2 / 62
2.血の繋がった親切な他人
しおりを挟む
あの時の感動は心に刻み込まれている。いろんな意味で、忘れたくとも忘れられない。おかしな話だけど、あの瞬間が一番家族らしかったな。
そんなことを思いながらぼんやりしていると、クルッと華麗に回ったシャロンと視線があってしまう。
あっ、しまった……。
慌てて物陰に隠れようとするが、彼女は私に気づかなかったようで、楽しそうに踊り続けていた。
シャロンの顔に浮かぶ可憐な笑みから目が離せなくなる。私と初めて会った時もあんな顔をしていた。
『シャロンと申します、お姉様』
『縁戚から十二年前に引き取った子よ。義妹と仲良くしてあげてちょうだいね、シャロン』
母から紹介された子は、私と同じ髪色、同じ瞳、同じ年、そして同じ名前だった。ここまでくれば、偶然の一致なんてあり得ない。
……この子は私の身代わりだ。
『こちらこそよろしくお願いします。あの……、私もシャロンです』
私は申し訳なく思っていた。これから彼女が傷つくことが容易に想像できたから。たぶん、引き取った際に改名されたのだろう。でも、本物が帰ってきたからには、また名前が変わる。
可憐な笑みを曇らせるのが自分という存在だと思うと、心が痛んだ。
しかし、それは杞憂に終わった。
『大人の都合でまた名を変えるなんて可哀想だと思うの。幼子だったときとは違うから。だからね、シャロン。義妹が同じ名でもいいかしら? あっ、もしあなたが嫌なら変えるわ。あなたの正直な気持ちを教えて』
母に尋ねられた私は『同じでも構いません』と小さな声で返事をした。義妹が可哀想だから……ではない。
血が繋がった家族とは言え、ついこの間まで他人だった。遠慮せずに振る舞ってと言われても、そんなの無理だった。
だって、嫌われたくないもの……。
義妹が家族から大切にされているのは十分すぎるほど伝わっていた。
シャロン・マーコックが二人。さぞや屋敷内は混乱するだろうと思った。だって『シャロン様』と呼ばれたら、二人とも振り向いてしまうのだから。
でも、そんなことはなかった。
義妹を呼ぶ時はその声音に親しみが込められていた。一方、私を呼ぶ時は大切な客人に接するかのように、一字一句丁寧なものだった。使用人だけでなく、両親も兄も。
淋しかったけど、何も言えなかった。
でも、いつかは変わると信じて一生懸命に努力した。公爵家に相応しい娘になるように、彼らを失望させないように。
昼間は魔法士見習いとして仕え、それ以外の時間は貴族としての教養、礼儀作法、踊りなどにあてた。
あの頃の私は兎に角必死だった。でも、いつまで経っても私と彼らの関係は同じだった。
なんと表現すればいいのだろう。……そう、血の繋がった親切な他人がしっくりくる。
シャロンはとても素直で良い子だった。
もし彼女を憎めたら、私はまだあちら側で頑張っていたかもしれないと、華やかに踊る人達を目に映す。
でも、憎むという捌け口すらなかった私は勝手に追い詰められていった。
そして、決定打となったのは、ある晩、耳にしてしまった母の言葉だ。
ある日、ホワイト伯爵家の嫡男ケイレブがマーコック公爵邸を訪れた。彼はマーコック公爵令嬢の婚約者だと紹介されたので、てっきり義妹の婚約者なのだと思った。でも、そうではなかった。
マーコック公爵とホワイト伯爵は旧知の仲で、互いの子供を婚約させようと口約束していた。
ケイレブが誕生しその一年後私が生まれ、この時点で口約束は有効となった。だが、私が行方知れずとなりそれは白紙に。その四年後、シャロンが養女となり新たなマーコック公爵令嬢が誕生した。つまり、口約束の要件を満たしたのだ。
王家に正式な届け出こそ出していないが、ケイレブとシャロンはお互いに将来結婚するものと思っていた。もちろん、周囲も。
そこに、行方知れずだったもう一人のシャロンが現れた。
ホワイト伯爵令息は一人、なのにマーコック公爵令嬢は二人。
『これからの交流を見て、どちらと婚約を結ぶか決める』と言われた。ケイレブとシャロンも素直に頷いていたが、どう見ても邪魔者は私だった。
そんな気遣いなんて必要ないのに……。
シャロンとケイレブの婚約を心から祝福できる。それを早く伝えたかった。だから、私はいつもなら自室で就寝の準備をしている時間に、両親がいるであろう居間に向かった。
その時の私は、家族の憂いを私が払うことによって、家族との距離が近づくのではと期待していた。まさか、あんな言葉を聞いてしまうなんて思ってもいなかったから。
『……今更あの子が見つかるなんて……』
扉越しに聞こえてきた母の声に、私は動けなくなった。あの子とは私のことだと分かったから。
『……うっうぅ、こんな仕打ちあんまりです。シャロンとケイレブはあんなに仲睦まじいのに』
『姉を差し置いて、シャロンを優先するわけにはいかない。可哀想なことをしたと思っているが、シャロンは納得してくれた。それどころか姉を婚約者にしてあげてと、自分が身を引こうとしているくらいだ』
『ええ、本当にシャロンは素晴らしい子だわ』
シャロンへの賛美を聞き流しながら、そっと自室へ戻っていった。
そっか、……そうだよね……。
母が漏らした最初の一言が、私の中で張り詰めていた糸を断ち切った。
