繋がってる……?」
「あー、たしかにその説明がまだだったね。答えは『はい』だね」
「うわっ。そんな場所に2人だけで来ていたって危なすぎない?」
背筋がゾッとする感覚に襲われるユウト。
辺りをパッパッパッと見渡し、両腕で自分を抱き締める。
「でも大丈夫。この村には結界が施してあってね、だからあのときは走り続けてたの」
「あー、なるほど。村とか人が多いところに逃げるって意味ではなく、結界の中に逃げ込むって意味だったのか」
「そうそう。でも難しいのが、結界の切れ目がわかるわけじゃないから肌感覚になっちゃうんだけど」
「何それ超怖い。え、ここら辺は大丈夫なんだよね」
「もちろん大丈夫だよ。だけど、湖から離れすぎると結界から出ちゃうけど」
血の気が引くとはまさにこのこと。
ユウトはどうにかして結界の境目を探そうとするも、やはり視界に納めることはできず。
「あ、そうだ。ユウトも練習用に木剣があった方がいいよね」
「たしかに。木の枝で素振りしててもあんまり練習にならないだろうからな」
「でしょでしょ。だったら、ユウトがいい感じだなって思う枝を拾ってきてくれたら加工して木剣にできるよ」
「な、なんだと」
「わたくしもお手伝いしますので、いいものができあがると思いますよ」
「至れり尽くせりすぎて、感謝感激です」
「じゃあ私たちはさっきの場所まで戻ってるから、木の枝を探してきてー。もちろん、湖から離れすぎないでね」
「目安として、湖が視界に入っていれば大丈夫ですので」
「助言ありがとう。めっちゃ気にしながら探してくる」
ユウトは気を引き締め、少しだけ小道から獣道へと進んで行った。
慣れ親しんだ、田舎を思い出しつつ。
「本当に心が綺麗になる環境だ」
ユウトは先ほどのことはなかったものと捉えたい一心で、澄んだ空気を何度も肺一杯に吸い込む。
「ユウトってさ、もしかして自然が大好きだったりするの?」
「やっぱりそうなのですか? わたくしも、少しだけ気になっていました」
「もちろん、心が洗われる気がして自然は好きなんだけど。なんていうか、ニホンでもこれぐらい綺麗な自然の環境があってさ。実家に居るような安心感ってやつかな」
小学生のとき、長期休暇で訪れていた両親の実家を鮮明に思い出し、蝉の鳴き声や積もる雪が一気に蘇る。
「おぉ~、ニホンにもここと同じような場所があるんだね」
「それは興味深いですね。そう――マジで凄そうですね」
「リリィナ、お主やりよるの。適応力っていうのか応用力っていうのか……どっちもなのかわからないけどいろいろと優等生すぎるだろ」
「ふふふっ、お褒めに預かり光栄であります」
もはやここまで上達が早いと、『どこまで日本語を使いこなせるようになるのか』、という興味が湧いてくるユウト。
「それにしても、なんていうかなぁ……自分で凡人って言っておきながら、その枠から飛び出せるんじゃないかって淡い期待を寄せていたんだけど……」
本音が漏れ出てしまっているのは、この、どこからどう見ても日本と差のない心が落ちつく空間のせいなのかもしれない。
「まあまあ、もしかしたらふとしたときにできるようになるかもしれないから」
「そうですよ。何事にも、何かを成し遂げる人というのは全て前例がありませんから」
「ありがとう……でもその慰めが、さらに傷を抉るぜ」
美少女たちに慰められる、普通だったら喜ばしい状況だが、今のユウトにとっては――今すぐ叫びながら走り去りたいぐらい大ダメージになってしまっていた。
「それにしてもなぁ……憎き女神【ルミナ】から投げやりに付与されたスキル【吸収】って、何がどうやったら有効活用できるんだろう」
「ん~、難しいよね。でもこの世界ではスキルを持っている人は超少ないから、希少な存在になれているってのは確かだよ」
「そうですね。基本的には【星降り人】は全員がスキルを所持していて、それ以外はこの世界でかなり珍しい存在ですね」
「実感はないけど、そう言われるとまだ救われるけど……あの獣に襲われたとき、カッコよくスキルを発動させてフェリスを助けようって思ったのに」
