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「新郎ジュリアス・クライン。汝は病めるときも健やかなる時もマリッサ・アンジュールを妻とし、死が二人を分かつまで、永遠に愛すると誓いますか?」
「はい、誓います」
花婿は亜麻色の髪、スタイル抜群、タキシード姿のクラインさん。
「新婦マリッサ・アンジュール。汝は病めるときも健やかなる時もジュリアス・クラインを夫とし、死が二人を分かつまで永遠に愛すると誓いますか?」
「はい、誓います……」
私は清楚な純白のウエディングドレス、花嫁のベールとストロベリーブロンドの髪が絶妙にマッチしていて……まるで二人が並ぶと御伽噺のワンシーンのようだったとか。
お互いの手を取り指輪の交換をし、私の花嫁のベールがクラインさんの手によってそっとあげられて……。
「では、誓いの口付けを……」
牧師さんが言うよりもちょっぴり早く、クラインさんが私の唇に熱い口づけを与えてくれたのはご愛敬。
「おぉ神よ。今日ここに、ひと組の夫婦が誕生しました!」
牧師様が神様に夫婦誕生の宣言をすると教会の扉が開き、式のフィナーレを飾るべく外へ!
「クライン公爵、ご結婚おめでとうございます!」
「マリッサ様、おめでとうございます。そして我がアンジュール領に永遠の栄光をっ」
リィイインゴォオオンッ!
響く教会の鐘の音、晴天を羽ばたくお祝いの白い鳩達、ライスシャワー、そして空を舞う花嫁のブーケ。
「きゃあっ次の花嫁を決めるブーケよっ」
クラインさんも賑やかな光景に笑って、私もつられて笑顔になって。
「うふふっ。楽しい結婚式になって良かったです」
「そうですね、では僕達はハネムーンへと参りましょうか」
「はいっ」
私とクラインさんは白馬の馬車で教会を後にして、『クライン家所有のプライベート飛空挺』に乗り、ハネムーンを過ごす予定の別荘へ。
ところで、話の流れで感じよくシナリオが進行していくものの……。この結婚が契約結婚のままなのか、それともクラインさんの予告通り本物の恋になるのか。全て分からないまま、初めての夜を迎えてしまいました。
* * *
ハネムーン、初めての夜。
プライベート飛空挺で辿り着いたのは、人気リゾート地である南の島。海の見えるラグジュアリーな別荘で過ごします。夜空の星を眺めながら、南国フルーツたっぷりのドリンクでゆったりとしたひと時。
南国の気候に合わせて、軽やかな水色のシャツと黒いズボンというアクティブなファッションに着替えたクラインさんは、爽やかなイケメンといった印象。
私はピンク髪をポニーテールに結って、パステルイエローのワンピース。
「ふう……現地の果実で作ったビタミンたっぷりのフルーツジュース、贅沢な味わいで美味しい。ようやくゆっくり休めますね、二人で。んっどうかしましたか、マリッサさん」
ようやく出来た二人っきりの時間に、結婚発表パーティーのあの日から今日に至るまでずっと謎だった疑問を聞いてみることに。
「ねぇ……クラインさん。私達、結婚を決めた時は、契約結婚にしようって約束したでしょう? でもクラインさんにファーストキスを奪われたら、契約は解除されて本物の恋になるんですよね。もう二回もキスを奪われているんですが、これは契約結婚ではなく本物の恋だと信じてよろしいのでしょうか」
すると、クラインさんはちょっとだけ照れた様子で『もちろん、とっくにこれは契約結婚じゃなくて、本物の恋ですよ。しかも目一、杯溺愛するって条件付きの』と微笑んで、私の手を握ります。
夜空では、見つめ合う私達を見守るように、流れ星がキラリ。
「では……もう一度誓いましょう。今度は、あの夜空の星に。遠い星空の何処かにあるかも知れない『前世過ごした惑星地球』に誓って。僕、ジュリアス・クラインは、マリッサ・アンジュールを今世が終わっても。きっと、次に生まれ変わっても……何度転生しようとも愛すると誓います。マリッサ、貴女は……?」
「もちろん、何度生まれ変わってもジュリアス・クラインを愛すると誓いますっ!」
二人っきりの誓いのキスは、きっと私達の魂に刻む印章。
こうして地球からの転生者である私マリッサ・アンジュールは、同じ異世界転生者の素敵な公爵様ジュリアス・クラインに一生溺愛される素敵な人生を送ることになりました。
――きっと何度生まれ変わっても、彼と永遠の愛を紡ぎ合うと信じて。
「はい、誓います」
花婿は亜麻色の髪、スタイル抜群、タキシード姿のクラインさん。
「新婦マリッサ・アンジュール。汝は病めるときも健やかなる時もジュリアス・クラインを夫とし、死が二人を分かつまで永遠に愛すると誓いますか?」
「はい、誓います……」
私は清楚な純白のウエディングドレス、花嫁のベールとストロベリーブロンドの髪が絶妙にマッチしていて……まるで二人が並ぶと御伽噺のワンシーンのようだったとか。
お互いの手を取り指輪の交換をし、私の花嫁のベールがクラインさんの手によってそっとあげられて……。
「では、誓いの口付けを……」
牧師さんが言うよりもちょっぴり早く、クラインさんが私の唇に熱い口づけを与えてくれたのはご愛敬。
「おぉ神よ。今日ここに、ひと組の夫婦が誕生しました!」
牧師様が神様に夫婦誕生の宣言をすると教会の扉が開き、式のフィナーレを飾るべく外へ!