母はいつでも優しかった。私の拙い所作にも『あなたはあなたのままで良いのよ』と微笑んでくれた。
たぶん、無理をしていたのだ。……私のように。
そして、父も兄も心のうちに言えない想いを抱えているに違いない。
十六年という空白を埋められると思っていたから、ずっと頑張ってこられた。でも、……もう無理。
本物以上の身代わりがいたのだから埋めるはずの空白など元からなかった。その事実に気づいてしまったから。
これ以上傷つきたくないと思った。
――だって、私は悪くない。
それ以上に、家族を嫌いになりたくなかった。
――……だって私の家族……だから。
その数週間後。
十八歳になった私は王宮魔法士として正式に採用され、それと同時に寮に移り住んだ。
家族からは猛反対されたけど、私は頑として譲らなかった。家族と距離を置くために、初めて我儘を口に出来たのは皮肉なことだ。
それから勝手に通称をリディアに戻した、私らしくいるために。
シャロンじゃなくて、王宮の鴉リディア――それが今の私。
そんなことを思いながらぼんやりしていると、クルッと華麗に回ったシャロンと視線があってしまう。
あっ、しまった……。
慌てて物陰に隠れようとするが、彼女は私に気づかなかったようで、楽しそうに踊り続けていた。
シャロンの顔に浮かぶ可憐な笑みから目が離せなくなる。私と初めて会った時もあんな顔をしていた。
『シャロンと申します、お姉様』
『縁戚から十二年前に引き取った子よ。義妹と仲良くしてあげてちょうだいね、シャロン』
母から紹介された子は、私と同じ髪色、同じ瞳、同じ年、そして同じ名前だった。ここまでくれば、偶然の一致なんてあり得ない。
……この子は私の身代わりだ。
『こちらこそよろしくお願いします。あの……、私もシャロンです』
私は申し訳なく思っていた。これから彼女が傷つくことが容易に想像できたから。たぶん、引き取った際に改名されたのだろう。でも、本物が帰ってきたからには、また名前が変わる。
可憐な笑みを曇らせるのが自分という存在だと思うと、心が痛んだ。
しかし、それは杞憂に終わった。
『大人の都合でまた名を変えるなんて可哀想だと思うの。幼子だったときとは違うから。だからね、シャロン。義妹が同じ名でもいいかしら? あっ、もしあなたが嫌なら変えるわ。あなたの正直な気持ちを教えて』
母に尋ねられた私は『同じでも構いません』と小さな声で返事をした。義妹が可哀想だから……ではない。
血が繋がった家族とは言え、ついこの間まで他人だった。遠慮せずに振る舞ってと言われても、そんなの無理だった。
だって、嫌われたくないもの……。
義妹が家族から大切にされているのは十分すぎるほど伝わっていた。
シャロン・マーコックが二人。さぞや屋敷内は混乱するだろうと思った。だって『シャロン様』と呼ばれたら、二人とも振り向いてしまうのだから。
でも、そんなことはなかった。
義妹を呼ぶ時はその声音に親しみが込められていた。一方、私を呼ぶ時は大切な客人に接するかのように、一字一句丁寧なものだった。使用人だけでなく、両親も兄も。
淋しかったけど、何も言えなかった。
でも、いつかは変わると信じて一生懸命に努力した。公爵家に相応しい娘になるように、彼らを失望させないように。
昼間は魔法士見習いとして仕え、それ以外の時間は貴族としての教養、礼儀作法、踊りなどにあてた。
あの頃の私は兎に角必死だった。でも、いつまで経っても私と彼らの関係は同じだった。
なんと表現すればいいのだろう。……そう、血の繋がった親切な他人がしっくりくる。
シャロンはとても素直で良い子だった。
もし彼女を憎めたら、私はまだあちら側で頑張っていたかもしれないと、華やかに踊る人達を目に映す。
でも、憎むという捌け口すらなかった私は勝手に追い詰められていった。
そして、決定打となったのは、ある晩、耳にしてしまった母の言葉だ。
ある日、ホワイト伯爵家の嫡男ケイレブがマーコック公爵邸を訪れた。彼はマーコック公爵令嬢の婚約者だと紹介されたので、てっきり義妹の婚約者なのだと思った。でも、そうではなかった。
マーコック公爵とホワイト伯爵は旧知の仲で、互いの子供を婚約させようと口約束していた。
ケイレブが誕生しその一年後私が生まれ、この時点で口約束は有効となった。だが、私が行方知れずとなりそれは白紙に。その四年後、シャロンが養女となり新たなマーコック公爵令嬢が誕生した。つまり、口約束の要件を満たしたのだ。
王家に正式な届け出こそ出していないが、ケイレブとシャロンはお互いに将来結婚するものと思っていた。もちろん、周囲も。
そこに、行方知れずだったもう一人のシャロンが現れた。
ホワイト伯爵令息は一人、なのにマーコック公爵令嬢は二人。
『これからの交流を見て、どちらと婚約を結ぶか決める』と言われた。ケイレブとシャロンも素直に頷いていたが、どう見ても邪魔者は私だった。
そんな気遣いなんて必要ないのに……。
シャロンとケイレブの婚約を心から祝福できる。それを早く伝えたかった。だから、私はいつもなら自室で就寝の準備をしている時間に、両親がいるであろう居間に向かった。
その時の私は、家族の憂いを私が払うことによって、家族との距離が近づくのではと期待していた。まさか、あんな言葉を聞いてしまうなんて思ってもいなかったから。
『……今更あの子が見つかるなんて……』
扉越しに聞こえてきた母の声に、私は動けなくなった。あの子とは私のことだと分かったから。
『……うっうぅ、こんな仕打ちあんまりです。シャロンとケイレブはあんなに仲睦まじいのに』
『姉を差し置いて、シャロンを優先するわけにはいかない。可哀想なことをしたと思っているが、シャロンは納得してくれた。それどころか姉を婚約者にしてあげてと、自分が身を引こうとしているくらいだ』
『ええ、本当にシャロンは素晴らしい子だわ』
シャロンへの賛美を聞き流しながら、そっと自室へ戻っていった。
そっか、……そうだよね……。
母が漏らした最初の一言が、私の中で張り詰めていた糸を断ち切った。
母はいつでも優しかった。私の拙い所作にも『あなたはあなたのままで良いのよ』と微笑んでくれた。
たぶん、無理をしていたのだ。……私のように。
そして、父も兄も心のうちに言えない想いを抱えているに違いない。
十六年という空白を埋められると思っていたから、ずっと頑張ってこられた。でも、……もう無理。
本物以上の身代わりがいたのだから埋めるはずの空白など元からなかった。その事実に気づいてしまったから。
これ以上傷つきたくないと思った。
――だって、私は悪くない。
それ以上に、家族を嫌いになりたくなかった。
――……だって私の家族……だから。
その数週間後。
十八歳になった私は王宮魔法士として正式に採用され、それと同時に寮に移り住んだ。
家族からは猛反対されたけど、私は頑として譲らなかった。家族と距離を置くために、初めて我儘を口に出来たのは皮肉なことだ。
それから勝手に通称をリディアに戻した、私らしくいるために。
シャロンじゃなくて、王宮の鴉リディア――それが今の私。
2,512
あなたにおすすめの小説
病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。
鍋
恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。
キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。
けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。
セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。
キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。
『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』
キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。
そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。
※ゆるふわ設定
※ご都合主義
※一話の長さがバラバラになりがち。
※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。
※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。
廃妃の再婚
束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの
父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。
ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。
それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。
身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。
あの時助けた青年は、国王になっていたのである。
「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは
結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。
帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。
カトルはイルサナを寵愛しはじめる。
王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。
ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。
引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。
ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。
だがユリシアスは何かを隠しているようだ。
それはカトルの抱える、真実だった──。
どうして私にこだわるんですか!?