あのときと同様に右手だけを差し出してみるも、役に立たないスキルに苛立ちを覚えつつ、羞恥心が心の奥底から湧き上がってくる。
「文字通り捉えるなら何かを吸い込むって意味だけど。そもそもスキルが発動している感覚がないし演出もないし。どうなってるんだか」
「もしもその通りの意味のスキルが発動していたとして。ユウトさんの周りに何か影響があったとかはないのですか?」
「んー……全くない」
「じゃあじゃあ、もしかしたら目に見えないものだったりするんじゃない?」
「おぉ、それはナイスアイディーア」
2人が「はて?」と首を傾げていることから、英語とかを使うと全く意味が伝わらないことを理解した。
「そういえば、ユウトは【収納魔法】が使えたりは――」
「少なくとも今は、なんの【魔法】も使えないな。悲しいことに」
「ちなみに【霊法】でも同じことができたりするんですよ」
「ほーう。じゃあもしも【魔法】と【霊法】が使えるとしたら、それはそれで凄かったりする?」
「そうですね。ですが、これもまたスキルを所持している人と同じぐらい希少なので」
「まあでも、あんまり違いがないからなんとも言えないんだよね~。その人がどっちを使っているのかわかりにくいから」
「なんだか複雑な心境だな。俺からしたら――世界的に見ても珍しいのに、使えたとしても貴重な存在として扱われていないのか?」
「んー、逆に複雑なんだよね~」
リリィナが「こほんっ」と呼吸を整え、人差し指を立てて説明を始める。
「【魔法】と【霊法】、この2つはどちらも使える人はそう多くありません。ですが、その中でも使えるものによって扱われ方が天と地ほどの差があります」
「あー、そういうことか」
「例えばですが、先ほどユウトさんが練習していたような水滴を出せるだけだと重宝されません。ですが、湖を作れるほどであれば――と、もうお察しの通りです」
「たしかに複雑だ。使えるものは自己申告制で、その評価はいざそのときにならないとわからない。ということか。望んで示せば重宝され、望んで示さなければ一般人と変わらず、か」
「はい、その通りです」
そんな話を続けながら歩き進む際中、ユウトはふと思う。
「凄い不安になってきたんだけどさ」
「なになにどうしたの?」
「ここって村の端ぐらいだと思うんだけど、あの獣と遭遇した森と隣接しているっていうか繋がってる……?」
「あー、たしかにその説明がまだだったね。答えは『はい』だね」
「うわっ。そんな場所に2人だけで来ていたって危なすぎない?」
背筋がゾッとする感覚に襲われるユウト。
辺りをパッパッパッと見渡し、両腕で自分を抱き締める。
「でも大丈夫。この村には結界が施してあってね、だからあのときは走り続けてたの」
「あー、なるほど。村とか人が多いところに逃げるって意味ではなく、結界の中に逃げ込むって意味だったのか」
「そうそう。でも難しいのが、結界の切れ目がわかるわけじゃないから肌感覚になっちゃうんだけど」
「何それ超怖い。え、ここら辺は大丈夫なんだよね」
「もちろん大丈夫だよ。だけど、湖から離れすぎると結界から出ちゃうけど」
血の気が引くとはまさにこのこと。
ユウトはどうにかして結界の境目を探そうとするも、やはり視界に納めることはできず。
「あ、そうだ。ユウトも練習用に木剣があった方がいいよね」
「たしかに。木の枝で素振りしててもあんまり練習にならないだろうからな」
「でしょでしょ。だったら、ユウトがいい感じだなって思う枝を拾ってきてくれたら加工して木剣にできるよ」
「な、なんだと」
「わたくしもお手伝いしますので、いいものができあがると思いますよ」
「至れり尽くせりすぎて、感謝感激です」
「じゃあ私たちはさっきの場所まで戻ってるから、木の枝を探してきてー。もちろん、湖から離れすぎないでね」
「目安として、湖が視界に入っていれば大丈夫ですので」
「助言ありがとう。めっちゃ気にしながら探してくる」
ユウトは気を引き締め、少しだけ小道から獣道へと進んで行った。
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