「クライン公爵、ご結婚おめでとうございます!」
「マリッサ様、おめでとうございます。そして我がアンジュール領に永遠の栄光をっ」
リィイインゴォオオンッ!
響く教会の鐘の音、晴天を羽ばたくお祝いの白い鳩達、ライスシャワー、そして空を舞う花嫁のブーケ。
「きゃあっ次の花嫁を決めるブーケよっ」
クラインさんも賑やかな光景に笑って、私もつられて笑顔になって。
「うふふっ。楽しい結婚式になって良かったです」
「そうですね、では僕達はハネムーンへと参りましょうか」
「はいっ」
私とクラインさんは白馬の馬車で教会を後にして、『クライン家所有のプライベート飛空挺』に乗り、ハネムーンを過ごす予定の別荘へ。
ところで、話の流れで感じよくシナリオが進行していくものの……。この結婚が契約結婚のままなのか、それともクラインさんの予告通り本物の恋になるのか。全て分からないまま、初めての夜を迎えてしまいました。
* * *
ハネムーン、初めての夜。
プライベート飛空挺で辿り着いたのは、人気リゾート地である南の島。海の見えるラグジュアリーな別荘で過ごします。夜空の星を眺めながら、南国フルーツたっぷりのドリンクでゆったりとしたひと時。
南国の気候に合わせて、軽やかな水色のシャツと黒いズボンというアクティブなファッションに着替えたクラインさんは、爽やかなイケメンといった印象。
私はピンク髪をポニーテールに結って、パステルイエローのワンピース。
「ふう……現地の果実で作ったビタミンたっぷりのフルーツジュース、贅沢な味わいで美味しい。ようやくゆっくり休めますね、二人で。んっどうかしましたか、マリッサさん」
ようやく出来た二人っきりの時間に、結婚発表パーティーのあの日から今日に至るまでずっと謎だった疑問を聞いてみることに。
「ねぇ……クラインさん。私達、結婚を決めた時は、契約結婚にしようって約束したでしょう? でもクラインさんにファーストキスを奪われたら、契約は解除されて本物の恋になるんですよね。もう二回もキスを奪われているんですが、これは契約結婚ではなく本物の恋だと信じてよろしいのでしょうか」
すると、クラインさんはちょっとだけ照れた様子で『もちろん、とっくにこれは契約結婚じゃなくて、本物の恋ですよ。しかも目一、杯溺愛するって条件付きの』と微笑んで、私の手を握ります。
夜空では、見つめ合う私達を見守るように、流れ星がキラリ。
「では……もう一度誓いましょう。今度は、あの夜空の星に。遠い星空の何処かにあるかも知れない『前世過ごした惑星地球』に誓って。僕、ジュリアス・クラインは、マリッサ・アンジュールを今世が終わっても。きっと、次に生まれ変わっても……何度転生しようとも愛すると誓います。マリッサ、貴女は……?」
「もちろん、何度生まれ変わってもジュリアス・クラインを愛すると誓いますっ!」
二人っきりの誓いのキスは、きっと私達の魂に刻む印章。
こうして地球からの転生者である私マリッサ・アンジュールは、同じ異世界転生者の素敵な公爵様ジュリアス・クラインに一生溺愛される素敵な人生を送ることになりました。
――きっと何度生まれ変わっても、彼と永遠の愛を紡ぎ合うと信じて。
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