風見ゆうみ
恋愛
「手柄をたてて君に似合う男になって帰ってくる」そう言って旅立って行った婚約者は三年後、伯爵の爵位をいただくのですが、それと同時に旅先で出会った令嬢との結婚が決まったそうです。
それを知った伯爵令嬢である私、リノア・ブルーミングは悲しい気持ちなんて全くわいてきませんでした。だって、そんな事になるだろうなってわかってましたから!
婚約破棄されて捨てられたという噂が広まり、もう結婚は無理かな、と諦めていたら、なんと辺境伯から結婚の申し出が! その方は冷酷、無口で有名な方。おっとりした私なんて、すぐに捨てられてしまう、そう思ったので、うまーくお断りして田舎でゆっくり過ごそうと思ったら、なぜか結婚のお断りを断られてしまう。
え!? そんな事ってあるんですか? しかもなぜか、元婚約者とその彼女が田舎に引っ越した私を追いかけてきて!?
おっとりマイペースなヒロインとヒロインに恋をしている辺境伯とのラブコメです。ざまぁは後半です。
※独自の世界観ですので、設定はゆるめ、ご都合主義です。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
あなたへの恋心を消し去りました
鍋
恋愛
私には両親に決められた素敵な婚約者がいる。
私は彼のことが大好き。少し顔を見るだけで幸せな気持ちになる。
だけど、彼には私の気持ちが重いみたい。
今、彼には憧れの人がいる。その人は大人びた雰囲気をもつ二つ上の先輩。
彼は心は自由でいたい言っていた。
その女性と話す時、私には見せない楽しそうな笑顔を向ける貴方を見て、胸が張り裂けそうになる。
友人たちは言う。お互いに干渉しない割り切った夫婦のほうが気が楽だって……。
だから私は彼が自由になれるように、魔女にこの激しい気持ちを封印してもらったの。
※このお話はハッピーエンドではありません。
※短いお話でサクサクと進めたいと思います。
私だけが家族じゃなかったのよ。だから放っておいてください。
鍋
恋愛
男爵令嬢のレオナは王立図書館で働いている。古い本に囲まれて働くことは好きだった。
実家を出てやっと手に入れた静かな日々。
そこへ妹のリリィがやって来て、レオナに助けを求めた。
※このお話は極端なざまぁは無いです。
※最後まで書いてあるので直しながらの投稿になります。←ストーリー修正中です。
※感想欄ネタバレ配慮無くてごめんなさい。
※SSから短編になりました。
婚約解消しろ? 頼む相手を間違えていますよ?
風見ゆうみ
恋愛
伯爵令嬢である、私、リノア・ブルーミングは元婚約者から婚約破棄をされてすぐに、ラルフ・クラーク辺境伯から求婚され、新たな婚約者が出来ました。そんなラルフ様の家族から、結婚前に彼の屋敷に滞在する様に言われ、そうさせていただく事になったのですが、初日、ラルフ様のお母様から「嫌な思いをしたくなければ婚約を解消しなさい。あと、ラルフにこの事を話したら、あなたの家がどうなるかわかってますね?」と脅されました。彼のお母様だけでなく、彼のお姉様や弟君も結婚には反対のようで、かげで嫌がらせをされる様になってしまいます。ですけど、この婚約、私はともかく、ラルフ様は解消する気はなさそうですが?
※拙作の「どうして私にこだわるんですか!?」の続編になりますが、細かいキャラ設定は気にしない!という方は未読でも大丈夫かと思います。
独自の世界観のため、ご都合主義で設定はゆるいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる