47 / 62
46.決別②
しおりを挟む
生まれた時から私は愛されていなかったというの……。
衝撃の事実に息を呑んだ。
「お母様が加担していたのですか?」
「結果としてそうなったが、アリソンは保身に走っただけだ。だが、犯人は彼女がそうすると確信していたのだろう」
保身とは偽証のことだろう。
でも、なぜ犯人は確信できたのかだろうか。意図せずに加担したなら、母は私がいなくなって取り乱していたはず。そんな人がどう動くかなんて普通は予想がつかない。犯人がそんな危険な賭けに出るだろうか。
……私が犯人ならしないわ。
その疑問を私は父にぶつける。
「犯人が確信していたと、お父様はどうして思われたのですか?」
「犯人はアリソンの乳姉妹だ。幼い頃から一緒にいたからこそ、耳元でどう囁けば誘導できるか分かっていたのだろう。アリソンは助けられたと思い込んでいたが、実際は犯人に完璧なアリバイを与えたんだ。そのせいで捜査の方向性を誤った」
父は当時のことを思い出しているのか、テーブルを拳で叩き怒りをぶつけた。
私も外部から侵入した者が私を連れ去ったと聞いていた。当時、公爵邸にいた者全員に揺るぎないアリバイがあったからだ。父は報奨金を提示し、不審者の目撃情報を募ったという。情報は殺到したらしい。それによってますます犯人から遠ざかった。
母が保身に走らなければ犯人に辿り着いていただろう。シャロンもこの家の養女とならずに違う人生――罪人にならない――を歩んでいたと思えば。
母の罪は重い。
あの人は今、何を思っているだろうか。きっと幽閉されたことを嘆いていそうだ。
あっ、私、今……。
自分が母のことを心の中で『あの人』と呼んだことに気づく。母は私にとって遠い人になっているのだ。いいえ、と心の中で頭を振る。……もともと遠かったのだ。
その証拠に母の幽閉を私は悲しんでいない。
「その侍女は捕らえたのですか?」
「事件後しばらくして命を絶ってしまった」
父はその死を悼んではいなかった。それはそうだ、罪を犯したことを悔いて自死したとしても贖罪にならない。
続けて次の質問を私は口にする。
「侍女がこっそり私を連れ出したとしても、その後すぐに母のもとに戻っているのですよね? では、外部の協力者がいたはずです。その人は捕まったのですか?」
「残念だが、四日間で判明したのはここまでだ。だが、侍女は金銭を受け取った形跡はなかった。政敵に頼まれてではなく、個人的感情で犯行に及んだと見ている」
私見だがと、前置きして父は続けた。
「当時、使用人達の財政状況を調べたが、侍女は金で人を雇う余裕はなかった。協力者は彼女に近しい者だろう。マーコック公爵家のために、絶対に犯人は捕まえる。シャロン、安心しなさい」
「……はい」
力強い父の声と対照的に、私の返事は小さかった。侍女が亡くなった今、期待は出来ないと思っている。十七年という年月は長すぎる。
でも、声が小さい理由はそこではない。
マーコック公爵家のため……なんですね。
父が何より大切なのは”公爵家という器”なのかもしれない。
母を幽閉したのは醜聞を防ぐため。もし罰を与えたいなら、離縁のほうを選ぶだろう。父は母に怒りをぶつけ向き合うことよりも、公爵家の安泰を選んだ。
……これが高位貴族の正しい在り方なのかしら。
視線を落とし考えていると、声が聞こえた。
「……ン、シャロン、聞いているのか?」
ハッと顔を上げると、心配そうに私を見ている父がいた。俯いていたので怪我が痛むと思ったのかもしれない。私は努めて明るい声を出す。
「すみません、もう一度言ってもらえますか? お父様」
「ホワイト伯爵令息との婚約の件だが、シャロンの怪我が完治次第結ぼうと思っている」
「えっ……」
「何を驚いている。もうマーコック公爵令嬢はひとりだけなのだから、当然お前がケイレブと結婚する。いろいろあったが、それを払拭するような盛大な式をあげよう」
父は朗らかな笑みを浮かべている。私が喜んで従うと思っているのだろう。
私の気持ちは聞かないのですね……。
シャロンが言っていた台詞『シャロンという名の公爵令嬢ですわ。私でもお姉様でもなくて』を思い出す。
父はマーコック公爵令嬢という器の中身を入れ替えようとしているだけ。
政略結婚は貴族にとって当たり前。私もずっと父の手元で育っていたら『喜んでお受けします』と心から答えていたのかもしれない。……そんな自分は想像できないけど。
「ケイレブ様との婚約ですがお断りします、お父様」
毅然と答える私に、父は思いっきり眉根を寄せる。心底理解出来ないという顔をしていた。初めて見る表情だ。でも、私が知らなかっただけなのだろう。父との距離も縮まらないままだったから。
「娘の幸せを父が願って決めたことに、何の不満があるというのだ」
父の声音は険を含んでいる。
不満しかない。もし私の幸せを願ってなら、まず断る理由を聞くはずだ。でも、父は知ろうともしない。
言いなりになんかならない。
私はルークライを諦めない。
私だって鴉。彼に負けない執着心を持っている。
「お父様、私には心に決めた人がいます。その人と一緒に人生を歩んで行きたいと思ってます」
「お前はマーコック公爵令嬢なんだぞ! コリンヌの穴を埋めるのはお前の役目だ」
これが父の本音なのだ。
私はマーコック公爵令嬢の身代わりにはならない。
除籍を求めても首を縦に振ることはないだろう。シャロンに続けて私もだと父が恐れる醜聞に繋がるから。では、どうやって父を説得すればいいのか。
マーコック公爵家に対抗出来るのは王家くらいだ。どうにもならない時はタイアンの力を借りようと思う。でも、それは最後の手段。
私にはまだやれることがある。
身を乗り出す父に向かって私は胸を張る。ズキンッと左腕に鋭い痛みが走る。傷口が開いたかもしれない。約束を破って無理をしたと、タイアンに叱られそうだ。
彼は私のために叱る。でも、父はマーコック公爵家のために怒る。同じ父親でも天と地ほどの違いだ。
もし私が親になるときがあれば、タイアンを見習いたい。
「婚約を押し付けるのなら、今日知ったことを社交界で話題にします。紳士淑女の皆さまは大喜びではないでしょうか。美味しい話題ですから」
「……っ……」
父は迷っている、いいえ、必死に考えている。父親としてどう娘を説得すればいいかを。私はすかさず彼の天秤を傾けるために動く。
「私は王宮の鴉として生きます。マーコック公爵家にとってそれだけでも、十分に益となるはずです。醜聞を甘んじて受け入れるか、それとも名誉を取るか。お決めになるのはお父様です」
吠える鴉によって賽は投げられた。
衝撃の事実に息を呑んだ。
「お母様が加担していたのですか?」
「結果としてそうなったが、アリソンは保身に走っただけだ。だが、犯人は彼女がそうすると確信していたのだろう」
保身とは偽証のことだろう。
でも、なぜ犯人は確信できたのかだろうか。意図せずに加担したなら、母は私がいなくなって取り乱していたはず。そんな人がどう動くかなんて普通は予想がつかない。犯人がそんな危険な賭けに出るだろうか。
……私が犯人ならしないわ。
その疑問を私は父にぶつける。
「犯人が確信していたと、お父様はどうして思われたのですか?」
「犯人はアリソンの乳姉妹だ。幼い頃から一緒にいたからこそ、耳元でどう囁けば誘導できるか分かっていたのだろう。アリソンは助けられたと思い込んでいたが、実際は犯人に完璧なアリバイを与えたんだ。そのせいで捜査の方向性を誤った」
父は当時のことを思い出しているのか、テーブルを拳で叩き怒りをぶつけた。
私も外部から侵入した者が私を連れ去ったと聞いていた。当時、公爵邸にいた者全員に揺るぎないアリバイがあったからだ。父は報奨金を提示し、不審者の目撃情報を募ったという。情報は殺到したらしい。それによってますます犯人から遠ざかった。
母が保身に走らなければ犯人に辿り着いていただろう。シャロンもこの家の養女とならずに違う人生――罪人にならない――を歩んでいたと思えば。
母の罪は重い。
あの人は今、何を思っているだろうか。きっと幽閉されたことを嘆いていそうだ。
あっ、私、今……。
自分が母のことを心の中で『あの人』と呼んだことに気づく。母は私にとって遠い人になっているのだ。いいえ、と心の中で頭を振る。……もともと遠かったのだ。
その証拠に母の幽閉を私は悲しんでいない。
「その侍女は捕らえたのですか?」
「事件後しばらくして命を絶ってしまった」
父はその死を悼んではいなかった。それはそうだ、罪を犯したことを悔いて自死したとしても贖罪にならない。
続けて次の質問を私は口にする。
「侍女がこっそり私を連れ出したとしても、その後すぐに母のもとに戻っているのですよね? では、外部の協力者がいたはずです。その人は捕まったのですか?」
「残念だが、四日間で判明したのはここまでだ。だが、侍女は金銭を受け取った形跡はなかった。政敵に頼まれてではなく、個人的感情で犯行に及んだと見ている」
私見だがと、前置きして父は続けた。
「当時、使用人達の財政状況を調べたが、侍女は金で人を雇う余裕はなかった。協力者は彼女に近しい者だろう。マーコック公爵家のために、絶対に犯人は捕まえる。シャロン、安心しなさい」
「……はい」
力強い父の声と対照的に、私の返事は小さかった。侍女が亡くなった今、期待は出来ないと思っている。十七年という年月は長すぎる。
でも、声が小さい理由はそこではない。
マーコック公爵家のため……なんですね。
父が何より大切なのは”公爵家という器”なのかもしれない。
母を幽閉したのは醜聞を防ぐため。もし罰を与えたいなら、離縁のほうを選ぶだろう。父は母に怒りをぶつけ向き合うことよりも、公爵家の安泰を選んだ。
……これが高位貴族の正しい在り方なのかしら。
視線を落とし考えていると、声が聞こえた。
「……ン、シャロン、聞いているのか?」
ハッと顔を上げると、心配そうに私を見ている父がいた。俯いていたので怪我が痛むと思ったのかもしれない。私は努めて明るい声を出す。
「すみません、もう一度言ってもらえますか? お父様」
「ホワイト伯爵令息との婚約の件だが、シャロンの怪我が完治次第結ぼうと思っている」
「えっ……」
「何を驚いている。もうマーコック公爵令嬢はひとりだけなのだから、当然お前がケイレブと結婚する。いろいろあったが、それを払拭するような盛大な式をあげよう」
父は朗らかな笑みを浮かべている。私が喜んで従うと思っているのだろう。
私の気持ちは聞かないのですね……。
シャロンが言っていた台詞『シャロンという名の公爵令嬢ですわ。私でもお姉様でもなくて』を思い出す。
父はマーコック公爵令嬢という器の中身を入れ替えようとしているだけ。
政略結婚は貴族にとって当たり前。私もずっと父の手元で育っていたら『喜んでお受けします』と心から答えていたのかもしれない。……そんな自分は想像できないけど。
「ケイレブ様との婚約ですがお断りします、お父様」
毅然と答える私に、父は思いっきり眉根を寄せる。心底理解出来ないという顔をしていた。初めて見る表情だ。でも、私が知らなかっただけなのだろう。父との距離も縮まらないままだったから。
「娘の幸せを父が願って決めたことに、何の不満があるというのだ」
父の声音は険を含んでいる。
不満しかない。もし私の幸せを願ってなら、まず断る理由を聞くはずだ。でも、父は知ろうともしない。
言いなりになんかならない。
私はルークライを諦めない。
私だって鴉。彼に負けない執着心を持っている。
「お父様、私には心に決めた人がいます。その人と一緒に人生を歩んで行きたいと思ってます」
「お前はマーコック公爵令嬢なんだぞ! コリンヌの穴を埋めるのはお前の役目だ」
これが父の本音なのだ。
私はマーコック公爵令嬢の身代わりにはならない。
除籍を求めても首を縦に振ることはないだろう。シャロンに続けて私もだと父が恐れる醜聞に繋がるから。では、どうやって父を説得すればいいのか。
マーコック公爵家に対抗出来るのは王家くらいだ。どうにもならない時はタイアンの力を借りようと思う。でも、それは最後の手段。
私にはまだやれることがある。
身を乗り出す父に向かって私は胸を張る。ズキンッと左腕に鋭い痛みが走る。傷口が開いたかもしれない。約束を破って無理をしたと、タイアンに叱られそうだ。
彼は私のために叱る。でも、父はマーコック公爵家のために怒る。同じ父親でも天と地ほどの違いだ。
もし私が親になるときがあれば、タイアンを見習いたい。
「婚約を押し付けるのなら、今日知ったことを社交界で話題にします。紳士淑女の皆さまは大喜びではないでしょうか。美味しい話題ですから」
「……っ……」
父は迷っている、いいえ、必死に考えている。父親としてどう娘を説得すればいいかを。私はすかさず彼の天秤を傾けるために動く。
「私は王宮の鴉として生きます。マーコック公爵家にとってそれだけでも、十分に益となるはずです。醜聞を甘んじて受け入れるか、それとも名誉を取るか。お決めになるのはお父様です」
吠える鴉によって賽は投げられた。
2,377
あなたにおすすめの小説
病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。
鍋
恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。
キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。
けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。
セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。
キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。
『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』
キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。
そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。
※ゆるふわ設定
※ご都合主義
※一話の長さがバラバラになりがち。
※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。
※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。
廃妃の再婚
束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの
父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。
ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。
それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。
身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。
あの時助けた青年は、国王になっていたのである。
「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは
結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。
帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。
カトルはイルサナを寵愛しはじめる。
王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。
ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。
引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。
ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。
だがユリシアスは何かを隠しているようだ。
それはカトルの抱える、真実だった──。
どうして私にこだわるんですか!?
風見ゆうみ
恋愛
「手柄をたてて君に似合う男になって帰ってくる」そう言って旅立って行った婚約者は三年後、伯爵の爵位をいただくのですが、それと同時に旅先で出会った令嬢との結婚が決まったそうです。
それを知った伯爵令嬢である私、リノア・ブルーミングは悲しい気持ちなんて全くわいてきませんでした。だって、そんな事になるだろうなってわかってましたから!
婚約破棄されて捨てられたという噂が広まり、もう結婚は無理かな、と諦めていたら、なんと辺境伯から結婚の申し出が! その方は冷酷、無口で有名な方。おっとりした私なんて、すぐに捨てられてしまう、そう思ったので、うまーくお断りして田舎でゆっくり過ごそうと思ったら、なぜか結婚のお断りを断られてしまう。
え!? そんな事ってあるんですか? しかもなぜか、元婚約者とその彼女が田舎に引っ越した私を追いかけてきて!?
おっとりマイペースなヒロインとヒロインに恋をしている辺境伯とのラブコメです。ざまぁは後半です。
※独自の世界観ですので、設定はゆるめ、ご都合主義です。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
あなたへの恋心を消し去りました
鍋
恋愛
私には両親に決められた素敵な婚約者がいる。
私は彼のことが大好き。少し顔を見るだけで幸せな気持ちになる。
だけど、彼には私の気持ちが重いみたい。
今、彼には憧れの人がいる。その人は大人びた雰囲気をもつ二つ上の先輩。
彼は心は自由でいたい言っていた。
その女性と話す時、私には見せない楽しそうな笑顔を向ける貴方を見て、胸が張り裂けそうになる。
友人たちは言う。お互いに干渉しない割り切った夫婦のほうが気が楽だって……。
だから私は彼が自由になれるように、魔女にこの激しい気持ちを封印してもらったの。
※このお話はハッピーエンドではありません。
※短いお話でサクサクと進めたいと思います。
私だけが家族じゃなかったのよ。だから放っておいてください。
鍋
恋愛
男爵令嬢のレオナは王立図書館で働いている。古い本に囲まれて働くことは好きだった。
実家を出てやっと手に入れた静かな日々。
そこへ妹のリリィがやって来て、レオナに助けを求めた。
※このお話は極端なざまぁは無いです。
※最後まで書いてあるので直しながらの投稿になります。←ストーリー修正中です。
※感想欄ネタバレ配慮無くてごめんなさい。
※SSから短編になりました。
婚約解消しろ? 頼む相手を間違えていますよ?
風見ゆうみ
恋愛
伯爵令嬢である、私、リノア・ブルーミングは元婚約者から婚約破棄をされてすぐに、ラルフ・クラーク辺境伯から求婚され、新たな婚約者が出来ました。そんなラルフ様の家族から、結婚前に彼の屋敷に滞在する様に言われ、そうさせていただく事になったのですが、初日、ラルフ様のお母様から「嫌な思いをしたくなければ婚約を解消しなさい。あと、ラルフにこの事を話したら、あなたの家がどうなるかわかってますね?」と脅されました。彼のお母様だけでなく、彼のお姉様や弟君も結婚には反対のようで、かげで嫌がらせをされる様になってしまいます。ですけど、この婚約、私はともかく、ラルフ様は解消する気はなさそうですが?
※拙作の「どうして私にこだわるんですか!?」の続編になりますが、細かいキャラ設定は気にしない!という方は未読でも大丈夫かと思います。
独自の世界観のため、ご都合主義で設定はゆるいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる